無人駅に乗るかい？

見た目はロリ!頭脳はババア!
その名も・・・ロリババア!!!
えー、此処は無人駅、無人駅で~す。乗車する方は私、車掌までご連絡下さ~い。

冥界の王がなぜゆえ、この地に舞い降りたというのか。まさか、私の器の変化に気がついたというのか…。

(そんなはずはない。私の因子の情報に関与する者はデザストル党群衆以外は全て抹消したというのに、まさか…私が誅戮していった死者らの附憑による啓示だというのか。だが、死者の魂は私の権利によって完全に隠蔽したはずだッ。)

…冥府の王ハデスよ。なぜ君がこの地に降臨したのだ？

あー、違う違う。ボクはただの幽霊だよ。死者を取り締まる車掌の役だからカッコつけて名付けただけさ!
それと、生きてるなら無人駅に近寄らない方がいいよ。連れてかれちゃうからね〜。

………どいつもこいつも和平的で、信念というものがないのか？
これじゃあ真剣に考えていた私が滑稽に見えるじゃないか。…そうか、これも私に対する冒涜だ。私の権利の侵害だ。
これ即ち、君が行なった事柄は大いなる罪に値する、また、罪に対する等価は贖い…！
幽霊であるならば、なおさら、手間がはぶける…実に安楽、実に佚楽、
君の魂を、永久の苦しみの浄化地、煉獄にでも葬ってくれよう。
(鋼の大剣を突きつけ激情)

ふあぁ・・・ムダムダ、ボクがいなくなったら誰が車掌を務めるって言うんだ。世界の秩序を保つための、重要な役なんだよ。

……貴方は、誰？ (突如、闇から姿を現す)

世界の秩序など私の知ったことではない。
むしろ、この世界の秩序と均衡など早いところ崩壊し、冥府連合や綜合理事会、天からの規律、法など全て殽乱すればいいと思うのだがね。
幼き王ハデスよ。君が消え失せたあかつきには、この私が君の代理として努めてやろう。そして、ここへ誘致される者たちを全て、啜って、齧って、抉って、暴食してやればいいだけのことだろう？

(露呈された魔女の険悪を感知し、警戒心を強くする)

じゃあそうさせて貰うよ。約120年、ずっと成仏できなかったんだ。さて、ボクは母さんの所にでも行ってくるか。キミがどうであれ、誰か生ける者がボクと変わってくれる事をずっと心待にしていたんだからね・・・。

幼き王ハデスよ。いや待て。

嗚呼、会いたかった…愛している、貴方だけを。

どうして引き止めるんだい。もしかして、ボクが断るだろうとでも思っていたのかな？残念だけど、契約は終了だ。今日からキミが、無人駅の車掌だ。

魔女か。いけすかん独特さと険悪な雰囲気がとても不愉快だ。暴食するのにも、私そのものが拒絶している。
幼き王ハデスよ。君のその愚かな選択がどれだけの犠牲と、損失を施されることになるか理解しているのかね？

嫌だなあ・・・”キミが言った"んじゃないか。ボクだって好きです車掌になった分けじゃないよ。犠牲だなんて、知らないね。

【いちいち誤字を訂正するのは尺だけど訂正してあげるんだからねっ!好きですではなく、好きで・・・だよ。】

…貴方だけを愛しています、マモン。

それでも冥府の王ハデスなのかね？
君の本質と序列に疑念を抱くよ。
やはりここいらの連中は信念に大いなる欠陥が生じている。
…ハデスよ。ならばいい、私がここで担うことなく悠然と生きてゆく方法を見つけた。
君は、そのまま死神の地位と名声の降格と共に、煉獄へとその身全て滑落するがいい。

ずっと愛しています、貴方だけを、ずっと愛しています。

愛しています。

(今何か妙な声が聞こえたな。
強欲の悪魔の名であるマモンという囁きが聞こえた。気のせいか？
ひょっとして、強欲と私が隠密的に邂逅を成立させていたことに気づいているのか？
それとも私に附憑すれば、奴の元へと辿り着くことができると思っているのか？
まあ、ともかく今はこの局面を打破しなければな)

あなたは、私に光をくれました。あなたは、私を救ってくれました。私は、あなたを愛しています。

魔女よ。君は何を言っているのかね。

傷付かないで、苦しまないで、泣かないで。あなたを愛しています。

…妖艶の狂気を感じる。
(強欲の悪魔マモンに対する愛だと？
奴がこのような魔女との繋がりはあったのか、些か愚問だが、何より、この魔女からは、非常に悪辣なモノを感じ取れる。
それが神聖なモノなのか、邪悪なモノなのか、その分別、識別、区別すら捩じ伏せてしまうほどの何かが、そこに佇む魔女は秘めている。恣意的に隠しているのではなく、秘めている…。
この魔女はマズイな。)

Oh.please don't let me die
Waiting for your touch
No.don't give up on life
This endless dead end.

私は、あなたと過ごした時間がとても大切です。あなたを愛しています。