魔の森　多くの灯火

賑やかになった魔の森……
そこは一時の安楽。そして21番目のカード。

ミカエル『やらなくていいよ、アルちゃん』

>>755
んーん、大丈夫。治るから

>>756
なぜ？

ミカエル『……どーせ、ルーちゃんの事だしもう魔界に帰ってるでしょ、それならまぁいいや、今度降りてきた時にでも探すよ』(ふっと元の雰囲気にもどる)

うん…。

...えーと、必要ないですか？月光...

ミカエル『……あぁ、それとね、レイチェルちゃん』(ふぃっと2人の方をむく、月明かりが影になり、表情はみえない)

大丈夫、みたいだね

なんですか？

>>761
…(すぅ、と息を吸って)
何？

ミカエル『……ルーちゃんの神性は淀んでるんじゃない、あれはルーちゃんが『あそこ』に居るためにわざわざつくってる幻影だよ』

…なるほど、ね。それで魔界か…

ミカエル『…僕のルーちゃんは、ずっと綺麗なまま、ずっと、ずぅっと…ね』(狂気に溢れた笑みをこぼす)

ミカエル『じゃっ♪下界のことでも話そーよ！僕ここのことあんまり知らないからさっ♪』(ニコニコと元のミカエルにもどる)

(…どうやら、神聖の象徴、天使まで狂ってるみたいだ…なるほど。どうりで、現世も狂っている…)
…そっか。

.......

（月光を取り出す）

ミカエル『ふふっ♪んふふっ♪』(月の光にあてられ、まさに天使と言われるにふさわしい美しさに包まれ、軽やかに踊る)

…んー、明日は満月か…しかも…ふぅ

空より降りそそぐ神秘の母よ、この神性のゆりかごを経て導きをその刃に宿せ...

ミカエル『！…あれぇ？どうしちゃったのかな？レイチェルちゃん、無闇に使うなって言ったよねー！もー！』

…特に明日は使っちゃダメだと思う……レッドムーンの日だ。
神気が妖気に最も近づく日……

月光の聖剣よ 神性の母のゆりかごと成れ 導きの神性をその身に宿せ わたしを神性を暴く者として...

（月光の聖剣の光が強くなっている）

ん？何してるんだろ

(ごめんちょっと寝る)

ミカエル『…………』

(おけ！)

導きよ、わたしに目を示せ...

（月光の聖剣を掲げる）

....果てしなき神性として！（ギィンッ！）

（アルスターが目を見開き、月光を纏う）

ミカエル『……こりゃまた…この子はどういう素質があるんだか』

....おお...これが導きの月光...神性を暴く神性の糸...

（アルスターを中心に月光が渦巻いている）

...ああ、天使さん...わたし、月光の導きを得たみたいです！

（いつもの表情になり、嬉しそうに飛び跳ねる）

ミカエル『うーん…まさかとは思うけどそれ体力とか消費したりしない？』

貴様ら膝まずけ、命乞いをしろ

だいじょーぶです！月光の聖剣の糧は月光そのものですから！月光を浴びる限り全然疲れません！

....え？誰ですか？

ミカエル『………何こいつ』(逆さまに浮きながら)

Σさんだ、今すぐに膝まずけ！命乞いをしろ！

ミカエル『いや、なんで』

貴様らはΣさんの前にいるのだぞ

....（スッ）....（ギィイイイイイイイイン）

（両手で聖剣を持ち、目を閉じて構えると、聖剣に強い月光が集まっていく）

それか、私と戦おうと言うのかね？

ミカエル『いや、なんでそうなるわけ』

ミカエル『レイチェルちゃんも1回抑えて』

さあ、決めるんだ、三分間待ってやる

（ギィィンッ！）...

（溢れんばかりの月光が聖剣に渦巻き、アルスターは開眼して聖剣を大振りに構える）

ミカエル『…いやいやいや、なにさそれ、つーかなんでいきなり来てその二択しかないわけ？3択目に事情を話すくらい入れといてくれない』

膝まずいて命乞いをするか私と戦うかそれか私を笑わせるかだ

ミカエル『3択目なんっだそれ!?意味わかんないんだけど!?』

...月光よ 滅する神性と成れ その光を聖剣を通じて滅び去る先触れと変われ

時間だ、答えを聞こう

ミカエル『えー…めんどくさいんだけど…はいはいこーさん、命乞いしマース』(ふよふよと地面に降りる)

よし、それではさらばだ

(去っていくのを見ながら)
ミカエル『……何がしたかったの…あいつ』

そして地を走る滅びを伝えよ！『陽月』！

（月光が最大まで達し、アルスター以外の周囲を焼き焦がしながら輝く）

（イイイイイイイイィィィイン！）

ミカエル『はいストップー』(空気で対象から攻撃をずらす)

ミカエル『もー！僕まで巻き込むってどゆこと!?レイチェルちゃん！』

さぁ！ギャンブルをしよう！

はぁっ！（ガァンッ！）

（ミカエルに聖剣を振り下ろし、すべての月光を解放した滅びの神性にミカエルを襲わせる）

ミカエル『…というか、森、消えてるけど』

ミカエル『!?えっちょ!?なに!?』

スロットあるよ〜

ミカエル『ってあいつ誰!?またなんか来たんだけど!?』

....（ふら....ふら...）...なに...やって...？（ぱてっ）....きゅう...（気絶）

ミカエル『えちょっ…っと』(レイチェルを抱きとめる)

ギャンブルしよー

（ザンッ！）

（月光の聖剣が地面に突き刺さる）

ミカエル『Shut Up!!』

ミカエル『…っもぉ…なんなのこれ…』

(寝るんで落ちマース)

おはよ...

誰もいない森の海岸、魔王はそこへ足を運んだ。

「ニャル、ここまでしっかり準備してくれていたとは……」

感慨深そうな顔をする。働きに感心しているのだ。

「某大物ユーチューバーのオフ会のようなことにならなければいいのだが」

そういい、彼は組み立てられたテントの中へと入る。

「シーリン来てくれないかな……？」

それは数日前の出来事……

魔王はシーリンにリサイタルの依頼をしていた。

「私……歌手じゃないので……」

そういう彼女に魔王は言った。

「でも君は、歌手を目指していたのだろう？」

そう言われ、彼女は考えた。結局は考えがまとまらず話は持ち越しになったけども。

（タンッ！）....（魔王様は...テントの方ですね、気づかれぬ様に食材を運ばないと...

（静かにテントの近くに食材を運ぶ）

(リサイタル?愉しそうなことしてるんだねー?)

....!?（き、気付かれるから静かにしてて下さいね！？

……………(ドローンが飛んでいる)

....!?（ビュッ！）

（ドローンを魔王様の物と勘違いし、投げナイフを投げる）

(脳内に直接語りかけてるだけだから大丈夫だよ)

(ドローンが破壊される)

(ニャルちゃん?!)

......？？

（ドローン？...ですがよく考えれば魔王様の城にあんな物は無いし、魔王様が使うとも思えない...ならあれは...?）

.......

.....

....（魔王様はまだ居ませんね、今のうちに...

（テントに食材を運ぶ）

(じゃあご馳走でも作ろうかな)

!?（これBBQ用の食品ですよ！？何考えてるんですか！？

(牛肉とワインとやさいもってきた､ビーフシチュー作ろう)

....（仕方ないですね...キッチン貸してあげますから騒ぎはやめて下さいね？

なんか騒がしいんですが…(森から出てくる)

(よし許可もらった〜)
{野菜を手際よく切り刻み､鍋に投入する｡ワインと塩胡椒を入れるとかき混ぜて味見をする｡}
(出来たよ)

......（ええ...？）

....誰ですか？貴方は

いや…騒がしくないですか？

(君は誰?)

私ですか？私はデリトー・マリーヌと言いますが？

...ああ、もしかして...前に魔王様にここに住む許可を貰った異世界人の？

はいそーなんですが…

失礼しました、消息が掴めないものですっかり忘れておりました

(人間ちゃんなの〜?)
↑人間友好度:極高

そうですか、まあいいんですよ

…全然違いますよ