今 目覚めの時
今 牙を剥く
踏み出せ 破壊の 野望の一歩
殻に閉ざされた私達 遂に破り
私達の時間の始まりを 奴等の日常の終わりを
ーーーーーーー誰も邪魔はいらない 楽園を
・・・ 幽霊の選択 ・・・
「 ...私は黒鉄城に行かせてもらいたい 勿論君の事は守る 心配しなくても ...君は君の出来る事をしてくれ
勿論敵の本拠地の近くという事は油断は出来ない 其れでも ...恐らく其方の方が責め立てやすく、早く終わらせられると思うんだ 」
( 透かされずに手をしっかりと握られ少し驚愕するも 優しい笑みを浮かべてから 少し移動速度を加速する
その選択が吉か凶かはやってみなければ分からない ...そうだろう? )
「 ......さて、行こうか?ドリフト.... 其れと、マスターなんて呼ばないで欲しい...確かに主従関係という物は大事だが...出来るだけ君との関係を崩しておきたいからな 」
・・・ 深海化物 ・・・
「 ...油断禁物無理禁物!!...んへへ、行ってらっしゃいです!! 」
( 抱擁と微笑み ...気も緩んで怒った気持ちも何処かへと飛んで行く 大きく左右に手を振り武運を祈る ただそれだけ
自分達はただ 無傷で迎える事 帰って来てくれたなら笑顔を見せて安心させる ...ただそれだけ )
[ グォ...ォォォォォォォ... ]
( 低い唸り声が海中に響き渡る ...剥がれ落ちたのであろう鱗が舞っている 一枚一枚が自分達の船のサイズ 銀と緑が混じったような色味で光も反射しない程濁れている ... 更に下から昇ってくる泡 )
薄らと見える影 その正体は...
___________________中心に“人型の顔”が張り着けられた 化石のように古びた巨大魚
ヒレは十枚も有り 口の中の舌は5枚 目は虚 穴が空いたかのように暗闇
[ ビシュッビシュッ!! ]
( 突如 騎士に向けられて飛ばされていく毒針!!位置把握など出来なさそうに見えるが...正確に下から撃ち上げられた!!! )
・・・ 飛び交う武器 跳び逃げる ・・・
「 ....邪魔だから......悪いけど壊すねっっ!!! 」
( 重く厚いシャッターが何重にも邪魔をしてくる かといって止まったならば嵐に巻き込まれるだけ
それならばやる事は一つ....小石を纏めて突っ走った速度のままに....放つ! )
[ ドゴォォォッ ...メギシャァッ ]
( そのままそこに突っ込み...駆け抜けて逃げる!!
刻まれたあの文字か気になりはするが 無視して )
「 ...キリ無いでスねぇッッ!! 」
( 襲いかかって来る武器やロボットを裁くので手一杯 草刈り鎌で切り掛かったり銃弾を放ったりするも 手応えと言うものが感じられない...
唯一ダメージ的に大きいのが恐らく砲弾 弾を込めるのに時間は掛かるが直撃すれば無事では済まない )
「 .....援護が要らなくなッてからが本番でスね!! 」
・・・ 喚び逢い ・・・
「 ...急ぐのは良い、けれどその感情が焦りではいけないよ.....
少ない時間だから焦るんじゃぁないんだから、もっと尊ばないと 」
( 月光の照らす外へと....飛び出す少し手前 ... 崖際のような場所。
素早く幽霊の前に身を翻してお互いの速度に止まれをかけた )
「 ......ふふ、おかしいなぁ、キミは...... いいよ じゃぁ 」
( 浮かぶ微笑 2人の指を絡めて......重心を後ろに傾ける。)
( 落下 、落下...急降下。地面との距離が迫らないうちに...
__機械が口づける 大人で 何処か幼さを感じる相手へ
__次に、言う...... 幼げで 虚ろでか細い姿のまま ___ )
「 素晴らしいデートにしようね。
___私のルージュ 」
・・・ 深淵の朔望 ・・・
( ……狙うは ‘ 眼 ’ ‘ 口 ’ …えらは見当たりが無いな…どう呼吸している…?)
( ___深い闇を覗くような海の中
私は邂逅する_それは汚れた三日月
歪なものが目の前に体現し 心は戦慄を覚えた
___狂乱の牙が私へと過ぎ去る前に )
[ ヒュンッ ]
( 海中では魔法を扱う事が出来ない と言うより非常に困難だ
移動力のために腕も足も封じられる “ 声 ” など言わずもがな
それ故に精錬された水練の元、騎士は螺旋軌道を描いて針を回避する )
[ カチャッ ]「 ……… 」
( 酸素の無くなりかねない接近は控え、騎士は武器に頼る事にした…
取り出しのは水中用の連射式ボウガン。銛を小型化したような形状を持つ
〈 マリンボルト 〉を装填し 水面近くをキープして隙を伺い また回避の用意 )
( …水中に行けども やはり盤石な戦いを徹底して意識した立ち回りが目立つ )
・・・ “ METAL GEAR ” ・・・
( 最後のセキュリティーをついに打破!少年は奥へと転がり込み…
不自然な静けさの元……奇妙な不気味さ そして… )
[ ガキャン ガキャン ガキャン ガキャン ]
( 他と変わらない大きな部屋…だが 奥で無数の大きな歯車がかみ合い 回り続ける…
不思議な場所へ来たと そんな悩ましい感覚が自然と辺りを囲む )
{ 罠と思しきものなど何もなかった }
_____________________
[ コ''ウゥゥ ___ ]
( 奥地に響く …突如として其処から全体へ響く重低音
辺りは静寂に包まれた )
‘ 攻撃は止み ’
‘ 歯車の群れは駆動を忘れ ’
‘ 点滅する照明は朧げに安定し ’
‘ 空気全体が重みを持った ’
__ぴりぴりと伝わってくる嵐の気配
…前触れで その激しさは伝わる
・・・ クール&スピーディに ・・・
「 ....分かった なら再び気取らせて貰うよ 冷静に ...私の本性を知るのは君だけで構わない
...限られた時間の中だからこそ 確実に行動しないといけない...か 」
( 術機の言う事に頭を冷やし 一気に飛んで行こうとした ...所で止められる 不思議に思っている内に 指が絡められ ...その身を空に預ける
崖から落ちる 降下して 落下して 風を切る感触が心地良い ...不意な口付け 青白い顔の血色がほんの少しだけ良くなり ...術機を抱える形に隻腕を動かし )
「 .....デートか 言い得て妙だな ....あぁ、長い様で短く ...思い出に残るような物にしようか
________私のドリフト? .....さぁ、行こうか 」
従機を抱えたまま 地面スレッスレを飛んで行く
....本心である満面の笑みを 幽霊は浮かべながら
・・・ 勝色の海世 ・・・
( 見た目以上に虚で中身が詰まってないかのように“軽い”巨大魚 “何か”を感知して騎士の方向へ 左右に水を切り追い掛ける ...空いた二つの黒穴は騎士の方へと向き動き 海藻が口から入り眼から出てくる )
[ グギャォォォオオオオ ][ バシュッ バシュウッ ]
( 機敏に動き 水面へと離れる存在に向けて細く長い毒針が装填される 先程よりも数は多く 円陣に編隊を組みながら勢いよく放たれたっ
...更に逃しはしないと言うように 標的を捕らえようと4本の舌がそれぞれ肢に向けられ伸ばされ ...拘束してから剛の牙で噛み貫こうと動く 泳ぐ )
[ ピタッ ]
( しかし舌も針も ...当てられるという事は無く目の前で止まる )
( 突如 反対方向を向き 巨大なヒレと尾を使い海流の向きを変えさせ ...針を別方向へと飛ばした
海中に堕ちて沈む その標的の正体は ...海面を探索している機械 サーチライトに何本もの針が貫かれている...? )
[ ギュグゥゥゥゥッ ]
( 歓喜のような雄叫び 重低音が海中へと響き渡り 不気味な海虚面魚の存在を知らしめる )
( 明らかな敵違い....何か感知する条件はあるらしい........? )
・・・ 時を巡る歯車 凝視めて ・・・
「 ......っと 此処は ....成る程ね 」
( 人目で分かる ...此処が最深部だという事 辺りを見渡しても不審な物は無く ただ歯車が噛み合って回っているだけ
....恐らくあれを破壊すれば此の設備やあの機械達の生産は止まると判断 早速近_________ )
「 ........ 」
( いや、動かない ....ただゆっくり深呼吸を続けて ...その場に仁王立ち )
「 ....僕の事、甘く見ないでよ 」
______________________
( 時でも止まったかのように全てが停止していく ...照明も点滅を繰り返す 少年がやったのかと思うがそれにしては ...どこかおかしいような )
「 ンむッ ...やるべきでスかねッ 」
( 飴を2本舐めて頭を働かせながら ...これをチャンスと判断 確実に倒しに行く為 分身二体に金属バットを持たせて突撃 ...本体の清掃員は少しだけ下がる いつでも来ていいように ...鏡などの光の反射により 近付くその存在を確認する )
.......ただ一つ 分かる事はただ一つ
‘ 無事に帰る’事は恐らく ______不可能
・・・ [ Circular Current ] ・・・
____
「 ……… 」
酸素の薄れる中 大魚の為す奇妙な行動に幾つかの疑問が生じる
___しかし多くを解く暇はない
[ シュッ ]
( 鎧の合間から取り出すのは二種類の【 炸裂弾 】、疑問の内 今すぐに解くべきと
判断した僅かなモノ… ___反応したのは何かを調べるのだ )
( 自分の左右へそれぞれ放たれた円柱形の物体…
大魚とは特別離れた位置ではある、“ だがそれでいい ” )
[ パァンッ ]
( 目と耳を抑える )
___二種類の衝撃が海中に広がる…
【 閃光弾 】。【 音爆弾 】の二種類が違う位置で しかし同時に起こした衝撃が
・・・ 【 GENOCIDE : GEAR 】 ・・・
____舐めてなどいないさ
[ ウ ォーーーーーーー.... ]
[ カ''チャッ ]
『 ...しかし知るべきではあるんでな...お前が単なる物好きか、それとも..... 』
( 金属の激突する衝撃音、遥か上から落ちてきたのだろう “ 機械 ” は
赤い装甲に何1つ傷を負わないまま 頭部を少年へと向ける )
俺にミンチを作らせに来たのか とかな。
( ...ノイズの混じったような声が響いた )
_________【 flash/time 】
[ ヴァチーン ]
( 破裂に変なモノでも混じった奇妙な音 )
それは誰にも聞かれる事はない
『 〔 タイムストッパー 〕。ケッケッケっ!!
よぉ〜くこんな所まで来れたもんだ 』
誰にも見えない影が不気味と化した空間を歩く
『 ま イロイロと無駄だった訳だけど . . . な!!』
( 響かない足音は清掃員の前で止まる )
__左腕と一体化した銃口. ... 獲物の前で煌めく光に刺さる視線は無い
例えそれが ... “ 目の前 ” にあるとしても。
・・・上の割に下でこのバカ ・・・
「 ........痛ぇ........ 」
猫に連れられまた何処か…
肋骨の砕けてるバカは割と呑気に呟く
・・・ TARGET ・・・
[ パァンッ ]
( 二種類の炸裂弾が破裂し海中に光と音で染まっていけば------------ )
[ グギュゴォォォォォォォォォォォォッッッ!!! ]
( 怪魚の一際大きな叫び声が海中に響き渡る 激怒したかのように 炸裂弾の音を掻き消して ...
そしてすぐ様
“ ”
光
“ ”
に向かい.....口から吐き出す 海流を切り裂き 太く厚い線を走らせた!!!!! )
[ ズジュグボォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!! ]
( 光が消えるまで放つその姿は .....あまりにも無防備だが 執着心が垣間見える..... )
・・・ 【 Goodbye weakness 】・・・
「 ....物好きでも無いし、ミンチにもなりに来てないよ 残念ながら
...僕はね、『賢い人』になりに来たんだ ....知識を得て 釣り合うぐらいには ....っていうのが 人間としての意地だよ 」
( 落ちてきた機械相手に啖呵を突っ切る ....いつまでもビクビクと弱くしていては行けないのだ
懐に仕舞ってあったルービックキューブサイズの様な箱は ....変形し 二丁の銃になった ....白と黒の 二丁拳銃を目の前の機械に向け )
「 .....なんやかんやで僕が強敵と戦うの、始めてかもね .....負ける気は全く無いよ!!! 」
( 目は明るく ....星のように輝きを増していた )
_______________ 【Reflection of light 】
( ピタリと全てが止まっている 清掃員の分身も 歯車も 何も動かない 静止状態
無音の世界 気付く様子が ......そもそも、目の前の清掃員の“意識が無い” )
( 足元には割れた鏡が散らばり 清掃員の分身 ....敵機械の方に五体 向き合う一体 すぐ後ろに二体 遠距離攻撃しようとしている二体 ........逃げようとしている振り向く一体 )
本物は果たして______________ ?
・・・ 逢いを求める ・・・
「 .....だから無理は言ったんだぞ〜? ...ヴェルの方はすぐにこっち来るらしいから気にしなくて良いぞ 」
( ...嗅覚で酒鬼の匂いを思い出せば数十q程後ろに居て ...まぁ大丈夫かと思いつつ隣で怪我している ...のに少々呆れ )
「 .......次勝手に動いたら罰を与えるぞ? ....拒否権は無いぞ 」
( しっかりと言い放つ 大事な約束 )
・・・ 見出 ・・・
………
( ねらい ...見出し。確かなものを… 掴んだ )
[ .... ]
( 武器を収納、これ以上の対敵を非効率と判断して…
更には念を 自らの周囲へ安物の閃光弾をばら撒く )
___イカダの方へ
[ ばしゃぁ ]「 っ …ーーー…ハァっ… 」
( 水面から顔を出し 思い切り息を吸い込む )
・・・ 開戦 ・・・
『 そんな選択肢は用意していないが.... しかしお前は確実にここで1つ
賢くはなるだろう…そう 役に立つことを1つ ....だが、それを役に立てる事は出来ない 』
( 駆動音の1つも立てる事はなく佇む )
何故なら
( 突然 飛び下がって距離を取り、特撮ヒーローのようなポーズを取った…!!! )
『 お前はオレに勝てない事を知る... 更には此処でミンチになるんだからなッ!!』
【 メタルブレード 】
( 激しい回転音を鳴らす丸鋸型刃物を投擲!)
_____ 時の狭間
『 ケケケ 』
[ 解除 ]
( 見えぬ影は何処へも無く
あるは変わらぬ筈の見える場所 )
.. しかし変化は存在。分身という分身の腹にくっきりと黒色の文字が書かれている...
[ バーカ ]
( …油性ペンであった )
・・・ 遥か頭上に座すは猫 ・・・
「 わぁーかった。わぁーかったって.....何回聞くんだよォ... 」
( 2つの意味ですっかり頭が上がらなくなっている相手、愛猫 レギオン。
ほっときゃ治ると気にしない骨折がいつもよりずっと痛く感じるという事実…
あと本人の精神状態が肉体状態か原因などどうでもいいくらい、空気が痛い。)
「 . . . . ぃっちち... 」
・・・ 無力化 ・・・
( 単純にして強力... 巨大怪魚は光を狙い続ける 激流を吐き出し 針を飛ばして もう騎士の事など目にも着かない )
[ ギャヴゥゥゥゥゥゥゥッ ]
( 未だに海中では 恐ろしい唸り声が大きく響いて ....標的を狙い続ける )
_______ぷかぷか浮かぶ木船
( ......双眼鏡を覗き機会に向けて集中を続ける桃林 未だに眠りを続ける花想 ....だったが水音に体を跳ねさせる 花想はチラリと目を開けて 桃林は ....薄っぺらい紙を剣のように構えて .....その正体に安心 )
「 .....キッチリ4分、流石ですね騎士お母さん! ....バッチリですよ、無問題異常無し!....以上!! 」
「 おはよ〜騎士さん...凄く体調が良くなった気分だよ〜....!!!もう少し寝ちゃうけど.... 」
( .....明るく騒がしい )
・・・ 重く素早く ・・・
[ パァンッパァンッ ]
( 弾丸を2発放ち丸鋸の軌道を修正しては ...明後日の方向へと飛ばすように変更
.....ニヤリと嬉しそうに笑みを浮かべ )
「 ....言ったでしょ、ミンチになる気は無いって....そして僕は君に勝つよ 絶対にッ!! 」
( 弾丸を補充しながら ....来る途中で拾ったシャッターなどの硬い破片を指先で摘んでは ....重みを無くして軽くしてから 思いっ切り投げるッ!!手裏剣のように真っ直ぐに飛んで行く!!! )
[ ヒュンッ ]
風を切る音が響いて姿が消えたかと思えば
____________ いつの間にか背後に銃口が向けられていた
「 ......もう一度言うけど 舐めないでよ、僕を 」
__________空白時間
( 全てが元に戻って 気配が消えた後で ....本体は登場 錯覚は解除されて一部の壁が溶けて出て来た ....もう辺りに気配を感じないのを確認してから冷や汗を垂らす )
「 ................手強い、でスね 」
( 何も分からなかった 気が付けば分身達の腹部に落書きが施されている 催眠術だとか超スピードだとかそんなので済まされるとは断じて無い 敵の強さ ....どう手を打てば良いのかも分からない
.......そして何より油性という事、落とすのに時間が掛かって仕方がない )
「 ........敵いまスかね あンな奴に 」
・・・ 揺らぐ炎の気持ち ・・・
「 .....ごめんな?骨折とか ....自分の炎じゃあ治せなくて 」
( あくまでも治せるのは軽い傷 骨折などの内部に関しては手の付けようが無く 少し申し訳なさそうに徒歩の速度が遅くなり ....自業自得だとも思うがそれでも心配口から吐き出す炎の温度がいつもよりも温い )
「 .......テホプは強いって思うぞ、やっぱり 」
( 今の所赤猫は大して役に立ててない事を ...悔しく思い )
・・・ 微笑ましさに駆られて ・・・
( 呼吸を整わせながら、子供の声に騎士の精神も落ち着き…イカダに乗り上げ 魔法により身体を乾かす )
「 リンの応援のお陰だよ …しっかりソウも大丈夫だね。… 」
[ ぽふん ]
「 …一息付けたらご褒美だ 」
( 二人の頭を柔らかく手のひらで撫でる、結構久しぶりに籠手を外し
…さらに珍しく、満面に幸せそうな笑みを見せて )
___しかし 不幸は____
『 監視巡回ドローン37番が撃墜された!? 』
『 周辺の25番-68番にサーチライトボートを向かわせろ!
海岸の警備兵は武装警戒態勢に移行せよ!』
_________....あっちに迫ってた。
・・・ 《 空間戦闘vs 》・・・
『 大見得結構。....しかし哀しいな。オレを過小評価しすぎているぞ 』
( 言った事の事実を裏付ける様に激しい回転音に加えての__ 《 金切り音 》が聞こえる!!! )
『 【 コントロール=ループ ブレードッ!!! 】』
[ キ''ャ''キ''ャ''キ''ャ''キ''ャ''ッ'' ]
(聞いていて頭のおかしくなりそうな音が掻き鳴らされる。
‘ 先ほど跳ね返した ’ 円形金属刃物は壁伝いに少年の真後ろから強襲!
其れを狙った機械はすぐ様バック転ジャンプで距離を取り 更に刃物をばら撒く!!! )
『 だがよくぞ初撃を躱したな!褒美に死ななかった事を後悔する程
生物的な苦痛をイヤと言うまで味あわせてくれような!!! 』
______奇怪 キカイ きかい
『 敵うか!?願いは叶わんともさ!! どっちにせよ淡い期待と恋とか言うのを抱いて死ぬんだがな!!』
[ 強いエフェクトの掛かった声が左から響く ]
『 ケケケー!! 一方的だ!! そうよ一方的だとも!! オレっちがオマエを処刑するんだ!!』
[ 強い自信を表す真っ正面から同じ声が響く ]
( ...ラジオカセットは記録された声を吐き終え
沈黙をそのまま返す。...眼にするべきは置かれた ‘ 位置 ’ 。
2つはどちらも偏りなく、“ 本体 ” の位置に合わせてあった )
『 そう。オレっち “ フラッシュ ” が 』
・・・ もふもふ ・・・
「 ...もふもふしてんなァ。....可愛いよぉ、今日も 」
( 毛並みを撫でる声はいつもよりちょっぴり暖かさが強い
ホントに猫にやる様にお腹も撫でたりし、もう少し身体を密着 )
「 いちチっ 、やー でもお前ってオレにできない事色々やってくれてるよォ
今もリカバリーとかサ、あと諭してくれないと色々熱くなっちまうし....
ホンット。お前が居ないとオレってダメだなァ 」
( 周囲に異常はない事を確認して...藪から棒に 首すじに弱く噛み付く )
・・・ 素直 ・・・
「 ....ご褒美か〜.... それはとっても期待してる‼楽しみにしてる!.....うちらも騎士さんにご褒美あげるね?また後で!!! 」
( 眩しい程の笑顔 ....陽気という言葉がこの子供達には本当に似合う
ソウも寝転がったままだがそれでも嬉しいのか... 口角を上げていてうつ伏せにウキウキとしている )
[ チャプッ チャプッ ]
( 騎士からの満面の笑みにも素直に喜ぶ ....認められると言う事は嬉しくて仕方がない
船は向かう ゆっくりと島へ近付いて行く 小さく揺らめきながら
ソウとリンにとって.........“一息”つけた時が今から楽しみで仕方がない )
( .....怪魚は次々に光に向かい攻撃していく .....監視機械達を惹きつけるという事、それは騎士達の手助けをしていると言う事は秘密 .......お互いに貴重な戦力の無駄遣い )
・・・ 頭脳と知識 ・・・
[ ザシュッ ....ポタッ ポタッ ]
「 ッ....!!! ...なるっ.....ほどね....!!思ってるより厄介みたいだ ....その鉄刃、完璧に破壊した方が良いかもね!!! 」
( すぐさま躱そうとしたも躱しきれずに当たってしまう ....幸いにも軽傷 肩を擦り 服を破り血が垂れる 切れ味は見た目以上に抜群
...騒音に注意を向けられつつ 前方から更に無数に飛んでくる刃物達 ....片耳を抑えながら走り 回転する刃物の中心を狙いながら発砲 )
( .....が駄目 完全に壊しは切れずにめり込んでいるだけ おまけにまた交わす事も出来ずに ...頬や足首にまた掠る 直撃しないだけまだマシかもしれないが ジリ貧に変わりはない )
「 .....ちょっと舐め過ぎてたかも 僕が甘く見てたかも ......負けないけど さっ!! 」
( ....垂れる血を手で掬い 舐め取り鉄分補充しながら 弾丸を込め直す 頭を回転させ必死に考える ......良い策を見つけようと余裕じゃ無くなっていく顔 )
___________怪機能力
「 .......どこまでも中々 癪に触りまスね?.....実力差が圧倒的に開いてる事は認めまスけど 」
( 草刈り鎌を両手に持っては 2つのラジカセに向かい突き刺し 視線を向ける ......分かっている事はただ一つ、速過ぎて目で追えない そう清掃員は実感する
........まだ気付いていないのだ )
「 ........元々五体満足で帰れるなんか思ッていませンし ........気持ちは仕舞ッておくだけじゃ駄目なンでス 砕けても良いから当たッてみるのが一番なンでスよ
..そンな雑談も程々にして............“さッさとくたばりやがれ”でス 」
( ....一方的に処刑されるつもりは全く無い )
[ ズガガガガァンッ!!! ]
( 分身達による機械を狙ったライフルによる射撃 ...本体には当たらない様に 一発ずつ 時間を少しズラシて発射 )
・・・ やわらかけもの ・・・
「 ...そんなこと急に ....んみゅう 」
( ...身長が変わる気配も見せないまま お腹撫でられれば力が抜ける ..此処で一休みと言わんばかりにごろりと転がり 熱が充満していく..... )
「 ....そんな事無いぞ〜?テホプは一人でも凄く頑張れてる 自分が居なくても色々好き勝手に出来る実力 持ってるだろ〜?
....自分だって任せっきりな事が多いしな〜 ....そういう所を考えたら まだまだ未熟....なんてのも思ったり す るけっ..ど 」
( 不意な首噛み ...弱くとは言え言葉に少し詰まってしまいつつ ただのんびりとした空気だけが流れる ....こんな事をされるのも久しぶり
幸せだと感じれる もっと頑張れる “勇気”が湧いてくる )
・・・ “ 黒鉄城付近 〈 対 巨怪類 〉に突入! ” ・・・
“ 大型生体反応を確認、遠方よりの観測より推定全長26.8m ”
“ サーチライトボートを含めた巡回チームが全滅
直ちに魚雷装備を施した駆除チームを急行させる ”
( ほぼ一瞬にして沈められた巡回用ドローンに加えて
大型のサーチライトを持つ中型のボート。
...無人機である上、頑強な装甲を持つ三機以上の戦力を持つ相手... )
『 怪魚 』
“ 分類・詳細共に不明 ”
“ 生態系の一部として過剰な攻撃力を持つ ”
“ 我が方と完全敵対 ”
( 暫くして到着するのは 中型ボートと同じサイズではあるが
魚雷、機雷に加えて水中用の機銃まで備えた “ 戦闘艇 ” 。
機雷をばら撒きながら.... サーチライトを海面へ向けて照らす )
( 同型のボートがさらに数艇到着、同様の行動を取り始める.... )
《 戦闘開始 》
_______
( その様子を遠目 眺める騎士は一言に尽きる感想を述べる )
「 狙い通り。」
・・・ 【 見定めよ活路!!! 驚異のメタルブレード 】 ・・・
( 全く破壊されない刃物に対してか 其れとも少年の足掻きに対してか
次なる攻撃を繰り出す直前、機械でありながら嘲笑を浴びせた )
『 筆舌にかける事も出来ずによくオレに見栄を張ったな!!! そぉれ休む暇はないぞっ 』
【 コントロール=ループ ブレードッ!!! 】
( めり込んだ刃物が再び悪魔の唸り声を上げる...!! それまでに投げられた全ての刃物が
壁を伝って四方八方から削り取る斬撃が...騒音で耳の情報を!視界外からの強襲で集中を!!
さらには数が増える事で回避困難集中不可の恐るべし空間が形成するのだっ!!! )
『 ブレードの位置は投擲者であるオレにしか把握できんっ 』
【 メタルブレード 】
( 更に両手へ金属刃物を追加 )
『 オマエの負けで勝負は決まりだっ!!! 』
______時は凍れる内にこそ
『 ケケっ 』
[ タンッ ]
( かろやかな前方回転ジャンプ、青い装甲が空を舞い... )
『 んなチンケな鉄砲がオレっちに
あ・た・る・か よぉ〜〜〜っ!!! 』
[ タタタタタンッ ]
( 地面への着地前に 刺すっ!!! 左腕のバスターが展開!7の砲口を持つ
凶悪な連射型銃器に変貌を遂げれば、連続で分身達への光弾が発射されるっ )
『 ケーケケケっ 』
( 地面に着けば更に見せるのは走力_
常識をギリギリ脱した範囲の速度で地面を駆け回るっ!!! )
・・・ 持ってけ軽々。ねっこねこ ・・・
「 しょ ...っと。」
( ごろぉんの寝転がりな猫を抱き上げ 代わり番こで道を行く
.......戦地さながらな雰囲気は無い。 何処か能天気を往くテホプが所以 )
「 . . . . うむうむ。だぁよなぁ!おっし っ さっさと行くかァ 」
( 自信も沸けばただの馬鹿!陽光照らす道を前。
元気の良い歩みと共に…ちょっとばかり 複雑な視線を後ろへ )
・・・ 彷徨う其れは醜く哀しき ・・・
( 敵と敵での潰し合い それは騎士達にとって幸運ではあるが...敵陣営にとってはマイナスにしかならない行為 )
“ギュグゥゥゥゥゥゥゥゥッ”
( 見えるサーチライトに向かい棘や針が飛ばされる更に突撃すれば ...機雷に気付く事は無く体に当たり砕けて濁りきった銀色の破片が海中に散る
無数に当たりヒビが入ってはボロボロと呆気なく崩れて ...フラフラと動きも不安定に
ボートに穴を空けて何艦か沈める事を可能にはしたが ....既に簡単に 死にかけとなった ....光に執着した怪魚には敵の姿など何も見えていなかった )
( ....額に浮かぶ人型の面は ...外れて何処か海上へと昇り 空へと飛んで行く 向かった先は....“孤島” )
___________
( 何も知らないソウとリンは ...不思議そうに騎士を見つつ今がチャンスだと思えばその隙に機械島へと近付く )
「 ...行くよ!騎士さん! 」
「 ..うちらも頑張るから、任せて! 」
( ....変わらぬ明るさ )
・・・ 【 刃 】 ・・・
“ ザシュッ” “グジュゥッ”
「 ...っっぐ ...!! ...いっっっ ...たい .....!!! 」
( 深々と太腿や二の腕に突き刺さり苦痛に顔を歪める 噴き出す血を無視し 四方八方から聞こえる金属音に襲撃する斬撃 回避は不可能で次々と切り傷が増えていく 想像以上に恐るべき ...回避が難しいならばそもそも 攻撃を届かなくすれば良い )
「 ...【遠延里路】 」
( 刃物は...“回転したまま”空に固定されたかのように動かなく その場で留まり続ける 少年に向かう事は無く ...阻止を続ける )
「 自分の命は自分で.....守らなきゃいけないか....負けなんかじゃ 終わらないっ..!!! 」
( 食らいつくように赤眼をギラギラと輝かせ ...手に持った銃が再び四角形に変形 そのまま ...上へと投げ付ける
...ただし 最頂に来た所で【重力】を2倍に重く 流星の様に勢い良く落下をさせて脳天を狙いつつ ...くるりと右へ回り 走る!! )
( ....血で滲み痛む手を余所にガッチリと 両手で【メタルブレード】を掴み構える )
___________清掃員の仕事
「....こンなにアナタ方は強いンでスね ...尊敬しまスよ 」
( 分身が光弾に直撃すれば消え去り ...残るのは本体のみ )
「 ...だから私も仕事をしッかりしまスね !!! 」
( 鞄から取り出すのは ...ただの雑巾 四つん這いになりながら位置について ...走り駆け抜け 摩擦抵抗を限りなく薄く ...地面を駆け抜け回る!! )
“ 掃除の時間でスッ!!!! ”
( 何でもないように見えて ...膝下から洗剤をばら撒き足下は更に滑り易く....おまけに鞄を尻尾のように繋げて引き摺り回せば ハンマー投げの要領で地面に火花が散る!!! )
・・・ にゃんころぉ ・・・
「 ...うみゅ、気を付けてね?.....んみっ 」
( かぷっ、軽く歯を立てながら首筋に噛みつき 複雑な視線を向けては一緒に歩む 能天気な所は変わらず 体温は少々上昇してカイロのように暖かく )
「 ...いつでも戦える準備はお互いにしておくぞ 」
( それでも油断はしないし 耳と鼻をぴょこぴょこ動かして異常が無いか ...しっかりと素敵は続ける )
・・・ “ 黒鉄城近海戦線 ” ・・・
……
《 言葉より先に繰り出される行動 ... “ 戦士 それを必勝と呼ぶ。” 》
[ ト''パァ ][ ___ ]
( 声の届くや既に黒騎士の戦は狼煙を上げ 寧ろ燃え盛る勢いで攻勢に出た
____半分程沈むイカダ ... 空中へと躍り出た身を矢の様に引き、敵船へ強襲!!! )
[ BAaaaaaan!!! ]
‘ 武装船08大破!’ ‘ 敵 詳細不明 ’
( …浮かぶスクラップと化したボートの上で )
「 ………… 続け… 二人共 」
騎士は大弓の弦を弾く。
・・・ 【 絶対攻勢メタルブレード!!! 】・・・
( 今再び勝ち誇らんとブレードを投擲する機械!だがっ… )
『 なっ..... ? “ グラビティ・ホールド ” かっ !!! 』
( この段階まで移行してまさかの切り札に空を見上げ絶句の意。
… しかし状況はタダで機械を転ばせなかった!!! )
《 !! 》[ カァ''ンッ ]『 キッ ..... ふん 、何を考えるかと思えば 』
( 落下して来るキューブを超絶耐久のメタルブレードで防御!
戦闘中を再確認し少年の様子を伺うや ... 機械 再び嘲笑 )
『 このオレ自慢のメタルブレードを逆利用する ... それがどういう意味か分かるか!?
アマチュア野郎なんざがやっとオレに1発当てられるとしても、その間にオレが...!!! 』
( 両手にメタルブレードを掴む 跳躍ッ 壁キック!!! 強襲っ....!)
『 “ メタルマスター ” であるこのオレがテメぇを幾つ八つ裂きに出来るか分かってんのかァー!? 』
_____dance dance move
[ スカ。タ タ、カタ 。タ タタ タ。]
( __高速機動を清掃員が練り上げる空間内に ... )
『ムリ言っちまったら ... じゃァ決まってるじゃねェのぉー!!』
( ... ダンス-ムーブの靴音が響く )
『 喜んで教えてやるよ
ォ!! オレッちが ドブねずみの死に方 を、よォー!! 』
( リズムの狂う様な罵言の中で正確なリズムが刻まれ ...
そのリズムの元、“ 火花を全て回避していた ” ...!!! )
ケ 、 ケ 、 ケ ーーー!!
・・・ 陽当たりねこつきよ ・・・
( 膝から腕ですくい上げる様にねこ抱っこを敢行して )
「 ......( もこもこしてるなァ )...
.....さっきの続き、なんだが 」
( 少しばかり、不安げなハグがゆっくりと猫を包む )
「 . . . ホントに あんま... ぇーと、過小視すんなよォ 自分...
.....そんなレギ猫に頼ってるオレとか...惨めに思えちまうんだから... 」
( 暖かい日差し )
・・・ 黒い花と黄桃の林 ・・・
《 後に続け 》
( 何度も何度も...脳内に響く騎士の声 ......『 頼られた 』 それだけで身体は本能で動き 2人とも楽しそうに、嬉しそうに 笑みを浮上させる..
2人は仲良さそうに手を繋ぎつつ花想が薄紙を作っては空へと飛ばし それをバネのように扱って .....騎士と一緒に高く跳ぶ!!! )
「 ....さぁさぁさぁ、今から見せるはことわざで言う“優曇華の花”!!! 」
「 寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!私達の良好相性ご覧あれ!! 」
【 必殺手裏剣・スプリンクルスターダスト 《振り撒け流星群》】
( 所謂合体必殺技。2枚の1㎠にも満たない紙を折り重ねて手裏剣を制作....それを更に無数に空へと何個も何個も作り出して ...一斉発射!!!
紙と侮る事無かれ 何百、何千発も同じ箇所に与え続ければ戦艦に穴を開ける事も可能!! )
_______________8隻中破、各部激しく損傷。
( 不思議と花想に疲れは…酔いは見えない )
・・・ 【 宣言 】 ・・・
「 ......何度も言わせないでよ、“舐めないでよ”ってさ.....
この刃は .....“違う使い方”をするんだ!!!! 」
( 決意の目 ....背後でキューブが変形し ....奇襲!!! 槍の様になっては此方へ跳躍してくる機械を背後から ....!!!よく見ると狩猟で良く使われるような返しがついており逃れられないッ!!! )
[ ポイッ][ カランカランカラン... ]
( そして何故か 手に持っていた二つのメタルブレードを捨てては “拾いやすいように” 手の届く場所まで転がす )
「 .....僕は八つ裂きにするつもりなんか全く無いんだ.....それ、拾ってみたら?.....“拾えて持てる”物なら 」
[ ギャリリリリリリリ.....!! ]「 “選択する時間”は無いんだから早く何かした方が良いよ....とだけ、僕は言わせてもらうね? 」
( .....じわじわ、ゆっくりゆっくりと空中で回転したまま固定されているメタルブレードが機械の元へと近付いてくる 距離が縮まっていくッ!!! )
__________All Green
[ キュッ キュキュッ ]
( 摩擦抵抗が減り 徐々に素早く そして...制御が難しくなっていく ...磨けば磨く程鏡面の様に輝きを放ち光を反射する )
( 火花は最終的に求めた結果じゃない ただの副産物 .....流石に全て当たらず躱されるのには驚くが )
「 ....【 増禁 ・ 負鬼双慈 】 」
( ボソリと呟く技名 ....勢いに任せて雑巾の上に二本足で立っては 草刈り鎌を両手に構えて踊る機械に向かい切り掛かる!!! )
・・・ 明るい道 ・・・
( 抱っこされては少し嬉しそうに ....そして考え直して大きく肯く )
「 ....テホプは強いぞ、精神的にも肉体的にも 強いと思ってるぞ?」
( 純粋な心 ....小首を傾げながら尻尾で軽く腹をくすぐり )
「 .....大丈夫だぞ?無理なんかしなくて...ゆっくりしてて それでもし辛くなったら....自分を頼ってくれて良いんだぞ? 」
( 身体はほんのり温かく ....少しの休息、敵意を辺りに感じずに今少しゆっくり出来る事さえも嬉しく思う )
・・・ 黒鉄城近海戦線 ・・・
「 ( ……… )」
( 一方、騎士は…黒煙に視界を奪われ 状況整理に事を欠く有様
特殊な力に優れる訳でもない故に今の状況を作り出したが… )
直後に炸裂音。並びに楽しげに戦う幼気な声を耳にした
「 ……( 強い子達だ… )」
( 微笑を浮かべ 用の為されなくなった大弓を背負い直す )
________
『 戦術級能力者2名強襲!!! 所属、孤島!!! 』
『 武装船団は壊滅しました。湾岸警備部隊を強化します 』
《 タ級空母 出撃 》
[ ゥ''ォンッッ ]
( __海底に潜む暗闇に 赤い5つの光が映る )
・・・ 【 逆転殺法!決意の少年!】・・・
[ ゴンムッ ]『 な''ァっ !!? 』
( 油断した!!! 迂闊にも背面防御を欠く金属機を槍が貫き、追い打ちに移動力を欠く!!! )
[ キ''ャリキ''ャリキ''ャリキ''ャキ''ャキ''ャ ッ !]
『 うおおぉぉぉぉぉおぉッッッッ 』
( しかしかの金属機が簡単に倒れる事など有りはしなかった!!!頭部の小型ブレードに ...
さらには脚部に出現させたブレード、両腕のブレードも当然用い ... 全てのブレードを防ぐのだっ!!!
『 きっ ... ラッキーパンチ1発で舐めた態度はやめて貰おう ... 力技であっても勝ちはオレにあるっ!!! 』
_____ 命中 されど
『 オッ 』
[ カキィンッ ]
( 力任せな斬撃に備えもなくブチ当たる、錐揉み回転をしながら
離れた床に勢いよくそのボディを叩き付けた... 続く衝撃音、軽く見え しかし重みの音 )
しかし...
『 カカッ ... 痛いジャねぇかぁ ... ケ ケ ケーっ 』
( 薄気味悪く脳裏へ響く笑い声 ... 直後に傷や汚れの1つも見ない状態で起き上がった )
・・・ ...ねこつきよ ・・・
「 うひっ ...こんのぉ、そんで お前はかぁーいい っつー訳なァ 」
( 不意打ちくすぐり 思わずの声、幾らでも明るくなれるもふもふを腕の中
笑うキュートな頬にキスをやり返し しっかりと抱きなおす )
「 ...... おうよ、潰れるんじゃないよぉ?」
( _だから今の時間を… 多分 猫と同じ気持ちでいた )
____________
...月夜の心に暗い影を残す場所... “ 下敷きに ” 倒れた木の下。
[ メキ... (ぱら) キ キッ ]
( 赤い装甲 三日月の兜を持つ何かが “ 下敷き ” にした木を持ち上げる )
... 見つけた ... 出来るか?
やってみるよ ... 大丈夫。彼女も強い 、きっと ...
( 続く木の幹を連想する大きな者 ... 惨状を覗き込み 手を合わせ 静かに力を込めた )
嵐の過ぎ去る跡の話が其処にある
・・・ 海上戦 【 紙と現 】+【?】 ・・・
「 ....数が多い....それに多分まだまだ来るね.....この感じ簡単には終わらないみたいだよ ....うちらでどうしよっか.... ? 」
( 紙はほとんど使い切り海に浮かぶ濡れ切った紙 ....そう、《濡れた紙は操れない》....ましてやこれで終わる筈も無い ...駆け抜けるが吉なのだけれどボートは壊れたし飛ぶのにも距離があってキツい...悩みながら考える )
( そんな中花想は ....片耳に手を当てて屈み )
「 ....ピパプピピピピ....ピパプピピ...えっと、えっと〜…ちょっと手伝ってくれないかな?....頼むよ、“デストロイヤー” 」
( ....何かに対して通信...? )
________________
「 ......チッ、ガキどもが...オレはもうこの戦争に関わりたくねェんだが....だが色々借りは返さなきゃいけねェよなァ......ッッッし、行くか 」
( 薄くなった赤い短髪 【Destroyer】と綴られたシャツ ...赤い三つ目の巨漢は溜め息を吐きながら場へ向かう )
役者(生贄)は次々と揃い始める
・・・ 【 魔の血の片鱗 】 ・・・
[ カチャカチャ ]
「 ....“何回も同じ事言わせないでよ” 」
( 先程よりも重く深い声 ...眼光は比べ物にならない程尖り 朱色に輝きを放つ ....肌もほんのり赤黒く染まりつつ 巨きな威圧感も放っていて )
[ ガチャ カチャ ]
「 ....戦闘において油断っていう事は行けない ...そうでしょ?そして僕は ...“もう勝ったよ” 」
( 返しがついていて大きなダメージを払わない限り逃げられない ...そしてメタルブレードを次々拾っては重力と距離を使って一気に長方形に纏める ...削っても削ってもこれ “ら” は耐え切れないと判断 )
【メルクリウス・ピラストロ】
( 上向きに飛ばしては ....一気に重力3倍!!! 突き刺す鉄塊が落ちて来るのだ!!! )
( そしてその一瞬で少年は ....走る!!! 距離を取る ...!!
片手は ....もう何も持っていない...?)
[ ヒュンッ ]
( 鉄機械の真正面から何かが風を切り .....!!!? )
______火力不足
「 .....手強いッ ....でスね 」
( 蓄積ダメージはあると信じたいが ....全く変わらない表面と性格 まだまだ余裕があると見て良い
....確かに当たった筈、クリーンヒットした筈なのに 何も効いて居ない )
「 ........かくなる上はしつこいゴミに対する最終兵器を使うしか無いかもでスね.... 」
( 鞄軽く開いて中身探りながら不穏な呟き )
・・・ 月夜に猛る...“三色” ・・・
「 ...勿論だぞっ、テホプ! .....大丈夫、どうせ自分は不老なんだから、半分永遠に生きてる存在だぞ 」
( ...抱き直されて更に心と体は安らいでいく 柔らかい笑みが零れ落ちてただ ...こんな平和な時間を嬉しく思う )
「 ....ぷはぁっ、相変わらずイチャついちゃって... 」
( (バレバレに)隠れて酒を飲みながら赤猫と月夜のイチャイチャをじっくり監視 ...微笑ましく思い )
___________
大きな木の下で ....中々酷い惨状 血は大きく水溜りの様に広がり 内臓のような部分もあちこちに飛び散り ...顔自体も凹んで居て誰だか分からないだろう
..さて、上手く行く事か
・・・ [ 黒鉄城 ]中断 ・・・
・・・ [ ねこつきよ ]中断 ・・・
・・・ [ Flash in time ]短時間中断 ・・・
・・・ 决する時 ___METALMAN ・・・
ゲームセットの時が近付く__
何も ... 何も出来ぬまま ...
『 終わって たまるか?』
( 造られた歴史浅く 未だ己を示せない )
しかし起ち上がった。何よりも “ 誉 ” に憧れて
《 貫かれた胸の内より、強く噛み合う音の響く 》
( 戦う為に造られ 何も出来ずに敗れようと )
示す己は変わらない 例え掲げる名誉がひと間の夢でも
《 薄れたツインアイに赤く燃える光が灯る 》
( 駆動せよ 駆動せよ 駆動せよ!)
構わない!それが戦士の誇りなら___
〔 P O W E R GEAR 〕
[ キ''ぃぃイィィィィィィィィぃぃ!!!! ]
『 我が内に ギアの回転力が満ち足りた ... 』
( “ 全てを ” メタルブレードの猛然とした回転により捌き切る
貫かれた姿そのままながら かの者を別の次元に達した眼力に於いて圧する! )
『 余命 かなぐり捨て、いざ戦禍に輝く時は来た!』
____ 刮目せよ
『 我が名は “ メ タ ル マ ン ” !!!
さぁ 今生の最後に舞う貴様よ その名を答えよ !!! 』
・・・ 鉄刃に永遠なる眠りを_____ ・・・
「 ........... 」
( 正直身体はかなり限界 至る所から血は噴き出ていて、骨も数本は確実に砕けている ...内臓にも傷がいっただろう
...圧倒的に鉄分が足りない 呼吸を繰り返すも頭が回らなくなって来たし、視界が歪み始めた )
_________其れでも 其れでも答えよう、彼の本気に、戦士の誇りに
「 ....僕の名前は、フロッソ・チェーロ!!!! 賢い選択が出来る事を目指す ....【 人間 】だよっ !!!! 」
( ...懐より 取り出すのは...とある過去、命の恩人から貰った、“ 手を模した拳銃 ” ...弾丸は魔力によって製造される!!! )
( こんな所で終わらない、此処まで来て負けない .....必ず勝つ!!!
まだ碧にも....逢えていない、読めていない本も多い
_________悔いをたくさん残したまま終わる訳にはいかない!!! )
( 対向する様な朱色の眼光を尖らせて ...目の前の勇気ある、戦機の姿を目に焼き付けながら銃を構えたっ!!! )
「 ....最終ラウンドって奴かな .....来てみなよっ、“メタルマン”!!! 」
[ キイィィ !!! ]
( 宣戦布告を最期とし ...
紅光がツインアイを満たす !!! )
[ カ''キョォン ]( 鉄刃ごと床に腕を貫通させ ... 引き抜く )
【 ベルトロール ・ MAX !!!! 】
... 床がベルトコンベアの様に前へと稼働回転の唸り声を上げた...!
【 空中連続投擲 】
( 壁を蹴って空中に駆け出し 勢いを殺さぬまま鉄刃を連続で投擲!!! )
「 .....っっっ!!! 」
( 極限まで自身の体重を軽くしては ベルトコンベアに一気に流されるっ!! ...その勢いを利用して壁を蹴り一気に反対まで跳んで鉄刃を躱していくっ!!!...だが完全に避け切れず ...片足に突き刺さっては骨まで達する..何とか片足を落とすと言う事にならずとも、アキレス腱が切れてまともに動けなくなった )
_________それでも、不屈の目を向ける 機械と同じ様に紅色に目を光らせて
【 ムニツィオーネ・マジコ 】
( 魔力の弾丸が3発 ...ただし魔人のとは違い 石粒で包まれて鋭さよりも太さ それなのに速度は ...一瞬で眼前まで迫る程には速いっ!!! )
[ ト''ン カ''ッ カ''ッ ]『 強靭さ!!! 銃弾に大した効果を期待するな !』
( 銃撃に耐え切るも しかし散る火花は増えるばかり ...
着地と同時に再び地へと腕を突き立て、床を操作!)
【 ギア チェンジ 】
( 今度は反対方向へ回る床!
そして跳躍する機械は ... 天井に鉄刃を突き立て
釣り下がりながらも鉄刃を回転させて移動!)
『 今度のブレードはどうだぁー!!! 』
( 強襲!滑空する鷹のごとく両の手に刃を ... 回転させて降ってきたァー!)
( ....不味いや、まともに動けないのにこれは... !! ...とにかく着弾っ!!!着弾すればまだ勝ち目はあるッ!!!)
[ ドギュゥウンッ! ]( 乱発 石の魔弾を放ち続けて 着弾地点を増やしていく ...めり込んだまま、形を保っている弾丸が多ければ“それで良い”
反対方向へと回る床に対応する事は出来ず ...壁に追いやられる )
「 ッ...!!! 防げキューブッ!!! 」
( 銃が再びルービックキューブ状に戻り ...訂正 壁のように広くなる 壊れる気配は無い ...中々硬い物質で出来ているらしく きっちりガード )
( ....とはいえ、攻撃手段を失ってしまったに近いし 正直に言って...かなり塞がってる 色々 )
( .....無謀な賭けをする?しかし確率が低過ぎる...でもこのままではジリ貧...ならば矢張り... )
「 ....早く切り刻んでみなよ、僕を 」
( 自分の策を信じるしかない! )
[ シ''シ''シ'' .... ]
( 命中弾は跳弾し それ以前に殆どを回避する絶望的機動力。
だが 効果は無いという事は決してありはせず、伝わる衝撃は
一分一秒毎の火花をさらに増やし 限界の近い事を自他共に知らせる ...!!! )
『 こ れ な ら どうだァーーーーー!!! 』
( しかし猛攻は比例する様に激しさを増すばかりだ!!! )
【 岩削斬両掌( ドリラーカッティングソーハンド )】
( 両掌に円と掴む鉄刃、しかし回転するのは ... 己!!!
三位一体のまさに全身使ってのダイナミック掘削攻撃が迫る!!! )
[ ギャリリリリリリリリリリィッ!!!! ]
( 壁と化したキューブに鉄刃が削り削り削りぃっ!火花を散らしまくってゆっくりゆっくり深く深く深く進む..!!
...最終防壁、これが突破されたらもう少年に次は無い..!!! )
( ....強引だがやるしかないッーー!!! )
[ パチンッ ]
( 指を鳴らせば 重力が溜まりに溜まって....限界を迎えれば 先程の弾丸に密集した石の破片がポップコーンの様に破裂ッ!! 弾け飛べ!!! )
[ バチッバチッバチンッバチィッ!! ]
( 空中で当たっては散弾銃の様に背後からも上下からも機械に被弾をさせていく..!!一発一発のダメージはそこまで多くない..しかし確実に節々にダメージを与える!! )
( ....これで...どうッ!? )
[ カ''カ''カ''ガガガガガガッ ]
か''アァーーーーーっっ
( 戦塵が周囲を覆う 機械の断末魔めいた声が響き渡る ... )
... 煙が少し晴れ ...
( 足元へ ... 原型をほぼ留めてはいない、だが
赤い装甲の 、“ 左腕 ” が確かに 転がって来た )
_____駆動音
[ カンッ ... カンッ .... カンッ!!! ]
( その時。戦塵の向こうを掻き分けるように接近する音
まるで ... 《 足音 》のような )
『 ... ... ... ... ォ ... レ ... ... の ... ... 』
迫る足音 鉄くずにもなり掛けているような恐ろしい風貌
だが 動いて迫る金属音 ... 枯れたような機械音声が響けば ...
[ カ''キ''ぃっ ]『 勝ヂ ... だァ ... ...! ! 』
( バリア ... 破壊、欠け しかし殺傷力を失ってはいない最後の鉄刃を右手に )
シ''ャァァァァァ !!!
[ カキッ ]
『 ... ... ... ... ... ... な ァ ...! ...? 』
( ...男の子に振り下ろされた刃と腕を ... 刈り取る凶器を )
“ 蒼い神官帽子 ” が半壊しながら 防ぐ。
「 ...マジ...かっ...!!! 」
( 荒く息を乱し乍 あり得ない光景に目を疑う ...手は出し尽くしたと言うのに未だに活動を 鉄屑のようにボロくなっても自身を始末しようとする敵機 )
しかし
それより、それよりも...!!!!!
“何処か見覚えのある蒼い帽子”
( ...懐かしさとともに...目の色が優しい赤へと戻って そして ...頬に涙が滴り落ちていく )
「 .....“現実は小説よりも奇なり”...良く言ったもの....だね....!!! 」
( 自然と笑みが浮かぶ ....安心が強くなり、心にあった弱点も無くなり...とても、清々しい気分
.....先程まで対峙していた彼も...不思議と怖く無くなっていた )
.......!!!!!!...!!!!!!!!!!
[ k...k...k..... gggggg !!! ]
( 最低限の潤滑油もとっくに切れ果て
エネルギーも底を突く ... 最早、機械には “ 戦士 ”として )
[ フ''チッ フ''チィッ ]
[ gggggggggggg!!!!! ]
( 10秒後すらも無い己の身体が軋みの音を上げ果てるまで
唯一残る武器 右腕に全余力を注ぎ続けるのみ...!!! 幾重の繊維が
無理やりに千切れる気味の悪い音が静かに鳴り響く )
「 .....ありがとうね 」
( 姿の見えない“彼女”と...迫ろうとしている鉄刃の機に感謝を述べる 色々思いは込められており... ただ、それしか言う言葉が見つからない )
「 ....そして、さよならだよ!!!! 」
[ カチャカチャ ヂャララララ ]
( 手に持った欠けたキューブは鉄刃を取り込んでは元に戻り そして活動を続けて大きな弾丸へと変形し ...今にも折れそうな程 弱まっている付け根部分に狙いを定め... )
[ カ゛ト゛ォンッ!!!! ]
( 蹴り放たれる.. それも低空に、そして素早く..!!! 先程とは違い“重くしていない” ...逆に重さを減らして紙程の軽さまで...威力は弱まるがそれで充分!! )
[ ゴォォン ]
( 最後の… 腕が、戦の手段が吹き飛ぶ
…腐るほどあげていた悲鳴も 破壊の音も其処にはない )
『 … …s いg oに……gg…今一度…聞こう 』
お前の 名は?
( 傷口から噴き出していく血を無視し 今にも崩れそうな鉄機へと向き合う ....痛みはアドレナリンにより軽くなっているが、常人なら既に死亡しているだろう ...“常人”なら )
( .....此処で同じ事を言わないで、と言うのは野暮でしかないよね )
「 .....『フロッソ・チェーロ』 ......だよ、有り難う、僕と最期まで戦ってくれて
....そして、ごめんね、色々と気を使わせて 」
[ ゴグンッ ]
『 フロッソ・チェーロ…… 』
( 全身が軋み声をあげ… 激しく火花が飛び散る!!)
『 我が全身全霊破れたりッ 』
[ドブォ!!][ゴウゥゥゥン][キキギギギ]
グァァァァーーーー!
( "勝利"が激しく告げられた。金属の炸裂する轟音に
四方八方へ飛び散るパーツを以て…… )
[ぱさ]
( 力を使い果たしたように、蒼い帽子も地へ落ちる )
[ ゴドンッ ]「 ..........改めて、ありがとうね 」
( 正方形のキューブを地面に落として ...飛び散ったパーツの回収とキューブ自身の修復へと取り掛かる
.....信念を全うしていた、最期まで格好良い相手だった )
「 .....さてっ...と 」
( 自身の大量の切り傷を止血もせずに無視して それよりも気になる 落ちた蒼い帽子を拾い上げる .....矢張り 恐らく“彼女”の... )
「 .....無事、なんだよね?.....ヨグ... 」
······ 不安の残り香 ·······
………
( 帽子は応えない、チカラ尽きるも否もなく…
そのような感触を漂わせるまま 半壊した傷のみが目立つ )
[ カチン ]
( 思考するまでもなく次の異音 )
( …金属機の扱う刃、その極小形のエンブレムが吸収されず
そのままキューブに当たって音を鳴らしたらしい… )
······“ タイム・タッチ・フラッシュ ”······
[ ゴォォン ]
『 ァー?. ..ヶ、やられたのか よぉォー? 』
( 爆発音に顔を向け 怪訝に表情を歪め… )
『 ま いーや。兎も角はァよお. .. .?』
( 気だるげに 本当に気だるげに向き直る。)
ォまえ、邪魔
( こんにちは?こんばんはかな…、まじで地獄みたいな設定で草 )
355:◆cE:2020/11/07(土) 16:53( すんません、スレ間違えた!!!!!!本当にごめん )
356:叢雲◆RI:2020/11/07(土) 16:56(ざれっどさんとこに書いたのは僕宛てかな?)
357:叢雲◆RI:2020/11/07(土) 16:56(あ、乱入失礼、1日1回スレで話そう)
358:◆rDg:2020/11/07(土) 19:14
・・・ 戦士の証 ・・・
( .....何も反応のない帽子を抱きしめて、寂しさを軽く紛らわす 傷が出来る程、アイツの攻撃が強く そしてそれから守ってくれて ....どう持っていこうか少し悩む )
「 .....カッコよかったなぁ ....改めて、有難うね、メタルマン ヨグ.... 後、レッド 」
( 落ちているエンブレム 本当に小さな物だが、鉄刃らしくも見える ....キューブを細い針に変えて、辺りに飛び散った布切れを糸のように扱い .....自分の胸元にエンブレム そして神官帽子の裂けた様な切り口 それぞれに糸を通し始める
...まず治すべきであろう自分の体の傷は無視し )
___________時間停止の対処法
「 ....ッッあ!!?ば、爆発...?本当に無事なンでスかね....あの人 」
( 少しだけ心配 そして自分の敵と向き合う ...放つ威圧は変わらず大きい しかし...気だるげなのが逆にチャンスだと判断 )
「 .....えぇ、私もアナタの事は邪魔だと思ッてまス!!徹底した頑固な汚れみたいな物でスからね.... 」
( ....鞄の中で何かを探し続けながら 少しずつ、気が戻って来たのか笑みを浮かべ )
【メタルエンブレム】
失われた8つの力の欠片
回り続ける歯車の記章
____JOKER
『 あァー?何か 言いマしたァー? 』
( 響く機械の担ぎ声 )
『 マ 』『"詰んだ"奴の言うこと何ザ 無・視』
[ジジジジ](不意に、頭部発光部品が不気味な輝きを放つ)
『 てメェら、ガキなんゾと違って なー 』
『忙しいんダオレっちは、よォ』
・・・ 勇気を胸に ・・・
「 ......よし、頑張らなきゃ 」
( エンブレムを胸に縫い付け ...装着 神官帽子は悩んだが紐をつけて首に通す ....不思議と力と勇気が湧いて来る )
( 早く行かなければ ....ならないのに足取りはおぼつかない ...それもその筈 大量出血により ...かなりの鉄分不足 )
[ ガヂィッ ]「 .....よひ、いこ 」
( ......削れて丸く 怪我する心配の無い鉄刃の破片を噛みながら戻っていく )
___________Limit
「 ....ガキと呼ばれる程若くは無いンでスけど? ....それに私も忙しいンでスよ、本当に 」
( 大きな溜息 鞄から取り出すはバズーカのような 巨大な砲台を構えた銃 時を止める機械相手に勝ち目は無いと思われるも恐怖を捨てて引く様子さえ見せずに睨みをつける )
[ ガチャゴンッ ]「 ...こンな所で使うとは思いませンでしたよ、まッたく 」
( ....構える )
{忘れじの欠片}
蒼い帽子
迫る刃を受け止め、持ち主のように
毅然と助けてくれたぼろぼろの神官帽子。
どこから来たのかを知る術はないが
込められた心の願いは確かにそこにある
______負けイベント。
ケッ
『 だァーま・されタぁ〜〜っ!! 』
[ビカァーッ]( 時が止まらないまま強烈発光!! )
『 ケェーーーーけっケッけェっ! 』
・・・ 閃光の狭間 ・・・
「 ン"なァッ!!!!? 」
( 突発的な発光にやられて目潰しを完璧にくらい ...動きは軽く固まり 盲目状態 何も見えなくなってしまう そして更に.... )
[ ドガァンッ!!!!! ][ ジュワァッ... ]
( .....粘性の強い白い液体が天井に向けてぶっ放される 当たった所は溶けて ...酸性の強力な洗剤だったらしく おまけに離れる気配は無く天井からデロォッと垂れて落ちる )
____________まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!!!!!!!!!!!
··· 撤退 ···
『 けカぁーーっかッかァッ!
青いんだよおぉォ 餓・鬼がァーー!!』
(貶す醜悪な笑い声、隙など与えず乱射されるバスター。
…逃げ場は閉ざされ 見えないままに)
『ジぃッ・・ ・エンドゥッ!』
[ッッ!!ビスバスッ][ジジジジジジュゥー!!]
『カァーかっカ・ ・・ァ?』
( …着弾の、肉を裂く生々しい音
何かが溶ける気色の悪い音……だが )
『 なんダぁ?てメェ・・ ・』
………
(…掃除員を覆って立ち塞がり
破け、溶けて散る白色黒色の布切れ
しかし悲鳴の気配は無い。)
・・・ 明ける道 ・・・
「 .......ッ....!!! 」
( 思わず頭を抱えてしゃがみ込み目を閉じる ....バスターにより貫かれる苦痛を想像し自然と涙が出てくる 何も手出しが出来なかった ....悔しくて仕方ない .....でも仕方ない 自分が弱かった それで終わる話 ...... )
[ ....パチ パチ ]
( いつまで経っても来ない痛みに違和感を感じ ゆっくり目を開く 瞬きするも視界は空けず ....少しの後 白黒の布切れが目の前で切れ砕けて溶け落ちる
....この布が清掃員を防いだのは明らか しかし.... )
[ .....キョロキョロ ]「 ...私も...知りませン...これは...いッたい..? 」
( 辺りを見渡しても敵機以外に人影は全く見えない ...自身の懐にこれが仕舞われていたというのは考えにく....何故か白黒なら可能そうな事を考える
清掃員でさえも知らずに少々戸惑いを覚えていたが _________素早く手だけは動く )
[ カチャッ ジャキッ ] ( _________無意識に構えて狙う スナイパーライフル スコープは覗かずに目の前の敵に一点集中 )
・・・ 火種の産まれる地 ・・・
『 チッ・・ ・う・ゼーなァァあ!
オイッィィ、寝てネェでいケャあっ!!!! 』
(…それでも状況に軍杯は上がらない)
[キキキ]
[ガガガガガガガガガガガガッッッ!!!!]
_____激戦の跡地…"大歯車"
…………
激戦の残り香…焦げ付き 無数の切り跡を残す…
『巨大な歯車』の空間。
戦後の静けさに満たされ
終わりを告げるような雰囲気…
突如、儚く静けさは崩れる。
[ガガガガガガガガガガガガ!!!!]
______戦力差
(…隙間、奥地、あらゆる場所より…
初期に現れた機械の軍団が波のように涌き出る!!)
『ヒぁッはぁーハァッ!!!!』
・・・ 最善手 《 Best 》 ・・・
[ ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!! ]
( 波の様に激しい勢いで向かって来る機械達!!性能差があるとは言え ....,あの数を相手にするのは難しい )
[ カチャッ ]
( ....それでも逃げようともせずに銃を構え直す )
「 ....確かに勝ち目は薄いでス どう考えても勝てるとは思ッてませンよ、こンなにたくさンいたら....
.......でスが 」
[ ドズンッ!! ]
( 天井に向かい発砲 ...溶け落ちた酸性の液体に銃弾が飲み込まれる ....その直後、霞の様に広がり続ける 蝕む空気!!! )
「 それは....逃げたり諦めたりスる理由なンかにはならいンでスよ 」
( .....半ば夢見 .....鞄の中身も半分以下 ....発信機だけをオンにして “私達”で戦おう )
(Ps.ザレッドへ…
そろそろ、以前のように
話を纏めて投下しようと
考えています )
( ペースとしては大丈夫だろうか? )
( 平気です、其方にとっても負担にならない程度にお願いしますね )
( ペースとしても...とても良いと思っています )
・・・ 大将離脱 ・・・
『 ヶケ ケ〜ッ な・ら 死ン じマ・エーーっ! 』
( 酸性の霧が蝕めるのは小粒な機器達のみ
固い金属に包まれた堅牢な中型ロボットが
素早く距離を詰めて来るッ )
[カチチチッ]
『 ァァ〜"・・ あ?・・けッ ツマらねェ ナぁ 』
( 奇妙な音。……くぐもった弦楽器のような音が
サイレンから流れ それに対して発光機… )
[キ"〜〜〜〜〜ッ]
・・・ 黒鉄城近海戦線___ ・・・
( ……海岸線…先の方より漂う火薬の匂い )
「 ………む 」
______
『 急げ!!海上部隊が全滅するっ 』
『 "対魔法貫通弾"、装填完了 』
( 8連装対空砲の設置された海岸部隊 )
『 よしッ 奴らを撃ち落とせーっ! 』
________
「 …………… 」
( 我が子へと向く設置砲の照準
……遠目から見ても分かる危機を目に )
騎士は 弓を手に鋭く眼を尖らせた
・・・ ふかふかな猫と… ・・・
「 きひひっ - - - こりゃァこーするしかねェなぁ 」
( ……鬼に勘づきながらも 先ずは猫、と
緩んだ笑みを浮かべる猫のお腹に顔を押し付け
柔らかさを感じなから軽く抱き締めて可愛がり )
「 ん - - - ふ、〜ひひっかぁーいーよ、お前!
何時まで経ッても飼ってやろ〜っとォッ 」
________
[パキッ パキッ][キキキキキ]
( 木の幹の力か 凄惨な血溜りが木々の根に
葉に 土の豊富な力に包まれて…静かな安らぎと
確かな修復に至るまでの効能を発揮する… )
……………
……行くのかい?
( 修復開始を確認し その場を後にする様子の
三日月の赤……呼び止める勢いはなく、木の幹が言う)
……あぁ
・・・ 覚悟で道を.. ・・・
( やはり簡単には倒れてくれない 想像出来ていた事だったが ....圧倒的な火力不足を感じた
数機詰めて来るならばッ 草刈り鎌に持ち替えて斬り落とすのみ ......鞄の中から取り出そうとした所で )
「 .....ひゃぎッ!!? 」
( 時間切れの合図 いきなりこの場には似合わない音程の外れた弦楽器の音が暫く流れた後 ....光に目をやられる 急激なフラッシュに視界が真っ白に..... )
「 ....いぢッッ ふ....染み.....!! 」
[ ガサゴソガサゴソ ] [ ドテッ ガシャッ バダダッ ]
( 鞄の中を手探り 目薬を探す ....ただ鞄の中身がゴミのように散るだけだが )
・・・ 標的射抜き壊す海戦 ・・・
「 .......お次は此方ッ!!!! 」
( 通話が終わったらしい 花想 未だにテンションが衰える事は無く .....作り出すは少々複雑な爆弾 作り出すのに時間が掛かり 多少眠気も来たのかフラッとする ....肩を貸すのは桃林 明るい笑みを浮かべながら 戦力としてはあまり期待出来ないと判断したのかサポートに回る いつもとは立場が逆転した )
「 ...慌てないでゆっくり......急がば回れ、でしょ? 」
___________
[ ダダダダダダダドドドドドドドッ ]
( 海岸部隊に近寄る.....機関車が進む様な足音 大柄な影がどんどん近付く ....不思議と騎士の弓の射線には入らず そして当てやすい様に敵の位置を少しずつ 寄らせる )
「 .......まァ 取り敢えずよォ〜〜〜〜ッ .....全部壊しャあッ 良い話だよなァッ!!! 」
・・・ 癒し癒されけもの道 ・・・
「 ...んにひひ、相変わらずテホプ、好きだなそれ〜〜〜っ.... 」
( 同じく鬼に気付きつつ 腹に顔を押し付けられて悪い気分はせず 嬉しい証拠 耳をぴょこぴょこ 尻尾を揺ら揺らと動かす ふっかふわふわ、上質な羽毛布団の様な柔らかさ )
「 ......何時まで、経って、も? 」
( 実質的なプロポーズ紛いの言葉 ピタッと動きは止まりみるみるうちに顔が赤くなる
....鬼は少々笑いながらも嬉しそうに というかバッレバレな程手を叩いている )
____________
ゆっくり、確かにゆっくりだがその存在は再生される 血液 臓器 再生されて肉体が出来上がっていく
_________あ_________ね、ご__________??
微かで息も絶え絶え 弱り切った声が響く 奇跡と言うべきか、それとも。
・・・ 難易度低下『されど 依然』・・・
強烈な発光っ 聴覚に訴える異音!
しかし 苛まれる暇など見せればっ…
( ……… )
追撃が… "来ない"
( 正確に言えば無いわけではない、迫ってくる重機達の
小型炸裂弾が無防備な所へ撃ち込まれているからだっ
だがっ… 本命とも言うべき"ヤツ"の攻撃が無いっ )
( 隙など見せればすかさず撃ち込んでくるであろう
"ヤツ"の姿が何処にも無いのだっ なぜか!何故か!? )
分かることは 1つ
[ ガチチチチッ ][カンッカンッカンッ]
( 迫り来る機械達"のみ"!!
目先の驚異は低下したっ!! )
・・・ " 金 剛 杵 " ・・・
…… …
フゥ__
( ……撒けていた数の 纏まり… 鋭く 眼孔を滾らせ
総てを吐き出すように 且つ 黄泉返る様に呼吸する
矢を つがえた。___羽の無い 槍のような三ツ又の太矢 )
______…… ぬ… 「 ぐぐぐぐぐぐっッ 」
弦を 引く
_________
突如の奇襲 海岸部隊は混乱に陥った
『 何だっ レーダーに反応はっ、!? 』
『 こいつ、"デストロイヤー"ッ 何故我々をっ 』
[ カチッ ]『 司令部からの応答無しッ 』
( 無数の銃口が遠巻きに大男を覗く )
『 敵対認識ッ……撃____
_____________
( ……遠方を見やり 消滅した部隊の先…
溶けるように大穴を穿いた黒鉄の城壁を確認する )
「 ………派手過ぎたかな、ちょいと 」
ヴァジュラ
" 金 剛 杵 " の… 一矢だった
・・・ 小春 小冬 照る月夜 ・・・
「 --- んー 嫌じゃ、ねェだろ?
オレのものだってェんだからよォ--- 」
( 心を許しきった相手を前に恥ず事1つ無し!
顔を離せば自信に満ち溢れるような…今、腕の中に
抱いているものへの感情をそのまま示した表情! )
「 いちおー 聞くなァ、---いいよな? レギオン 」
…………鬼への ノーコメント
____________
( 僅かな動きの意思を抱く前 木の幹が手で制す )
まだ 動いてはいけないよ ……
( 言えば 見送るように海へ視線を向ける )
音速の空切りと___ 水柱の落ちようが 響いてきた
・・・切り拓く突破口 ・・・
( .......一番脅威であった敵機の存在。それが罠であったとしても居なくなっている ......それ即ちッ!!!起死回生と一手のなり得るッ......草刈り鎌片手に立ち上がり迎撃の体勢を取る ....軽く視界はボヤけたままだが )
...........悪運が強い そして何より 運命に弄ばれて.......
「 .......ッ ....ふゥゥうゥゥッ ...なンやかンや .....私もしつこいでス .....ね 」
[ ギィッ ゴトッ ザシュッ ]
( 迫り来る炸裂弾 眼を見開き真っ二つに切り落とすッ ...迫り来る弾丸全てを落とした後は ......先程から欠けて溶けかけの天井に向かい 小型の球体......いやっ、爆弾を投下ッ!!!!! )
「 .......何時でも何処でも 来れるンでスよね 確か、あの人は 」
( 床の上 赤い光を放ち続ける発信機 .....火力不足を補うにはどうするか? .....答えは簡単 なかまを呼んだ )
・・・ 貫 壊 ・・・
_________________
「 .......おォ〜〜〜〜〜〜ッ....!!!!やるねェ、あの女ァ...やッぱ中々の火力馬鹿でよォ...安心したぜェ」
( 地をも軽く削り 木々を削り そして黒鉄の城壁をも
破壊したたった一発の矢 ....怖し屋は被害に遭う事は無かったが それでも少し遅れていたら自分も貫かれていただろう.....それで死にそうには無いが )
「 .....ン〜〜〜〜...敵、想像以上に......雑魚ばッッッか、マジで数だけじャねェか.....消化不足過ぎて嫌になるねェッ!!!!!! 」
( 破壊衝動に駆られる者の柔いモノばかり 退屈を凌げるモノは無いのかとギロリ赤眼を輝かせ .....既に残骸となった船底の破片をポイっと捨てる ....因みに先程のとはまた別の船らしく...[ ドッボォォォォォォォンッ!!! ]...島の向こう側で巨大な水柱が上がった )
____________
[ ドボォンッ ドボォンッ ボドッボドォッ ]
( 精製された爆弾を次々海中へと放り込む どうやら子達に何か考えはあるらしく )
「 .....〜〜〜〜〜〜っ.....ねむ......う 」
( 花想の限界(眠気)は近い )
・・・ 鳥兎の誓い ・・・
「 ....モノでは無いんだぞ?テホプぅ....んぅ〜....まぁ----- 」
( ....名前に似て 明るい表情 ....彼女が月ならば、自分は何なのだろうかと少し考え ....導き出した答えは太陽 ....そんな大きな存在でも無いがそれ程まで ....それ程までに、愛おしい 答えはもう決まってる )
[ カプゥッ ]
( 照れ隠しに軽く腕へ甘噛みしながら 大きく首を縦に振る )
「 .....オッケーだぞ、てほ...プゥッ 」
..............大きくなる拍手、“増える”拍手
__________________
わ_______________た________し___________
( 少しずつ 意思を持ち 意識を取り戻していく者 ...ただ、制されれば動きを止める )
( 何処とない不安な気持ちが胸の中に残る 誰かの元へ、行かねばならない様な )
・・・ 呼び掛けに応うるモノ ・・・
( 天井から降り注ぐ溶けた金属と酸液、即ち有害の雨 )
ガキンッ [ドゥッ][バシュ]
[ドンッ][ドガッ]
( 方々より上がる爆発音、期待通りに事は運ぶ。
為す術もなく爆ぜる機械が火種の多数を占めるも
雨を突っ切って来たガッツのあるヤツもまた、多い )
( ……もう1つの期待
それが叶うか否かは未だ定まらず
判断、間に合う前に機械達は再び迫る )
・・・ WARNING! ・・・
____ 海面付近 連続ノ衝撃反応 上方範囲内多数
敵対存在 現時点二名ヲ確認 爆雷散布中ノ模様
____ MISSION ____
・領域内 敵対反応を排除せよ
・ 了解 ・
メインシステム-戦闘モードヲ起動
“タカアシ鎧蜘蛛” 浮 上
( 子供達の眼下__ 海底、深き場所
沈む底より段々と大きく 迫る異様な影 あり )
_________
( …大事を終えた後は…当然、湾岸の存在に疑問を。
ましてや騎士はかの者を"知り"、いがみ合っていた… )
「 ……………… 」
( 疑問は尽きず、警戒の目を遠方より浴びせる
……それも大事ではある… だが、その前に )
「 ……………(大丈夫かな…)…… 」
( 視線を別の方角へ向ける 水柱の上がった場所へ…
困難の香る 我が身を呼ぶような方角へ )
・・・……二つ以上?・・・
「 ッおっ---きひひっ、やッた---
------おい、ちっと待て今の誰だ 」
( 愛しさ 興奮 欲情が一気に身の底に沈む
実は激しくなっていた動悸も治まりを、見せる
………警戒心が勝っては 今まで見なかった鬼の方へ… )
(…それでも 猫をしっかりと抱き締めていた)
__________
____不安は分かるよ でも 今は抑えるんだ
君が急げば急ぐほど 彼女も不安に思ってしまう___
( 諭す声 それはさざ波のごとく 激しさ1つ無い )
・・・ Gamble ・・・
( 黒い布マスク と言っても有害な物質全てが防げる訳では無い 体を蝕む悪感触 不健康に染まって ....嫌になる、自分の嫌いな物に頼らなければいけない事に )
[ ボゥッ ] [ バヂッ ボブッ ]
( 小さな爆発は連鎖していく 天井の亀裂部分から黒い煙が漏れ出ては更に今清掃員の居る場を伝えやすく ....来やすく、する )
「 ....来なさいッ 」
( 草刈り鎌を右手に持ち構える ...左手には長箒。藁で作られた何処か古く、ボロボロなもの 機械達に向かい 迎撃の姿勢 )
............----------見栄ぐらい、張らせて下さい
・・・ 海鳴暴来 ・・・
「 ......来た来た来た、来たよっ!!!!カーソウっ!!!....思いっきり、やっちゃって.....!!!」
( イカダの様な船よりも大きく、巨きく 戦艦にも匹敵するようなサイズの物が海中に姿を現した事を確認 爆弾による牽制は行っていたも ダメージは少ない......其処でこの切り札を取っておいた!!!恐らく花想はこの後直ぐに寝るだろうけど.....それ程迄に強力な攻撃を!!! )
「 .....ふぁ....ぅ、ん......りょ〜〜〜かぁい.....
..........ぁたし、達の.....じゃま、するな...... 」
【 クレイジー・パレード《歌え笑え数多の者》】
( 空に浮かぶ 無数の...... 人形の生物達 .....兎 獅子 飛蝗 鰐 蟻....何処かグニャリと歪 そして全てが簡単ながら石槍や棍棒を頭部に装着している .....実体化していく 生み出せば生み出す程 大きさも変に 花想の隈が濃くなり ......目が赤く血走る )
___________
「 .....チッ、んな目で俺を見るんじャねェよォ.....安心しろ 今は餓鬼共に頼まれて此処に居る てめェの抹殺が最優先ッて訳でもねェンだ 」
( 面倒そうに頭を掻き毟る 言葉に嘘偽りが無いと伝えたいが前回の関係からあまり良く思われてないのは事実 悩んでいた所..... 面倒そうな存在に溜息 )
「 ......ンで、どォする?此処で睨み合ッててもなンも始まりはしねェだろ?あの餓鬼共の方でも 水柱の方でも好きに行きやがれ 残ッた方と余りの雑魚野郎は全員壊すからよォ ...おら、さッさと選択しろ 」
( 騎士と距離を詰める .....何方でも行けると言わんばかりにクラウチングスタート )
・・・ 狂気は突如として襲来する ・・・
( ....鬼は金棒を手に構える )
( 鬼の後ろの木々の中から姿を現す 片目が隠れて 髪赤色の絵の具でも溢したかの様に不思議な模様 ....元々は黒だったと言うのが、見て分かる 片手にはカッター 普通のお店で売っている様な 普通の....? )
「 ありャりゃ❗?ついついついっ.....人の幸せを拍手❗!!してしまいましたぁ その幸せを切り裂くのがとてもっ、楽しいので!!!改めましてどうも!!❗ 」
[ ザシュッ ]
______________先程まで鬼の居た部分が地面ごと プリンを掬うかの様に簡単に削り取られ 木々と鬼の姿は何処かへと消え その場にクレーターが出来た。
「 私はアカド・チロ!!❗さぁさぁさぁっ❗❗❗準備は出来、ましたぁ❓!大人しくタイマンでっ❗!❗残った方は私が可愛がりますからぁっ❗!! 」
( 満面の笑み )
---------っあ、え?ヴェ ル? うそ、だよ、、ね?
( 赤猫の声が虚しく響く 腕に当たる 冷たい雫 )
____________
____________ねごがふあ_______ん?
_________な_______もうちょっ__________と
( 回復の速度は凄まじい ....しかし、尊敬する彼女に迷惑が掛かっては駄目なんだと その眼をゆっくり、また閉じる )
・・・ 救援 ?? ・・・
( されど構わず迫る機械が群れ。潰せども潰せども…
沸き出るように数など減る兆しも見せず 一刻を
数える毎に ……映画、死者はここから出るだろうなぁ
そんなことを悠長に考える暇も 無いだろうが )
_____絶望?
余力も底を尽く 逃げ道も 無い。
__だが
[ ド"ガ"ラッーーー ]
ガシャァァーーーーンッッ
( しかし ソレは来た。__命運は尽きなかったのだ
砕けた天井が数機を纏めて押し潰す。……彼女の前に
どうと現れたその 存在は )
- - - - - - -
あの 凶悪だった。
……なんか、前に比べて小さい
・・・[ 黒鉄城迎撃戦線 ]・・・
[ドバババババババババババババッッ!]
( 一気に浮上した深い黒色の弩級八脚要塞!
脚部の大型機銃、マウントされた迎撃砲台が
無数に現れた敵へ向かっての弾幕形成を開始ッ )
[ 全長 : 60m
八脚型移動要塞 ジ級 ]
( モノアイの赤い光が 子供達を見据えた )
__________
( 思案する。……模索する……
しかし 短時間に済ませた
……迷いは 無い )
「 ……なら あの子達が……怪我をしないように頼む 」
( 装備を閉所向けに調節し、不安は残りつつも
男への…無い筈の信頼を頼りに黒鉄の城へ向き直る )
「 ……………… 」
__何故か
外以上に 悪い予感を感じた
・・・ ・・・
_________そう それでいい__
( 一旦は落ち着きを確認すると
……彼が行った 海の向こうを静かに眺めた )
___________
- - - - - - - ?
( 反応は 激しい驚愕。…理解できない したくない
…混じり合わさった表情は 絶望の色も含んだ
ただ それだけだった )
[トスッ]
ただ それだけだった
( 猫を 置く )
( ____顔が 見えない
近付いてくる 何かが消失した
一人の大きな 人影が来る )
視られている
見られている
近寄られている
・・・ 敵か味方か ・・・
「 ......ぐッ 黒光りGでスか貴方達はァッ!!! 」
( 幾度も幾度も草刈り鎌を振るい 腕が痺れを起こし始める 刈り取った部位や命は十を越えた時点で数えるのをやめた )
限界はもう__________
ひゃわぁッ!?
( 突如として目の前で崩れる天井 思わず腰が抜けてその場で尻餅をつく
瓦礫や埃が舞い散り砂煙で姿は見えなかった ....が、しかし 何処か見覚えのあるシルエット...... )
「 .......またアナタでス-------か? 」
( 謎の因縁 これで出会うのも四度目か.... いい加減しつこい そしてまた私の命を狙って来たのだろうと震える手でしっかりと握る
....しかしその巨体が縮まって 何処か様子も変 ....? )
「 .....いッたい、なンなンでスか、アナタ 」
( 本当に訳が分からない )
・・・ 約束 ・・・
「 ....むか、え ------撃てェッ!!!!!!! 」
[ ズガドドドドドドドドドドドドォッ!!! ]
( 気絶前 最後の命令に ....例え被弾しようと 玉砕覚悟で突撃していく 生物達 傷が付かなくても良い せめて足止めだけでも そんな淡い期待を乗せて ________倒れる )
突如として現れた折り鶴が受け止めて .....花想を乗せて空へと避難 船は簡単に波に飲み込まれる
「 .......デカ過ぎませんか、これちょっと..... 厳しい 」
( 隻腕状態の桃林 騎士との戦いで失った片腕は紙で代用していたが ...その紙を今 逃走手段へと変えて ただ惨状を見る 不気味な赤い光 ......理解する “逃げられない”と )
_______________________
「 .....ふゥ〜〜〜ンッ?成る程なァ?? それがてめェの要望ッて訳かァ 」
( 頼まれた それだけで良い ....少なくとも今は
向き直る騎士に背を向けて 軽く武運を祈る こんな所で死ぬなよ と )
_____________あァ、任せろ
( その声が響いた頃には もうあの巨漢の姿はない ....ただ地面を大きく蹴ったであろう跡がヒビとして残っていた )
( ......其の城 “悪の巣”の様な )
・・・ 無 ・・・
「 テ.....ホプ ? 」
( 先程まであんなに明るく元気だったのに 突如言葉を発さず ....自分を何も言わずに 地面へと置く ただ無言で 敵へと歩く 彼女を見ては 止めなくてはという感情と ....触れてはいけないという想いが交錯する )
( 情報が追いつかず 猫はただ傍観する ...自分にできる事というものを考える )
「 おやおやおや❗?そこの猫さんと親密っ❗!!だったのでこの鬼は関係ないと思ってましたがぁ...???何をそんなにキレる必要があるんですかぁ‼?......さぁさぁサクッとザックリいきますよ----------ぉ?❓??」
( 心から切りに掛かる狂人 相手の顔も見えずまるで“影”みたいになったのには少々疑問が残るが 関係ないとばかりにカッターの刃をカチカチ鳴らしながら出 )
( 一瞬で距離が詰められ脳の信号が小さな恐怖を覚えて距離を離そうとする!!!後ろに跳ばなければっ!! )
しかしどうにも 武器は血を求めているようで
【 ディメンジョン・カット 】
“見えず掴めない斬撃” ただ相手を仕留める勢いでカッターを首筋に振る__________
・・・ 今 は 昔 の バビロニア ・・・
( ゆ__ っくり と… くぐもった声で
怪物は囁く 見た目の通りに、聞くに不快を呼ぶ声… )
···俺カ? 俺ァ 通りス がリ の
『 "おでん屋"サン よッ!!! 』
[スゥッ]【 根性プラズマジェット❗ 】
( 振り向き 大きく吐き出した超熱の濁流っ!
熱血をそのまま形にしたような火の海が瞬く間に
機械の群れを呑み込んで施設をもッ )
[ヴァヂヂヂヂィ ガドゴボッ!!!]
破壊!圧倒的ッ!
・・・ [黒鉄城防衛戦線] ・・・
[___迎撃システム 残弾数 : 78493
損傷率 : 0.03% 戦闘続行二支障ナシ ]
( 恐ろしい迄に厚い金属の装
__沈着 その内側には感情が存在しない
7線の レーザーポインターが正確無比と
子供達を捉え 更には___ )
[キ リリリリリ]
[対空刺突光線兵装:future]
( 背部 __レンズのようにも見える
円形の機器 … 収束する光が 強く煌めく… )
[斉射:7秒前]
________
「 (単なる一介の砦が…この規模、この気配…!) 」
( 騎士は本能的に。…逃れようのない戦慄を覚えた!
単なる砦の一つがこの規模などと予想だにもしない故に!
その異様!巨大!確たる戦力は久しく騎士の肝を抜く! )
しかし___
「 ………されど他に……道はない 」
( 背後を もう一度見る… 死闘、その予感と
充分な気配。……己に課された重み )
___行かずしてなるものか
( 迷いを捨てる!覚悟を決める!
……侵入する。"悪の巣"へ )
・・・ ・・・
ピシィッ
( 見えずも掴めずも、"関係無し"に
短小な刃 鋼肌に敗れ弾け飛ぶ )
[ グ ギ ギ ィ ッ ]
鉄の壁に挟まれたような衝撃。
( 両手の指が顔に食い込む程に逃がさず "掴む" )
ロロロロ____
コ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"
ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"
・・・ 凶暴に眠る安定感 ・・・
「 .....お、おでン屋、でスかァ.... 」
( どうにもあの咆哮に似た低く気味の悪い声 ..それだけでなく何だそれはと突っ込まざるを得ない....設定?記憶喪失って可能性もあるし...別個体って可能性もあるが ....信用して良いのか分からない )
....ただ
「 .....あの機械達にとッても味方では無いみたいでスね? 」
( 未だに破壊跡には熱が籠り近付けば汗を滝のようにかいてしまいそうな..其れ程の灼熱 壁も溶けて地表が見えるし....機械達も此れで無事で居られるほど耐熱性は高く無いだろう ...あの機械達は
...問題は先程から気配のない ...時間停止が可能な機械 “アレ”だけ実力が桁違いな相手 果たしてこの凶暴なカレでも敵うだろうか...? )
「 .....今は少し 利用と言いまスか 様子見スるしか無いでスね 」[ チャキッ ]
( 箒と草刈り鎌を構え直す ...いつどこから襲って来るか分かったもんじゃない )
・・・ 蜘蛛の巣に捕まらない餌 ・・・
「 ....っ、思ってるより効いてないし 何よりこれこのままじゃ------- 」
明確に見える 死の未来 状況の打開には
【 ミサイル 】[ ドゴォッ!!! ]
( 流星の勢いで突っ込んで来た一発の拳 脚の一本に思いっきり激突し ...距離を取る 力馬鹿の一撃 木々薙ぎ倒して ...軽く波を二つに裂いた )
「 ...よォ餓鬼共? ______さッさと逃げろや、邪魔だからよォ 」
( 来て早々言うは暴言 照準ズラしてあわよくばそのまま機動力が失われたのなら万々歳だったのが .....そう上手くはいかなそう... )
( ...言い訳をする間もなく2人の子供を紙飛行機は空へと上がる 飛んで飛んで、逃げて もっと遠くへ ...レンズの集まる光に気付かないまま )
・・・ 憎 ・・・
「 ..........ハァッ❗!❓ 地を豆腐の様に切り裂けるカッターですよ!!!❗?いくら何でも有り得ないっ❗❗!身体は人間のは.....んずぅッッッッッ❗!❗❗❗! 」
( カッターの刃が弾け飛ぶ感触 一応折れば新たな刃に変える事は出来るが ....それ以上に堅い、堅い 全く傷が付かない )
[ ガシィッ ]
( 顔面に食い込む指 痛みから涙を零し ジタバタと足掻きもがく 引っ剥がそうとするも力が足りない 掴まれ離れられない ....叫びにビグッと身体を震わせる )
「 やめッッ、やめぇ❗!!?あの鬼がどうなっても良いのって❗!!❓能力的に普通は私が死んだらあの鬼も死ぬって思うでっっぅっしょ❗❗!!! 」
( 顔面圧迫により鼻血が垂れる それをカッターが吸う ....結果切れ味は先程よりも上がる しかしまだ足りない 切り裂く為には ...少し、耐えなければ....!!! )
「 ........... 」
( 赤猫は静観する 瞳の中に“漆黒の炎”の様な物を宿しながら )
・・・ 唸る カギ爪 天をつく ・・・
( 根性プラズマジェットの超熱、溶ける壁は無敵のマグマ!
遠巻きに弾を発射する事も出来なくなった敵どもは次々と
奥地へ後退して行くっ! )
『 ザまァ見 ャがレ!!! 』
( 大群無双もたけなわ、仕上げの必要も失せた所で… )
[ ギョロ ]
( 視界 貴女に合わせ )
その大きな手で(妙に指を広げ)瞬時に掴み掛かった!
・・・ " strike acromantula " ・・・
[____ォォォォン] ( 僅かに色の曇る脚部の一部 )
[ __第7脚部衝撃 姿勢制御 困難 ]
( しかし衝撃そのものは破損以上であり
巨大な鉄蜘蛛の発射体勢に大幅なブレを発生させた )
[_______]
[ (解読不能音)!(解読不能音)(解読不能音)! ]
( 当初のターゲットなどどこ吹く風とばかりに
海を 山を 空をそれぞれ目標から50m以上もズレた
位置を溶断 貫通する白光の刺突線を発射 )
[ 対目標 アタック失敗確認
衝撃要因 確認 ターゲット優先変更 ]
・・・ ・・・
悲鳴 骨格に響く感覚
( 声は届かない とうに一線を越えたモノへの___)
[ !,!!メ" メ""!,!! ギャッ ]
慈悲など無い。___加速する圧迫
しゅっ
( 両手の親指が無造作に両目を目掛けて飛ぶ )
・・・ 矢張り受け入れ難い ・・・
「 .......一時的には危機回避したという事でスかね? 」
( 次々後退していく機械の軍勢 残るは熱々溶岩状態の壁と炎を放つ残骸
....隣で大きく口を開き敵に啖呵を切る“凶悪” ....正直ストレス発散の為にアイツらを排除したって言われても信じられる それ程に....心境と言う物は良くわからない )
_______ 此方を睨ンで来た瞬間
身に覚えのある悪寒が振り返して
死の未来が 見えたのは トラウマが______
「 ひッッッ 」
( ...その歪で大きな手を振り払おうとした 草刈り鎌は ....刃の付いてない方で )
・・・ 暴れ舞い 踊り飛ぶ ・・・
( ....その隙にと紙飛行機は完璧に狙いを外れる 飛んで飛んで もっと遠くへ 焦げた跡は気にしない ....いつの間にか機械から見えなくなる場所まで飛んで行った )
「 そうそう、さっさと逃げた方が身の為何だよなァ、餓鬼共が......ッたく、これで良いかよあの女ァ..... 」
__________さてと
「 ピーピーピーピー喚くンじャねェよオンボロ機械 もっと撃つンならちャンと撃ちやがれ 標的を仕留め損なッた その時点でてめェは一種の負けになッてンだよ
後はもう.... 俺にスクラップにされるだけだからなァ? 」
( 標的を捉え直したで有ろう相手に不敵な笑み 拳をパキポキと鳴らして圧を軽く与えながら溜め込んだ“エネルギー”を脚に溜め込む.... )
おさらいとして言うが 彼(ロンチョー)は触れた魔力を自身の体力に変換し それを自在に操り巨大化させたり頑丈にする事が出来る ....火力は魔人よりも高め
・・・ 絶 ・・・
「 いぎっ❗!!❗❗やめっ....は"な"せ"ぇ"っ❗❗❗❗❗ 」
( 脳味噌まで圧迫感が包む 頭蓋骨かひっかりと掴まれている様な .... )
パキッ ピキキッ
( ....聞こえてはいけない様な音も顔面部分から聞こえてしまっている 鼻血の噴出量も多く....カッターに吸収される量も多く 鏡のように反射が綺麗に ....でも、まだ足りない )
両目 刺突
プチンッ
______切れてはいけない何かが切れる音
いっき"....あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"っ❗!❗❓?❓
( 悲鳴 涙が“赤”に染まり 垂れ始める まだ景色は見えてはいるが.... 見れるのも残りわずか )
・・・ 帳簿に 優しい 無敵おやっさん ・・・
[ カキンッ ]『ォいおイ! ジたバたは止メとケぇッ!』
( しかし包み込むように鎌を弾いて背後まで突破する
長大な指が 傷付けず 落とさずの安心感だけは漂う
事実安定に溢れた掴み方で貴女を掴んだのだ! )
『 おォーしッ マずァ、1人っ 』
[ ブ"ァッ! ]
( 飛翔!メンタルに悪くも…… )
『 救出だァっ!,!! 』
・・・ metalix fight ・・・
_______目標 セ ン メ ツ
【連装スマートミサイルランチャー[ハチタバ]】
[ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ]
( 紅い視線染みたモノが男に向けられ
更に晒されるは【兵器】…… 一目を向ければ
完全に 人を【消す】以外の用途を想像できない__)
[Fire]
シュォォーーーーーーーーー!!!!!
( ……何連装ものミサイルが 煙の尾を引いて襲い掛かる )
[____]
・・・ ___愚かな 存在 ・・・
すぅっ
( 虐げは終わらない。……血涙に歪む顔面へ向かい…
月夜は 大きく頭を引いては……… )
[ ガ"ギ"ャッッギ"ンッ ]
_____頭突き 止められ
[ボスッ]( 蹴り 月夜は両手を離され 僅かに後退… )
(____かの者 頭部より多量の出血 )
( 凄惨ながらも まだ 生きている者を背負う___ )
………………
( 白 …黒、目眩を起こしながらも… 立ち
姉を 最早"何か"が切れた姉を前に )
立つ
・・・ 大雑把 ・・・
[ ジィ~~~~~ンッ ]
( ...草刈り鎌が弾かれて手が痺れる ...でも何故かやられると思えない 足で鞄を閉じて ...スカートに引っ掛かる どうにもこの後は恐らく .... )
「 ...ゆッくり、ゆッくりでスよ!?分かりまし----- 」
( 急上昇 ...服が破けないか心配 後落ちたら死ぬ ....多分、落ちないんだろうけれど )
まぁそれよりも 一番
「 ............ 」
( 先程までの疲労がドッと襲い掛かり ...トドメの一撃が、この飛翔にあり。
全く悪気は無かったんだろうが....清掃員にはキツく ガクンと頭が下がる )
( .......失神していた )
・・・ 武闘開始 ・・・
( ....焦る様子も見られない 眉一つ曲げず 冷や汗一つも垂らさない
....裏社会で生きてきた 経験がそこにはあった 人差し指を何度も曲げて煽る )
「 ....来なデカブツ、その程度で止めらると思ってるてめェの古ィCPUぶッ壊してやッからよ? 」
( 曲がる線 追尾するかのように飛来するミサイル群 ...右手を前方に突き出しながら 拾った岩をミサイルは無視して本体にぶん投げ------ )
________ビュオオォッ!!!!
( 風を切る音が少し遅れて聞こえるほどの馬鹿力 .....そう、この男 “火力が桁違い” )
( 自身体内蓄えたエネルギーを使用し 足腰強化し 杭のようにその場から離れないように ...そして右手の皮を肥大化させて 防御に回す )
「 さッきは俺もミサイルやッたしなァ....今度はてめェの力ッてもン、見せてみやがれ 」
・・・ 【 吸血 】 ・・・
( 頭突きを喰らっていないと理解した狂人 ...煙が晴れる頃に目を開けて 切れた怪物の前に立つ謎のメイド服の人物 それに掛けられるは_______ )
「「 なんで? 」」
( 二つの声が重なる 一つは赤猫から、もう一つは狂人から )
「 .....なんでソイツを助ける必要があるんだぞ?ニャル、ソイツ ....ヴェルを、ヴェルを消した奴なんだぞ?今は、テホプのやり過ぎも正当化出来る、そう思うんだ
.........どいて欲しいぞ、正直に言うけど 」
( 丸まり座っていた赤猫はゆっくりと立ち上がり 月夜の肩を持つように話す ....自分が手を出さなかったのは 多分月夜も同じ気持ちで、しっかりとした“罰”を与えてくれると思っていたから
返答によっては手を出すだろう ...未だ疑問だけ、だが )
「 .....なんっ、で❗??私、助けるメリットなんか全く持って無いっ❗!❗❗❗そこの猫さんの言った通りッ❗!!!!!
....なのに、なんで❓?❓分からない、気狂いなの❓???あなたは!!!! 」
( ポタリポタリ 血を頭部や鼻から流しながら問いを続ける 助ける意味が無いはずだ ...否定は出来ない
確かに殺されるかもしれなかった しかしそれは仕方ない 互いの目的の為だ )
なのに 何故?
[ キュピッキュピッキュピッ 」
カッターが白黒の血も吸収をする ...切れ味の強化は他人の血の方が上がりやすい 怪しく白色に刃が光る
_______今なら、先程から狂人を狙って来ている怪物も
_______助けてくれたこの優しい白黒を切る事も簡単だろう
・・・ 『もう1人』 ・・・
そんなこと知る由もなく …飛び出したッ 地上!夜!
( 鬱蒼とした森の中 堂々と大穴の近くに停めてあった
___おでんの 屋台にリトルサイズの凶悪は舞い降りる )
『 - --ァ? 寝ちマったカぁ 』
( やっと 根本的な所を若干間違えながらも
清掃員の状態を察した凶悪、仕方なく… 座布団
幾つかを引っ張り出して 椅子に寝かせる )
____屋台では 他に、1人… 誰かが 居た
「[はふ はふ…]… あ、親父さん その人なのです? 」
『 ォう もウ一個 居ルら シーんデ また行クぞ 』
・・・ crush❗ ・・・
[ 溶断式マイクロチタン=ブレード ]
[ガァァ][ギィィィィン]
( 叩き潰す その選択肢を変えない蜘蛛は力押しを可決
前左脚を振り上げ___ 内部の機構を大幅に変形、武装!
見る間に節から先が溶岩の様に光る片刃の剣へと…っ! )
[ ヒュ ォォォ ][ォォォ][ オオオオ!!! ]
( そして振り下ろされる… 最早規模が"剣"ではなくっ
正に"剣山"でも落ちてくると言ったところか!つまりっ__ )
デカァァァァイ 説明不要!
・・・ 意志 ・・・
( 無言の 辛い 辛い間が流れる )
_________... だが
「 ……誰 何者… であ…れっ…… 」
( 頭痛 限り無く響く金属音。…正直、立ってるのも辛い )
「 こん… なッ 理不尽でっ___ 仕組まれた事でっ 」
( 握り締める手 …これを… 言えばもう… )
後戻りは出来ない。……だがっ
『 死ぬことなどッッ❗ 許せるものかァッっ!、!! 』
( "化物"が 言葉の一つも発さずに立ち上がる。 )
[ コルルル ルルォ--- ]
(…唸り声 ____様子が おかしい)
( 時 同じくして… )
---近い 間違いなくこの近くだ---
さぁ もう逃がさんぞ。 闘え!猛き者よッ
・・・ 生存証明 ・・・
( 数分も経たぬ内..... )
____________生きて、る?
( さっきまでとは格別に違う暖かさ、腹を空かせるような匂い、少しばかり楽な足と体 ...ゆっくりと意識が舞い戻り 目を開く )
「 ............本当に、おでンの屋台...... 」
( 此処最近はあまり見ない 昔ながらの雰囲気がある屋台 ...先程凶悪が言っていた事が冗談なんかでは無いと思えた
....湯気で何か食べているらしい客?の姿が見えないが 聞き覚えのある声....? )
「 ..... 此処はッ何処で 貴方達はいッたい.....? わた、しは ----戻ら、なくちゃ 」
( しかしそんな事に時間を使っている場合じゃない あの少年の手助けを しなくては .... )
・・・ Receive and stand ・・・
「 ......さァて、デッカイだけッて訳じャねェのは分かる が
......それ如きで俺様が倒せッと思ッてンじャねェぞ?
もッともッとォ...... 火力ッてものを上げやがれェッ!!! 」
[ ギュボッ ギュボッ ギュボッ ギュボッ ]
( 体内に残るエネルギーを大量消費 足を地面に埋め....無駄な力を拡散させない様にさせてから 右腕に回す
肥大化 巨大化 硬化 テンションアップ ....“破壊者”に相応しい ただぶっ壊す為だけの腕 その後に残るは爽快感 .....剣山が相手でも怯む事も無く 思いっきり引き寄せてから__________
振り上げるッ!!!!!!!!!! )
「 【 ブレイク】ッッッ!!!!! 」
[ ビュオッ ________________ ]
メギィッ バキバキバキバキバキバキバキッ......ドゴォォォォォォッ!!!!!!
強烈 風を切り 骨や肉を断ち 先程まで右腕だった物体は炭 其れどころか先端部分は燃えて無くなった
しかし それ程の代償を払えば当然 .....相手の被害も大きくなる 剣山だけでは済まないッ!
( .....煙が上がり見えづらい状況 )
「 ......〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!ひっさびさにィ........イッてぇなァ゛ッ!!!!!!!! 」
・・・ “正義” ・・・
あぁ、この人は“良い馬鹿”だ
「 ......訳の分からない、人ですッ❗!! ....でも、すみませ、んっ、助かりました❗!‼ 」
( 白黒も切り裂かなければならい だがそれは....“今”じゃなくて良いんだ 先ずは ....やりたい事を最初と同じ事をするべきだ )
「 なん、で 」
( 赤猫には理解が追いつかない、今この状況、正しいのは月夜の筈 悪いのはあの狂人の筈 そしてそれに味方する白黒は ......どっち?
体の中に燃える炎の温度が溶けていくのが分かる 一体、どちらにつけば良い?簡単に言葉で揺らぐ自分が悪いのか でも、あの狂人は----- )
( 赤猫は気付かない 調子の悪そうな “愛しい人”に
ただ 頭を抱えて 悩むばかり 正義論 )
「 ......先に言っておきますけ、ど!❗!! あの人を“止める迄”は同類な貴女には手を出しません がッ❗❗!!! ...その後は恨みっこ無しで切り裂きますから、ね!!!❗ 」
( 片手に怪しく光を放ち続けるカッター まるで妖刀 ウズウズと昂る気持ちを抑え付け 暴走気味な彼女 .....から、先に )
( ......“空間”の解除をしても良い 人質は簡単に解放できる 何故それを選ばないのか?
理由はシンプル______________狂人だから )
・・・ されど迎える混沌の ・・・
【 /&₩'\€=+\₸{#₸$☆ 】[チキィッン]
(___起きようとすれば 耳から通り抜ける言語
と 同時に清掃員と座席をキツく縛り付ける半透明の鎖 )
「[はふ]……あひひっ …あふっ… ……ふぅっ 」
( …出汁をたっぷりと吸ったちくわぶ。
口内が瞬く間に熱さに襲われる感覚…
"言語?"を扱う者としては全然圧がない )
_________[ ボ"ゴ"オ"ン"ッ!!! ]
___なんかさっきまで居た穴から火が吹き出てる
ギ"ジ"ャ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"
【 この世が "悪" ならば! 】
( 無双のカギ爪!薙刀の尾!吐き出す炎の熱血漢!
悪魔ヒーロー "おやっさん"‼️…の、勢いで残党相手に
突撃薙ぎ倒しと奥地へ突進。突破力たるや最早、小粒な
ロボット達など紙くずや石ころのように吹き飛ばされ… )
『 何処ダぁッ!!!小僧ォォぉっっっ!! 』
___声をなんとかしろ
・・・ Collective Consciousness ・・・
( 前足の根本からブレードが折れ飛ぶ…
__すぐそばに回転して落ちてくる。 )
[ ザ"ザ"ザ"ズゥゥゥゥゥン ]
[ ウイィィィィーーーン ]『 __結構金を掛けたマシーンなんだがな_ 』
( 前足以外が完全な状態の… いや それよりも…
…… スピーカーを通じて 声。 )
『 __だが遊びはこれまでだ__そんな暇は無いんでね 』
[クォォォーーン][ 触覚型ウェーブキャノン ]
( 突拍子に触覚のような部位から紅色のプラズマのような
レーザーを撃ち放ってきたッ! )
・・・ 狂ェル 者 ・・・
ト"
______0._2秒内の、衝撃。
( 先程 ほんの 瞬き寸前まで白黒が立っていた場所。
____代わりに立っている_____ )
[ コォルルルルルル ]
怒 リ 餓ェ "狂ェル者"
____時速600km で白黒を殴り飛ばした
【 何者をそう言うか かの者 【化物】 】
( _____狂人のすぐ 背後 …あり得ない方向に
右腕が曲がりに曲がった… 白黒が岩の壁に陥没する。 )
・・・ 誘惑は蛇か鬼か ・・・
「 ふッ あッ? うる...さ、というか、動けない.... ? .....なンでスかね コレは .... ニャル先輩やナイアさンなどと似た気配を感じた気がスるのでスが.... 」
( 目の前で呑気におでんを食べる者を見ては何処とない既視感 ...気の抜けた旧神と言うのは確か赤城にも居たような... ?
...先程耳から通り抜けた意味不明な言語も 少し聞き覚えがある様な ...気のせいとは信じ難い )
( ....鎖で無理矢理座らされた状況で急激に爆音 ...噴火みたいな事が起こっては何も知らない清掃員
...体を飛び跳ねるかの様に震わせつつ 少し不安に )
__________大丈夫でスかね、あの少年は....
「 ....あ〜、いてて.... やっぱ、無茶し過ぎた、かなぁ ...鉄分、足んないや 」
( 今にも倒れそうな足取り 鉄刃の破片を噛み締めて無理矢理補給はしたものの 圧倒的に足りない
...そもそも擦り傷 切り傷の治療が全く出来ていない ただ血を垂れ流すばかり 未だに出口に辿り着きそうにない )
__________呼び掛ける、声が聞こえる
聞いた事の無い声が
( ....他の機械などどうでも良いとばかりに薙ぎ倒して向かって来ている ...何かは分からない が....もしかしたらを考えて銃の一発を ...凝縮する )
………………………盛大な勘違い
・・・ 猪突猛進 ・・・
[ ヂュアッ ズブバァッ ] 「 ....いッてェなァッ!! だが金掛けたにしてはガラクタ過ぎねェかァ? あのガキの方が強ェぞォ?
.....ま、遊びが終わりッてェのには同感だがよォ? 」
( ...未だに罵倒が出来るぐらいには 余裕もあるし ...何より軽い
例えレーザーで穴が空き 熱により簡単には治癒出来ず ...何より血も垂れている それでもその笑みが消える事は無い )
( ....そしてその赤い、赫い瞳の輝きは更に増す )
【 リミッターブレイク 】[ ドクンッ ドクンッ ドクンッ ]
( ........見た目に変化は見られない ...が、脈打つ音が 心臓の鼓動が響き渡る )
「 .......もッかい言ッとくが ...粗大ゴミにしてやッからなァッ!!! 」
( 折れ飛んだブレードを鷲掴みにしては ....投擲ッ____________ )
______________ブオォォォォォッ!!!
先程とは比べ物にならない速さッ!!!投げたと思ったら “既に眼前に迫る鋭利で巨大な鉄屑”が其処にあったッ!!!!
・・・ 判断 ・・・
_____________は、え❓
( 困惑 一瞬にして白黒の姿が消えて 代わりに ....立つ、怪物
思考が纏まらない 何がどうなって .....そしてやっと、理解をする 自身のとは生温い“本物の狂気”に )
今手を出せば 殺られると
( 白黒の元へと後退り 先程まで頼もしかった優しい馬鹿な人 ...一瞬でボロボロに 無事とは考えづらい ....だがその犠牲を無駄にはしない ...血を、吸収する 身体の震えも止まらない ....今からでも無理に人質の解除をしても良いが 焦って手元が震えたら ...本当に変え去ってしまう だからまだ出来ない
....刀の切れ味を上げれば 希望が微かに掴めるかもしれない そんな淡い希望は_________ )
狂気の背後から燃え上がる炎に燃料を投下した
「 ....ごめん、テホプ 流石に ....これ以上 にゃるちゃんを傷付けるのは 許せない、ぞ 」
( 狂気に立ち向かう 小さな赤猫 それでも 屈する様子は見えない )
恐怖を知った上で恐怖に立ち向かう “獅子”が其処に居た
「 ......テホプを止めるまで この炎は消えないぞ ...何度でも燃え上がるぞっ!! 」
・・・ 安堵を告げる領域 ・・・
「 あぁっっ… 分かりますっ!? 最近になって発見した
"旧時代の秘密"を神秘や奇跡術式化した新しい魔法でしてっ
謎多き旧生物が用いた業に限りなく近いものを再現に」
遠くからでも分かる雰囲気変貌
(__駆け寄る姿は清掃員と同程度の大きさ
左眼に眼帯、右手は木製の義手… 何かしら…
白衣の 金髪…その気配に似たものを感じさせる風貌 )
「__因みに今詠唱したのは『ュア=ヌ ザ トース』と
記されていた比較的巨大な神性が振るったと言われる物で」
_____________
[ バキ バキッ バ"キ"ッ!! ]
ギジャァァアァァァァァ!!!
( 立ち塞がる全てを蹴散らし…
少年の目の前を …巨大な"掌"が覆った。 )
・・・ 大機 大義 ・・・
( 反応不能速度!ゆえにノーガード! )
[ ヴァァンッ ]( もう片方の前肢が折れ飛ぶ! )
『 ふんっ 脚の一本や二本くれてやるッ! 』
【連装スマートミサイルランチャー[ハチタバ]】
【触覚型ウェーブキャノン】
( 反撃… ミサイルの弾幕! 狙い撃ってくるレーザー…
更にはそもそもの量を増やしての…! )
『 そろそろ失せろっ 』
オールウェポンアタック
( 大火力一斉発射!!! )
[ドドドドトドドドドドドドドドドドドッッ]
・・・ 冥所死闘 ・・・
( しかし即座 "逃れよう"とする[敵]を見逃さず… )
[ ビュッ! ] ________ロロロロ!!!
( 真っ直ぐに尾を振り下ろし 叩き潰さんと迫るっ
眼孔に走る 光なき揺らめきが見据えて離さずにっ )
「 ____っ… 離れなさい… 全員っ 今すぐ! 」
[ドムグっ][ グググッ ]
( そして防ぐは… 矢張まだまだ動く白黒。
…未だ右腕の破損が生々しく、左腕のみで
どうにか背を盾に 太く巨大な尾を防ぐ! )
・・・ 少しの日常感 ・・・
( ....相手の雰囲気変貌 そして話す内容から分かる )
.... この人喋り出すと止まらない人だッ!!!?
( つまり面倒 ....しかし何処とない親近感を湧く相手の容姿 そして喋る内容から白黒や黒などの赤城に滞在する旧神とは無関係では無いと判断 此処は少し話を聞こう )
「 ....成る程、便利な魔法なのでスね?言語だけでも理解が出来て 尚且つ此処までの精密な.....
.....貴女は賢いのでスね とても 」
( ....取り敢えずそれっぽい事を言ってみる、頭の中にはハテナマークしか浮かんでない )
_____________
見覚えのある掌 掴まれ 死
( 浮かぶ最悪の未来 瞬間に銃のトリガーを引き発砲
_______しようとした所で違和感に気付く )
“殺意が感じられない” と言うことを
........もしかしたら。 微かな希望に賭けて銃を下ろし その巨大な掌を見つめる
・・・ 圧倒的理不尽 ・・・
「 _______なァんで一本や二本で済む何て思ッてやがんのかァ、オレにはさッぱり分かンねェなァ...... ? 」
( 撃たれる直前まで不敵な笑み..... 直後 弾幕の雨に打たれる巨漢 レーザーに撃たれて ミサイルに当たり 幾ら何でも...... )
( 土煙によって生死の安否は分からない.... が )
[ ブシャッ.... ビチャッビチャッ.... ][ ゴドンッ ]
床に垂れる血液 .....そして“重い物が落ちた音”
巨漢の身に付けているメリケンサックと肩に装着する形の砲台が転がり落ちる...... 血がベッタリと“装着する内側にのみ”ついていた。
......良く見ると少し千切れた様な...... ?
・・・ 目的一致の脅威 ・・・
( 狂人 防御しようともしない .....そして白黒の言葉に大きく息を吸い込む.....
...赤猫、目に火を灯し 四本の足を地につけ 尻尾と耳を張り 一言 )
「「 断るッ!!!!!❗❗❗❗❗ 」
( 赤猫 月夜の作ってくれた銀と金の爪を装着済み 狂人の刀 限界まで吸血し ....二人とも切れ味は抜群 )
[ ガキィッ!!!!! ]( 重なる二つの受け止める音 )
( 白黒の腕 怪物の尾 ...それに割り込む形で狂人の刃が入り込み ....白黒を思いっきり蹴飛ばし 怪物に向き合うッ!!! 折れる様子は見せず 鋼よりも堅い .....強靭 ....離れろという命令に従えるほど 賢くなんかない 賢かったら狂人なんかやってない )
( 同じく赤猫 .....白黒を炎で包み 少し休憩の時 ...その炎 不死鳥の炎にて 軽傷を治す事は可能
暴走している月夜に駆け寄り ...爪を腕に立てる 自身も覚悟を決めた )
問題はどう止めるか 死なせる訳にはいかない .....ならばこの暴走を止めるには?
この2人と協力が必要 ....と、狂人は理解し
“必ずテホプを止める”と赤猫は誓う
そして無事を 2人は....いや、3人は祈る
・・・ 【 古き森の探し人 】 ・・・
「 それでそれでっ……はっ そうそう!そうなのです!
【第二古代探求書隊】元『活字祭』!アルスターとは
わたしのことですっ こう見えても賢いんですよっ えっへん!」
( 何やら極厚のメモまで取り出そうとした所で
矢鱈と向こう見ずさが感じられる喋りように切り替わる )
「 …… あっ 申し遅れましたっ、わたしっ!
『探求者』アルスター!『 レイチェル・アルスター 』
って言いますっ!さっきこの島に漂流して行き倒れてました!」
_____________
[ グワァッッシィィィ!!! ]( 結構乱暴に掴まれた!!! )
と来たところで『悪魔ヒーロー』第二部スタートっ❗
『 ヴォガアァァァァアァァア"ア"ア"❗❗ 』
( 乱暴に掴むも、その後 丁寧に抱える様に少年を防護!
鋼鉄マントの如き剛翼と全身凶器のフィジカルパワーで
正に 重 機 関 車 並みの突進を繰り出し 雑魚を薙ぎ倒す! )
( 遠方、しかし近く見える出口の差光… )
・・・ BREAKER ・・・
『___やっと消えたか そろそろ鬱陶しいと思ってたんだ 』
( 深く考察することもなく 蜘蛛の頭を島へと向ける )
『 ウチの兵隊は掃除も録に出来ないのか?
吹き飛ぶカスみてぇな連中ばかり雇いやがって 』
『 まぁいい 明日からはそんな連中は消えて無くなる 』
・・・
【 真空の風 】
・・・
( 皮膚に当たる爪 )[ ギィ"ィ"ン"ッ" ](弾くは皮膚の頑強)
誰もが思う この後に展開されるのは 怒り喰らう暴虐だと
"敵"と見た 猫に 白黒に 振るわれる力と堅さを。
"当然" を そう
【空気】 が引き裂いた
[ バ"ギ"ヨ"オ"オ"オ"オ"ツツツ ]
・・・ テンション高めな奴等 ・・・
「 ...だ、だいに こだい?かつじ... ふ、ふむ 私には少し理解スるのが難しいでスが
...宜しくお願いしまスね、アルスター... さン? ...何か既視感があるような 」
( ....元 “一般人”の清掃員には探求者の言っている事を理解しようとも出来ず ...と言うより理解しようとすれば頭がショートするであろう )
「 ......さッき?え、さッき漂流されて ...此処まで元気になるものでしたッけ、それも魔法の力だッたりしまス?アルスターさン 」
( ....忘れてるかもしれないけれど、清掃員は現在鎖で縛られている それを気にせず会話を積極的にする辺り ...何処か可笑しい気もする )
______________
「 ...... 」
( 繰り広げられる無双ただ流れに身を任せる ..何となくだが矢張り街や白黒達を襲ったのとは別の様なそんな気配がする
其れに何より ....血を出し過ぎて疲れたのだ もうまともに考えられない ...今あるのは二つ )
この機械 ...悪魔の様な凶悪さに多少憧れを持ち________ ________未だに見ない蒼は無事なのかという不安を抱える
・・・ 砕 屑 ・・・
[ フ゛ュ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッッッッッ!!!!!! ]
突如 砂煙を打ち払い蜘蛛の足だけに来る突風と “衝撃”
______何事も無かったかの様に立っている影 その姿は “異形”
「 ....蜘蛛の頭がカスみてェなもんだから、その手足となッてる部下もッ.... あァだが待てよ?部下の方が優秀かもなァ、少なくともお前よりかはなァ 」
( 魔物化した魔人に多少似ている ...しかし少し違う 何せ“足部分も赤黒くなっている ”腕は砲台の様に掌に穴が空き 肩の部分に筋肉の塊と思われる分厚く丸い塊 ...血管は蛇の様に腕に絡んで 丸太の様に腕は太く ...其れでいて簡単にはへし折れない堅さを持つ おまけに骨は釘の様に飛び出て ただ獲物を “壊す事” に特化した腕 )
「 .......さッき何処まで話したッけかなァ〜〜ッ... 」
( 首を左右に動かして骨を鳴らす ...先ほど落ちた鉄の塊は所謂リミッター 遠距離近距離に長けた超パワータイプ....ただし大技、拳を放てる数に限り有り )
・・・ 切り裂く空気 切り裂く刃 ・・・
[ ギギギギギギ.... ]
「 ....テホプに打ってもらった爪でも、切り裂くどころか傷一つつかないって.... 相変わらず頑丈な肌してるぞっ! 」
( 押しては退かず 例え此の儘一方的な暴虐が繰り広げられようとも その意思は消えず ...例えその風に 斬撃の様な真空が邪魔をしようと ...再び立ち向かう 暴走する怪物に )
[ ポタ... ポタ.... ]
( ...赤猫の細い腕に赤い線が入り 雫が地に落ちる ...この風は覚えがある 屋敷で自分達を襲い “弟子を殺めた” あの風 ...今度の標的は恐らく月夜か自分か白黒 .....味方では無いのは確実 )
だ か ら 其れを引き留める 受け止めるのは______
ほんっと❗!!!❗今だけですからねぇッ❗!?❓言ったきますが貴方達もターゲットなんで... す、よぉっ!!❗❗
【 スペースカット 】
( ...月夜とのダメージは残ったまま、それでも止めるには猫の力、白黒の力が必要 此処は あの空気は止めるしか無いと狂人は空気を空間ごと切り裂き ...鬼とは別の場へ溜める )
「 任務外のターゲットは面倒極まりないんだけどね❗❗❗❗ 」
・・・ 平常する異界 ・・・
「 んー おなかが空いてただけでしたけど…
そうだっ 強いて、ならひとつだけありますよっ 」
( 前半の返しもすっ飛ばして名前も聞かずに話は続く
ハイテンションのマシンピストルトークの内容はずばり )
ぱんぱかぁ〜んっ! おでんのまほう〜っ!
( 天高く… とまでは背の低さで出来ない。…掲げたおでんの皿 )
「 ……ですっ! 」[ぱくっ]
( ちくわぶ )
__________________
[バゴォッン!]( その時、大穴から大きな影が飛び出た! )
コォォォォォォォォォ!!
【 ド"根"性"プラズマジェットォッ! 】
[ フゥバ"アアアアアアアアアアアアッッッ!!!!! ]
____________
『 ---ほレ 煮えタぞ--- 』
( …… 大穴よりごうごうと吹き出る真っ黒な煙を尻目。
鎖を引き千切ってやった小娘にロールキャベツを出して…
チビ医者に手当てをさせつつ、チビッ子には体を見てか
割と酸味が効いた感じの各種、具材をこんもり… )
[はふっ]「 〜🖤 ねえ様のライスシチューレベル〜っ!」
( …当然、一緒になって食べるチビ医者 )
・・・ _____妙 ・・・
[ゥィー][ ゴゥンッ ][ゥィー][ ゴゥンッ ]
『 お前みたいな自分の力で道を切り開く奴は
嫌いじゃぁない だがなぁ 今は邪魔だ! 』
[ クォォオオオ!!! ]
( 残る前方の脚を振り上げ… 巨漢へ向け突き落とす! )
『 お前は"科学"の誇りを踏みにじる気か!? 』
・・・ "僅かな覚醒" ・・・
ッ!!!
___________
脳が 震 える ---声 が 聞こえる
_____貴様 … どういうザマだ!
[ 一瞬 …ほんの 一瞬…脳の震えが激しくなる ]
( 青い …大柄… …… … ……
触れる " 空気 " )
_______殺される価値すらも無くすのかッ
『姉御っ!』
[ブチ"]
て"め"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"
エ"エ"エ"エ"!!!!!!!
( 青い大柄が空間に消える寸前 0.1秒の激怒と正気と突貫 )
[ガジャァッ!]『 ____良いだろうッ 』
( 全力の突撃。…全身の全てを用いる巨大な肉弾
防がれた。 あまつさえ 不敵に返される。 )
___両者の姿 …空間の奥へと…
・・・ 満たして入れて ・・・
( .......ツッコミ所が多い )
「 ...やはり、この人も何処か ...あ、拘束解除助かりまス
......何故ちくわぶ、いや美味しいでスけれ ....どォッ!!? ....今度は何ですか全くッ.... 」
( ....錬成術的な魔法に 噴火のような衝撃 いよいよ頭がついて回らなかなって来た
取り敢えず自由になったので身体の凝りを軽く動いてとりつつ ....しっかりと出汁の染みたであろうロールキャベツを味見 )
[ ぱくっ ]「 .....ンッ ....美味、でスね 中々スパイスも効いてる、ご飯の進みやすい良いおかずでスッ ... こう言うの、タレを軽くつけたくなりまスね 個人的に 」
( ...食べ進めれば清掃員の表情も明るく 隣に座る医者の言動に____やはり謎の既視感 )
「 .....お姉様、居るのでスか?アルスターさン 」
( ...この人はもしかしたら “関係者”では無いのだろうか 憧れる先輩やその姉達 ツンデレな蒼と .... )
___________________
「 .........何処行くんですか、この後 ....ねぇ、翼竜さん 」
( 振り落とされないようにしがみつき 脱出したのは良いものの何処を目指せば良いか分からない 目を瞑り辺りの景色が見えないまま 問い掛ける _____僕らは一体何処へ行くのか )
・・・ _______0へ ・・・
「 .....前に進む為にはよォ?てめェらはいらねェ 邪魔な壁なンだよなァ そしてさッきの続きだ .....壊す“モノ”だがよォ? 」
[ グ グ グ グ グ グ グ グ _________ ]
( 引き寄せて引き寄せて ...力を溜める 両拳を限界まで握り締め 欲に塗れた裂けた様な笑みを浮上させる )
________ “全 部”に決まッてるよなァ!!!!!? 超 弩 級 ブッッッッ壊してやッから ...なァッッッッ!!!!!!!!
【 デ ス ト ロ イ 】
( 風圧だけでも地や部品は抉れ 拳が直撃すれば その部分が砂の様になる ... 正に“破壊の一撃”ッ!ぶっッ放すッッ!!! )
[ メキメキメキメキメキィッ!!!! ][ ドグシャッ ドゴゴゴゴゴゴォッ!!!!!! ][ バギバギバギバギバギギィィィィッ!!!! ][ グギギギギギギギ_______ ]
( _______色々と壊れる音 )
・・・ 決意と覚悟 ・・・
「 ......ッ、てほ、ぷぅッ!!!! 」
( 怒りが止まらない 大柄な彼女 赤猫じゃあ力不足、だと言うのだろうか? 止める為には 何方かが居ないと駄目、なのかっ!? )
[ .....フゥゥウウウウウッ!!! ]
( 炎の息で壁を作るッ 此処から先に来たならば ..全力で、死ぬ覚悟で、止めるしかないだろう ...地面へとしっかり足を着き ......辛い現実を噛み締める )
( 家具などは何もない ただ透明に近い広く大きな空間 しかし...絶対に壊れない壁はあり また“部屋の様に扉もついている” ....適温で中々居心地は悪くない
そこで向かい合う 空気と切り裂き魔 カッターを構えながら____溜め息 )
「 ....先に言っときますけれどねェッ❗!❓ 彼女達は味方じゃあ無いんですよォッ‼?ただ今は利害の一致なだけでェッ.... 本当なら今すぐにでも殺したりするべきなんですッ❗!!!❗ ....あの鬼を空間に閉じ込めた所までは良かったッ なのに此処までになるだなんてッ .....面倒極まりないッ!!!!❗ 」
( 吐いた不満 正直 ....なのに何故 これも悪くないと思い始めているのか それが不思議でしかない
......分かっている 此奴も強いと しかし.... あそこまでの脅威は感じない )
「 .......さぁて、とっとと終わらせましょうッ❗!!❗私が勝っても負けても彼女達にとっては幸せでしょうっ❗❗!? ならば全力で、やりきりましょうかぁっ❗!!!! 」
・・・ 呑気な超人たち ・・・
[がつがつがつがつ]
( …一度、食にありつこうものなら
暫くは全く話を聞く様子はない
大盛りのおでんを前に白米片手、
凄まじいまでの食事量…… )
[もぐもぐもぐ] 「〜〜はいっ 月尾と名の付く…… ゥッ…!!!」
[ばんばんばん❗]
( …餅巾着を喋りながら食べた所…… )
_____________
『 半病人ハ黙ッてな!! 』[ビリビリ]
( 怒鳴る声のおぞましい事… )
( …穴を飛び抜けた先… 風を引き裂く翼が
目指す場所、…それは一筋の灯りが灯る場所… )
・・・ ちょこまかと鬱陶しいガキだ ・・・
爆砕し 四散し 分解し ___弾け飛ぶ"マシン"
巨体は跡形もなく空へ吹っ飛ばされ……
[ドゴォン❗]
( 上空高速落下姿勢より復帰、…此方を向く )
筋肉 [ドン]
モリモリ [ドドン]
マッチョマンの [ドォン]
" 人間 " [ドドォン❗]
「 俺が直々に叩きのめしてやる 」
( …苛立ちながらも 不敵な気配が漂う )
・・・ ・・・
_____________!!!!
( 怒りと飢餓が無限の抑圧を強いて体を突き動かす
- --壊してやる 壊しデやる 壊シてやル❗❗ )
____ほ___ぷ
[カ"キ"ィ"ッ"!]
____ 今にも猫を引き倒さんとした… 巨体がピタリと止まる
( …壊れた機械が一瞬、正常な機能を取り戻すように )
「 ッッ-- - - -- - れ___ギ ぃ-- - 』
___________
__お前は孤島の者だろう 退け、用があるのはあの女だけだ
( 青い大型のボディ、…威風堂々たる振る舞い )
__気概はあるが気質 未熟!我が相手は務まらんのだ。
・・・ 世話の時間 ・・・
「 ...矢張り何処かで聞き覚えのある様な ....名前は知らないけれど知人ッて感じ でスかね? ____ッてあァもう ゆッくり食べなければそりゃ詰まりまスよッ!!!ほらッ、ぺッしてください!!!吐いて下さいッ!!!息出来なくなッたら掃除機使ッて 無理矢理吸い出しまスからねッ❗ 」
[ ばんばんばんばんっ❗ ][ ぐぐぐぐっ❗]
( 背中を強めに叩きつつ胸部を触りそこから強めに圧迫ッ、分身を利用して救命活動ッ!おまけに....鞄から明らかに入らないサイズの大型掃除機 )
[ ギュイィィィィィィィンッ ]
( ...念の為稼働させておき、最悪の事態になる前に吸い出す事も可能なように )
「 沢山食べるのは良い事でスがッ!!しッかり噛み締めないとこうなるンでスよッ!!!
( ....世話焼き、何処か親の様な )
___________
「 ....確かに結構怪我はしたけれど、まだやれ[ ふらっ ]------る? 」
( 反論しようとした所で身体の力が抜けて ...凶悪な機の背中に寝る形 ドバドバ放出していたアドレナリンなどの効果が今になって消えて ...疲労的にもう指一本も動かせない )
( 反抗も出来ず 連れて行かれる ...それでも、死ぬという気は起きない ....多分、大丈夫 理由とか理論とかは無いけど なんだかそう思えた )
・・・ 決戦 ・・・
「 オイオイオイオォイ.....ッたく、勘弁してくれよォ 」
( 体格から察する .....面倒だと しぶとさ的に言えば普通では無い まるで何かが憑いているような.... )
[ ギヂギヂギヂギヂ.... ] ....チッ
( それよりもまずい、アレで決めるつもりだったから異形と化した腕が悲鳴をあげている ....無理をすれば 肩ごと弾け飛んで使い物にならなくなるし 全身に激しい筋肉痛が襲う 治療にも時間は掛かる ...つまり待つのは ____ )
“ 死 ”
「 ........ならよォ、決まッてるよなァ 」
それでも浮かべるのは最高に楽しそうな笑み
・・・ 望 ・・・
________止まった 最高に頼りになって 大好きな月夜が止まった
...赤猫はその前に、大きな身体の前に立った
“今、どう動くのが正解なのだろう”
強引に攻撃して止めるか、呼び掛けを続けるか
_________ほ_______ぷ________てほ____ぷっ_______
チャラチャラ...カランッ
________ 「 テホプっ、帰って来い!!!!! 」
______ 作ってくれた爪を仕舞い 何度も何度も 名前を呼び続けて 元に戻る事を祈る 彼女を信じ “無防備”
______________
「 君は何か勘違いをしている ねェッ???❓相手する理由は二つしかないでしょ❓?? “仕事”若しくは“邪魔” 務まるかどうなんて、関係無いんだよッッ❗❗!!❗ 」
「 私はあの人に感謝をしてる、拾ってくれた 救ってくれたあの人を❗❗❗あの人の邪魔になるのなら 私は------ただ切り裂くのみッ!❗!! 」
( カッターを構えて浮かべるは狂気の笑み そしてもう ...邪魔はいらないと、やっと .....本気を出せる )
「 まぁまぁまぁ❓???機械相手でもこのカッターは刃こぼれしませんしぃ…やりましょうか、さっさと❗❗❗❗❗ 」
【 ディメンジョンカット “集密” 】 [ _____シュピッ ]
( まるで線 ....範囲は減った代わりに威力は倍増 此処で空間に手を出せるのは彼女のみ そして他の者が空間を傷つける事は出来ない .....つまり )
「 デスマッチ、開催ですよ❗!!!❗ 」
・・・ 妙死闘 ・・・
[ぐもぐもぐもぉ!]「っっっ ぅっ へぅっ!!」
( 昆布混じりの溶けた餅が吐き出され…
苦しみに呻きながら 小娘は… …小娘は…? )
[がっー!]「 っっぶうぇっ!!? 」
( カウンターに置かれた青汁をがぶ飲んで大いに
む" せ" る" ❗ )
「 あ"ぁ"ぅ❗ 」
_______________________
『 ・・・ 』 (何やってんだコイツら__)
( …一連の様子を …伸びた少年を手に掴む凶悪は
唖然と、何処か呆れながら屋台近くで眺めていた。 )
_______ぽんこつ、それが似合う小娘…
・・・ " SET UP " ・・・
(____ぶっ飛んだ光景が展開される。…ざわめく周囲…)
---おい 見ろ! 大将の肉弾戦宣言だっ
何ィっ!? タカアシがやられたのかっー!?
それよりもッ …早くしろ!"リング"ッ上げーーーッ!
(の。兵士達。) [ザバザバザバザバザバザバ❗]
コイツを叩き開けるのは久し振りだっ---ウズウズしやがるっ
観客席を続いて浮上させろッ!準備室!用意急げッ!
_________________浮上ッ❗
[バァーーーーーーーーーーーーーーン]
『テえええキサァァぁぁぁぁぁスッッ リぃぃぃぃング❗❗❗』
( ____ぶっ飛びは加速する。…海中より浮上する
無茶苦茶に広い特設プロレスリング。…仕掛ける様子もなく
…男はそれを満足そうに眺め… …向かい側の、…建物へ
ずかずかと歩いて行く…… )
(_______大男の元へも …何やら医療班らしき
数名の兵士が駆け寄ってくる……)
「…………(なにあれ)」
(…窓から外を見た …黒騎士も唖然)
・・・ "月夜"の"弱み" ・・・
---ッっ っ ヶ・ ギ ぃッっ❗!
(_____飢え …怒り… 負が …ふたたび…)
[ドンッ] ゥぶッッ❗? [ドゴォォォ!!]
( 満ちる前に突貫押し倒しッッ! …膝に抱き付くように
巨体の下半身を拘束!"触手"ができ得る限り腕を縛るっ! )
____触手の一部が …月夜の "腹" を晒し…
レギオンちゃんッッ
( 最早無理のその先を突き進み続けているであろう…
満身創痍ながらも "押さえる"メイドは叫ぶっっ!! )
「 早くっっ❗❗ 」
_______________
『分かった。もういい』
… …機影がゆらりと…"陽炎"のように揺れ…
『 もう 何も聞かん。此処で散れ 』
・・・ 世話焼き後輩 ・・・
( ...この一連の流れで清掃員は察した )
...... この人は地は賢いが根が馬鹿だ、と ......
「 ...あァもうなンで青汁がぶ飲みスるンでスかッ!?確かに健康は良いでスけどこういう時はしッかり水や麦茶など優しい物を飲ンで下さいッ!!
ほらッ、ビニール袋用意しまスからッ!!吐くならばそこへッ!良いでスかッ!!? 」
( 優しく背中を叩きながら軽い説教 吐き出された餅は 分身壱がトングで掴んでそのままポイッと持ち運び式ゴミ箱へと捨てる
....段々後輩もどこか白黒達に似てきた気がする )
________________
「 ......ぁ、ぅ...いってて......にぎやか、だなぁ ..... 」
( 口数も減り ....少々虚ろな目で楽しそうな景色を垣間見る .....確かに少し阿保らしいが ....でも何故か )
「( 似てるなぁ .....ヨグ、平気なのかな )」
( 雰囲気から蒼を重ねて、心配を続ける ...まだまだ話したい事がいっぱいあるのに )
・・・ GO!GO! ・・・
( .....呆然 )
「 ( ...........んだァ?これェ.....決闘用のリング、ッてかァ?見られて闘んのはあんま好きじゃ....いや、それ所じゃねェんだよッ!
腕限界だッてェのにッ ....何よりこういう技ッつゥのは俺は苦手、シンプルなのしか出来ねェ ...其れなのにまだ仕事させッかよッ!? .....もう良いだろッ、ガキ二人守っただけで終わりみてェなもんだろッ!?
......悔いのある死になっちまうだろォなァ .....くそったれが ) 」
( 当たり前だが命がこんなにも関わっている中で ...ふざけた様な設備や台詞に腹が立つ 楽しめと言われても乗り気にはなれない ......嫌いなタイプばかり
...駆け寄って来た医療班に睨みを効かしながら 何故か建物へと帰る筋肉男に向かい ...拾っていた石を投げ付けるッ!!! )
「 ....そう簡単に逃がすかよッ!!てめェの命は此処で壊れやがれッッ!!! 」
__________ヒュォオオォオオオオッ
( 石と言っても速度も威力も拳銃の弾丸を越える ....だがそれと同時に ....ピリピリと腕が痺れ始めた )
( ...................遠い空に浮かぶ白い三角形 )
・・・ 猫の遊び(思い出) ・・・
( ...白黒の言葉、晒された腹 ....思い出した!何でこんな時まで思い出さなかったのか....自分に軽く呆れながらも .....決意の目!
確かに月夜に好きなものがあったっ!いっつもいっつも ......赤猫と月夜ならば、これってものがっ❗❗ )
______________もふっもふっ
場違いな程に柔らかく、それでいて暖かい音 .....赤猫の毛 .....腹に押し付けてくすぐる様に動く尻尾
月夜を見上げる黄金の瞳 ( 太陽 )
「 大好きだぞ、テホプ 」
____愛してる
_______________________________
「 .......まぁ別にィッ❓??❓私が死んでも、ここ呪い(能力)はあの人に受け継がれますから、良いんですけれどねぇッ❗❗❗❗❗ 」
( 当たる気配も無い ....それでも良い、やる事は時間稼ぎ 外に出てもこの中でも待っているのは死だけだから )
[ ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン❗ ]
( 乱雑に振り続けるカッター ....空間を裂く斬撃がかまいたちの様に襲い続けるッ! )
・・・ not gong ・・・
( 勢いの付いた石が後頭部へと命中し
…ざわめく周囲に一瞬の静寂が及ぶ )
… …何も 見世物にしようって訳じゃあねぇ
: 先に言ったが、俺が直接ぶちのめす以上は
( 振り向く男 だが、その表情は
寧ろ … 豪胆な表情。 その行為を"歓迎"し )
: …"弱った"お前じゃ困るんだ 俺というアメリカ育ちが
不公平な勝負で勝つ、だのみっともねェ真似は出来ねぇ
__見れば… 周囲の雰囲気に __戦場にそぐわぬ風 無し
黙々と用意を行う兵士各々が まるで戦う最中の如く
: そうだろう? ちゃんと此処でケリ付けるにも
やるべき"順序"ってモノがある …ゴングはまだ
鳴ってないんだ まぁ少しは落ち着け 。
・・・ [ 風 絶 ] ・・・
あふっ ___むぇえっ
[唸り声は気の抜けた悲鳴に変わり…
餓えに …怒りに呻いたかの者]
( 腹に乗られては力も気も抜けて
…見上げ そのまま 目を回す… )
「 ぇぅ---- う はぁ--- 」
___応える言葉も顔もない…
[❗❗❗❗]
( 骨の砕けるような気色の悪い音。… 二人から離れ
己の身が最早砕け散る事など厭わぬメイドの空間破壊…!! )
っ あ"あ“あ"ぁ"ぁ"ぁ"っ"っ"
見えぬ空間を 殴る 殴る [殴る] … 拳に血が滲む
_________…駆け巡る刃は やはり掠りもせずに
『(…命惜しさに恐怖するか…捲し立てる口は
最早逃れられない運命の軛に向かう嘆きか…?)』
( 機影は揺らがない 二の足を踏んで立つ様を
不動に例えば まさにかの者 明王と在りし )
(…ただ 相対する者への感情は軽蔑と憐れみの二つ
それを以てして… 早めるものはこの誉れもない戦のみ)
『 --- --- ---愚かに狂ったか--- 此処に去れ❗ 』
(右腕の砲口、…風を吐き出す黄を纏う空気の出所)
___無造作に空気を吐き出す。
・・・ 初めの一歩は別の者 ・・・
「 ...当然の様にノーダメージ ッてェのは予想外だなァ...
何であんなハリボテなんか乗る必要があるんだよ? ..てめェの実力なら生身でも良い線いってんだろォが、訳わかんねェ 」
( 肉弾戦に相当の自信が有るのか 其れともただの小心者か ....何方にせよ疑問が重なる
....体中が熱く 体温が高く ...どうにも彼方から手を出そうとしていないのは本当、らしい ....そこだけ信用が出来るので 腕を元に戻す ....と言ってもズタボロに変わりはない )
[ ズギッ ズギッ ]
( 軽く動くだけでも激しい筋肉痛が身体に響き 血も弱くだが垂れ流れる ....“出さない”様に抑える )
「 ....さっきの何処にでもいるようなクズらしい発言からは想定が出来ねェ ...が、まァそう言うなら .....少しは休んでも良いかもな?
___________ただ、近寄るんじゃねェぞ雑魚共
.....万が一てめェ等が毒を仕込む可能性も否定は出来ねェ あくまで敵なんだよ、てめェ等 」
( ....眼差しの鋭さが萎える事は無い )
・・・ 休夜 赤 裂空 ・・・
「 .....うん .....大丈夫、ゆっくり休むんだぞ テホプ? ....大丈夫 落ち着いて 落ち着いて 」
( 臍下に当たる部分を尻尾でふにふに 弱めな感触で押して 目を回す月夜の頭を軽く撫でながら ....辺りに警戒を走らせる )
「 ......何も悪くない テホプは、何も悪くない .....だから、気にしないでくれて平気だぞ.... 」
それはまるで自己暗示にも近くて 少し傷付いた心を癒す様に ...赤猫の瞳は “黄金のまま” ...瞳に漆黒の炎の様子は見えない
ひぎゃっ、にゃ....る......ちゃ _______?
( 戸惑いを見せる声 突然の白黒の狂気とも言える行動 .....でも、止める事は出来ない ただ見守るしか出来ない )
ピキッ パキパキ .....
何もない “ 空間 ” に 入り始めた 細かい割れ目
________________________変わるかもしれない運命
「 ひぎッ...!!❗いッッだっ、ははっ、いだいねぇ❗❗❗❓ アンタからしたらただの空気でもっ❗❗❗❗そんな微弱な物でも凄いダメージなんだよっ!!!❗ 」
( 空間を操る とても強力な力だが ....痛覚が倍以上に跳ね上がる代償 ....空気の当たった部位に穴が空き .....垂れる血 )
「 .......死ぬのは怖くない❗❗❗また ...必ず会えるからね❓❓❓ これが、私❗❗❗ただ私❗❗❗❗ 」
( 高らかな笑い声を上げて 心底楽しそうに笑みを浮かべる ....それが狂人
そして全てが真実 死んでも必ず .....あの世の楽園で会えるから )
ピキッ パキパキ.....
( 空間個室の遠い壁に ...現実と同じ罅が入り始めた )
・・・ [冷えた国] ・・・
: へッ 言ってくれるな。だが 男の答えってのは
リングで勝ち取って喋らせるのが常識だ 分かるだろ?
( リングへと繋がる向かい側の"準備室"へ脚を運ぶ
…平然と 再び巨漢へ背を向け… 負けず劣らず"豪胆" )
: 時間なんざどうでもいい 来な!こうなったら
逃げも隠れも下らねぇ… 答えと共に待っている!
_____沸き立ちの無くなり… 静な緊張が漂う
____________
「 ……(どうも …見た目ほど軽い雰囲気でも無いらしい)」
( 黒鉄の城。…上階より見下ろし 巨漢の現状を見る騎士も
かの場が纏う威容の空気を感じとり、戦いの気配を知る… )
「 だが…… 」
「(この雰囲気は…何だ…?)」
「(…あのような男達が放つ気配ではない…)」
( …この砦へ入る以前にも… その気配を感じていた
生々しく おぞましく 鋭く___
" 覚えがある " )
( …胸に手を当て かつての記憶にこの気配を探せば )
( "己"という記憶に …何処か抜け落ちた感触に気付く )
( 忘れた …そんな曖昧なモノではない …まるで… )
("奪われたように")
「 ………………… 」
(___どうしても… 思い出せない)
(確かに何かがあったという記憶)
(…丁度、あの忌まわしき"蒼"に囚われる手前…)
『 おかぁさん! 』
「(………?)」
( ……ざわめきと何かの気配に埋もれた心の何処か )
(_____大切なものの片鱗…そんな気がする)
( …そんな 誰かの声が聞こえた )
「 ……私、は… 」
ザィール・"レイチェル"・クラックフォン=ラース__
………… 「 …レイ…チェル…? 」
・・・ "縁"を "断"て 旧きモノ ・・・
____そんな処へ… 勝手に行かれても困ります
("鮮血"が宙に舞い __砕けた"外"へと繋がる裂け目…
包み込まれるような"優しい風"は1人の身を覆うように)
「 私は… 此処に居るのですから__!! 」
____________________________
機械は 見た
絶対に思える空間の壁すらも砕いた "力" を
己の身を全く厭わず1人を庇った "勇気" を
______その眼にしかと燃え滾る…… "覚悟" を
『 ---先に聞こう 』
名は なんと言う?
「 ニャル… 」
ニャルちゃん と呼びます
______さぁ 始めよう
…満身創痍の… "旧神" と
未だ衰えぬ "機械"
_____相対の刻
______________
(…情けの無い声が止まり
猫の手を…しっかりと握る )
・・・ 燃えろ 男の夢 ・・・
「 ....ハァァ、気分が悪ぃ .....よし決めた、てめェガチで殴り壊す その答え諸共ぶっ壊す ....虚言でも何でもねェ 本気だ ...遺言、考えとけよなァ?
晩餐はもう取ったかァ? ...覚悟しときやがれ、あァ 」
( 相手からの挑戦に乗っては逆に啖呵を切り返し ...不敵な笑み。
...静かになった所で やっと気持ちを落ち着かせる事が出来る )
_________________チッ お釈迦になるじゃねェかよ
( ....頭部を掻き毟りながら呟く 誰にも聴こえていないだろう弱音 上腕部に装着可能な砲台 .....“形見”として大事に持っていたのに ...かなり傷付けてしまった 幸いにもまだ使用は出来るが ....其れでも戦闘で使用する事は滅多に無い )
( ...なのにそんな呟きが出る その意味は ..... )
「 ...ッたく、無事なんだろォなガキ共 其れに .....あの“騎士野郎”は 」
リング越しに見える黒城 不穏な雰囲気を放ち続けて ふと気になる存在。
....何か抱く嫌な予感に検討を 無事を祈り続ける ....彼女が居なくては悲しむ子達がいるから。
そこまで考えた所で胸が軽くなる ....俺はもう いなくても平気だろうと言う、寂しさと安心。子供達にはもう ....“ 親 ”がいる。 ....頑張る必要はもう、無い。
「 .....ハハッ 良いじゃあねェか 」
しちまおうぜ、全部全部お釈迦に、粉々に。
休息は終わり。リングへ先に上がる。 ....砲台を観覧席に置いて。
_______________白の三角形は飛び急ぎ向かう ....飛び降りる影は“二つ”に別れる。一つは城へ、一つはリングへ。
・・・ 全員生還 ・・・
「 .......なぁ、テホプ ...これは独り言だからな、そう思って貰って良いぞ 」
( 強く手を握り締めて ...熱い炎が手に溜まる しかし 人を傷付ける様な炎では無く ...“癒し” を与える小さな炎
掌から全身へと満遍なく広がる炎 ...ただ託す為に受け継がれる灯火
......自身があの中に入り戦う、という事はしたい ...しかしそれでは 白黒の足を引っ張るかもと言う事を思慮に入れてしまい .... )
「 ....甘いって言うのは分かってるんだぞ でも ...可能なら、皆んな生きて ....帰りたいぞ あの城へ
.....その為には 力が必要なんだぞ テホプの、強くて逞しくて “優しい”力が .....なぁ、頼むぞ 」
「 自分も手伝うから ....お願い、したいぞ 」
__________________________________________
ははっ、はははっ❗❗❗
「 やっぱり 馬鹿だなぁ、あの子っ❗❗ 」
( 標的が移り変わったらしいのを良い事に ...安全圏から高笑い ..今ここで水を差すなんて言うのは勿体無い 何より覚悟を無に返す形になる ....だから、逃げる様に 上の空間部屋へ ..... )
ニャルちゃんかぁ
___________強いなぁ
助けるって、あの鬼の子かぁ
_________羨ましいなぁ
名乗り、宣言 ...全部
_________カッコいいなぁ
( そんな心の中で思った事は ...気の所為だとまやかしを振り払う。気の所為なんだと自己暗示をしている内に ...握る手に力が強く入る )
( 『 未熟 』 )
「 悔しいなぁ ....っ❗❗❗❗ 」
ザシュッ ザシュッ ザシュッ ザシュッ ....❗❗❗
何度も 何度も 腕を切り刻む ....すればする程 先程の怪我と合わさり命を削る 声を出さずに傷を付けて 戒めとでも言う様に 誰にも許されないのは分かっているのに ただただ傷を付ける
空間の境目が揺らぎ始める ....白黒と機械の戦闘場から六部屋程離れた所で ....立ち上がる小柄な青い影
・ ・ ・ THE GONG ・ ・ ・
___男達の、リングインに沸き立つ会場
[シュボォォォォォッ!]
『 チャレンジャーのご登場だ! 』
(真剣味を含んだ実況の声の元、リング周囲より火柱が吹き出す)
『 50人の精鋭部隊を物ともしないその実力は本物!
赤い島の破壊者❗デェェストロイヤァァーーー❗❗ 』
____今 リングインです!
『 対するは… あの伝説の男が!!! 』
向かい側___ 腕を掲げ、堂々の登場❗
『"テキサス・ブロンコ"が帰って来たァァーー❗❗❗』
[うォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!]
(__豪胆なる歩み 観客席の熱は極に達する)
『 過去300連戦無敗ィ❗並み居る相手を全てド派手な
フェイバリットで葬ってきた"拳のアメリカ"がー❗ 』
[ドォン❗]
_____今 リングインです!
: … "トーマス・フィップ"だ 宜しく頼むぜ
( …不適な笑み… いや "期待に揺れる笑み" )
______ "残滓に潜む狂夢" _____
(____思い出せない… だが…)
『おかぁさん!ねーっ』
「(………)……そもそも… 私は…… …? 」
("執念"のように。…脳裏へ響く幼き声の
…共に生じる過去への疑問。…蒼の、以前…
"魔族武者"より、後… "空白の記憶"。 )
______________その場に響く足音
[バッ]「 …………… 」
騎士は身構える、…その場で 疑念を捨てて…
[コツ コツ コツ コツ]
___姿が 見えた。…"かの旧生物"の特徴を持つ仮面の…
ズキン
(瞬間、呻き声を上げ 騎士は頭を抑える)
___記憶が逆流するような気色悪い感触
『(___貴様が ザラァークか…)』
『(___どうした その眼はなんだ)』
『(___此処でお前は 私の代わりとなるが良い!)』
_________この男は…………
「(…こいつ…は…)」
「 ミラー……ク…? 」
(__仮面の男 …"ミラーク")
『 そうだ レイチェル 』
[シュルゥッ]ッ!? (騎士の足に緑濁の…触手が絡み付く)
『 お前の 主人の名がそれだ! 』
___巻き付いた触手状の "剣"
(騎士の体を振り上げ…)
[ドガァン!] ___壁に叩き付ける
・・・ ・・・
( …届いたか、否か… )
________二秒後に強く握り返される
_______________
( …堂々と入り込んだまでは、良くも…
___当のメイドは一瞬にして叩き伏せられていた )
『 思うように体が動かんようだな
---その傷跡 尋常ではとうに動けもせん 』
( 褒め称えるような調子の機械、…諦めぬ意思を
目の中に強く燃やせど… 言い返す事すら出来ない
…メイドは立とうとする、…しかし… )
[ズガァッ!]『容赦は許されん。---これはお前も覚悟の筈』
( 空気の… 圧が立つことを封じる。…体力も掠れ…最早… )
_____八方… 塞がり
『 さぁ 最後だ! 時世を唱えよ! 』
・・・ 真剣勝負 ・・・
「 ......ハァ 」
( 此処まで盛り上がっている所へ水を差す気は起きない ..が、其れと此れとは全くの別。何よりやる気と熱気で退く事は既に許されていない )
( ....圧から察する強者の気迫 盛り上がる実況 ...正しく“本物” )
.....だからこそ
「 二度とテメェがリングに上がれない様に .....復帰出来ねぇ様にしてやるよ 」
( 相手の笑みが期待ならば此方は嘲笑い ....所謂相手の肉体を破壊すると言う “予告” )
「 今のうちに引退インタビューの内容でも考えてろよ ....なぁ?“卑怯者” 」
「 .....龍鳥(ロンチョー) ....そのまんま、リュウチョウって呼ぶ奴も居るが... そいつは殺したよ、腹が立つ ...そうは思わねぇか?
.....だがこれは“今の名”だ 今のデストロイヤーとしての 俺様なんだよなァ ....
....終われば明かしてやるよ 『本当の名』って奴を.... 折角だテメェ等 覚えて帰れよ? ....行き先はあの世だが 」
( 此処まで堂々と煽り 軽い暴言を吐けば気分も清々しく .....全力が出せる )
[ .....ドボンッッッ❗❗❗ ]
( ...近場の海に落ちる小さな人影一つ ...リングの外 機械の影に隠れる大きな人影一つ )
( ....ただ何もしない 見守るだけ )
_____________ 母 ________________
今にも始まりそうな刻の中 一触即発の状態に場違い ...では無いが それでも空気の違う何かが入り込む ....感じる気配は二人より数段下
ヒラヒラヒラ ....ペラリ
たった数センチ その隙間から入り込むは紙一枚
パラパラパラ パラパラパラ .......ドサッ
次々入り込み 隙間をこじ開ける ...幅が広くなる ...いつの間にか紙は山となり その場に白く鎮座する
[ シルシルシルシル.... ]
( 優しく包帯の様に騎士に巻き付き 背中には何十枚も重ねた紙が覆い ....叩き付けられた部位を軽く癒す )
騎士を 庇う様に立つ人影
「 分かってる 」
「 この場にウチはいらないって、邪魔なんだろうなって何となく分かるよ、だけどね 」
お母さんが虐められてるのなんて、見たくない
だからそこは 子供の仕事 ....に、なるんだよね!
( ...あの様子から本当の子供?とやらが居ると考えては複雑な気持ちだったらしい
だが、其れでも ....黙って見ていられる程 恩を仇で返す程 ...子供は狡くない )
「 休んでて、お母さん 此処はウチ(桃林)に任せて .....ゆっくり “思い出して” 」
( 黄の決意の目 ...紙は先程一時退避した際に満タンとまではいかないが戦いが可能なほどは補充して来た
もう足手纏いにはなりたくない ....恩を返したい )
「 ...ウチの出る幕じゃ無いとしても❗其れでも❗❗❗窮鳥入懐ッ❗ ...ウチは ...お母さんを傷付けた貴方を .....許さない
だから、もう手が出せない様に ....反省させるッ❗ 」
( ...片手に色塗りブラシ 紙と見た目は幼稚園の娯楽でも始めるかの様 )
・・・ 其の希望に ・・・
「 ....うん 分かった .....頼んだぞ テホプ 」
「 “皆”を助けて欲しいぞ 」
( ....頼れて 安心のしやすいその手の温もりに ...託すは 希望 )
_____________________________________
......手を 出すな
( 空間の壁や天井は本人が大量に傷付き 少々出血の量で立つ事もままならない ...そんな中
この空間の主の声、しかし姿は見えない )
ギチッ ギチッ ... “カチッ”
( ....マトリョーシカの様に メイドの周りに ボロいが ...しかし頑丈な空気の壁が .....“ 塞ぐ ” )
「 .....その人はまだ、生きていなくちゃダメなんだ 」
( 微かに残った体力の回復 ....ただの時間稼ぎにしては下手すれば身を滅ぼす様な ...ちっぽけな覚悟 )
「 .......やるんなら私からにした方が 幸せになれるよ❓皆んな、ね❗❗❗ 」
______________________________
月夜の前
誘う様に
何も無い場に入る二つのヒビ
繋がっているのは .....機械と白黒の場
そして ...鬼が静かに眠る 広々とした空間部屋
・・・ ファイトタイム ・・・
『両者 互いを威嚇!マイクパフォーマンスもバッチリだ!』
______________
: 言うじゃねぇか 、まぁーそうでなきゃあ困るが__な
( 男を視界に据え リングを歩く )
____吟味するような視線は等の昔に終わっていた…
( 今はただの… "挨拶" )
[カン カン カン] 「: 行くぞ!」
( 軽いゴングの音が鳴り響けばそれは突如始まる
_____超高速で襲い掛かるショルダータックル!!! )
[ うぉぉっ ] ズンズンズンッ [ドぉッ!❗]
________歓声が高く上がる
・・・ ・・・
__このまま眠り続けられれば…良かったのに
:意識の中…暗い考えが渦を巻いて暖かみを貪ろうとする
… 優れない頭が疑問ばかりを吐き出し続け、応えきれず
大事な… 家族の顔と 怒りと 哀しみと …分からない。
____眼を逸らしたい …妹も … 仇も 何もかも
(__そんなことは絶対にコイツが許してくれないから )
長く 短い思案の果てに
… 一人はゆっくりと立ち上がった
______________________
一方のメイドもまともな思考を保っているとは言い難い
( 今も尚、立ち上がり 機械へ睨みを効かせる事もなく
響かせる声の大元… 空間の者への心配のみが …最早
ボロに等しい体を突き動かす、…自意識は無力にある )
(___"横槍"を入れ続ける、そんな子供への機械はまた
例えようもなく、つめたい )
____瞬時 反応の暇は与えずして …子供の顔を掴み上げる
『 哀れ極まる有象無象よ、最早許されん
今、此所でつわものの邪魔をしたことを後悔しておけ 』
( …終わりだろうか メイドの優しさはもう、届かず
冷たく 固く…強大な機械が …その豪腕を解く事が…?
____誰の意識も別の方角を向き続ける …狂気災禍 )
無言を体全体に漂わせ 別の腕が残酷な冷たい腕を掴む
( …動きを封じられ 黙りながらも"大女"を眺める機械
___離される 子供… …仇と 一度は殺そうとした子を)
分からない …自分は一体 何をして何を思えば良い
___矛盾極まる。… 理性で制御するなど難しい
…けれど …そうなんだろ、… そうだろ、「 レギオン 」
「 オレぁ---"奪う"奴じゃダメなんだろ? 」
______バカはバカなりの… 応え方がある
・・・ 醜悪 ・・・
"女"は頭を抑えて地に手を付く__
荒い呼吸が異常を物語る。…仮面は嘲笑う
『 :"母"…か? フン、何も知らんようだな
…どうせ其処の奴隷はもう動けもせん、…そうだ
お前を、相手にじっくりと教えてやろう 失望をな 』
( 無造作に …女に巻き付けた"緑濁"を外し
仮面は"哀れな子供"と呼ぶ者へ狙いを定めた )
__________
((『 弱いな 我が前では赤子に等しい 』))
_____突如として継ぎ戻される記憶の数々
…未だ 欠如は感じる。… だ…が…
『 ___貴様の 子 か…面白い! 』
_____?
( 頭を掻きむしるように苦しみ のたうち
…… "記憶に拡がる悪夢"に嘆き 恐れ 叫ぶ )
・・・ “サバイバー” ・・・
[ ......ググググググ ] ( 両腕を交差させて踏ん張り .....しっかり受け止める 其れでも勢いには押されて .....ジリジリと片足が後ろへ )
「 ......ッグ..!! ....おっもてぇ .....な ァッ!!!! 」
( バッと両腕を振り払い .....無理矢理だが距離を取らせる形 .....からの )
「 一発は一発、軽くても ......しッッッかり返すぜ ....ちゃんと受け止めろよォッ!!!! 」
バキッ
___足から響く聞こえてはならない音 ...それを無視して .....顎を狙い 軽く足を曲げて ......
[ ブオォッ❗ ] ( 風を切り 拳を振る )
「 ......フゥ〜ッ ....ハァ〜ッ .... 」
( .....ゆっくり息を整える )
・・・ 陽炎の先に ・・・
「 ....うん、そうだぞ .......それでこそ .....テホプ、だぞ 」[ .....ツゥウ___ ]
( ....少し無理をし過ぎたのか 口端から垂れる血 .....拭って、心配を掛けない様に ....もう、邪魔はさせない様に )
「 ..........そう言った所がすっごく、カッコいいんだぞ .......ニャルちゃんも、お疲れ様だぞ .... ........まだまだ、助けられずに、ごめん ........だから 」
( ....四本足でしっかりと立ち 尻尾を揺らめかせ .....目指すは空間の裂け目 )
__________________________
[ ....ミシ、ミシ ] [ ズキズキ ..... ]
( その機械の手が離された 剛腕から離されて再び自由になった ....それは良いが 頭蓋骨に小さなヒビが入り ....頭痛で身動きを取れない
....そして白黒も、今にも倒れてしまいそうなほど限界 ...... .....なら、此処に助けられるのは )
パキッパキッ .....ピシピシピシピシッ ......
カチッ .....カチッカチッ
( ...スケートリンクみたいに 月夜と機械の対峙する場を除き .....氷の膜が地に貼られる )
_____月夜の隣を通り過ぎる“青髪”
「 ........思う存分 やってくると良いさ 」
あたいは無事、なんだから__________
[ シュルルッ ] [ ガシッ ]
( 尻尾が白黒を絡め取り ...( 鬼が滑り 滑り.....
...もふもふ猫毛の上 地面に落ちる前に子供を
背中にうつ伏せで乗らせて しっかりと受け止め
________ 走る ) ________滑る )
「 .....後は頼んだぞ 」 「 ...好きにやりなよ 」
テホプ
_____________ 明けぬ夜が無ければ
_________沈まぬ昼も無い
.......つまりは そう言う事
・・・ 紙の様に薄っぺら? ・・・
「 ............お母さん 」
( .....苦しむ 地獄を見る様な ...悪夢を見ている様な 終わらない苦しみを味わい続けている
.....仮面が何かを煽る 言う ....しかしそんな事、子供の耳には入らない )
( ただ自分が信じたものを信じるだけ )
【 紙装甲・鎧 】
( ...それはまるで、母を ....騎士を意識したかの様な ガッチガチに何度も何度も折られた紙 .....紙だからと言って侮るべからず ......鉄よりは劣るものの 其れでも簡単には貫けない ....火や水に弱いのが難点だが )
纏った ....つまりは戦闘態勢が整った .....かと思えば
[ くるり ] ( 仮面に背を向ける )
ぎゅう
( その恐れを .....何とか振り払おうと 桃林は ....母を軽く抱き締める
......無防備な背中を晒して ただ苦しむ ....それしか目に見えてない )
・・・fight!fight!fight!・・・
[ ゴガォン! ]
:決まった!鋭いアッパーカットぉッ!
( 衝撃…、と言うが丸か否か 顔の向きは僅かに… )
:「 こそばゆい 」
横ッッ
:即座に反撃だっ!ボディを狙ってのラリアットぉー!
(___沸き立つ会場は周囲のへの気配繰りを怠る)
・・・ ・・・
両者は視線を交わす、…それぞれは睨みと俯き
:月夜は無口で::機械は苛立ちに:
( 他、諸々の立ち去る後にも… その状態は暫く続いた )
____テホプは時折面を上げる
__誇りを汚され苛立ちに満ちた"眼"を見るのだ
( 握る拳に力は籠らず、それでも突き出す弱い拳 )
お前_ 如きが
『 何 故 我 の 前 に 立 っ て い る 』
( 拳は __届くことすら叶わなかった )
________________
( ………………… )
____無言に伏したメイドは …何かを案じる
__追憶に宣う鈍色の__
( 追い討つ緑濁に蠢く触手剣
ゆっくり、と… 呑み込むように
子供の脚に巻き付くそれ… )
『:無駄だ!その女は今、自分の罪に焼かれているのだ!』
( 新しき玩具を求め、仮面は奇怪なまでの腕力を示し
哀れなことに動かぬモノへ寄り添う子供を引き寄せんと… )
__________?
「(▼△△◇◆◇♡○◇○§◇&※〒■□)」
[(『何もかもに灰色が掛かる』)]
[(『心が流れ込む全てを否定する』)]
___
____"ザラァーク"
『 ……… 』
『(死者の群れが 大地を埋め尽くす
…もとより呪われた魔界の地、その上で)』
『(竜が空を舞っていた___ 魔族の 無力を嘲笑うように)』
_____魔界創世記V章 :竜戦争:
『("ただの傭兵"である彼女は、その場に立ち尽くした)』
『[冷たい風が吹き抜ける]』
『(___彼女は空へ眼を向けた__竜が 吼えたからだ)』
『(竜は 此方に向かってきていた)』
・・・ 判断 ・・・
「 ....おいおい、簡単に避けてくれるなァ!? 」
( 急所を避ければアッパーカットもヒットしない ....と、なれば一転する攻守 )
[ ドゴォッッ❗]「 ......ッがぁ....うぉえッ 」
( ....衝撃が骨と内臓に入れば 吐き出す血飛沫 ....少量とは言えしっかりとダメージが入ったらしい )
「 ......ッッらァ!!! 」( ....仕掛けるはフック ....格闘技は初心者に近い、技量。力は有るが .....しかし “狙いは頬骨”へと )
[ ....ピシィッピシィッ ]( ....鞭が地面に叩かれる音 しかし盛り上がる会場に消える )
( ....小さな影も、其の中に混ざっても、バレない )
敵 は 敵
数は減らすべき
______________________________________
「 ............. 」
( 不穏な気配を感じ取る 赤猫 ....どうにもピリピリと痛む ) ( ....大丈夫だと信じたい、託したからには 信じたい )
何かあってから、その選択が正しかった、なんて ....胸を張って言えるだろうか?
_______答えは
________突如として、“支え”が無くなった白黒が答え
慌てて白黒を持ち上げる青鬼 .....猫の姿は________
_________ ミシッ ........ミシミシ
閉じようとしていた空間の壁に、差し込まれる爪 .....こじ開ける 再び邪魔をする .........黄金が
ギロリと覗き込む
・・・ 過去の罪 ・・・
( 苦しむ騎士に、絶望に囚われる騎士に ....子供は何も、する事は出来ない )
[ ....ガッ ]( 地に突き刺す紙の槍 ...引っ張られる、事に抵抗を示す )
「 ....罪とか、過去とか、私にはそんな事 ....知らないっ!今の私がいるのは ....今のお母さんの、お陰だからっ....そんな、無関係な事は、私には関係ない ....
....私はでもっ、信じてるっ .....昔とか、今とか ...そんな事全部 ...囚われずっ、自由に ....唯我独尊 貫いてくれる事っ、を! 」
( ...引き寄せ、られない )
( 紙の鎧が重いとか そう言う次元じゃ無く ....踏ん張りを、見せる
...巻き付く触手は、何度も何度も蹴る )
.......だからっ
「 ....早く起きてよ、お母さんっ...... !! 」
駄々をこねる、無駄だとは分かってる .....其れでも
・・・ テキサス・ブロンコ ・・・
[ゴギィッ!] ( 確実な命中 確実なダメージ )
_____だが
: こそばゆい。
『 しかし不動ッ!!無傷ッ!!
___チャレンジャー厳しいか〜っ 』
( 怯みすらせず …反撃の:ビッグブーツ: )
_______子供の姿 …熱気に隠れ
_________________
…"家族を助けに来た"… …"仇を許して、助けた"…
…聞こえは良い、…良いだけ。
____…何を以ての拳か …何を理由にしての暴力か…?
「 ………(……) 」
_____妹は案ずる…
" 純粋を極める余りの …哀れな姉を "
______"家族の為に" …己は拳を振るったハズ…
……今は…何だ?
____命を惨たらしく奪わんとした
____弟分を…… …見捨てた
____妹を傷付けた
______…何を … 何を守って…何を救えたと言うのだ__
_________堂々 …天を突くように
(___誇り高く …激しく己としてある )
____"己よりも偉大に思える機械を前"
( …__彼女は膝から… 崩れ落ちる )
____( 何を---してぇんだよ___ )
____ オレは___
___オレは__ぁ__
……無言のまま
___鬱陶しそうに機械は…構える
( 囚われた女が子供を突き飛ばす )
____ばぁんっ!
__軽くも 残酷に響く打撃の音__
『 _そうだ 思い出せ__ 貴様は自分で己の娘を__ 』
黙れ…
(__意味も無く、…助けを求める亡者の声が聞こえる
…繰り返し …繰り返し… …繰り返し… 繰り返し… )
黙れ… 黙れ……
"""""""""""黙れ"""""""""""
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ
『 殺したのだ❗ 』
________脳裏に焼き付く__ "母を喚ぶ声"
____黙れ …黙れ ……お前が… お前が__ァ
『お"前"が"殺"し"た"ン"だ"ァ"ぁ"
ぁ"あ"ぁ"ぁ"ァ"ぁ"ぁ"ァ"ぁ"ァ"❗❗❗』
______野獣が絶叫する
______嘲笑い___仮面は構える
___眼は 赤く水滴を垂らした