あーーぁ。
終わっちゃいました。
わたしが瞬きしてる間に、世界まるごと大きなバクハツでボーーン !! ですよ。人間って争い好きですよね。それに同じ生き物なのに、マウントの取り合いって………一つ言わせてください。
もううんざり。
ところで、わたしカミサマなので一応、人間の皆さんを助けようとはしてきたんですよ?それも何度です。
まず最初、一回目の救世主を送ったら、人間の皆さん、初見で殺しやがったんですよ!信じられないでしょ?救世主の両方の手首に釘打って十字架にかけて、すごい痛そうでしたし、びっくりしてました。
ちょっとひどいです。
それでちょっと悩んで、2回目の救世主は、10人送ることにしました。さすがに危険なとこはかわいそうなので、比較的安全な西の国に送りましたよ。
で、1人目の救世主は冒険家で、2人目は航海者、残りは芸術家です。冒険家と航海者には色んな国と価値観を知って学んでねーってつもりで送ったんですが、新しい島を発見して以降、西の国の方々はなんと時代錯誤な奴隷を使ってビジネス始めたんですね。ハッ!?って思いましたよ。
なんで、なんでそうなるんって。
ちょっとイライラしてきました。
ところで、未来から見ているそこのアナタ、神ならおまえが直接行けばいいじゃん、って思いましたね。実はわたしもそう思いますよ。でも、現実的に考えてそんなんムリなんですよねーー。なぜなら、わたしが見ることができるのは、記号の羅列だけだからです。
…なんじゃそりゃってなりますよね。
そうですね、直接表現じゃ理解できないのも当然です。うーーん、人間の皆さんに馴染み深いものに例えるなら、プログラムとかコンピュータみたいなもんです。皆さんも、文字の羅列が見えるだけで、画面の向こうにいけませんよね?
同じです!わたしもいけないのです。
いやーー記号の羅列と戯れることでしか、皆さんと触れ合えないのですよ。いんやーー残念です。
ちょっとさびしいですね。
話を戻しましょう。
時代錯誤な奴隷を使って貿易が始まったので、わたし、すごいかわいそうだなーと思ったんです。一応、カミサマなので、慈悲とかそういうのはあります。
まあとにかく、そこで奴隷を使う必要性をなくすために、新しい救世主を送りました。今度送ったのは大量の技術者です。そうしたら、カガクっていうんですかね。そのカガクが発展して、西の国々がスゴい強くなっちまったんです。東も一個だけオシャンティな国ありましたけど。結局、そういう国々が戦争をいっぱいおっぱじめました。おっぱじめるってなんか変な表現ですよね。いやらしい言葉ではないはずなのに。
で、戦争の中で、キカンジュウっていうんですかね?ババババババババッて、人間がいっぱい殺し合っててビックリしちまいました。あとはバンバンッ!ってバクハツするヤツ、なんだっけ…えーーと、バ、バ、バクダン!そう、バクダン!あれやばいっすよ。文字の羅列がバグ並みに炸裂してましたね。興奮しました。
ふつうに眺めていて楽しかったです。
ずっとセンソウを見てたんですけど、とても面白いのでハマってました。ただ、その時期、ちょっと、個人的な話になるんですけど、カレシと別れてしまってですね、わたし悲しくて色々つらかったです。精神も色々おかしかったんでしょうね。鬱憤がたまっていました。なので、ごめんなさい。先に謝らせてください。
わたし、悪の救世主をたくさん送りました。
大恐慌、ハーケンクロイツ、実体実験、?虐殺、人種差別、第二次世界大戦、核兵器、原爆投下、中東内戦、冷戦、血のメーデー、悪の帝国
ごめんなさい、本当ごめんなさい。ごめんなさい。人間の皆さんのこと、顕微鏡から眺める微生物程度にしか思っていません。ごめんなさい。
ギャッハハハ、テメーかァ…気狂い野郎の『傍観者』。
謝っても何も変わらねェ。お前は世界や人間が諸とも滅んでもまた争いを続けるだろうぜ。
もう止めらんねえ、塞いでも塞いでも指の隙間から溢れる『欲望』のせいでな。
なぁオイ、傍観者は楽しかったか?
悦に浸ってたんだろ、自分の指先一つで世界が動いてよ。
お前は罪人だ。地獄の業火で焼いても許しちゃくれねえ罪人だ。
さっさと姿ァ見せやがれよ、このクソ神が。
謝ったわたしはとてもえらいです。
人間の皆さんからしたら気に食わないでしょう。でも、皆さんはアリンコの皆さんを踏んでしまったことがあるに違いありません。もし、そこで気づいたとして、いちいちアリンコの皆さんに謝りますか?仮に謝ったとして、それ以上、先に何かがあると思いますか?
答えは、ありません。謝ったら終わりなのです。謝らなくても終わりなのです。でも、そんなごく小さな存在に対して謝ることは、とてもえらいことなのですよっ と、学校で習いました。
わたしは、夏のコンクールに参加させられました。そこでは、最も『 おもしろい世界 』を作ったカミサマが優勝です。わたしは多分、優勝しないでしょうね。つまらない世界を作ってしまったので。
それに、わたしはルールを破ってしまったのですね。禁忌の救世主を送ってしまったことです。禁忌の救世主は、接続家なので、人間の皆さんがこっちにくる方法を教えてしまいました。やっちゃいましたねーー。カレシと別れてうんざりしていたので、自暴自棄に出たのでしょう。
まあということで、人間の皆さんがここまで通信できるようになってしまいましたね。
こんにちは!セカイ
Hello, world !
你好,世界!
Привет, мир !
ど〜もトチ狂ってやがるなァ…俺ん頭じゃ理解できねーぜ。
だがよォ神、テメーに一つ教えてやろうか。
たった今、お前は俺の足の下にいる『アリ』なんだぜ。
(私なに言ってんや?)
そういうことなのですね。分かりました。ならば、わたしはソレを受け入れましょう。
わたしは、わたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが・・・
一週間後
わたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが・・・
二週間後
あなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが・・・
一年後
わたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界『殺』の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが・・・
十年後
わたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいる『殺』わたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作『し』った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが『て』作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが・・・
百年後
わたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世『殺』界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作っ『し』た世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世『て』界の中にいるあなたが作った世界の中にいるわたしが作った世界の中『や』にいるあなたの世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたが『る』作った世界の中にいるわたしが作った世界の中にいるあなたの世界の中にいるわたしが・・・
不可説不可説転年後・・・
始まりと終わりなんてものは、人間が作ったものに過ぎない。本当は始まりがなくても、終わりはある。終わりがなくても、始まりはある。
宇宙は、始まりがないのに、生まれた。いや、そこにあった。ただここにあるのは、強大な虚無のみ。無すら無い虚しい虚空から生まれたのは『 不可説 転 』その一人であり、ついに彼は口を開いた。「 世界を有で満たしたい 」
(いみわからん)
神ちゃんテメー、うだうだと何を悩んでやがんだ?
まあ、世界が全て数日の羅列に見えてんならそうだろうぜ…
じゃあよ、テメーん中の俺はどんな数字だ? 神ちゃん。
今からおめーをぐっちゃぐちゃに潰しゃあやべーバグが起きんだろうなぁ。
それをお前は自分の目で見んだよ。『自分が終わる時の数式』をなァ!
無意味? 有意味? くだらねェ。お前の世界、俺で埋め尽くしてやるぜェ〜〜!!!
(意味不)
(ごめん数字やわ草)
13:カミサマくん◆jw:2021/01/24(日) 19:25
うるさい !
うるさいのは好きじゃないです。うんざりします。
ただでさえ無限が続いて疲れています。
ので、転くん、アナタを救世主として送ります。五月蝿の根源を断ち切ることを命令します。
不可説 転、ふかせつ ころぶ。
彼は、無限の無意味に意志を持った矛盾の生き物です。
さきほど、わたしは無限に陥ってしまいました。一度、無限に陥ると、無限の端っこに行くまで終わりません。でも無限なので、端っこに至ることは無理です。なので、ああなったらわたしのような一般神は大変です。でも対処方法はちゃんとあります。大変ですが。
概念を擬人化させてしまえば良いのです。だから無限という概念を擬人化させました。それが、不可説 転 くんです。私は頭がいいみたいです。
ちなみに、不可説 転くんは、生まれたてほやほやです。無限なのに、、、矛盾していますが、成立しているものなので良しとしましょう。ついでに、無限なので、意味はありません。なので、意味の持つ者に対して嫉妬してしまうでしょう。気をつけたほうがいいです。
意味明
転だと? おー、どっからでも来やがれよ。
俺も『無限』に生きちゃいるからよォ…覚悟しろよ。
無限の端も何もかもぶっ潰して、殺戮だけを無限にしてやるぜ!
ギャアッハハハ!!さぁこいよ!転とやら!!
(転くんすこ クソログごめんね)
16:不可説 転◆jw:2021/01/24(日) 20:12 数日後
( 夜です。ぼくは街中を歩いています。
赤い光に黄色い光。ぎんぎらと闇の中で色々な看板が輝いています。キレイです。
また、どこを見渡しても人だらけです。楽しいです。
ネズミが黒い袋をチュッチュ言いながら漁っています。かわいいです。
ちょうど、路地裏の隙間を通りかかった時、男の人と女の人がチュッチュしていたの見てしまいました。えっちです。
カミサマ、こんなにも「意味」で溢れた場所に送ってくださりありがとうございます。ぼくは興奮してます。
ところでボクがこうして歩いているのには、意味があります )
おにいさん、殺しにきました。
( 後ろからずっと、おにいさんを付けていました。
殺さなければならないからです。
それが、ぼくが今まで歩いていた意味です )
…あん? あん時いきなり時空が歪んで…
なんだぁ…おっ、イイ女。舌ァ引きちぎってもらいてえな。
(ネオン輝く街を見渡しながら歩く。)
しっかしよォ…なーんか気配がすんだよなぁ。
(おにいさんて私か?私じゃなかったらやべーじゃん、ごめんね)
19:不可説 転◆jw:2021/01/25(月) 01:45 >>17
あなたの見た目が!わからないからっ!!
失礼のないようにおにいさんでいったの!!
( 後ろからトスッ、トスッ、トスッと蹴った)
ん? だァれだクソガキ、俺ん邪魔すんならその足消し飛ばすぞ。
ところでよォおめー、不可説転とかいうヤツ知らねーか?
(振り返り、自分を蹴っている足を掴んで見下ろし。)
(見た目一切記載してなくてスマソ、まあとにかく髪はくそ長くてドス黒い感じの色で上半身裸体で歩いてるキレ症マゾのやばい男です)
>>20
( 脚を掴まれ、見下ろされ。今、周りの人々の視線がぼくたちに集中しています)
くそがき。
( ぼくは、おにいさんから「クソガキ」という意味が与えられました。どういう意味なんでしょう。勉強不足なので分かりません)
ふかせつころぶ。
( 次にぼくは、おにいさんに「不可説 転」について尋ねられました。これはよく知っています。ぼくが一番最初に知ったものだからよく知っています )
おにいさん。
ぼくはそれのことをよく知っています。居場所も分かります。知りたいですか?
おうよー知りてェよガキ。つーか教えないと足離さねーかんな。
なんなら吹き飛ばしてもいいぜ?
(足を掴む手に強く力を込める。背の低い転を見下ろし続ける口元が少しほころぶ)
>>22
( イタイとは?
神経が ーー という感覚を経て、脊髄を通じてビリビリとぼくの脳まで伝達します。そして、脳が、 ーー という感覚を、痛い という意味 として変換します。これが イタイ という意味なのですね。感動しました。しかし、ぼくはこの痛みに耐えられそうにないので、言葉を伝えようと口を開きました。その時です。 )
『 五秒やるからこの汚い手をどけろ 』
( と、映画館の建物に高々と設置された巨大なスクリーンから流れました )
あれは、映画館と呼ばれるものですね。
映画館はすばらしいです。ぼくが伝えたかったことを劇的な表現として伝えてくれるのですね。というわけで、知りたいのであれば、五秒やるから、この汚い手をどけろ、です。
ああん? なんだよ…俺に手ェどけろってんのか?
クソ生意気なガキだな。おめーみたいのを見てるとよ、痛めつけたくなってくるぜ。
…まあいい、ほらよ。教えてくれんだろーな? 教えねーと潰す。
(転の足からするりと手を離す。相変わらず腹立つような余裕の笑み)
>>24
ありがとう。
おにいさんに不可説 転について教えます。
ただし、百回聞くよりも、一回その目で見たほうがいいです。ついてきてください。
( ぼくは踵を返して、歩き出します。
歩きます。店や明かりが少なくなってきます。
進みます。ゴォォォォォォォォ。上に電車が走っているトンネルの中に入ります。
トンネルの中では、オレンジ色の蛍光灯が、コンクリートの地面に淡く反射されていてキレイだと思いました。ぼくは、みとれて歩いていたのでしょう。
そして、ぼくは、知りませんでした。
路上で、分厚い紙をおうちにして生活している人なんて。なので、歩く過程で彼らの おうち を踏んでしまいました)
『 おい、テメェ ふざけんじゃねぇよ!!ボケカスゴミバカアホタコゴラァァ!』
わー。たくさんの意味だ。
そして、これはけんかですね。
( ぼくは、フラフラのおじさんに胸ぐらを掴まれてしまいました。これは、喧嘩を売られたという意味なのですね。喧嘩を売られることは酸っぱい匂いがします )
…おいカス野郎、俺のガキに喧嘩売ってんじゃねーよ。
俺はこいつから知ることがあんだよタコ。とっとと離さねーと俺がぶっ殺してやる。
(ふいに背後から長身が現れ、転の胸ぐらを掴むおっさんの手をどける。)
ぼくは君のものでは『『 俺に指図するんじゃねェ ! ! テメェの事情も知ったこっちゃねえさ。そもそも、この鼠臭えクソガキが、どこの便所を歩いたのかもわからねえ靴底で、俺の寝床を踏んづけてのが悪ぃだろ?さっさと弁償しろ。弁償 !! 弁償 !! さっさと弁償ッ !! 』』
( 響き。
ベ ン シ ョ ウ !!
ベンショウ !!
ベンショウ …
おじさんは、ぼくに寝床を台無しにされてしまったことに腹を立てているようです )
だとよォ、ガキ。こんなもんが寝床だとは思わねーが…俺も魔物の巣窟や竜の背の上で眠った身だ。分からないでもねェな?その『感情』。
自分のテリトリー荒らされんのはよォ、俺様も嫌いだぜ。
だが弱ぇやつなぶる趣味はねえ。おいクソガキ、こいつどーするよ?
どーする ? うん?
( ぼくに判断を委ねられた。
ケンカの意味すら曖昧で。
弱い者とか強い者の意味すらも分からない。
そんなぼくに判断を委ねられた。
空っぽ空虚のぼくに判断する権利があるとでもいうのか。カミサマの創り出したものをどうこうする権利をぼくは持っているのか。
パチパチ点灯する蛍光灯。ゴォォォォォと再来する電車の音。シーーンとする三者ぼくたちの沈黙。
まるで今この瞬間、カミサマに見つめられているみたいな感覚だ。
たくさんの意味に囲まれる中で、ぼくは、目の前のおにいさんを殺せればよいのだ。
だから、)
おじさん、このお兄さんのこといくらでも殴っていいからさ、それで許してくれる?
『 何言ってんだオメ 』
でも、ぜったい殺したりは無しね。
ぼくは、おにいさんにフカセツコロブについて案内しなくちゃいけないから。
『 だぁーから、何言ってんだべさ! 』
早く殴りなよ。のろまおじさん。
『 チッ
調子にのんじゃねえよ。クソガキ。
俺はなぁ、失うもんがねえんだ。だからテメェみたいなクソガキどうにでもできるぞ。こうやってなぁ!』
( 再び胸ぐらを掴まれる。つづけておじさんは、もう片方の手をぎゅっと握った。ぼくを殴る予定みたいだ。
だから、ぼくは、真横のおにいさんを見た。
そして、眉を八の字まで曲げ、唇の力を抜く。次に、喉仏に力を込めて声を震わせる準備OK。よし、訴えよう )
「 たすけて、おにいさん
このおじさん、力も強いし、こわい… 」
カミサマの世界。
今日の朝の出来事です。電車の発車時間ギリギリでぼくは一生懸命、駅の階段を馬のごとく駆け上がり、なんとか電車に乗り込むことができました。
しかし、乗り込むことができたのはぼくの後ろを走っていたスーツのおじさんが、ぼくの背を力いっぱい押してくれたおかげです。アレがなければぼくは電車に確実に乗れなかったでしょう。
でも、ぼくの後ろを走っていたそのおじさんは間に合いませんでした。ドアが閉まりかけた瞬間、おじさんの目とぼくの目はピタリと合います。そしておじさんは『 あとは任せたぞ 』そう告げ、ドアは無慈悲に閉まりました。ガラス越しに見るおじさんの表情はどこか寂しげで、何かを諦めたような感じでした。きっと、会社に間に合わなかったのだろう、そう思うとぼくは胸は痛くてたまりませんでした。
でもまあ、家を出た時間が8時なので、ぼくは学校には遅刻しました。おわり。
ギャアッハハ…俺に懇願だと?クけけケ…気分がいいなァ。
お前みてーな生意気なクソガキがよォ、都合のいい希望とハグして助けを求めてくんのは痛快だよな?
いいぜーー、殺してやるよ。こいクソジジイ!
(なんか文章荒くてごめんね…受験でさー頭がちょっと…)
>>30
好き
あらあら…随分と面白そうなことやってるじゃないの?暇つぶしに地上を眺めていたけど、そろそろ飽きたところなのよ。というわけで、私も仲間に入れて頂戴?
(ただ皆様の語彙力が凄くてついていけるか心配。
最初の方にイエス様やコロンブス、バスコダガマ、マゼランみたいなのが出てきたのが感動した←?
受験勉強の復習ができましたアリガトウ)
>>31
『 どいつもこいつもオレたち、ホームレスを見下してやがって。テメェたち全員金に支配されてんだ。テメェたちこそ、底辺なんだよぉ! 』
( ホームレス?
怒りと共に空気に漂う異様な匂い。
これは「 お酒 」と呼ばれるものの匂いだったのか。
胸ぐらを投げ離されたぼくは地面まで転がる。
そして、おじさんは黒ずんだ拳をおにいさんへとぶつけかかった )
初めて見るケンカ…、
すごい、すごいなっ!
>>33
あなたは誰ですか?
どうして、わたしの世界の中で、
外側の意志を司ることができるのでしょうか。
>>34
金だと?知らねえなぁそんなもんは。
(向かってくる拳をかわし、鳩尾に一発)
俺を支配すんのは俺だけだ。勝手なこと言ってんじゃねェよ。
(顔面を抉るような一撃)
大体おめーが落ちぶれてんのを周りのせいにして鬱憤晴らしてるだけだろーが。
全部世界のせいにすりゃ満足か?都合がよくていい話だなァ。
(胸ぐらを掴み顔面を何度も殴る)
今こうやって段ボールの上で寝て起きて、街灯がチカチカうぜーって思いながら嘆いてんのも全部おめーが悪ぃんだよボケ。ギャアッハハ、てめぇが!!雑魚だからだろ!!ギャハハ八!!!
(おじさん原型を留めていない)
>>33
あん…?誰だてめーは。
俺様を見下すにゃあ許可がいるぜ。
(こんにちは!私は語彙力死んでるので大丈夫です!よろしくお願いします(´∀`*)ウフフ)
>>36
ぐちゃぐちゃだ。
さっきまで目と鼻と口があったのに、今はもう何が何だか分からない。赤いね。
おにいさん、楽しそうだね。
『楽』しい…?ああ、そうだなァ、無意味な殺戮は俺様の権能だ。
考えてみろ。どっかの国の偉い奴でも俺が腕を振れば一瞬でゴミになる。
最高だろ?俺だけがこの世界で自由を使役できる。
だがよォ…こんなジジイを殺してもなーんも楽しくねぇ。
俺は不可なんちゃらとかいう奴を殺してやりてぇだけだ。
(半裸に橙色のオーラをうっすらとまとわせる)
…おいクソガキ、ジジイは処理してやったんだ。
今度こそ教えやがれ。教えねーとお前の首飛ぶからな。
(返り血で真っ赤に染まった体躯が転の前に立ちはだかる)
>>39
そういえばもう、着いてるんでした。
フカセツコロブについて、ぼくの話を聞くより、その目で見たほうが分かると言いました。だからここまで連れてきたのです。
《キンッ ヂャリ…》
( 目の前には体中血塗れのおにいさんに対し、ぼくは口から舌を出します。分かりやすく、目一杯、舌を出します。あるであろう赤白い肉の表面の輪々と鎖々。
そのうち、一本の鎖をつまみ、引きあげます )
《 ヂャリヂャリヂャリ 》
おにーひゃん、ひゃんとみへくだひゃい。
( 《ヂャァァァ !!! 》
思いっきり、鎖を引っ張った。
変化。
それは、勢いよくおにいさんの体が持ち上がり、トンネルのごつごつした天井までバコンとぶつかります。予想通りです。
おにいさんの首には、半透明の鎖が。
それはぼくが今、こうして摘んでいるのと同一のもの。だから、おにいさんは今まさに首吊り状態に至っているのです。ちゃんと見てくれていたでしょうか。ちゃんと感じてくれていたでしょうか。ちゃんと理解してくれていたでしょうか。)
ほのままひんでくだひゃい。
っぐ…うぐ、あああぁ…お前、おまえ……そうかァ、やぁっと分かったぜ。
『不可説転』よォ。
(首を絞めつける半透明の鎖を掴みながら、ままならない呼吸で言葉を紡ぐ。)
…ぐは、グフフフ、ギャアーッハッハ!!
いいねえ、最高だ!ひっさびさにゾクゾクするぜ…神と殺し合ったときみてーによォ!!
転!気に入ったぜ!!ぎゃはっはははぁ!!
(首吊り状態にもかかわらず、享楽に満ちた瞳で転を見つめる。次第に喜怒哀楽から深紅のオーラがあふれた)
>>41
《ヂィィィィィ !!!》
( 鎖をさらに勢いよく引っ張ります。
ばこーん☆ 凄まじい音です。おにいさんの体はトンネル天井をぶち破り、「至り」ます。
ゴォォォォォォォ
トンネル上は、すなわち、線路へ。
眩い光はすでにおにいさんの目の前です。数秒も経たずにおにいさんは電車に勢いよくぶつかり、あわよくばミンチになるでしょう)
いいから夕ヒね。
( ちなみに、半透明の鎖は、雲の上にまで伸びており、どこに繋がっているのかは分からない。)
日光の禍、サンシャインよ。
我らを包む闇を切り裂き、再びこの地を照らせ。
>>42
ぁぁああアアァ…グ、ぅ、はぁぁぁぁぁ…最高だなァおい。
目の前がよぉ、ぼやけてきやがる…これが『死』ってやつか?
生きることしかできねェと退屈なんだ。
だが…死と背中合わせになるこの瞬間だけは、最高に…————
(レールに沿って走る電車がネオンに混じってヘッドライトを照らす。
深紅のオーラが混じり、線路の上でいくつもの光が目に悪いほど輝いた。)
ゴォォォォ————
(迫りくる電車に抗う術もなく、喜怒哀楽は衝撃に身をゆだねる。
その瞬間、耳朶を叩く走行音とともに鈍い音が響いた。
びちゃり。ふいに転の足元に肉片が落ちてくる)
>>44
これでぼくの仕事はこれで終わりですね。
( 肉片は肉片である。
光に照らされて、赤赤しい表面を露するソレにそれ以上の意味を求めるべきなのだろうか)
死んでますよね。
( ぼくは、その肉片を足先で転がしました )
――よォ、俺様の肉はうめぇかなァ〜〜?
(転の頭上で声が響く。透明な鎖がぶち抜いたトンネルの先で、月光を背後に喜怒哀楽が立っていた。全裸。)
おいおいおい、丁重に扱ってくれよなァ。
ギャハッ、それとも食べ比べでもしてーのか?
なァ、『不可説転』。
>>46
なぜ?死んでない?
( 意味が分からない。
道に転がる未知。肉片。おにいさん。
蘇生? いずれにしても、やることは同じ )
《ヂィッ 》
( あっかんべー。
鎖をゆっくり引っぱる。
ーーー別の地点では、影。
立ち並ぶ高層ビルが、空からの大きな大きな影に囚われた。『 ワァァァァ 』『 タスケテーー 』
その影の主は 巨大な剣 だった。
剣の持ち手には鎖が。
どかーーーん
とロボットアニメでしか聞かないであろうその衝撃音は市中に響き渡った。鎖の揺れに応じて、振り子のように揺れる巨大な剣がいくつものビルに突き刺さる。その剣は徐々に駅方面に向かっていった。
ーーー現地点。
どかーーーん!
もちろん、ここにも音が響いてくる )
教えてよ。おにいさん。
どうして死んでないのかな?
( ドカーーンッッ
その音は近づいてくる )
なんで死んでねーって? 俺が知りてーわ。
殴られても斬られても焼かれても窒息しても死なねーからよォ…
死を与えんのは簡単でも自分にゃ無理だな?
転ー、おめーはどうだ?
殺せるか?
ギャアッハハハ!!
(心底享楽に満ちた笑みをこぼす。その姿を大きな影がおおった。
頭上から剣が一直線に落ちてくる)
>>48
なら無理でしょう。
そもそも、よくよく考えてみれば、カミサマが殺せないのであれば、ぼくには無理です。殺せません。
だから、
( 人差し指と親指。
その間にはさんだ鎖を、離します。
すると、
ビル数個分でも、比べに及ばないほどの重量を持つ剣は、このトンネルの真上で、ついに落下します。
風の抵抗を捩じ伏せ、駅をいとも容易く捻りつぶし、おにいさんもまた、その巨大な、視界に収めきれないほどの剣に潰されるでしょう。
〈 ゴゴゴゴ 〉
振動がすごいです。
そして、ぼくと、ぼくの目の前には、歪な境界線がひかれるように、ぼくより前の地面には、地に剣が突き刺さり、現在進行形で、沈められています。
目の前で地盤沈下を見れるなんて貴重ですね。
しかし、ぼくの鼻先には鏡のような剣の表面がこすれそうなったので、ちょっと後ろに下がりました。
ともあれ、これで、おにいさんは剣の下敷き )
おにいさんを殺し続ければいいだけです。
ああ? なんだァ――
(その瞬間、喜怒哀楽の体を巨大な剣が押し潰した。
それはそのまま地下深くへとめり込んでいく)
……
(やがて剣が止まると、完全に音がしなくなる。)
>>51
終わりです。
あなたは殺され続けるだけの存在。
死へは永遠に到達できず、まともな生すらも享受できない存在。
( 剣の表面。髪が靡いた自分の姿が映っています。
これは鏡という意味でしょう。
ぼくは「さようなら」と言い残しました。
そして、踵を返します )
わあ…っ
( そこには絶景が広がっていました。
ぼくの後ろの剣が破壊に破壊を重ねて作った無意味。
混沌の街。ビルは斜めに倒壊し、たくさんの瓦礫の海があますことなく一体に広がっています。
鼠。黒い袋。イイ女。道。ホームレス。駅。電車。看板。ビル。街。人間。
星々に見守られる中、あらゆる秩序が、瓦礫という混沌まで還元された世界。
しかしなんだろう。この気持ちは。まるで自分を見ているみたいだ )
…虚しい。
…おいおい、なに勝手にトンズラしてんだァ?
待ちやがれクソガキ。
(転の背後、粉々に崩れた瓦礫の下から男が姿を現す。)
我慢比べなら負けねーぜ。
俺は限りしかいらねェ。
お前を終わらせるか、俺が終わるかだ。
おめーは俺を殺せるか?
何回でもやってみろよ、クソガキが。
(赤いオーラを身に纏い、転の背中に中指を立てて挑発する。)
>>52
んぇ、?
( あの巨塔にも匹敵する剣に潰されたはずです。完全かつ最終的に今なお、殺されている過程の中にいるはずです。ぼくの目がおかしいのでしょうか。擦ります。いいえ。 )
ぇえぇえ?え?え?
( おかしくありませんでした。トムとジェリーばりにいくつもの目が飛び出た気分です。ぼくの剣は東京ドームと同じくらいの太さを誇る外周を持ちます。ゆえにおにいさんにとっては、まさに東京ドームが天井から降ってきたも同然でしょう。一体どうして。なぜそこに立っていられるのでしょうか。 )
おにいさん超越者だ。
( 物理という意味を気軽に跨いだ存在。超越者。それを前にした時、自分の無意味を突きつけられた気分です。 )
でも、ぼくに終わりはない。
試してみるといいです。
( ぼくは両手を大きく広げます。今の気分は、どうなっても構わない。そんな思いでしょうか。自分の存在なんて虚無に等しい。だからこそ、次の瞬間のおにいさんの行いを受け入れるつもりです )
((( じーてっく と えいけんをいつか擬人化してやろうと思う。そして創作内で残酷にころしてやる。ゆるさない。ぼくの睡眠時間を減らしたコイツらはゆるさない。許さない。ぼくの遊ぶ時間を減らしたコイツらはゆるさない。許さない。ぼくの創作時間を減らしたコイツらはゆるさない。)))
((( 今から寝ても多分起きれないから遅刻。逆に起きたままだと、自分の経験上往々にして途中で寝てしまって遅刻。これは世界線的に避けられない運命なんかな。遅刻回数やばい。眠い死にそう。わたる世間はゴミばかり。ほんと遅刻で怒りすぎなんだよなぁ… ごめんなさいー😭のシミュレーションして寝 )))
オイオイ転よォ、さっきの余裕はどこいった?
まずお前にゃ事前調査が足りねーよ。
…ん? でもまー無理もねえか。なんせ千年前だしな。
ま、んなことはどうでもいい。俺ぁ小難しいこと考えられねーんだ。
ウダウダ言ってるその口顔面ごとぶっ飛ばしちまえば済む話だろ〜〜?
ならお望み通り殺してやらァ。
俺ぁチキンレースは大得意だぜェ!?
(刹那、狂乱。全身を包む深紅のオーラは右腕に集中すると、淡い輪郭を形作り、やがて一本の剣へと変わる。
それはまるで翼のように膨張した。天まで伸びた剣を、転の無防備な体目がけて一直線に振るう。)
>>54
(英語への怒りはとてもよく分かる。もし擬人化したら私もこの世から存在を消したい…もう殺してまお!笑
今ここに英検とジーテック召喚して殺戮しようよ。なにこの会話?
そんな遅くまで勉強しなきゃいけないのかー、英検つら…(´^`) それなら遅刻しかたないっしょ絶対!)
>>57
( 擬人化考えてたらすごい難しいことに気づいたけど、考えよ。
勉強しないと勉強地獄が待ってるからね。こうなっちゃだめだよ。ヤマダ氏は)
>>58
(英語はなんか意味不明でとっつきにくくて機械的でとにかく面倒くさい感じがする。
既に勉強してなくてやばい…いやもうカミサマくんめちゃ頑張ってますよ、誇って…)
>>59
((( 英語は最初やること多いもんなー。
ありがとう。んなことより、ヤマダさんのGTEC or英検の擬人化見てみたい)))
>>60
(えっ!?私が擬人化したら謎の正体不明になりそう。英文とかまったく覚えてないし記憶が…ただ超でかいウゴウゴした化け物みたいな。理不尽な暴力は間違いないと思う。それと特定の攻撃しか通用しないとか。ごめん日本語の語彙力も欠如してるみたい!)
>>61
((( そのうごうごしたのを置き場で現そ
え、ヤマダさん語彙力ある )))
>>62
(だめだ頭が…ばりテキトーなやつなら書きたいけどなんだかな…まあそれっぽく書いてみよ)
>>56
痛っ
( ザク、ッと。右と左、二つに両断されました。
横目にして、鏡に映る物々から言えることは「グロい」その一言に尽きるでしょう。ええ、グロい )
あー。
( ブシャァ腸ア血ァア腸ァアァ血アァ ! ! !
のみならず、桃太郎のごとくフカセツコロブの体、胃から刀身、そして突き破って出てきたのはーーー )
やぁ、喜怒哀楽。100年ぶり。
外なるぼくが死ぬのをずっと待っていたよ。
( 己が身よりも長々しくカラフルな刀を持つフカセツコロブ、ぼくだ )
ぼくを殺してもいいけど、結局無限につづくよ。ぼくの 胃 は無限と接続されているから。それでも、やる?
( 刀を構えだし )
>>64
ギャハハハ! いいね、最高だ!!
おめーも百年夜を跨いでみろよ。
この享楽から抜け出せたくなっちまうからよォ!!
(享楽に満ちた双眸に宿すのは、在りし日の情景。
かつて神と百夜連続で戦い、殺し、封印された狂気の過去。)
(太陽を背後に飛び上がり、喜怒哀楽が再び深紅の剣を振るう。)
>>65
きみが笑う時は、ぼくにとって笑えない時だ。
( 陽の光を遮断する者。
その彼が振った剣を刀で受け止める。
もちろん、真っ向から受けるつもりはない。こっちの刀が割れてしまう。だから、
[ ジ ジ ジ ジ ジ ]歪な音。
刀を斜めに傾けて火花を散らして受け止める。 )
胃( 内なる世界 )の中で、ぼくはだいたい100年間、きみと戦っていた。だからぼくは、きみの正体についても、きみの行動についての 意味 を知っている。
( 相手の二つの目。ぼくではなく別世界を覗く目。
[ キン ッ ッ ]
ぼくは刀を真横から力一杯薙ぎ払う。
喜怒哀楽の赤い天然ソーセージを、刀に引っかかる形でその腹部から引きずり出す。 ビチャビチャ )
こんなこと無意味だ。きみは知ってるかな。
享楽っていうのはさ、現実逃避なんだよ。
おれを知ってる?
…
……
――――
(ぼう、と刀剣の先からオーラが縮む。やがて手のひらに集中した。
その手で転の刀に引っかかった腸を掴み、血みどろになりながらそれを咀嚼する。
ごくんと飲み込んだその時、喜怒哀楽は赤い口で笑った。)
現実逃避だと? 違うね。
俺は喜怒哀楽だ。
感情そのものだ。
感情で生きている。
それを否定するってこたァ…俺の命は存在しなくなるぜ。
(刹那、体を包む赤黒いオーラ。色を濃く増し、広がり、形を成し――
喜怒哀楽は赤黒肉塊の化け物へと化した。
まさに『喜怒哀楽』)
…クックック、ククククク、グハハハハ……
ギャアッハハハハ!!!
そうさ、これこそが俺の正体さ!
おめーのおかげで封印が解かれたみてーだぜ?
知ってんだろ? 不可説転!!
>>67
ぼくは違うと思わない。
100年間世界を見てきた。その中でおよそ74億人の人々(カンジョウタチ)はこの世界、このつらい現実に絶望しているじゃないか。
( 刀を再び、握り込む。目の前では、赤と黒の粒子が混じり合う一方で、この刀は色を失う。赤 青 黄 緑 紫 あらゆる輝きを失っていく。まるで絶望しているみたいだ。[そこのキミも絶望者の一人なんだろう?]しゃべる肉塊を前にして、ついに刀の色はつまらない現実色まで成り下がった。けれど、ぼくに刀の色に関心はない。今はただ斬ることのできるものがあればそれでいい )
きみが感情そのものであるのなら、今のきみに最も強く、最も色濃く、最も根深く、反映されているのは絶望、現実逃避への意志だ。
( この冴えない刀で斬る。肉という肉を斬って、切り裂いて、突き進む。[ ザァアァア ! ! ]
溢れるもの。液体。肉塊。臓物。刀を肉壁にぶっ刺したまま、そのバケモノの外周を駆け抜ける。
[ ザァアァアァ ! ! ! ]これはその音だ。自ずと刻まれる長い長い傷痕。手堅いはまだまだ感じない。だから、力をもっと入れた )
ぼくはまだまだきみを否定するぞ っ
――いいや、違うね。
俺様は享楽そのものだ。
…それも違うな。
どんな哀しみも、嬉しさも、怒りも、
全部引っくるめてごちゃ混ぜにした感情ってやつを、
どうしても愛してしまう。
俺はそういう人の性なのさ。
…『愛』の前にゃあ、誰も勝てねェ。
俺は享楽を、世界の全てを愛しているよ。
(己の体をなぞるように斬られながら、混沌と破壊に埋もれた世界に声が響く。
ふいに、駆け抜ける転の元に肉塊の体から赤い棘がつきだした。)
否定してみろ。
お前が意味を持つならな。
>>69
ちがくない 、 ぼくが正しいんだ !
( 肉片塗れの地面を駆ける。刀を握る指は痛みを感じる。けれど決して離さない。
今、バケモノの周りを駆け、何周目だろう。ふとぼくは思い出した )
ーーー帰依ーーー
『コロブ〜〜。次の時間アレじゃん。持久走』
( 教室の中。「そうだね」とぼくは答えた)
『一緒に走ろうな。絶対抜かすなよ?』
( 色々な呼吸が入り乱れる中、ぼくは「一緒に走ろう」そう言ってくれた彼の背中を追いかける。けれど追いつかない。今、校庭を駆け、何周目だろう。疲れた。苦しい。ぼくはすごく悲しかった。世間では、あるあるらしいけど、ぼくにとってその現実は、本当に本当に苦しかった。「ぼくよりも自分の評価?」結局、彼はぼくに背を向けたまま、行ってしまうのだ )
『ごめん、コロブ。男とはむり。
付き合えない。……じゃあな 』
ーーー役ーーー
( ぼくに価値がないと突きつけられた一番目の絶望。その昔の記憶は、現在、ぼくの刀を握る手に、指の神経の一本一本に及ぶまで、力を与えてくれる。力一杯行う破壊は楽しい。清々しい。刀で、このバケモノをトウモロコシの芯みたいになるまで削りたい。壊したい。何もかも全部。この街みたいに無意味になるまで。世界を無意味で満たしたい。 )
ぼくは無意味だ ! けどきみも否定する。だってきみにも意味がないじゃないか。それらしいこと言って、全然答えになってないじゃない!! 虫けらっ!ぼくたちは、生きていても生きていなくても同じなんだ っ
( あれ。絶望していたのは ぼく ?
そんな疑問が刀を掴むこの手の力を緩ませた。
その瞬間
あっ
胸には何かが刺さった。あとはドミノ倒しで、全身の力が抜けて、フカセツコロブは地面に転がった。転がって、転がって、床の血と肉に絡まって、あぁ。 )
…何が愛だ。そんなの現実逃避だ。
…なんだ、あるじゃねーかよ。
自分の感情が。
お前は無意味じゃねえよ転。
その感情までは否定しねェ。
だからもっと怒れ、絶望しろ。
俺様の享楽を満たせ。
なぁ……
(赤く燃える真っ赤な太陽。その陽光が照らす廃墟と化した街。そして、喜怒哀楽と不可説転。
赤黒い肉塊は次第にグズクズと溶け始め、地に落ち、ジュウと燃えるとすぐに消えていった。
血と肉にまみれた地面。やがて喜怒哀楽の体は原型に戻り、二人は相対する。)
お前の意味はなんだ、不可説転。
苦しみも絶望も、無意味だってのか?
(ぽう。無色透明のオーラを手に宿し、剣を形作ると転の喉元に向ける。)
>>71
じゃあなんだ。この苦しみにはなんの意味があってどんな価値がある?ないでしょ?苦しみは、おまえには価値がないよーっていう自分への信号だよ。ここ(外なる世界)に出てくるまでの100年間の中で学んだ。
( 喉に届く冷たい剣先。もう終わりたい。
でもどうせ殺されても変わらない。だって、ぼくが死んでも、また腹を切り裂いてぼくが出てくる )
あーーぼくなんて生まれてこなきゃよかったのに。
[バシャ ッ ]
( 血の上で横になる。そして胎児みたいにうずくまる。もうどうでもいい。「喜怒哀楽」は殺せない。そしてぼくも実質的にタヒねない。となれば、この勝負は無意味だ。 )
なんかすごいカミサマに振り回された気分だ。ひどい。この世界はひどい。人もいっぱい殺しちゃったし。
なーーに、特別な意味なんか必要ねェよ。
苦しみがありゃあ生がある。つまり生きてる証だろ。
終わりがねェ奴にとって本当の死ってのはな、感情を忘れちまうことだ。
だからお前はまだ生きてるよ。
よかったじゃねーか、まだ殺せる。
楽しくていいなァ。
(バシャ。無色透明の剣が空間から跡形もなく姿を消したと思えば、己の体を血溜まりに横たわせる。転の隣で。)
…やめた。
転、お前さぁ。
神とか裏切っちまえよ。
((( 自分誤字さいあくーーー! 多いんだよね。)))
(大丈夫だってーー、気づかんし。私も教会の最初の文平然と誤字ってるの今気付いて萎えてたんよー)
76:信者◆o6:2021/02/21(日) 02:03 (今更ながらラダサーパンダで不覚にも吹いてもうたわ。ごめん。悪気はない…w
あと返信遅れてごめん、なんかわけわからん動画見てた)