皆さま、こんにちは、フフフ、今宵は月が綺麗でございますね。
こんな夜は、是非とも聖神教会を足をお運びくださいませ。
我らの神が必ずやあなたを導いてくれることでしょう。
…なにが一般人。
平然と虚言を弄し忌まわしい力を行使する。
逐一癪に触ります。
でもその力でなにができますか?
あなたは積もった塵も吹けない、私の人生を通りすぎるほんの微かな風でしかありません。
神の怒りを買ってみましょうか。
(形のいい笑みを浮かべて挑発。伏せた指先にジジジ、と仄かに魔力を纏わせる。
なにが神の寵愛者。祝福を除けば所詮はただの人間。本気を出せば一瞬で塵芥と化す。半神の修道女は完全に神父を見下していた。まさに傲岸不遜である。)
シスター様聖水飲まして
280:Piero*◆RI:2021/03/05(金) 19:42 「んー、何ができるか?せやなぁ…─」
(挑発を含む問いを聞き、薄く笑う、すると、トンっ、トンっとその場で軽い跳躍を繰り返し始める)
「土手っ腹に風穴開けるとか?」
(ダンッと、地面を蹴る音が鳴る、音の主は、目前に)
「死なんとええねぇ、可愛いシスター」
(そう、拳を捩じ込むように目の前の女王に向かい放つ)
っ、ぐ……っ
(ポタポタ。後ずさりする修道女の顔面を拳が穿つ。
顔を覆う指の間から血が流れ出た。うっすらと涙が浮かぶ双眸には怒り。)
クソが…
ふふ、ずいぶんと安い挑発に乗りますね。
こんなにか弱い女を躊躇なく殴るなんて正気の沙汰ではありませんわ。
やはりその神と同じく邪道を歩んでおられるのですね。
(傷の治りが遅い。相手が神の寵愛を受けた祝福者だからか。
完治せずとも止まった血を手で拭い、ぺろりと舐めると相変わらず屈託なく嘲る。)
「か弱い?はは、おもろい冗談やね!…それとも何?手加減して欲しかったん?ならはよぅ言うてや、『か弱い女王様』」
(嘲りに、皮肉を返す笑っている表情に変わりはない)
「それに、『正当防衛』っていうやろ?先に攻撃してきたのはそっちやし─、神さんと人間っちゅう戦力差で、面白がっとんの、流石にどうかと思うわァ、『正気の沙汰』とちゃうんやない?」
(笑みは、崩さない)
手加減なんて不要ですわ。
あはは、その虫ケラのような脳ミソで考えてください。
あなたが私に屈服する時、どんな表情をするでしょうか。
許しを乞いますか? 生を願いますか?
無様に這いつくばってね。その様を見るのがとても楽しみですよ。
ね、イカれ神父さま。
(背後に伏せた指先に纏わせた魔力。それは地を這い、ゆっくりと、気付かないように神父に迫っていた。油断に付け入る賭博の一撃。
ハリジャの言葉を合図に、魔力の蔦は無防備な神父の身に巻き付こうと動く。)
「…?……────!」
(彼女が何をしていたか、彼は気づかなかった)
(『彼は』、気づかなかった)
『─ ひ れ ふ せ ─ 』
(隠れていた『音』は『声』へと変わる)
(力を含んだその『声』は、蔦へと響き渡る)
――っ!!
(ビリビリと全身に伝わる圧倒的な『神の気配』。
魔力の蔦は言葉の余韻で萎え、淡い燐光を残して消えた。)
…
……貴様の、首を取りたいと、この数百年。
切実に思っていたのですよ。
ようやく片鱗を現しましたね。
忌々しき諸悪の根源、森羅の神…
――オーディン。
(その気配に、膝をつく。
震える体、流れる冷や汗。それでも憤怒に燃える眸をただ向けた。)
>>285
『……』
「お、おーでぃ、」
『いつ、よが、ごんをはっしてよいと、つげたか』
(ヘルの声も、ジンの声も聞かず、ただもう一度、そう告げる)
『ひ れ ふ せ』
(神は、怒っている)
…こちらの台詞です。
隠れていないで出てきてはどうです?
あなたの愛する脆弱な人間が死んでも構わないのですか?
その面とっとと見せろって、言ってるんですよ。
(怒髪天を衝くとはまさにこのこと。お互いに怒りの感情が交差する。)
「………しまったな、まじでこうなる前に収めたかってんけど」
(ヘルと我が神の怒りが交差する様子に、ポツリと小さく言葉を発する)
『…………ジン』
「はーいはいわかりました!怪我する前に出て下さってありまがとうございますぅ〜!!怪我しないようにさっさと逃げますぅ〜!!」
(名前を呼ばれただけで神の意思を理解し、わざとらしく礼をいい、言うことを聞く意思を伝え、その場から立ち去るためにくるりとヘルに背を向ける)
逃がすとお思いですか?
殴ったお礼もしていませんね。
(トン、と踵を鳴らすと足元に現れた魔法陣。
小さく広がったそれはハリジャを飲み込み、一瞬にして神父の眼前に移動した。)
あなたが危険に陥るほど、オーディンが怒るほど、正体は露呈するでしょう。
…なので、まずは手始めに殴られてください。
(先程の神父の仕草を真似るように、ぐっと肘を引き、華奢な拳を固める。
意趣返しというべきそれは神父の顔面目がけて放たれた。)
「お、っわ゛ぁっ!?」
(神父は驚いた、1つ目の声は目の前の彼女の拳に、そして2つ目の声は
急に浮いた己の体に)
「…………回避とはいえ…宙ぶらりんはやめて欲しいなぁ、オーディンさま」
『………のちに、スレイプニルを、よぼう、それまでは、よのまもりのなかにいるがいい』
(姿は見えず、だが恐らく、神が抱えて浮き、避けさせているのだろう、彼の体は地上へ下ろされ、彼の手が地に着いたとたん、彼の周りに結界のようなものが展開された)
姑息な…
はぁ、あの異形馬を呼ぶつもりですか。
それほどまでに大切なのですね、その人間のことが。
愛は素晴らしいものですが、嫌悪感を抱いたのは初めてですよ。
(にこりと笑う。しかし策はない。
スレイプニルまで呼ばれては勝ち目がないからだ。
否、もとより勝ち目などないが、これはヘルの意地と報復。
負けじと神父を睨む。)
さて、私をどうしますか?
神父さま。
馬が来るまで閉じこもりますか?
まあ、臆病で脆弱なあなたにはぴったりですけれど。
「あは、おん、引きこもっとくわ、僕命が惜しい臆病で脆弱な神父さまやから」
(彼女の挑発に、彼はわざとそう返す、もとより争うつもりは無い、怪我とかしたくないし、死にたくもないし、生きられるなら、どんな手を使ってでも生き延びる)
…愚かで哀れな自分を受け入れるなんて、開き直りですわね。
なぜあなたが神の祝福を一身に受けているのか、疑問で仕方ありませんね。
オーディン。答えなさい。
あなたがこの人間に執着する理由を。
(結界の前、数歩後退して神父と向き合い尋ねる。)
『…こたえる、ひつようせいが、な』
「僕も聞きたい!」
『………』
(この守護対象は何を言っているのかという沈黙が流れる)
『……………よは、かみである、にんげんとは、とおくはなれ、たちばのさも、てんとちにひとしい』
(沈黙の後に、声は紡がれた)
『そのにんげんは、かみをよんだ、よは、きげんがよかった、きまぐれに、こやつのまえにあらわれてやった』
(淡々とした声、語り部のように、ただ言葉を紡ぐ)
『そして、こやつは、あらわれたよをまえにして』
『恐れるわけでもなく、喜ぶわけでもなく、驚愕することも無く』
『余を、殺そうとしたのだ』
(そして、声に感情が現れる)
『生きるために』
『生き延びるために』
『人間が!神を!』
(笑い声が響く、酷く楽しく、嬉しそうに)
『ここまで面白い人間はいなかった!余に『刃を届かせた』人間はいなかった!!』
『余はオーディン!死と戦争の神である!その余が気に入る理由など、それ以外にありはしない!!』
(今までの感情のない声ではない、昂りを感じさせる、高揚感を感じさせる)
(姿を現した神は、目の前の男を笑い、目の前の女を嗤っていた)
そうですか、いえ、そうですね。あなたはあの頃から変わらない。
常に自身の享楽に従い、命を弄ぶ。
飽くなき欲望を満たすために。
…たしかに面白いですね。
あなたの不出来な頭が、ですよ?
理由はよく分かりました。ならば提案しましょう。
オーディン、あなたを殺してあげます。
戦闘狂いでしょう?
どうです、大人しく姿を現してみませんか?
(不変の彼に、呆れたような目線を浴びせる。口にした一つの提案。
これで戦闘狂いの神を引きずり下ろして殺してやる。)
『……は』
(神は嗤う)
『貴様が、余をころすか、死の女王よ』
(神は嗤う、パチンと、どこからがひとつ音が響き渡る)
『その言葉、愚者の戯言と知れ』
(神は嗤う、すでに槍は『投げられた』)
この程度――
(手をかざし、結界を展開する。
しかし、オーディンの前では遠く及ばない。)
っっ……――ッ!
(結界はいとも容易く破られ、ハリジャの体は槍に貫かれた。
どさり。星空の下、草むらに倒れる音が響く。)
……っ、はぁ、あれから、数百年経っても…
衰えを知らないとは、この化け物が。
そうです、化け物。あなたは神ではなく化け物なのです。
忌まわしい、口にすることすら憚られる、歴史の汚点……ごほっ
『…余が化け物であるのならば、貴様も化け物だ、ヘルよ、いまだ揺らがぬその怨念、…………………ひとつ告げてやろう、死の女王よ』
『我らが世界では勝者のみが正義であり、善であり、強者である、強く覚えておくがいい』
(そう告げると共に、空をかける馬、スレイプニルが現れる)
「…………」
『ジン、ゆくぞ』
「…あーおん、ちょっと待って」
(結界がとかれ、名を呼ばれる、だが男は女王を見た)
「………………これは同情やない、これは慰めやない、これは軽蔑やない、これは憐れみやない、これは侮辱やない」
(言葉を告げる)
「それでも僕は聖職者や、あんたが救済されることを願う事ことだけは、許してな」
(そうつげ、彼らは飛び去った)
……馬鹿じゃないの?
(飛び去った神父と神を目で追うこともせず、ぽつりと呟く。)
なにが、救済。
そんなもの言われなくても分かってる。
この世が救世に導かれるかぎり。
あなたが何を言おうと、何をしようと、私は変わらない。
勝者こそが善ならば、オーディンはこれから悪になる。
……そうだよね、父さん。
(流れる血の中、微かに雫が混ざった気がした。
傷の治りが遅い。これは致命傷。
薄れゆく意識の中でただ屈辱だけが念頭にあった。)
死にそうになる思いを、何度かしたことがあった。
記憶の始まりにはいつも一つの約束がある。
そして、その続きは決まっていた。
朝か夜か分からない、薄暗い部屋の中。
冷たい鉄の椅子に座って、爪が一枚ずつ剥がされる。
幾度も再生するものを残らず削ぐのは、更正の機会を与える儀式だと人間はよく言っていた。
だから私は何度も罰を受けた。
髪を、目を、爪を、角を、歯を。
削いでは咀嚼を繰り返す。
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日。
終わることのない罰をただひたすら。
たけどいつか救われると信じていた。
生きているだけで罪になり、命を全うする術もない。
痛くて痛くて、辛くて、苦しくて、この先にきっと救いがあるのだと、そう信じなければ生きていられない。
だから、だから。
もしも救いがあるのなら、温もりがほしい。
抱きしめてほしい。
……数百年も経てば、詰めが甘くなるのですね。
この場で私を殺さなかったこと、後悔するでしょう。
…オーディン。
私の、父の正義のために。
いつか必ずあなたの首を討つ。
(追憶の中、少しずつ塞がった傷。
もうとっくに飛び去った空を見つめ、呟いた。)
……
あの腐れ神。
(倒壊した屋根から星空がのぞく。その下で長椅子に腰かける半神が一人。
オーディンから受けた傷が完治していない様子。)
…あなたの気配を感じる。
完全顕現までは秒読みですね。
ならばこちらも…最後の仕上げをする必要がありそうです。
ふふふ。
「─────♪」
静かな街、人がいるのかも分からない、月明かりのみが存在を強く発するその道に歌が響く
「─────♪」
その歌の主は楽しそうに、踊るようにその道を歩いている
主が目指すはこの街の中心であろう、美しくそびえ立つ教会である
…
(歌が聞こえる。何十年、何百年前のものか分からぬ歌が。
中性的なそれは優しく耳朶に響く。
教会の主は静かに耳を傾けた。)
まるで子守唄のようですね。
「──、あは」
歌は途切れ、代わりに主の笑い声がこぼれる
「これまた可愛らしい、やはり教会にシスターというのはセオリーだねぇ」
その声では、その見た目では、性別など分からないだろう
「ハロー、シスター、ご機嫌いかがかな?」
そんな中性的な人間の表情は、月明かりに照らされ、美しく笑っていた
…ええ、そうでしょう。
教会にならず者がいては務まりませんから。
わたくしは神愛の教えを説く聖職者ですのよ。
(男とも女とも言えるような、謎の人物を一瞥すると、
長椅子に座った修道女はすぐに視線を落とした。
倒壊した壁の先、緑色の草原から吹き込む風に髪を揺らす。)
わたくしはいつでも寛容な心で生きています。
あなたこそご機嫌いかがですか?
「ハハ、僕はいつでもご機嫌だとも、それに、可愛らしいシスターにも会えたしね、ここまで足を運んだかいがあった」
笑顔は絶えず、楽しそうにそう告げる
「それにしても、随分色んな匂いがする、うんうん、色々あったんだろうねぇ」
そう、なにかを含んだように言の葉を紡ぐ、そこに敵意も悪意も無い
「楽しそうだ」
可愛らしい?
…
(修道女の脳裏に忌々しいほど鮮烈な記憶が浮かぶ。
先日教会に訪れた神父の顔と声。そして憎き神。
全てが焼き付いて離れないのだ。)
…うふふ、そうです、色々ありました。
享楽とは無縁ですが。
一つ尋ねます。
あなたはなぜここへ?
「ん?そりゃあまぁ、ここは教会だろう、『懺悔』だとも」
両手を顔の横にぱっと広げながらそう告げる
「でも、シスター、君の機嫌はあまりよろしくないようだ、また、日を改めた方がいいかな?」
そう、笑顔のまま目を細め、問いかける
…機嫌はいいと言いました。
常に寛容な心で生きていれば悩みなどありません。
そうでしょう?
(まるで己に言い聞かせるかのように問う。)
……罪があるならば、わたくしが聞いてさしあげましょう。
それもまた修道女としての役目ですから。
「ふふ、まぁ、シスターが言うならそういうことにしておこう、自身のことは、自身がいちばんわかっているだろうし」
そう言って、あげていた手を下げる
「おや、聞いてくれるのかい?なら全部吐き出してしまおう!前から懺悔をするという行為について興味があったし」
にこにこと、これから罪を告白し、懺悔をする人間とは思えないような様子で笑っている
ええ、なんでも聞きますとも。
わたくしに耳があるのはその為ですわ。
(にこりと笑い、平然と本心を偽る。
完治しない傷が痛むのか、長椅子に座ったまま謎の人物に耳を傾ける。)
さあ、話してごらんなさい。
「それでは、あァシスター、私の懺悔を聞いてください」
(立ったまま、両手を顔の前で握り、頬笑みを浮かべたまま目を瞑り)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は私のことを神と崇めた信者達を殺しました」
(そう、笑って、笑って、彼/彼女はそう告げた)
……
(一瞬、目を見開く。が、すぐに平静を装い。)
…そうですか。
わたくしも信者を持つ身ですが…
なぜ殺生を?
「ん?興味があってね、ふと、思ってしまったんだ」
「もし崇拝対象が自分を殺したら、どんな顔をするんだろうと」
平然と、なんの迷いもなく、そう告げる
「皆僕を勝手に崇拝していたから、偶像崇拝ってやつかな?誰を殺したとか何人いたとかは覚えてはいないんだけども」
「とっても良い結果がでたよ」
ただの世間話のように話す、どう見ても異常だ
だが
「でもこれって、行けないことなんだろう?だから懺悔をしに来たのさ」
普通を理解している、その上で、彼/彼女は───
(ああ、やはり。あの歌声に孕んでいたのは狂気だ。
幾世星にも及ぶ時の中で、純粋な欲望を狂気に変えた。
その感情を修道女は知っていた。遠く、近しく、そして愛しい存在を。)
…興味ですか。
それも立派な欲望。
自らの本能に従うことを裁く者など限られている。
ええ、ですから…
わたくしはあなたの罪を受け入れましょう。
信者はきっと、死の間際まで幸福で満たされていたと思いますから。
自分が命を捧げるほど『信じる』存在に干渉を受けたのです。
とても素晴らしい人生でしょう。
大丈夫。だからあなたの信者は救われました。
(こちらもまた異常を紡ぐ。その言葉に偽りはない。)
「─あはっ」
・・・・・・・・・・・・・
やはりここに来て正解だった
そう、死に際の信者達の顔を思い浮かべながら、そう、笑う
・・・・・・・・・・・・・・
(あれは、幸福じゃあないよなぁ)
なんて、笑顔を崩さず思う、でも目の前の聖女は言う
・・・・・・
幸福であっただろうと
信者達は素晴らしい人生として幕を閉じただろうと
あァ、やはり
・・・・
『死の女王』たる彼女は、死をあまりに美化している
ふふふ、懺悔は済みましたか?
(目の前の異質な笑みと平行に、修道女も狂気を宿して微笑む。)
素敵なお客人。
救いとは、苦しみの果てに訪れるものです。
信者の最期がどんな様子であれ…彼らには平等に救いが与えられるでょう。
ですからもっと苦しみを与えるのです。
そうでなければ、人生に意味などない。
あなたもそう思いませんか?
(記憶の果てで繰り返される痛みと苦しみ。
死さえも叶わない自身の命に訪れるものが全て試練だと、
報われるためのものだと、ひたすらに『盲信』している。)
「あーーーーーーーー、うん、よくわかった、よぉくわかった」
そう、話す聖女の言葉に食い気味に声を放つ
「うん、シスター、君と僕はよく似ているね、あァだが、性質はまるで違うようだ、可哀想に」
結んでいた手を離し、スタスタと、散歩をするように、なんの違和感もなく、シスターの元へと歩き出す
可哀想?
――
(僅かな違和感すらもない歩をただ待つ。)
「ああ、可哀想だ」
そう、シスターの前に立つ、そして腰を曲げ、座っている彼女に近距離で視線を合わせる
「試練はいい、きっとそれは娯楽にもなるだろう、ただシスター、君は」
「試練を娯楽にする方法を知らないね」
視線は揺るがず、笑みも揺るがず
「永久と呼べるときを生きながら、そこに意味を『作らない』、そこがぼくときみとの違いだよ、シスター」
敵意もなく、悪意もなく、ただそう告げた
…なんのことですか?
わたくしとあなたはまったく違う存在でしょう?
(否、似た者同士。しかし偽り続ける。
まっすぐ刺さるような視線に応えて見つめる。)
…ですが、一つ答えましょう。
娯楽など『私』の身には余る。
憎き妄執のためなら、永久にでも命を捧げてもかまわない。
そうでなければ苦しみなど無駄になりますから。
いいえ、私の存在すらも。
「君にとって、妄執は娯楽かい?」
問う
「苦しみは必要さ、あぁ、必要だとも、だが、過ぎた苦痛は余計なんだよ、シスター」
教えをとくようにそう告げる、だが、彼/彼女は異常である、それが正しいか、正しくないのかなど分からない、これは彼/彼女の主観だ、だが
「苦痛の先には快楽が必要だ、娯楽が必要だ、だが、それは死を娯楽にするのではなく、生の中で娯楽を作らなければ意味は無い、人間の本質はね、『死にたくないんだよ』」
誰もそれを、『間違っている』と絶対的に否定することはできない、だってその否定も、ただの主観なのだから
「でも、君や僕は違う、死か生、どちらかに娯楽があればまぁいいだろうくらいの生き物なのさ、ただ、僕はその娯楽を生み出すことが得意だが、君は不得意のように見える」
「もう一度言う、君の娯楽は妄執かい?」
人間の本質ですか…
…終わりのない命に苦しみだけが与えられようとも、娯楽はあるとでも?
私に娯楽などないのです。
この命は救世のため。
…妄執そのものでなければいけないのです。
だから、答えはありませんわ。
(少しだけ、ほんの少しだけ。微笑みに悲哀が浮かんだ。)
「あァあるさ、『僕がそうだからね』!」
おっていた腰をあげ、胸に手を当て胸を張る
「永遠の苦痛を、『娯楽にしてしまえばいい』、僕はそうやって生きてきた」
「それに、妄執そのものを欲するならば、妄執が終えれば、君はどうなるのかな?その先に君は何がある?それが君の言う救済かなぁ、その先の死が君へのご褒美なのかな?」
「それじゃああまりに悲劇的だ、だから言ったんだ、可哀想だと」
この感性は今この言葉を紡いでいる主だけのものであり、一般論とはきっと違う
でも、彼/彼女は、それだけで生きてきた、この永久永遠をそれだけで
だからこそ、彼/彼女にとって、目の前の聖女はあまりにも
そうですか、なるほど、やはり…
私とあなたはまったく違う。
(胸を張り、声高らかに語るそれが眩しくて目を細めた。)
いずれ新世界が訪れます。
私の神によって。
そうすれば苦痛などないのです。
この命もようやく報われるのです。
ですから――
(…思い出す。『神に愛された神父』。
救われることを願っていると。使い古された言葉が何度も反芻される。)
……大丈夫です。
真の救いがそこにあるかぎり。
「…新世界、ね」
ぽつりと呟く
「…それでは、もうこれ以上、君の幸福に対して口出しはしないよ、いやもしかしたらするかもしれないけれどね?」
「……聞きたいことがある、『死の女王』よ、…君のその救いというのは、死だろうか、新世界というものは、死こそが救いという定義だろうか」
ふふふ、野暮ですわ。
…
死の女王として答えましょう。
新世界には尊い犠牲が必要です。
みな世界が救われることを願い、信じて命を捧げる。
ですから私が終止符を打ってさしあげるのです。
これまでの苦しみに。
…いずれ戦いに打ち勝てば、苦しみなど消えるでしょう。
私の神はそんな世界を創る【救世主】です。
「───は、ははは、は」
わらいごえ
「あァ、死の女王よ」
「申し訳ない、それでは僕は救えない」
「『死』では僕を救えないんだ、死の女王たる君であれば、きっとよく見れば分かるだろう」
「僕はシキ、シキ・アクアティーレ、つい先日世界を救い、救世主と呼ばれた『化け物』だ」
数万の人間を殺した不老不死の怪物は、ようやく笑顔を崩した
ええ、薄々感づいておりました。
あなたからは『死の匂い』を感じない。
私と同じです。
やっぱり似た者同士ですね、ふふふ。
ですがあなたも救われる。
死によって救済がないなら、その先はあなた次第です。
神が創る世界の夜明けを見守るか、
神が壊す世界でただ絶望を宿すか。
それだけです。
…もちろん、私もね。
(死の女王は救世主を前にして、『初めて』微笑んだ。)
「…あァ、本当に可哀想だ、でも、僕は、僕だけは、『生きた』君を褒め讃えよう」
そういって、彼女の頬へてをのばす、親が子を褒めるよう、優しく
「美しい女王よ、君に真の救済が得られた時、その時は、共にお茶会でもしよう、長年生きているんだ、美味しい紅茶やお茶菓子くらいは知っている」
「きっと、楽しいさ」
――『地獄に生きているなら、死はきっと天国だ』
…ずっと思うのです。
ええ、分かりました。
次はきっと、今度こそ娯楽を謳歌しましょう。
新世界のその先で。
あなたのように――
(添えられた手に嫌がる素振りを見せず、温もりを受け入れる。)
ですが、一つお願いがあるのです。
「おや、なんだろう、僕にできることかな?」
娯楽を受けいれた彼女に、少し機嫌が良さげに、そう問いかける
私を形作るものは怒りと妄執だけです。
この戦いが、地獄が続くかぎり。
だから…
もし新世界が訪れないのなら、
私を…解放してくれますか。
妄執の傀儡となった私の糸を切ってくれますか。
この命を…終わらせてくれますか。
――シキ・アクアティーレ。
(狂気の隙間に垣間見えたのは微かな懇願。
長い時の間で蹂躙された命、それによって歪んだ心に残った一つの希望が顔を出す。)
ヘル様聖水飲まして
僕の為に地獄の話お願い
「……あァ、いいとも、女王様に願われちゃ、流石に首を縦に振る他ないさ」
きっと、これが、『彼女』の唯一の叫びだと、『目』を使わずともわかった
「その時は、僕が救ってあげよう、君の全てを」
「なんだって僕は、『救世主』だからね」
既に捨てた名を、彼女のためだけに紡ぐ、あァ
「可愛いお姫様、どうか君に、幸運あれ」
願わくば、君の叫びが叶いますように
(光る泥の中で生まれ、苛まれる地獄のような人生。
終わりなき命を嘲るような死の背徳。
その全ては救世のために。)
(幸せとは、救いとは。
誰もが人々に尋ねる常套句。
その真髄を知っている。)
(それでも、この妄執の前では。
自分の救い方だけが分からない。)
…
……
約束を。そして、感謝を。
…『救世主』様。
「……んふふ、可愛いねぇ、愛しちゃう」
にこにこと、彼女の言葉を聞いて微笑む、愛など、とうに理解し、興味も薄れたものだが…
「…久々に、頑張ってみようかな、君のためにね!」
あはは!なんちゃって!かっこいいだろう!惚れてもいいぞう!
なんて茶化すように頭を撫でる、実際、自分の最高傑作達に対する感情と似た感覚を覚えている、
「……」
…茶化すのはやめてください。
私の愛は神に捧げていますから、十分です。
あなたは救世主で私は『ただの修道女』。
そうでしょ? ふふふ。
(小さな嘘をついて困ったように笑う。偽りのない感情。)
「あはは、すまないすまない、でも愛情を向けているのは本当だよ?恋愛感情を呼び出す所は死んでいるので全く機能してくれないが、あはは!」
ケラケラと楽しそうに笑っている
「ま、それ以外ならもちろん機能しているがね、おそらく」
ええ、あなたの様子を見ていると分かります。
悲しみすらも領分なのでしょう。
永久の中で薄れゆく自我を保つことは容易くありません。
それに比べて私の機能は劣るものです。
痛覚が鈍るように、色んな感情を落っことしてきた。
…そんなところです。
(身を焦がすほどの怒り、その火種が飛び火して持ち得るものを燃やす。
復讐、確執、妄執により生きる死の女王の顔に感情の片鱗が見えた。
間違いなくシキとの出会いによるもの。)
「ははは、もちろんだとも、この世の全て、僕とってはその全てが興味と好奇心の対象だ、君はね、真面目すぎるんだ、僕みたいにはなから狂っていないんだもの、頑張りすぎなのさ」
そう言って笑いながら、身を焦がす感情を持つ彼女の頭を撫でる
「君はじわじわと壊れていった、最初がまともじゃ辛いはずだよ」
…そうですか?
時々、本当に時々ですが、考えます。
救いとはなんでしたか。信じるとはなんでしたか。
…それがいつまで経っても分からないのです。
あなたはすごいですね。
(狂気の下で渦巻く感情に蓋をする。
大人しく撫でられる頭の下でぎこちない笑みを浮かべ。)
「うむうむ、考えることは大事だ、分からない事は知りたくなるものだもの」
クスクスと笑う
「僕はすごいというのは、ふむ、どうなのだろうね、客観的に見ても僕に対する印象はバラバラなんだよ、まぁ有難く褒め言葉としていただいておこう」
はい。
私は、私だけは…
あなたの罪とも言えぬ娯楽を赦しましょう。
いいえ、肯定します。
もちろん褒め言葉ですわ。
(ふいに長椅子から立ち上がり、まるで本物の『修道女』のように両手を広げる。)
「……これは嬉しい、肯定かぁ……、なんとも久しい響きだ」
自分の行いを、まさか肯定するものが現れるとは、
「……やはり、面白いな、自分ではない誰かというものは」
小さく、ぽそりと、つぶやいた
ええ、とても面白い。
(小さく溢れた呟きにそう返すと、先程のシキを真似するように両手を胸の前で組んでみせる。)
…今はただ感謝を。
迷える私に救いの活路を見出だしてくれたのはあなたですから。
ですが、いずれ来る救世まで。
この怒りと妄執が風化することはないでしょう。
(穏やかな顔。その裏側、あるいは側面に微かな怒りが浮かぶ。
決して消えない覚悟の現れだった。救いを得た今、迷うものは一つもない。)
……次はきっとお茶会を。
そう願っていますよ。シキ・アクアティーレ。
「…………あァもちろんだ、何かあれば呼べばいい、お茶会でも、なんでも、きっと楽しいだろうからね、なんだってやろう」
その彼女の覚悟の様子に、笑いながらそう告げる
「…………とてもいい経験だった、興味と好奇心が満たされたよ、やはり、ここに来て正解だった」
(やはり、僕の目に狂いはない、と後ろ手に腰の当たりで手を握りながら、くるりと後ろをむく)
「……楽しかったぞ、『ヘル』ちゃん?」
…その名で呼ばれたのは久方ぶりです。
遥か昔、父に。
あなたと話していると、私も…
人間が繰り返し唱える「普通」になれるような気がします。
…なんて。
この歪んだ世界を創り変えれば新たな概念が生まれるでしょう。
…お帰りになられますか?
(ほんの僅かな間だが、狂気の下にある本来の姿で言葉を紡ぐ。)
「まァ、帰ると言っても放浪しているだけなんだかね?ほら、僕ってば、救世主ではあるのだけれど、大量殺人事件の犯人だし」
顔だけ振り向き、頬に人差し指を付けてニコリと笑う
「捕まったら監獄行き……まぁ楽しく生きてやるが、……死にはしないがそれくらいの罰がかせられるだろう、一生拘束拷問もありうる、という罰ゲームがある逃走劇さ」
極限の苦しみが己のみに降かかる可能性がある、そう、自らがそう語っているのに、彼/彼女は笑みを崩さない
あら、それなら私も大罪人でしょう。
…うふふ、救世のためですが。
少し前に聞きました。
『勝った方が正義』だとね。
(深紅の瞳に映す追憶は『憎き神』。
笑みを崩さないシキに笑いかけ)
あなたも正義になればいいのです。
ああ、ですが…悪すらもあなたにとっては娯楽でしょうか?
「─あははっ!正義も悪も!そんなもの、大差は無いのさ!むしろ裏表だ!」
そうくるりと、踊るように両手を上げ体を彼女の方へ向ける
「勝てば正義!たしかにそうだ!だって勝ったものにしか、権利はない!だが世の中には下克上というものがある!勝ったものは頂点に居続ける他なく、他者にその場を狙われるが、負けたものはその頂点を『叩き落とす権利』を持っている!」
とても楽しそうに無邪気に笑う、まるで子供が遊んでいるように
「結局!勝者も敗者も変わらないのさ!たたき落とすかたたき落とされるか!それだけの違いだ!だったら僕は──」
「その全てを視る観測者となろう、上も下もない、ただそこにいるだけで、それは正義にも悪にもなれるのだから」
彼/彼女はどちらにも染まることは無い、両方を取り込み、勝者も敗者も利用する、
──あァ!これほどまでに楽しいことが他にあろうか!!
…ふふふ、これも下克上ですね。
未だ世界に鎮座する腐れ神を、神の座から引きずり下ろす。
そして完膚無きまでに敗北の烙印を叩きつけるのです。
あなたが世界の傍観者なら。
生まれ変わる『正しき世界』を、その綺麗な両眼でしっかり見ていてくださいな。
それが私の望みです。
(恍惚の表情で嬉々として語る彼女…否、彼/彼女。
その呼吸に合わせて死の女王は目線を合わせる。)
「─もちろんだとも、僕の目は、全てを見るために存在しているのだから」
そう、目を輝かせる、比喩ではなく、月明かりに照らされてほのかに薄暗くになっている彼/彼女の瞳は、ほのかに美しく輝いている
「この目が見届けるのは果たして、君の願いがかなったその先なのか───」
そしてもう一度彼女に背を向ける、顔だけをまた振り向かせるが、その瞳はもういつも通りに戻っており、影になって隠れてしまう
「───それでもまぁ、お茶会だけはさせてもらうがね」
そう告げて、救世主は去ってゆく、あぁ、それとあとひとつ
「いつでも呼ぶといい!!『友人』に助けを求めなさい!」
そう告げる彼/彼女は、きっと笑っている
――ええ、きっと。
『どちら』でも、私にとっては救いですから。
それでも…またいつか、あなたと言葉を交わせることを願っています。
分かりましたわ、お客人。
…いいえ、シキ・アクアティーレ。
今度は友人として。
(去り行く彼/彼女に、深く深く頭を下げる。
清く正しい修道女のような振る舞いは感謝の表し。
死の女王は最後まで『笑って』見送った。)
〈えと、失礼します。参加しても宜しいですか?面白そうなのでやりたいです!〉
357:ヤマダ◆o6:2021/03/11(木) 18:15(ウェルカムです!!)
358:マリン:2021/03/11(木) 18:16〈ありがとうございます!早速設定を書いてから行きます!!〉
359:ヤマダ◆o6:2021/03/11(木) 18:16(承知しました!)
360:マリン:2021/03/11(木) 18:33 名前:マリン・ユカミ・パエスト
性別:男
誕生日:3/23
年齢:1600万???歳
武器:槍
能力『全ての願いを叶う』〔デメリット:精神が物凄く負荷がかかる〕
紋章石:赤紫のスペード
所持してるモード:全部(本気モード、禁忌モード、オーバー・ライト、最上禁忌モード、厄日化..色々)
髪の色:黒
瞳の色:ラズベリー
角の色:ボルドー
服装:ロングの髪 黒いTシャツ 黒いピンピンの長ズボン 赤いシューズ 翼あり(現代風)
...久しぶりに教会に来てみたが、ククク...先客の人間共が居たか
(天井の上からニヤニヤしながら覗く)
…
(去った彼/彼女の余韻を残した教会で、修道女は新たな客人の訪れを察する。)
ネズミが紛れ込んだのでしょうか?
天より見下ろすとは無作法ですわ。
ごきげんよう、お客人。
(にこりと笑みを浮かべたまま天井を見上げ)
俺が分かるか?信者の人間
(にやけながら天井から降りて椅子に座る)
…ああ、ごめんなさい、申し遅れました。
わたくしはハリジャ。
聖神教会にて神愛の教えを説く修道女ですわ。
あなたも導きを得るためにここを訪れたのでしょう?
んー...まぁ、一部はそうだな。
(にやけから真剣な顔になる)
一部?
…まあ、いいでしょう。
わたくしは少し鼻が利きます。
あなたの匂いは人間のそれではありませんね。
正解だ、流石は修道女の人間よ。
(笑いながら魔法陣を出す)
ちたぁ...この孤児を何とかしてくれや、人間
(魔法陣から召喚した小さな可愛い男の子の天使を呼び出した)
....(マリンの背中に隠れる)
【黄色の髪で白い紳士の服装をして、目がウルトラマリンブルー。持ってる可愛い白い兎を持っている】
…人間ですか、ふふふ。
(マリンの言葉にどこか意味深な笑みを浮かべると、目の前に召喚された少年天使を一瞥する。)
神愛の教徒にはたくさんの種族がいます。
亜人、獣人、魔物…
ですが、天使は初めてですわ。
この少年をどうしろと? 救済をお求めなのですか?
この孤児自体なぁ...天使には珍しく親がいねぇんだよ。
それに言葉も出来ない、人間には警戒して悪魔はしない...
色々ヤバいだろ?だから、あんたらに此奴の教育をして欲しいんだよな。
俺は教えるのは下手だからさ
(苦笑いでお願いを必死にする悪魔)
…へえ、そもそも天使を見たことは愚か、親の顔など知る筈もありませんが。
教育となんでしょう。
その天使に読み書きでも?
まぁ、天使としてのあり方を此奴に教えて欲しいんだよ...頼む!
373:マリン:2021/03/11(木) 19:07〈あ、ペットの面倒なので居ません。また来ます〉
374:ハリジャ◆o6:2021/03/11(木) 19:10
わたくしが天使としての在り方を存じていると思っているのですか。
そもそも、あなたは悪魔では?
天使と生を共にするなど禁忌のように思えます。
…はぁ。頼み事をする時は、まず自身の素性と経緯を相手に伝えるものですよ。
悪魔のお客人。
>>373
(OK)
う、うぐっ...まぁ、素性ねぇ...俺はパエスト家61代目当主、マリンだ。
この孤児を拾ったのはな...セラヒィエルが此奴を人間に馴染ませるところはないのかと言われてね〜...
けどな、俺の魔界は下手すれば...死のとこもある。だから、地界しかなくてなぁ...頼むよ
(苦笑いでまた答える。後ろの男の子はハリジャを見て、ゆっくり近づく)
はぁ…耳に覚えのない単語ばかり。
やはり悪魔の思考は理解しかねますね。
…ですが、この教会は寄る辺のない者が集う場所。
そして救済へと向かう聖地です。
(近づく幼き天使と目を合わせ、語りかける。)
あなたも居場所を欲しているのですね。
ならばわたくしが救ってさしあげます。
とりあえず、言葉が分からないなら…簡単な挨拶でもしておきましょう。
(天使少年の頭に手を置きゆっくり撫でる。安堵を与えるための仕草。)