新たな昔話を作ろう。

レスをつないで物語を作ります。

昔昔あるところに

おじいさんとおばあさん…ではなく、逞しい若者がいました。

彼は名を「コウスケ」といい、一人都会の片隅に生きておりました。

そんな彼に一通の手紙が届きました。

コウスケは文通などめったにしないような男だったので、久しぶりに見た自分宛の手紙に違和感を感じながらも封を開きました。

「えっと、何だって…？」

『10円ガムを落としたので台風の中取りに行ってください』
これが手紙の内容だった。そしてコウスケはこう思った。

「おおすげぇ依頼…まあ楽しそうだし今日暇だから、行くか。」

コウスケは激しい雨風にもかかわらず10円ガムを探すために外へ出た

「うう…寒いなぁ…」
コウスケはTシャツに短パンという格好で外に出てきてしまった。
そんなコウスケに声をかけるものがおり、彼の名前は…

？？？「やあ、君がコウスケかい。ぼくがなぜこんな依頼をしたかわかるかい。」

コウスケ「お、お前は…！」

「まさか…兄貴…？」
コウスケは、「ユウスケ」という生き別れの双子の兄がいることを親に聞かされていた。

「そう…俺はお前の兄貴さ。」

コウスケ「じょ、冗談は……よせよ……な？」

「詳しい話は後だ。ちょっと来てくれ。」

そう言って連れてこられた場所は薄暗い路地裏だった

「…で、話って何だ？」

「少しでいいんだ貸してくれないか？もうお前にしか頼めるヤツいないんだ！
頼む！人助けだと思ってお前の…貸してくれ！！」

「貸してやりたい所だが、本物の兄貴かどうかも分からねぇんじゃ俺のは貸せねぇな。何か、俺の兄貴だって証拠はあるのか？」

「ならば、これを見ろ！」ユウスケはそう言って、ある物をコウスケに見せた。「こ、これは…！」

「ちがう！誤解だ！オレはちゃんと真面目に生きてきたんだ！なのに…」

ユウスケはコウスケの前に左手をかざした。
「今はただ、悪夢を見ているだけなんだ。そのうちきっと目が覚めるさ」

すると突然、コウスケの視界はまばゆい光に包まれた。
「うっ…うあぁっ…」
「っ⁉…あいつら、こんなに早く来やがったかっ…仕方ねぇ。コウスケ‼行くぞ‼」