探偵チームKZ事件ノート16

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281:光流◆xc:2017/07/29(土) 09:53 ID:Mcs


『忘れられた思い出は知っている』

4,久々の再会【彩side】

すごくビックリした…。
まさか、あのレーアだったなんて!
レーアこと花沢 鈴空(はなざわ れいあ)ちゃんは、私の幼なじみ。
家が隣同士で、小さい頃から家族ぐるみで仲が良かった。
アーヤってニックネームも、レーアと一緒に付けられたんだったな。
でもレーアのお父さんが亡くなってしまい、しばらくしてお母さんが再婚することになったらしくて、お母さんの再婚と同時に引っ越しちゃったんだ。
それが、小学3年生のときの話。
それから今まで連絡を取り合うこともなかった。
黒木くんは帰り、レーアと3人でダイニングに入る。
「レイちゃん、お父さんはどう?美鈴ちゃんは元気?」
「…はい、まあ」
『美鈴ちゃん』というのは、レーアのお母さんの名前。
仲が良かったからね、お母さん同士も名前で呼び合ってた。
…それよりも。
今の質問に答えるとき、一瞬だけレーアの顔が曇ったような気がしたんだけど…。
『お父さんはどう?』って質問にはさりげなく答えてないし。
「あの…しばらく、ここに居させてくださいませんか?」
それは、唐突だった。
「え?今日は良いけど、お家に帰らないの?」
「…はい、ちょっと色々あって…」
「そう、分かったわ。でも美鈴ちゃんが心配するから…電話くらいしたほうが良いんじゃないかしら?」
「…分かりました、明日の朝になったら家に連絡します」
何か、あったのかな…?
新しい家庭で嫌なこととか…、喧嘩しちゃったとか…。
「さ、もう夜遅いから、ふたりとも寝なさい。レイちゃんは彩の部屋でいい?」
「もちろんです、ありがとうございます!」
「じゃあ、私は床に布団敷いてくるね」
必然的に、きっと私は下で寝なきゃいけないんだろうな…。
床で寝るのか…嫌だけど、でもレーアを床で寝させるわけにもいかないし!
…今回だけは、諦めよう…。
「あっ、アーヤ」
「ん、なに?」
ダイニングを項垂れながら出ようとしたら、レーアに呼び止められた。
「あたしさ、小さい頃みたいに一緒にベッドで寝たいな〜って思うんだけど、どうかな?」
そう言いながら、レーアはぱちりとウィンクをした。
『アーヤが潔癖ってことくらい、知ってるんだからね!』とでも言いたげに。
「あら、それ良いじゃない!久しぶりに再会したんだし」
私が何か言う前にママが答えた。
「ですよね〜!じゃ、決まりっ」
ということで、いつの間にかレーアと私は仲良く並んで寝ることになっていたのだった。
…別に、いいけどね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

はいはいはーい!出ました、オリキャラ!
だからなに、って感じだけど。
さー、この先どーしましょーねー?


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