プリズム☆シャイニングプリキュア!

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1:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 01:19 ID:W6s

第一話 真っ赤に輝く希望の光!キュアフランボワーズ誕生!


町の人 「きゃああああああああっ!」
町の人 「に、逃げるぞ!!!」
町の人 「何なのよこれっ!」

町は危機にさらされていた。
建物は崩れ落ち、空は黒い雲に覆われ、大きな灰色の怪物が町を壊して行く。

なのか 「ひぃ!」

そのとき、一人の少女めがけて大きな瓦礫が落ちてきた。

なのか 「きゃあああああ!」
??? 「プリキュア!アロマローズシールド!」

何者かに寄り、なのかの前にシールドが張られる。

なのか 「あ、あなたは…?」
??? 「いいから、早く逃げなさい!ここは危険だわ!」
なのか 「でも…」
??? 「早く!!!」
なのか 「は、はい!
あの……助けてくれてありがとうございましたっ!」
??? 「…!どういたしまして。さ、早く逃げなさい。」
なのか 「はい!」

なのかは全速力で逃げた。

なのか 「あの人に……また会えたら…いいな」

2:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 01:29 ID:W6s

〜七年後〜

なのか 「お母さん、行ってきます!」
なの母 「ん、行ってらっしゃい!」

なのかはスキップで桜が舞う街道を進む。

なのか (私、野苺なのか!十二歳の小学六年生!性格は人見知りだけど、新学期を期に、私は新しい友達をたくさん作りたいって思ってるの!)
なのか 「まずは話しかけやすい雰囲気を作らなくちゃね」
ゆりね 「なのかちゃん!おはよう!」
なのか 「ゆりねちゃん!」
ゆりね 「もうクラス表見た?」
なのか 「ううん、まだ。」
ゆりね 「なのかちゃんは友達と同じクラスになれたかな〜」
なのか 「ゆりねちゃんはどうだった?」
ゆりね 「親友とは離れたけど、また新しい友達たっくさん作るから大丈夫♪じゃねっ!」
なのか 「じゃあね〜」
    (はぁ…ゆりねちゃんはいいな…すぐ友達が出来て…)

3:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 12:17 ID:W6s

なのか 「えーっと、私のクラスは…」

クラス表が貼られた掲示板にたどり着いたなのかは、生徒たちに押されながら前に出る。

なのか 「のいちご…野苺…野苺………あ、あった!」

なのかのクラスは、六年三組だった。

なのか 「へえ、結構知ってる人もいるな…何だか上手く行きそうな気がするっ!」

なのかは桜の木を見上げ、にっこりと笑った。

〜数日後〜

なのか 「う〜ん、やっぱり今日も行きたくないよ〜…」

なのかは顔色の悪い状態で教室に入る。

なのか 「はぁ…」

なのかは挨拶もせずに席についた。

なのか 「はあ…まだ朝なのに…」
しの  「野苺さん、ちょっといいかしら」
なのか 「っ!!う、海風…さん」
しの  「場所を移動しましょう。下級生が見たらあらぬ誤解を受けるわ」
なのか (下級生に誤解されることって何〜…まさか暴力!?)

4:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 16:53 ID:W6s

しのとなのかは校舎の屋上へ向かう。
しのは学級委員長なので、鍵は担任から預かっている。
なのか (そっか、海風さんは学級委員長だから、鍵を渡されているんだ)
しの  「ねぇ、野苺さん……。屋上はいいわよね」
なのか 「えっ?」
しの  「誰もいないし、風もとっても気持ちいいじゃない。」
なのか 「うん…でも、私は屋上に来たのは初めてだから…」
しの  「ふーん。
それで野苺さん、ちょっと話があるんだけどいいかしら」
なのか 「な、何…?」
しの  「私、最近とても不思議な夢を見るの。キュア…キュアマーガレットって言う人が、灰色の大きな魔物と戦う夢…」
なのか 「そ、それって…!!」
しの  「やっぱり野苺さんも知ってるのね」
なのか 「えっ?」
しの  「その夢に、あなたも出てきたんだもの。」
なのか 「ええっ!?私が……?」
しの  「ええ。かなり小さな子供の姿だったけど、あれは絶対に野苺さんだわ…」
なのか 「私、だよ。その…子供は」
しの  「やっぱりね……」
なのか 「あれは本当に起こった出来事なんだ。私が襲われて、キュア…マーガレットが助けてくれたの」

5:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 17:09 ID:W6s

しの  「じゃあ、私が見た夢は…現実…ってことね」
なのか 「はい……
あの、それと…下級生に見られちゃいけないことって何ですか?」
しの  「ああ、いや……何でもないわ、ごめんなさいね」

しのは屋上のドアを開け、階段を降りていった。

なのか 「海風さん……」

なのかはしのの後ろ姿を見つめてしばらくぼーっとしていた。

〜数時間後〜
担任が教室に入ってくる。

担任  「ちょっといいかしら。朝、屋上の鍵が開けっぱなしだったようです。この中で、屋上にいった人はいますか?」
なのか (!!そうだ、あのとき…海風さんが先に行っちゃって、鍵を閉め損ねたんだ!ど、どうしよう……)

クラス中が静寂。

担任  「……この中には居ないって、信じてもいいわね?」
しの  「…先生」

しのが席を立つ。

なのか 「!海風さ…」
しの  「野苺さんが、鍵を開けっぱなしで屋上から出てくるのを見ました。」
なのか (え!?)

クラス中がざわざわと騒ぐ。

担任  「静かに!
本当なの?野苺さん」
なのか (うそ、うそうそっ、どうしよう!?海風さんに…裏切られちゃった)
なのか  「…はい」
なのか  (屋上から鍵を掛けずに出てきたのは私だもんね……)
担任  「そう……
次からは気を付けなさい。」
なのか 「…はい」

なのかは無表情で座っているしのを睨み付けた。

〜放課後〜

なのか 「何なの?海風さん。脅されて呼び出されて、挙げ句の果てには私に責任をなすりつけて。いくら何でも酷すぎるよ……」
??? 「お前、憎い奴がいるようだな」

突然、目の前に背の小さな女の子が立ち塞がる。

なのか 「だ、誰!?」
??? 「私は岩 瑠璃。…っと、そうじゃなくて、ラピスラズリ、かな」

6:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 21:38 ID:W6s

なのか 「な、何ですか?そこ……通らせて下さいっ」
瑠璃  「まあまあ、そう怖がらないでよ」
なのか (何なの?行きなり通せんぼされて、怖くないわけないじゃん!)
瑠璃  「お前、憎い奴がいるようだな」
なのか 「憎い人…?」
瑠璃  「お前の心が叫んでるぞ。あの子さえいなければ、私は怖い目に会わなくても良かったんだってさ」
なのか (まさか、海風さんのことじゃ…)
瑠璃  「ほら、心当たりもあるみたいだな」
なのか 「ち、違うもん!」
瑠璃  「違うって言い切れるのか?」
なのか 「っ……」
瑠璃  「あぁめんどくせぇ!さっさとハートストーンを寄越せ!」
なのか 「えっ」

瑠璃は両手をなのかの前で構えた。

7:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 21:43 ID:W6s

瑠璃  「人を好く心を無くし、憎しみに苦しんで暴れろ!」
なのか 「きゃあああああっ!」

なのかから小さな宝石が抜き取られ、なのかはそのまま倒れた。
なのかに手をかざしながら、瑠璃は叫ぶ。
その宝石からは、既に光が失われていた。

8:苺ましまろ*◆LM:2016/01/02(土) 21:55 ID:W6s

瑠璃  「出でよ、ヘイトリッドグリーフ!」

なのかの体から灰色の液体が流れ出て、そのまま大きくなっていく。

怪物  「グリーーーーーフ!」
町の人 「きゃあああああああ!」
町の人 「うわあああっ」
瑠璃  「ふふふ…もっと暴れろ…そして全人類を消し、宇宙は我らダークリングの物となるのだ!」
怪物  「グリーーーーーフ!」

怪物は暴れまわり、町を破壊していく。

瑠璃  「ヘイトリッドグリーフ、もっとやれ!」

なのかの意識がうっすらと戻った。

なのか 「う、ここは……」

その時、怪物の動きが止まる。

瑠璃  「何をしている!早く町を壊せ!」
なのか 「嫌だ!町を壊したくないよ!」
瑠璃  「はっ、こんなちっぽけな町のために何かすることねえよ」
なのか 「私は海風さんを恨んだりしないし、この町のことも守ってみせる!あなたたちの野望は見過ごせないわ!」

9:苺ましまろ*◆LM:2016/01/04(月) 02:28 ID:W6s

ピカッ!
その時、怪物がピンク色に輝き、その直後に破裂した。

瑠璃  「な、何!?」

そして、なのかが光の真ん中で凛々しく立っていた。

なのか 「な、何…?どうなってるの?」
チェリ 「あーーーーー!
あなたは伝説の戦士、プリキュアチェリね!?」
なのか 「え!?」

ピンク色の小さな生物がなのかの元へ飛んできた。

なのか 「伝説の戦士、プリキュア…?」
チェリ 「聞いたことあるチェリ!?」
なのか 「う、うん、キュアマーガレットとは会ったことある…」
チェリ 「本当チェリ!?なら……」

瑠璃から、なのかのハートストーンが戻ってくる。

瑠璃  「何っ!?」
チェリ 「これはハートストーンチェリ!心の中の宝石チェリ。気持ちによって姿を変えるチェリ。」
なのか 「私の……心……」
チェリ 「これに気持ちを込めると変身アイテム、シャイニングストーンに変わるチェリ!」
なのか 「分かった、やってみる!」

なのかは宝石に「みんなを守りたい」と気持ちを込める。

チェリ 「なのかの心に、プリズムスタージュエルが反応したチェリ!」

チェリーの胸のリボンから、煌めく宝石が飛び出す。

チェリ 「これをシャイニングストーンにセットして、『プリキュア・ステップアップ』って叫ぶチェリ!」
なのか 「分かった、やってみる!」「」「」「」「」

10:苺ましまろ*◆LM:2016/01/04(月) 02:34 ID:W6s

なのか 「プリキュア・ステップアップ!」

なのかはシャイニングストーンにプリズムスタージュエルをセットする。
すると体が光り、みるみるうちに変身していく。

フラン 「真っ赤に輝く希望の光!
キュアフランボワーズ!」
瑠璃  「何!?プリキュアだと!?」
チェリ 「やったチェリ!やっぱりこの子はプリキュアだったんだチェリ!」
フラン 「人の感情をもてあそぶ者よ…今すぐそんな愚かなことはやめなさい!」

11:苺ましまろ*◆LM:2016/01/04(月) 06:04 ID:W6s

第二話 私にはプリキュアは出来ない!?


フラン 「はあああああ!」
瑠璃  「お前……よくも!!」
フラン 「今すぐ反省して、さっさと帰りなさい!」
瑠璃  「ふざけんな!ラピスラズリインパクト!」

フランボワーズに向かって黒い攻撃弾がはなたれる。

フラン 「きゃああああああ!」
チェリ 「フランボワーズ!!」
フラン 「いたた…」
チェリ 「大丈夫チェリ?」
フラン 「うん……」
瑠璃  「お遊びは終わりだ!消えろ!ラピスラズリ………」
フラン 「どうしよう!」
チェリ 「気持ちを込めるチェリ!」
フラン 「気持ち……分かった!」

12:苺ましまろ*◆LM:2016/01/04(月) 09:23 ID:W6s

フラン 「はあああああっ!」

フランボワーズのリボンに付いた宝石が煌めく。

フラン 「プリキュア!フランボワーズレボリューション!」

無数のピンクの花びらが瑠璃を包みこむ。

瑠璃  「くっ……覚えていろ!」

瑠璃は姿を消した。

フランの変身が解かれる。

なのか 「はあ…はあ…」
チェリ 「フランボワーズーーーー!」
なのか 「あ、あの、今のは一体……」
チェリ 「あなたは世界を守る伝説の戦士、プリキュアになったチェリ!」
なのか 「私が………世界を守る…」
チェリ 「そうチェリ!私は真っ赤な光の妖精、チェリーチェリ。」
なのか 「わ、私は野苺なのかです!」
チェリ 「じゃあなのか、一緒にキュアクローバーを探しに行くチェリ!」
なのか 「キュアクローバー?私とマーガレットの他にも、プリキュアがいるの?」
チェリ 「そうチェリ。正確には4人チェリ。」
なのか 「私、マーガレット、クローバー…あと一人は?」
チェリ 「それはまだ分からないチェリ。マーガレットかクローバーと会ったことがある人チェリ」
なのか 「それ、夢に出てきただけでも可能性はあるの!?」

13:苺ましまろ*◆LM:2016/01/04(月) 22:46 ID:W6s

チェリ 「まさか、心当たりがあるチェリ!?」
なのか 「うん……海風さんが言ってたけど……」
チェリ 「どうしたチェリ?」
なのか (私は海風さんとは相性悪いみたいだし、巻き込むのも悪いよね
…)
なのか 「ううん、何でもないよっ」
チェリ 「そうチェリか。
なのか、これからもよろしくチェリ」
なのか 「うん…」

なのかはゆっくりと立ち上がり、そばに転がっていたランドセルをしょって、家に向かっていった。

14:苺ましまろ*◆LM:2016/01/04(月) 23:22 ID:W6s

なのか 「うー、眠い…」

まだ8時にもならないうちに、なのかはうとうとしていた。

チェリ 「まだ7時40分チェリよ?」
なのか 「精神も肉体もボロボロ…」
チェリ 「きっといきなり変身したから疲れたんだチェリ」
なのか 「そうかな〜…」

そのとき。
ドシ〜ン!と大きな地響きがする。

なのか 「なに!?」
チェリ 「あいつらチェリ!」
なのか 「あいつらって……ラピスラズリ!?」
チェリ 「きっとそうチェリ!」
なのか 「もー、こんなときにっ」

15:苺ましまろ*◆LM:2016/01/04(月) 23:30 ID:W6s

なのか 「あのヘイトリッドグリーフとか言うやつ…何なの?」
チェリ 「人の心に宿る宝石『ハートストーン』が悪に染まるとできる怪物チェリ。
悪に染まると、怪物は狂って暴れるんだチェリ!」
なのか 「それを利用して、あいつらは世界を壊そうとしてるのね!」
チェリ 「そうチェリ!」
なのか 「許せないっ!」

なのかは手の中に気持ちを込めた。

なのか 「プリキュア・ステップアップ!」

フラン 「真っ赤に輝く正義の光!
キュアフランボワーズ!」
チェリ 「いくチェリ!」
フラン 「ええ、今度は逃がさない!ここで仕留めてやるっ」
怪物  「グリーーーーフ!」
町の人 「きゃあああああ!」
フラン 「はあああああっ!」

フランボワーズは町の人をヘイトグリットグリーフから守る。

町の人 「あ、ありがとうございます…!」
フラン 「早く逃げて!」
町の人 「は、はい!」

町の人は逃げていった。

フラン (あれ、これって……
マーガレットと私みたいだった…)
チェリ 「フランボワーズ!後ろチェリ!」
フラン 「………え?……!」

いつの間にかフランボワーズの後ろに回っていたヘイトグリットグリーフが、フランボワーズを殴り飛ばす。

16:苺ましまろ*◆LM:2016/01/05(火) 02:21 ID:W6s

フラン 「きゃああああああ!」

瓦礫の山に直撃し、その反動で地面に背中を擦られる。

フラン 「いった……」
チェリ 「大丈夫チェリ!?」
フラン 「ええ、心配しないで…」
瑠璃  「ふん、お前はヘイトリッドグリーフには到底敵わないようだな」
フラン 「ラピスラズリ!」
瑠璃  「昨日は手加減したが、今日はそう簡単には勝たせてあげられないな〜?」
フラン 「いくら煽ったって、私は動じないわよ!覚悟しなさい!」
瑠璃  「ふん、やれるもんならやってみろ!行け、ヘイトリッドグリーフ!」
怪物  「グリーーーーフ!」
フラン 「はあああああああああ!」
瑠璃  「弾き飛ばしてしまえ!」
怪物  「グリーーーーーフ!」
フラン 「くっ………う………きゃああああああああっ!」
チェリ 「フランボワーズ!!」

17:苺ましまろ*◆LM:2016/01/05(火) 02:29 ID:W6s

フラン 「う……もうダメ…」
チェリ 「諦めちゃダメだチェリ!町が壊されちゃうチェリ!」
フラン 「世界を守るなんて……私には無理だわ……」
チェリ 「フランボワーズ!!」
瑠璃  「今のうちに潰してしまえ!」
怪物  「グリーーーーフ!」
チェリ 「あわわわわわわわわっ」
フラン 「………もう…ダメ……!」

フランボワーズが諦めかけたその時だった。ヘイトリッドグリーフが歪曲し、遥か彼方へ飛んでいった。

チェリ 「!!!はああああああ……!あなた様は………!」
??? 「チェリー、その子を安全な場所へ!」
チェリ 「わ、分かったチェリ!」
フラン 「………あの人は…」
??? 「はあああああああ!」

その少女は、黄色い紙をなびかせ、優雅な動きで敵を圧倒していく。

フラン 「す、すごい…!」
??? 「プリキュア!ミーティアフラワー!!」

無数の星くずが、ヘイトリッドグリーフを包み込み、浄化させた。

瑠璃  「くっ、覚えてろ!」
??? 「大丈夫?」
フラン 「う、うん……」
??? 「あなたはまだプリキュアのヒヨッコ…あなたにはまだあいつらとの戦いは早いようね」

そういうと、彼女は姿を消してしまった。

18:苺ましまろ*◆LM:2016/01/05(火) 02:33 ID:W6s

フランボワーズの変身が解かれる。

なのか 「私、やっぱりプリキュアは無理……一人じゃ何にも出来ない役立たずだもん…」
チェリ 「なのか……」
なのか 「ごめんなさい、少し休ませて。」
チェリ 「………わかったチェリ」

2人は距離を置きながらゆっくりと歩いていった。


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