魔法の口紅
23:( ・∇・):2016/03/21(月) 19:21 ID:ffE >>22
コメントありがとうございます!
楽しんでいただけたようで、とても嬉しいですヾ(@゜▽゜@)ノ
更新も長らくお待たせしてしまって申し訳ありませんm(__)m
これから先も、魔法の口紅がテーマの物語を書いていくつもりですので、ご支援ありがたく受け取っておきます!
出会いは十五年前、恋人同士になってもうすぐ一年の健ちゃんと、明日はデートだった。
「水族館のチケットあるから、せっかくだし、行かない?」一週間前にメールが来た。春休み中、しかも四月から高校生ということで、浮かれた様子である。
健ちゃんから誘われて、私も少し浮かれていたけど、デートなんて初めてだ。そもそも、初めてできた彼氏だし、付き合っても今まで通りみたいな関係だったから、どうしたらいいかわからない。それに健ちゃんはモテる・・・慣れているのかと思うと、なんだかさびしい。
憧れて買ったもののまだ使ったことのない道具でメイクをした方がいいのか、どんな服装がいいのか、タンスの前であれこれ考えているうちに、夜遅くになってしまった。
ずっとこうしているわけにもいかない。私は寝ることにした。布団の中にもぐりこみ──あっという間だった。
聞き慣れた電子音で目が覚め、閉じた手の中に、何かを感じる。ぼんやりとしたまま、手をゆっくりと開けると、手のひらに、金色に光るものがあった。
・・・口紅?