黄緑星音 オリジナル小説

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1:黄緑 星音◆veI 更新は1日〜3日に一回くらいだと思います:2016/08/02(火) 15:10

初めまして、黄緑星音と申します(#^^#)
小説板は初めてです!(^^)!
オリジナル小説を書いていきたいと思います(*'▽')

読んでいただけると嬉しいです(*´ω`*)

2:黄緑 星音◆veI:2016/08/02(火) 15:12

第一作   手紙  〜親友との文通物語 “いじめ”〜



☆登場人物☆

・河名 美結   Kawana Miyuu
 この話の主人公。
 引っ込み思案な小学6年生。
 4年生の時にいじめられていたが歩葉に助け
 られ、いじめはなくなる。しかし、転校先で
 またいじめられる。
 父親の転勤で親友、歩葉と離れ離れになり、
 以後、歩葉と文通を行う。

・藤城 歩葉   Fuzisiro Ayuha
 美結の親友。
 元気で活発な小学6年生。
 リーダーシップがある。
 美結の父親の転勤で美結と離れ離れになる。

・西野 由優   Saino yuyu
 クラスのボス。
 美結のいじめの提案者であり、扇動者。
 小学6年生。


登場人物は、後々追加があれば書きます(*^^)v

3:黄緑 星音◆veI:2016/08/02(火) 15:14

「手紙  〜親友との文通物語 “いじめ”〜」



第一章  私の親友、歩葉


「おはよう、美結!」
「あ、おはよう!」

私、河名美結。
引っ込み思案で静かな小学6年生です。
声をかけてくれたのは、私の親友、藤城歩葉。
歩葉は私とは正反対、元気で活発なんだ。

正反対な私たち二人が親友になったのは、
小学4年生の時、私がいじめられていたのを
歩葉が助けてくれたから。

その時のことを思い出していたら、ボーっと
しちゃっていたみたい。
歩葉が心配そうに顔を覗き込んできた。

「美結どうしたの?体調悪いの?」
「ううん、大丈夫だよ。心配させてごめんね。」
「そっか、よかった。」

そんな会話を交わして、学校へ向かう。
私と歩葉は家が同じ方向にあるから、途中から
一緒に登校して、途中まで一緒に下校する。
それが私と歩葉の日常。
いつまでもこの日常が続いてほしい。

  💛続く💛

4:ジョン・スミス◆M72 蒼太「主はいつになったら絵がうまくなるんだ」(;`・ω・)つ:2016/08/02(火) 15:38

オッス!来たぞ〜wこの話はシリアス系かな?まぁ、すげえ続きが気になる!

5:黄緑 星音◆veI:2016/08/02(火) 20:40

>>4
リッキーありがとー(((o(*゚▽゚*)o)))

6:黄緑 星音◆veI:2016/08/03(水) 08:00

第二章  崩れ落ちた日常


学校が終わって、家に帰った。
もちろん、歩葉と一緒に。

「ただいま。」
「お帰り。」

家に入ると、お母さんがいつもの様に玄関で、
お帰りと言ってくれた。
でも、いつもよりも深刻な顔をしている。

「お母さん、どうしたの?深刻そうな顔を
してるよ。」
「美結、話があるの。」
「え…うん。」

お母さんの顔を見る限り、良いことでは
なさそう…。
どんな事、話されるんだろう…。
離婚とか!?

「さっき、お父さんから電話があったんだけ
どね…。」

離婚の申し込みっ!?
嫌だよ、そんなの!
でも、お母さんの言ったことは私にとっては
親が離婚するといわれるよりたぶん嫌なこと
だった。

「お父さん、転勤することになったんですって。」
「・・・・・・・え―――――っ!」

それは、私の日常が崩れ落ちた瞬間だった。



   💛続く💛

7:黄緑 星音◆veI:2016/08/04(木) 21:33

第三話  せめて、卒業式まで__


「引っ越すのはいつなの!?」

私は、必死になってお母さんに聞いた。
今は一月。
せめて、三月の卒業式はここの学校で参加したい。
いじめられたという嫌なこともあったけど、一年生の時からずっといる、思い出の
詰まった小学校だから。

そんな気持ちを込めて言ったのに…。

「転勤が三月の初めかららしいから、それに合わせて二月の終わりかしら。」
「そんな…せめて卒業までここにいたい!」
「無理だわ。わがまま言わないで頂戴ね。」
「わかった…。」
「歩葉ちゃんにも言っておきなさいよ。」

お母さんはそういうと、私の前から立ち去って行った。

そんな…卒業式も無理だなんて…。
歩葉とも別れなきゃいけないなんて…。
いやだ、いや。
転校なんてしない!
私は…したくない。


   💛続く💛

8:黄緑 星音◆veI:2016/08/05(金) 22:19

第四話  親友への気持ち


「おはよ、美結!」
「…おはよう。」
「どうしたの、美結。元気ないけど。」

歩葉が下から覗き込んできた。
元気ないっていうのは…転校のことがあるから。
歩葉に言わなきゃならないのに、言いたくない。
言ったら現実を認めてしまう気がするから。
でも__。

「美結、私と美結って親友じゃないの?なんでも私に相談していいんだよ?」
「うん…。」

やっぱり言わなきゃ。
歩葉に隠し事をするなんて嫌だ。
意を決して、私は口を開いた。

「私、転校するの。二月の終わりに。」
「え…卒業式は!?」
「こっちでは無理だって。」

しばらくの沈黙が続いた。

「そっか、しょうがないね。」
「歩葉、でも私は引っ越しても歩葉と親友でいたい。離れ離れでも、ね?」

これは、偽りのない心の底から思っていることだった。
偽りのない、親友への気持ち___。


   💛続く💛

9:未海◆5Y:2016/08/06(土) 15:21

黄緑!!!上手!!これからも読む〜!w

10:玲夢◆dwc:2016/08/06(土) 17:28

黄緑小説読んだよ
すっごく上手
続きが気になる

11:黄緑 星音◆veI:2016/08/06(土) 20:34

>>9>>10
未海&玲夢ありがとう(((o(*゚▽゚*)o)))

12:黄緑 星音◆veI 小説は今回からが本編ですwだいぶ内容飛んでますw:2016/08/06(土) 20:48

第五章  伝えたいコト


一月に転校と引っ越しすると決まって早二か月弱。
ついにこの日が来てしまった。

今日は二月二十八日、二月最終日。
そして、引っ越しの日、だ。

月日が流れるのがこんなにも早いとは初めて知った。
歩葉と別れてしまうと知ってからもう別れる日が来た。
今日、最後に歩葉に「さようなら」を伝えたいのに、歩葉はどうしても外せない
用事が入ってしまったらしく、金曜日だった昨日が歩葉とのお別れの日だった。

「美結、ぼーっとしてないで。準備はできたの?もうすぐ行くわよ。」
「あ、うん!」
「準備できてるなら早く車に乗ってよね。」

お母さんに急かされて車に乗った。
最後に、今まで住んでいた家を見た。
何かがこみ上げてくるような、複雑な、思い。

「出発するわよ。」

車のエンジンがかかった。
ずっと住んでいたここと、お別れだ。
さようなら、家。

車が発車した。
家が、だんだん遠ざかっていく。
最後に歩葉に「さようなら」を言いたかったな…。

そんなことを考えていた時だった。

「み〜ゆ〜う〜!」
「歩葉っ!?」

幻聴だろうか。
しかし、車の窓の外にはちゃんと歩葉がいる。

「歩葉、用事は!?」
「抜け出してきた!最後に美結に伝えたいことがあったから!」
「なに!?」

だんだんスピードに乗る車を追いかけるように、歩葉は走る。
少しずつ、距離が遠ざかってきた。

「美結、今までありがとう!親友になれて、嬉しかった!これからも、親友
だからね!」
「歩葉…もちろん!文通しようね!」

やがて、歩葉が見えなくなった。
でも、私は__手を振り続けた。


   💛続く💛

13:未海◆5Y:2016/08/06(土) 21:01

歩葉優しい〜!!

14:黄緑 星音◆veI:2016/08/07(日) 09:12

>>13
(・∀・)ニヤニヤ


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