私の小さな恋の物語。
村上 千沙都
ごく普通のどこにでもいる高校生。
それなりに友達ともうまくやっていってるし、
勉強だって人並みにこなしている。
「ちぃちゃん!」
「おぉ、どうしたの?」
私の席の隣にある窓から顔を出して笑顔で名前を呼ぶのは私の自慢の友達。
近藤 あおい ちゃん
あおいちゃんは、パッチリ二重でほんとに顔が整っててものすごーく可愛い。
入学してすぐ可愛い子がいるって噂になったほど。
「今日一緒に帰る約束してたよね?」
「あ、うん」
「そのことなんだけどね、諒也もいるんだけどいいかな?」
安藤 諒也 くん
あおいちゃんの彼氏さん。
すごくかっこいいらしいけど実際見た事はない。
でも、あおいちゃんの彼氏だからきっとかっこいいんだろうな。
「ちぃちゃん、どうかな?」
「うん、全然いいよ!」
「良かったー、ありがとう!」
あおいちゃんが整った笑顔をして飛び跳ねた。
「それじゃ、うちちょっと諒也のとこ行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
私はルンルンで走ってくあおいちゃんの後ろ姿を見えなくなるまで見送った。
「ちぃちゃん、諒也と下駄箱で待ってるね」
「あ、うん分かったよ」
放課後、帰る支度をしていたらあおいちゃんにそう言われた。
お気に入りのアディダスの青いリュックに急いで荷物を詰め込んで教室を出ようとした時だった。
「おい千沙都」
後ろからリュックを思いっきり捕まれて振り向く。
「お、陽向なにどしたの?」
葛山 陽向
私のクラスで仲良しの男の子。
「なに急いでんの?」
「あおいちゃんと約束してるの」
「近藤ならさっき諒也といたけど?」
「あおいちゃんと諒也くんとその友達と私で帰るの」
陽向は間をおいて、
「ふーん」
と言って私のリュックから手を離した。
「じゃあ…またね!」
「おう」
私は教室をあとにして急いで廊下をかけ走った。
「あおいちゃんお待たせっ」
「ちぃちゃん遅ーい!」
「ごめんごめん、ちょっと手こずってた」
「何言ってんの、もう諒也の友達くんも来てるよ」
私は上履きからスニーカーに履き替えて顔をあげた。
「俺、あおいの彼氏の安藤諒也」
初めて見た諒也くんは思ってた通り顔が整ったかっこいい人だった。
「コイツは俺の1番の親友」
諒也くんが親指で指したその人は一見ものすごく怖そうな見た目。
「俺西野颯」
西野 颯 くん
制服も着崩してて髪の毛だって茶色いしなんか私とは違う世界の人って感じ。
「村上です」
「村上、なに?」
西野くんが冷たく聞く。
「千沙都です」
「村上千沙都…」
西野くんは数秒なにか考えて言った。
「あっ」
「…どうしたの?」
「いや、なにもない」
そんなやり取りをしていると、
「ちぃちゃんと西野くん、行こ」
「あ、うん」
私はあおいちゃんと諒也くんが手を繋いで歩く後ろを西野くんと並んで歩いた。
入っていいですか?西野君なんか千沙都についてなんか知ってるの?続きが気になる〜!!!!!!!!!
6:chii.:2016/08/26(金) 20:09
>>5 *アリス様*
コメントありがとうございます( ˇ͈ᵕˇ͈ )♡
続きどんどん更新して行くつもりなので、
これからもまた見ていただければ嬉しいです。
楽しみにしていてください⍤⃝♡
「えっと…」
あおいちゃん諒也くんカップルが楽しそうに前を歩いているのの後ろをチョコチョコついていく私たちの沈黙をどうすればいいのか…
「別に無理して話そうとしなくてもいいよ」
「えっ」
西野くんからのいきなりの言葉。
…それはそれで辛いし気遣うよね。
「あ、西野くんってさ」
「颯」
「え?」
「颯でいいよ、西野くんってなんかやりづらい」
「分かった、じゃあ颯くん」
「いや、くんもいらないし」
呼び捨て、ですか…
「そっ、颯ってさ」
「うん」
「私のことなにか知ってるの?」
颯は一瞬はっと考えて言った。
「なんでだよ、今日初めて知り合ったのに」
「…だよね」
でもフルネーム聞いた時の 「あっ」 はなんだったのかな?
…気になるー。
でもなにもないって言ってるんだし気にするほどのことじゃないよね。
「あのさ」
「なに?」
「千沙都って、呼んでもいい?」
「うん!」
颯が一瞬笑顔を見せた。
「颯って笑うんだね」
「は?」
「いや、さっき一瞬ニコってしたでしょ?」
「してないしっ!」
「いや、してたよ?!」
「西野くんとちぃちゃん、カップルみたーい!」
「俺も思った!」
あおいちゃんと諒也くんがからかう。
「なんで俺がこんなやつと!」
「はぁ?こっちのセリフですー」
まだ出会ったばっかりなのに、
少しの時間で颯と仲良くなれた、近づけた気がした。
質問!西野君のしたの名前何て読むの?バカでごめんね。
9:chii.:2016/08/27(土) 11:40
>>8 *アリス様*
颯 「そう」 です( ˇ͈ᵕˇ͈ )♡
全然大丈夫ですよ、質問とかあったらどんどん
聞いてくださいね😊👍💕
「そう」かぁー!ありがとです!(〃⌒ー⌒〃)ゞ
11:chii.:2016/08/28(日) 17:32
>>10 *アリス様*
いえいえ( ˊᵕˋ )♡
今日また沢山更新しようと思うので是非読んでくださいね。
更新楽しみ〜(*^-^*)頑張ってね♪
13:chii.:2016/08/29(月) 00:01
「おはよ、ちぃちゃん」
「おはよう」
朝から可愛らしい笑顔で声を掛けてきたあおいちゃん。
「昨日は本当にありがとうね」
「ううん、全然だよ」
「西野くんとだいぶ仲良くなったみたいだけど…」
あおいちゃんがニヤニヤしながら聞いてくる。
「そ、そんなのじゃないよ!」
「うちは、西野くんとちぃちゃんお似合いだと思うけどな」
「だからそんなのじゃ!」
「何の話?」
「あ、陽向…」
あおいちゃんと颯の話をしていると陽向が割り込んできた。
「ちぃちゃんと西野くんの…」
「あわわわわわ!なにもないよ!」
私はいそいであおいちゃんの次の言葉をシャットアウトした。
「…なんか怪し」
「本当だよ、てか陽向に関係ないでしょ?」
「そっか」
そう言うと陽向は私の席から去っていった。
「葛山くん、変なの」
「うん…」
>>12 *アリス様*
ありがとうございます😊💕
昼休みのことだった。
ガラガラー
教室のドアが勢いよく開く。
「千紗都いる?」
…颯?!
「どしたの?」
「あ、千紗都ちょっといい?」
「え、うん?」
私は言われるがまま颯について行った。
「あのさ、土曜日バスケの試合なんだ」
「そうなんだ」
「…見に来てくんない?」
え、私が颯の試合を?
「いいけど…」
「けどなに?」
「私なんかが見に行ってもいいの?」
颯は一瞬間を置いて笑って言った。
「何言ってんの、お前がいいの!」
そして私のおデコをデコピンした。
なのこのドキドキは?!
なんで颯なんかにドキドキしてるの?
え、なにこれは!
「行く!」
「よっしゃ、俺頑張るから」
「うん、見てる」
おおーーーーーっ!千紗都と颯いいふいんき!もしかすると・・・( ☆∀☆)
17:chii.:2016/08/29(月) 22:17
試合当日。
「千沙都、まじ来てくれてありがとう」
「ううん頑張ってね」
そして試合は始まった。
颯はスリーポイントを何回も決めて相手からボールも確実に奪って…
こんなに上手だとは思ってなかった…
颯の背番号は 10 番。
そこまで身長があるわけじゃない。
なのに、自分より大きな相手と互角に戦う颯。
「颯ー、頑張って!」
試合の結果は 98-102 という結果で惜しくも負けてしまった。
でも相手の高校は有名な強豪校だからここまで互角に戦ううちの高校はすごいと思った。
試合のあと、颯に会いに行こうと思ったけど会う時間がなくて1人で帰っていた時だった。
ブーブー
ケータイの通知が鳴る。
«今日せっかく来てくれたのに勝てなくてごめん»
«なに言ってるのお疲れ様»
«今日はありがとう»
«かっこよかった!あんなに上手だと思ってなかったからびっくりしたよ、すごい活躍してたね!»
«そんなことないよ!けどありがとう»
私は颯の頑張る姿を見て、かっこいいな、好きだなって思った。
…って、あれ!
好き?
私が颯のこと好き?!
おお!面白くなってきた〜!
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