はじめまして。慧義といいます。
つまらない小説だと思いますが
ぜひ読んでいって下さい。
>>2 登場人物
>>3 お願い
「お、お母さん!?」
悠は驚きすぎて椅子から転げ落ちた。
ちょっ、そんなに驚かな……
「ええっ!?」
「お母さん!?」
私達は繋いでいた手を素早く離す。
そ、それにしても悠のお母さんが来るとはね…
びっくりだよ。
「そ、それより母さん何で此処知ってんだよ。」
確かにそうだ。
悠なんか言ったのかな……?
でもあんなこと言わないし。
病室には沈黙が流れた。
最近来れてなかったっすね。
今日沢山書きます!
「ついて来たのよ。」
遂に悠のお母さんが口を開いた。
病室は静かだったから、声がよく通る。
「ちょっと待って。ついて来てた!?」
悠の口が開いたまま塞がらない。
そのうちコバエが入りそう。
「日向ちゃん、久しぶり。小学校以来ね。」
悠のお母さんは私の手を取って微笑んでくれる。
「お、お、お久しぶりです。」
驚きつつも、ニッコリ笑って返す。
「そうそう。悠!あんた中々やるじゃない!」
悠のお母さんは悠の背中をバンバン叩く。
「いてて……って何が?」
「告白よ!こ・く・は・く!」
悠のお母さんははしゃいでいる。
……………………
「聞いてたのか!?」
「聞いてらっしゃたんですか!?」
私達は同時に立ち上がり、同時に言った。
見事にシンクロして素晴らしい。
「聞いてたんじゃない。聞こえてたのよ!」
「うっ!」
悠がその場に崩れ落ちる。
聞こえてたんだ…………
すると、もしかして私の返事も聞かれてた!?………………よね。
「日向ちゃん。改めて悠を宜しくね!
カ・レ・シとして☆」
「ああっ………は、はい!」
一瞬戸惑ったけど、告白をOKした以上、私は悠の彼女なんだ。
改めて決心した。
「それより日向ちゃん。」
今度は私に話しかけてくれる。
「は、はい。何でしょう!」
「日向ちゃんは、何の病気なの?」
「えっ……………」
出来るだけ、その病気のことは思い出したくなかった。
悠が帰ってから考えようと思ってた。
そこを突かれるとは思ってないから…
そう思ったので、下をうつ向くしかない。
「日向ちゃん?話してくれる?」
「今は、その事を思い出したくなくて……」
「そう…………」
悠のお母さんの顔から少し笑顔が消えた。
「でもね。日向ちゃん。」
「は、はい……」
「勿論日向ちゃんの言ってることも分かるわ。」
「……………」
「でもね、話した方が楽になることもあるのよ。」
「でも今はそのことは忘れてしまいたくて……」
「その時は忘れてもね、いつかはまたその事について話さないといけない。」
悠のお母さんは必死に言ってくれる。
「私は、、勿論悠もね、とても心配しているの。」
「…………はい。」
「言う方も心配させなくないと思って言えないかも知れないけど、言ってくれない方が心配になるの。」
「だから日向ちゃん。言ってくれないかな。」
図星だ。今の私は心配させたくないから言わないだけだ。
でも言わない方が心配になるんだよね。
意を決して言わないと。
私をこうなるまで説得してくれたお母さんの優しさが此方まで伝わってくる。
素敵な優しい人だなぁ……………
「わかった。話し、ます…」
私はついに意を決し、悠と悠のお母さんに全てを話すことにした。
「私は、、、肺と脳に腫瘍があって余命は約2〜3ヶ月くらいで、、」
私は一番大事なことを一言でまとめた。
「あら。。そう、、なのね。」
悠のお母さんは驚きつつも、優しく話してくれた。
そして悠を見ると・・・
「ゆ、悠!?」
なんと悠の顔は涙でぐちゃぐちゃだった____。