榊原君は貧乏神

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1:芹菜◆.wmpFy.Zyhxio:2017/02/07(火) 18:22

ども、芹菜と言います。

今回は恋愛(?)っぽい感じです、多分。

>>0002 ☆σ゚・*:.。.スレ主より.。.:*・゚σ☆

>>0003 ☆σ゚・*:.。.登場人物紹介。.:*・゚σ☆

9:芹菜◆.wmpFy.Zyhxio:2017/02/10(金) 17:25

2.貧乏神との生活

宇宙side


それからというもの、私の私生活は一変し、何とも不可思議なものであった。

私がこいつが人間界に来た理由を聞くと、いきなり天井にピンクの渦が現れ、中から一人の青年が 
出てきた。

「向葵、この娘がおまえの取り付く奴か?」

私はびっくりした。

何故って、ピンクの渦は小さいのに、中から出てきた青年は180cm以上ある。

やっぱり榊原は、本当に神なのかもしれない。

「あぁ、そうだよ。紹介する、蒼波宇宙って子。」

榊原は淡々と返した。

「そうか。」

青年も負けないくらいクールに返す。

私の形相が凄かったのか、榊原は慌てて青年の紹介をした。

「こいつ、ホダカっていうんだ。俺が人間界に来るために、色々手助けしてくれた。」

ほう。

.....。

向葵やらホダカやら、カミノセカイは名前が凄い。

10:芹菜◆.wmpFy.Zyhxio:2017/02/10(金) 21:41

2.貧乏神との生活

宇宙side


そして、榊原が何故人間界に来たのかがわかった。

榊原は、家では姿を消し、私との会話も消しているらしい。

それは本当らしく、ママたちは何も感じてない。

それで、榊原が神というのがわかった気がした。

でも迷惑な神で、お小遣いは相変わらず空っぽ。

もう嫌だって、思った事が何回もあった。

でも。

榊原がいなかったら私は、












私としていられなかったかもしれない。

榊原に感謝できる事は沢山ある。

榊原が嫌だと思うところも沢山ある。

けれど、榊原がいてくれたからできることも沢山ある。

感謝しなければならないって、わかってる。

そう感じているのだけれど。

やっぱり言葉にできない。

そりゃあそうだ。

榊原が良い男子だったら話は別だ。

ただどうだろうか、こいつは。

ポリポリといつも菓子を食い荒らすこいつに、感謝など言えるものか。

11:芹菜◆.wmpFy.Zyhxio:2017/02/12(日) 10:34

2.貧乏神との生活

宇宙side


「あぁっ、また零してるし!」

貧乏神・榊原との生活も早2カ月。

完璧に私の家に住み着いた榊原は、またもや菓子を食い荒らす。

『超・激辛!チリソース風味のスナック!』と書かれた赤い袋を手に持ち、榊原はまったりとした口調で
言った。

「これ別に辛くないんだけど。宇宙も食べる?」

はぁ?

「居候してる貧乏神の食べかけ菓子なんて食べたくないし。」

掃除機をビンビン言わせながら部屋中を駆け回る私。

榊原はいつの間にか、私のことを名前で呼ぶようになった、しかも呼び捨てで。

私はもちろん、向葵などと呼ばない。

最初のうちは榊原『君』だったが、今は榊原である。

こんな奴に君など付けるものか。

12:芹菜◆.wmpFy.Zyhxio:2017/02/12(日) 21:08

2.貧乏神との生活

宇宙side


「っていうか宇宙、明日数学のテストだけど勉強してんの?」

あ。

勉強してない!

「やばいよ.......。私数学苦手なのに。」

勉強は得意な方である。

しかし、数学は苦手な方でテスト赤点は珍しくない。

「俺得意だけど、教えよっか?」

榊原が菓子の袋をゴミ箱に捨て、私を見た。

榊原に教えてもらう。

私のプライドが傷付く。

だが、テストで赤点を取るよりマシだ。

どうしようか。

「.......。じゃあ教えて。」

しょうがない。

教えてもらおう。

「了解。ってか宇宙、そんな恥ずかしがる事じゃないって。」

なんだこいつは!

人の嫌がる事をサラッと口に出すなんて........。

13:芹菜◆.wmpFy.Zyhxio バレンタイン?何それ美味しいの?:2017/02/14(火) 20:36

2.貧乏神との生活

宇宙side


デリカシーに欠けすぎているが、とりあえず勉強は教えて貰った。

明日のテストも大丈夫そうである。

なんだかんだ言っても、やっぱり役に立つ。

まぁ、神なんだから多少は役立つものではないと困るが。

「宇宙、明日お互い頑張ろうね!」

榊原がにっこり笑ってくる。

「あ、うん....。勉強教えてくれて、ありがとね。」

何となく、言ってみた。

「ありがとう」って。

明日は、頑張れる気がした。

14:芹菜◆.wmpFy.Zyhxio:2017/02/15(水) 22:04

2.貧乏神との生活

宇宙side


次の日。

数学のテストは予定通り行われ、私の思考も予定通り、パッと頭が冴えた。

一週間後に返ってきたテストは、満点ではなかった。

しかし、苦手だった応用問題も合っており、ホッとした。

榊原はもちろん、満点で、応用問題の考え方まで褒められていた。

「良かったね、宇宙。」

学校からの帰り道。

榊原が横に並びながら言う。

「うん。榊原こそ、満点で良かったじゃん、さすがだね。」

榊原を素直に褒めたのは、これが初めてだった。

夕陽が、燦々と空に散って行く。

私の心もその夕陽のように赤かった。

なんとなく、あったかい気持ちだった。


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