皆さん、どうも。レミリと申します。私は、『あの日の物語』という小説も書いています。見てくれたら嬉しいです。今回のテーマは、『恋愛』です。はじめて恋愛系に挑戦します。応援してくれたら嬉しいです!
ルール
荒らし、悪口、なりすましは禁止です。私は、小説書くのが下手なのでアドバイスしてくれたら嬉しいです!あと、感想もお願いします。
>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ
>>2->>4までレス禁です。
鈴木と楓ってゆかりと清野みたいに恋人同士なの?
清野も鈴木も憎めない感じがあって格好いいよね。
肝だめしは別の男子が嫌でかえって貰ったのが可愛らしいって思う。
>>243
コメントありがとうございます!
はい!鈴木が楓に告白をして清野とユカリと同じで恋人です!
ありがとうございます!
肝試しの方はあるバラエティ番組でやってたやつを真似してしまいました(笑)
「では、最初の人は走ってください!」
私と清野は最初に走る!私達は一斉にスタートした。
軽く走っただけで、涼しい風が肌に触れる。
「わぁ〜!清野見て!」
私は走りながら目を輝かせた。私の目に飛び込んだのは湖だ。日光のおかげで湖が光っている。
「おい!有村危ないぞ!」
清野は私の後ろから大きな声を出しながら心配している。
私は清野がそんなに心配していることを知らずに、「大丈夫大丈夫!」とにっこり笑い告げたその時だった…
「キャッ!」
私は石につまずき転びそうになっている。昨日の肝試しみたいに怪我しちゃう!
「…っ!」
私はギュッと瞑った目をゆっくり開けると、清野が私を支えてくれたのだった。
清野………私をかばってくれたの?
「よかったぁ…有村怪我しなくて…」
「………」
安心している清野の顔を見ると、私は涙が目から溢れ出した。
「な、なんで泣いてるんだよ!」
清野は私が涙を溢している姿を見て戸惑っている。
「だって…私のせいで…清野…」
私は涙がたくさん出たせいか、何かが詰まったように言葉が出なくなった。
「とにかく、最後まで走ろう?」
「うん!」
清野はしゃがんで慰めるように聞くと、私は涙を拭いて、こくりとうなずいた。
「よし!ここから再スタートだ!」
清野は先に走っていく。私は清野に追い付けるように清野のところまで全速力で走った。
「あ…そうだ…」
清野はハッと思い出して、私の手を何故か握ってくれた。
「これなら俺1秒でも早く助けられるから…」
清野は顔を赤らめて恥ずかしそうに言う。
私はニコッと笑い、清野の手を握り返す。
「じゃあ、行こう!」
私は清野に引っ張られながら一緒に走った。
「あ!ユカリちゃん達お帰り!」
私と清野は何事もなかったように走って戻ってきた。
ちなみに、手を繋いで居たが、ゴールが近づいたときに放したのだ。
「ユカリ!ここで一緒に話そう!」
楓がたくさんの女子と集まっているところを見つけると、大きく手を振って私を呼んでいる。
私は楓がいる場所に軽く走って向かった。
「さぁ…ユカリ…聞こうじゃないか…」
「何が?」
「もう!ラブ展開だよ!」
楓達はニコニコしながら私に視線を送る。私は意味がわからなく首をかしげて聞いた。
楓の口から「ラブ展開」と出た瞬間私は一瞬で顔が赤く染まった。
「ははーん…さてはあったんだな〜!」
「言いなさい!」
すると、みんなは私の脇や首をくすぐった。私は「あはは」と大きく笑った。
「は、話すから〜…」
私は笑いすぎて涙が出た。私が話すことにすると、みんなは私を擽るのを辞めた。良かったぁ〜!
「えっとね…ラブ展開…っていうか…手を繋いだだけかな…」
私は他の人に聞かれないようにコソコソと言うと、みんなは目を輝かせて私の肩を掴む。
「良いね良いね!さっすがユカリ&清野カップル!」
楓が目を輝かせて、私を揺らすと、みんなはパラパラと拍手した。
な、なんで拍手をする必要が…
ジョギングが終わると、私は体操着に引っ掻けておいたしおりをパラパラと見る。
「えっと…掃除か…」
私は3日目の予定を見ながらボソッと呟く。
「はい!今から掃除をします!班ごとにする場所に移動してくださいね〜」
先生はみんなに呼びかける。
ちなみに、私達の班は廊下だ。私達はこういう分け方をした。
男子は男子部屋の廊下、女子は女子部屋の廊下をするってことにした。
「んじゃ、私は窓拭きをするね!」
雪ちゃんと南ちゃんは窓拭き用の雑巾を持ちながら言う。
ちなみに、私は床雑巾。廊下で雑巾ダッシュしてたからな…
「ユカリちゃんと楓ちゃん!ほうき終わったよ!」
ほうき担当の子は、ほうきとちりとりを持ちながら言う。
「わかった!んじゃ、雑巾するね!」
私はにっこり笑い、雑巾掛けを始めた。
「よし!これでいいかな!」
私は雑巾掛けを終わると、すっきりした顔をした。
やっぱり掃除は必ずした方がすっきりする!
「はい!皆さん掃除は終わりましたか?もうお昼なので昼食を食べますよ〜」
先生はいろんな場所でみんなに呼びかける。
時計を見ると、もう12時過ぎている。だいたい、4時間目の最中かな…
「やっと終わったね〜!」
楓はニコニコしながら言う。
そう言えば、楓はあんまり掃除は好きではなかったんだ…
「今日のお昼はなんだろうね!」
楓はウキウキしながら言う。
楓がそう言うと、余計お腹がすいてきちゃったよ!
「美味しそうな匂いするね〜」
私は食堂の匂いを嗅ぎながら呟く。
食堂に入ると、みんなが昼食を食べる準備をしている。
私達はお盆を持って持っていく。
「いただきまーす!」
手を合わせて言うと、さっそく食べ始めた。
今日はスパゲッティ!みんなが美味しそうに食べている。
「ははは…お前口についてんじゃん!」
「体操着汚れた〜!!」
スパゲッティのせいで、いろいろとみんなはパニックになっているが、美味しければそれでいい…
「ご馳走さまでした〜!」
昼食を食べ終わると、みんなは一斉に部屋へ戻った。
「ふぅ…終わった!」
私は荷物をリュックの中に入れ終わると、疲れきった顔をして言った。
「私も終わった!」
私が終わると、次々みんなが荷物を入れ終わる。
「この部屋ともそろそろお別れなんだよね…」
「うん…」
楓はボソッと悲しそうな顔を浮かべながら言う。私は小さくうなずいて返事をする。
「もう!二人とも暗くなっちゃダメ!」
雪ちゃんは私と楓の目の前に来て怒っている。
「そんな悲しいと一生来れないかもしれないよ!?きっといつか来るよ!」
「雪ちゃんの言う通り!いつか来れるよ!」
雪ちゃんはニコニコ笑いながら言うと、南ちゃんも励ますように私達に言う。
私と楓はお互い顔を合わせてニコッと笑って返事をした。
「うん!」
閉会式を終えると、バスに乗る。
なんだか、寂しいな…でもいつか来るよ!
「はい!ここに来る前の席に座ってくださいね〜!」
先生は大きな声でみんなに呼びかける。
はいはい。わかってますよ。
「う〜ん……」
「どうしたんだ?眠いのか?」
出発してから5分立つ。
私は椅子で眠そうにうとうとしていると、清野が私に話しかける。
「あ…うん。まぁね」
私は眠そうにこくりとうなずいて言う。
「有村寝てれば?」
清野は私を支えながら耳元で言う。誰かに見られてそうでチラッと周りを見ると、誰も見ていなかった。
「じゃあ、寝るね。着いたら起こしてね」
私はニコッと笑うと、清野はこくりとうなずくと安心した。
私は目を瞑り、眠りについた。
私が寝てから時間がたつと、声が聞こえなくなった。
「おやすみ…俺のお姫様…」
「有村…学校着いたぞ」
清野は優しく私を揺する。私はゆっくり目を開けた。
すると、清野は少し顔を赤らめていた。
「清野…どうして顔が赤いの?」
私は不思議そうに首をかしげて聞く。
「なんでもねぇよ」清野は乱暴そうに言うと、私の頭を撫でた。
私まで余計赤くなるじゃん……
「はい。学校に着きました。帰るまでが宿泊学習です。皆さん安全に帰ってくださいね!さようなら!」
学校に着くと、先生を話を聞くと下校になった。
私は鈴木君、楓、私、そして清野で一緒に帰った。
来週もみんなと会えるから楽しみだな〜…
第18章ー私の誕生日!ー
「ふぁ……」
私は起きたら小さなあくびをしてのびをする。
私は目覚まし時計のアラームが鳴る前に起きた。
宿泊学習から何日かたつ…昨日は日曜日だったから今日は学校。
アラームを消して、リビングへ向かう。
「おはよ…お母さん…」
私は眠そうに目を擦りながら言う。
お母さんはにっこり笑って「おはよう」と言ってくれた。
「ユカリおはよう」
お父さんは新聞を置くと、にっこりして挨拶をする。
私はお父さんにも挨拶をした。
「ごめん。ユカリ。雪斗を起こしてきてくれる?」
「うん!良いよ!」
お母さんから兄貴を起こすことを頼まれ受け入れた。
リビングから出ると、また階段をのぼる。
「兄貴〜!ご飯〜」
私は兄貴を優しく揺すりながら起こす。
「あと…5分…」
兄貴は布団にまたぐっすり眠ろうとしたとき…
私は5分と言う言葉にイラッときて、布団をぽいっと床に落とす。
「ちょっ…!」
兄貴は布団を拾おうとする。
私は布団の前に立つ。絶対にリビングに行くまで渡さないんだから!
「布団を取る暇あったら飯食ってこい!!」
「はいー!!」
私はつい男っぽい口調で兄貴に言うと、兄貴はドタバタしながらリビングへ向かう。
私は落とした布団を兄貴のベッドに置いてベッドを直して、私もリビングへ戻った。
「ユカリありがとね」
戻ると、お母さんはにっこりして私にお礼を言う。
いつの間にかテーブルには朝食がずらりと並んでいた。
「いただきます」
私は小さい声で手を合わせて言うと、食べ始めた。
今日はパングラタン。昨日の余りのシチューを食パンの中に入れて焼くとできるのだ。
「お母さん!これ美味しい!」
「あら本当に?ありがとう!」
私はニコニコして言うと、お母さんは嬉しそうに手を合わせて笑顔を浮かばせる。
「そう言えばユカリ。明日誕生日だな」
お父さんはカレンダーを見て私に言う。確かに私の誕生日だ。
「前にスマホ買ったから大丈夫でしょ?」
「うん!」
お母さんは首をかしげて言うと、私は元気よくうなずく。
「ケーキとか買ってくるからね!」
お母さんはルンルンしている。まるで、自分のことのように。
「行ってきまーす!」
私はご飯を食べたら、歯を磨いて、服に着替えると玄関から出た。
後ろからお母さんが「いってらっしゃい」と言ってる声が聞こえた。
「そう言えば髪結んでなかったな〜…」
私は手にかけてた星のヘアゴムで一つ結いをしながら独り言を言う。
すると、後ろから肩を叩かれた。どうせ、楓だと思い、後ろを振り返る。
「せ、清野!」
「おはよ。有村」
予想外だった清野が居て、びっくりした。
清野はニコッと笑い、私に挨拶をする。私はびっくりして言葉が出なく、お辞儀をする。
「おいおい。なぜ挨拶をしないんだよ」
「あ…お、おはようございます…」
清野は笑ってツッコミをする。私は恥ずかしながら挨拶をする。
「本当にお前は…」
清野は顔を少し赤らめながら私の髪をぐしゃぐしゃに撫でる。
「あーー!!せっかく髪結んだのに!!」
「そうだったのか!?悪い!後で結ぶから!」
「え!?」
私はゴムを外して清野に怒る。
清野が「髪を結ぶから!」と言った瞬間ドキッとしたし、恥ずかしかった。
ま、まさか髪を結んでくれるなんて…
「だ、誰もいないね」
清野と一緒に教室に入ると、少し薄暗くて静かな教室だ。
「約束通り…」
清野の私の耳元で言いかけて、私の髪を結び始める。
清野の手が私の髪を当たる。なんか恥ずかしくてドキドキが止まらない…
心臓の音聞こえてる……かな…?
「有村の髪ってサラサラしてるよな」
清野は私の髪を触りながら言う。
うぅ…そう言われると余計恥ずかしいじゃん…
しかも、「サラサラしてるよな」ってサラッと言うなんて!
ん?ダジャレなのかな?いやいや!寒いでしょ!
「よし。できたぞ」
清野は私の髪を結び終わると、また、髪を触る。
なんだなんだ!?私の髪そんなに気に入ったの!?
「目…開けろよ…」
「う、うん…」
清野にまた耳元で言われて、私は返事をした。
私はゆっくりと目を開ける。
「わぁ……」
私を手鏡を持ち、自分を見るとさっきより凄く変わった。
「ありがとね」
「うん。俺も有村の髪触れたし」
私は少し顔を赤らめてお礼を言うと、清野はサラッと言う。
は、恥ずかしい…今は二人でいる…誰か来てよ〜!
「おはよ〜!ってユカリと清野だ〜!」
「おはよー」
廊下から大きな声で挨拶をしながら入ってきたのは、楓だった。その隣に鈴木君も。
楓…もう元気なんだから!
「あ!そう言えば明日はユカリの誕生日だったね!」
「え!?楓覚えてくれたの!?」
「当たり前!前からの親友じゃん!」
楓はカレンダーを見てハッとして言う。私はびっくりして目を輝かせながら聞く。
楓………ありがとう…!楓が親友で私は幸せだよ…
そう言えば…清野はどんな反応してるんだろ…
「……」
私は少しにやにやしながら清野を見ると、無反応だった。
え…?まさか、聞いてない?
「……」
授業を受けてる時全然頭に入ってこない。なんでだろ…
「有村さん!」
「あ、はい!」
先生から呼ばれ、私はハッとして立ち上がる。
「立ってって意味じゃないわよ。教科書34ページよ」
「あ、はい。すみません」
私は先生に言われ、ゆっくり座り34ページを開いた。
あぁ…恥ずかしい…今すぐここから消えたい…
________________
休み時間になると、私は3時間目体育だから更衣室で着替える。
「……」
「ユカリ!」
私はまたボーッとしていて、楓に呼ばれるとハッとする。
「なんで私服に着替えてるの?」
私は服を見ると、体操着に着替えたはずだと思ったら私服にまた着替えていた。
なんだか、今日恥ずかしいことばっかり!最悪…
「はい。皆さん今日は水泳の授業をしようとしたのですが、途中から雨が降ってしまったので、今日は跳び箱をします」
そう。朝は晴れてたのに途中から雨が降ったのだ。
跳び箱は一応得意だから大丈夫…だよね。
「では、各クラス準備をしてください」
先生がみんなに呼びかけると、ざわつき始める。
次々と、開脚跳び用、抱え込み跳び用、台上前転用が置かれていく。
「では、準備が終わったら始めてくださ〜い!くれぐれもも怪我はしないように〜!」
先生は大きな声で言う。
すると、私と楓は最初に開脚の6段を跳ぶことにした。
「ユカリちゃん良いよ!」
私の前に跳んだ子は手を挙げて教えてくれる。
私は勢いをつけて跳び箱を軽々に跳ぶ。
「ユカリちゃん凄い!姿勢とかよかったよ!」
「そ、そうかな?ありがとう」
みんなは私の周りに集まり、目を輝かせる。
私は照れ臭そうににっこり笑う。
「次は台上しよっか!」
私は楓の腕を引っ張り、台上へ向かう。
台上前転は私が得意なやつだから自信ある!
「はい!有村さん!」
先生が私の名前を呼ぶと、私は勢いをつけ、跳び箱を前転しようと思った瞬間……
「痛っ!」
バランスを崩してしまい、転落した。床にはマットがなかった。
背中を強く撃ってしまった。
「ユカリ!大丈夫!?」
「有村さん!大丈夫ですか!?」
楓や先生は私を囲んで心配している。
私は「大丈夫です」と言いたいけど、体が痛くて、喉に何かが詰まったように声が出せなかった。
「………」
すると、後ろに影があり、後ろをゆっくり振り向くと、清野がいた。
「先生。俺が有村を保健室に連れていきます」
「あ、はい。お願いします」
清野は私をおんぶして、体育館から出る。
バカ…みんなに見られてるじゃん…恥ずかしいじゃん!
でも…なんだか清野の背中…落ち着く…
私は結局、背中を強く撃ってしまって、体の痛みが悪化しないうちに、早退した。
病院に行くと、大丈夫だったのだ。明日は学校に行ける。
明日誕生日だったから、最悪な誕生日にならなくて安心する。
次の日…私は珍しく早めに起きた。今日は誕生日だから、わくわくしている。
リビングに行くと、トースターから香ばしい香りが広がる。
「あら、ユカリおはよう。今日は早いわね」
「今日は誕生日だからか?」
「まぁね」
お母さんとお父さんはにっこりして言う。
てか、お父さん鋭いな…
兄貴も珍しく、早めに起きている。
「もう、出来たからご飯にしましょ」
お母さんはテーブルに次々とご飯を置く。
私は一番に席につく。
今日の朝食はトースト、コンスープ。もちろん、サラダもある。
「ん〜!パンは最高〜!」
私はトーストにかぶりつくと、目を輝かせて叫ぶ。
「こら!ユカリ静かにしなさい!」
「ユカリのバーカ!」
「しばくぞ?」
「ごめんなさい」
私がお母さんに注意されると、兄貴が変な目をして私を見て馬鹿にする。
私は、イラッときて、ギロリと睨み付ける。兄貴はチョロく反省した。
__________
ご飯を食べ終えると、着替え始める。
今日は白い肩だしトップスに黒いキャミを上に着る。
下はデニムのショートパンツ。
「まだ、時間あるし…漫画でも見てるか!」
私はベッドの近くにある本棚から、その中から『14歳』を取り、ベッドに座る。
「う、うわぁ…めっちゃドキドキする…」
私は顔を真っ赤にしてドキドキしながら真剣に読む。
主人公の好きな人が主人公に誕生日プレゼントをあげる場面だ。それはドキドキするよ…
清野がするとしたら…ううん、全然あり得ない!
「ヤバッ!もうこんな時間!行っていまーす!」
私は時計を見ると、ハッとして、家から飛び出して走っていく。
なんで、誕生日の日に時間遅れるんだよ!私の馬鹿!
「あれ?ユカリ〜!」
後ろから大きな声で私を呼ぶ声がする。
私は後ろを向くと、にっこり笑っている楓がいた。
「良かった〜!!」
「遅刻しそうになったの?」
「う…大正解…」
私はホッとした。
楓は私がどうして焦ってたかを読んだ。楓はエスパーなの?
「みんなおはよー!」
私はいつもよりも大きな声で挨拶すると、教室からクラッカーを鳴らす音が聞こえた。
「ユカリちゃん!お誕生日おめでとう!」
みんながにっこりして私の誕生日を祝ってくれた。あまりにもびっくりしたり…嬉しかったり…
「………」
清野は本を読んでるだけ…
私の誕生日とかはどうでもいいのか…少し胸にズキッときた。
「清野おはよ」
「あぁ。おはよ」
清野はいつも通りにっこり笑って挨拶する。いつも通りの清野だ。なんでなの?
ランドセルを片付けると、更衣室に向かった。
「今日からいよいよ、水泳の授業だ〜!」
「楽しみ〜!」
更衣室は水泳の授業のことで、ざわざわしている。
そう。今日は水泳の授業。スク水を着るから少し恥ずかしい…
清野はサラッと気恥ずかしくなる発言するけど、なんで急に素っ気ない態度になったの?
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