『 あはは、ばけものーー! 』
『 おいおい、自、さつするなよ?』
まわりにいる奴らは最低なやつばっかり。
誰も私のことなんかわかってくれない。
……でも胸が痛い。涙が溢れる。
私は“ばけもの”だ。フツウじゃない。
「 こんな世界なんてだいっきらい……」
>>32
すごく遅くなってすみません!!
ありがとうございます😊
コミュカルな感じにしてるのでこれからも楽しみにしてくださいw
亀更新ですが頑張ります!
2話 友達
「 暑い…ひたすら暑い… 」
相変わらずジリジリ照りつける太陽。五月蝿い蝉の鳴き声。どうして夏ってこうなんだろう…。
もう門を通ったからそろそろ靴幅につくはず…。
「 本屋に出かけてたからってなめてた… 」
送ろうか?そう親に言われたのだが甘くなめて断った私を呪う。
くそ…。
「 美憂、お早う 」
後ろから声が聞こえた、と思えばポンっと肩が重くなる。
「 お早う、夜音星那 」
私は絶対死んだ目をしてる。それでもあいつは気にせずににこにこ。なんでこんなに涼しい顔ができるのだろう。こんな暑いと言うのに…。
「 それより知ってる?来週、合宿なの。それで今日は色々と決めるのよ 」
「 は!? 」
なんだそれ…。聞いてないよ!?
「 先生から聞かなかった? 」
“え?”と首を傾げこちらを凝視する夜音星那。
( あのバカ先生…絶対蹴り上げてやる! )
そんな思いを秘め、靴幅に入っていった。
教室はクーラーも入ってるお陰か入った瞬間、ひんやりして気持ちよかった。
「 生き返る〜!」
声に出していられなかった。でも汗でべったりとシャツがくっついて気持ち悪い。
( 着替えを持ってきてよかった… )
「 お早う!空羽さん 」
此方にかけたきた水色の髪の少女。明るくてすごく眩しい…。確か…。
「 あ、天原海華。海華って呼んでね。」
自己紹介しにっこりと笑う彼女。やっぱり眩しく感じた。
( 私とは正反対なタイプ )
少し視界が色褪せた。
「 今日は合宿について話し合うのね。楽しみだわ。」
ふふ、と可愛らしく笑む夜音星那。やっぱりこのクラスは眩しすぎ。
( 能力者とは到底思えない…。)
「 はよー… 」
後ろから気だるげな声が聞こえた瞬間、ドン!と何かにぶつかった。前へ倒れようとしてた時、星那と海華が支えてくれたおかげで地面に顔面をぶつけずに済んだ。
「 邪魔だろ… 」
低い声が突き刺さる。でも私も反撃せずにはいられなかった。