つけ組シンデレラ

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1:箕犁:2017/07/30(日) 17:55

抜けメンも参加!

シンデレラ (もちゃ)
継母(ぽたろのすけ)
姉1(リノール)
姉2( のろりん)
王子(駄犬)
魔法使い(コアラ)
王子の側近(リノールの旦那)

・シンデレラの設定を全てブチ壊しています。
・つけ組知らない人からすれば「なんのこっちゃ…」です
・二次創作ではないから移動なし

2:箕犁:2017/07/30(日) 18:00

むかーしむかしのそのまた昔、いや、そんなに昔でもないです。
病的なまでに細く白い娘が、継母とケンカしていました。

「こんッのクソ野郎!まぁた私の下着を使って、汚いわっ!!でもそれがたまらないの!!!」
「嬉しいんならイイじゃないのォ、ほら紐パン借りてくわね?」
「ああっ、この変態!」
「あんたもねー」

……………ケンカを、していました。

3:箕犁:2017/07/30(日) 18:11

パンツ使われて喜んでいる変態娘は、見た目だけなら最高でした。
透けるように白い肌、艶のある黒髪
大きな瞳を縁取るまつげは、何もしていないのに、長く綺麗です

しかしその中身は。

「び、びすったら!!また暖炉に頭突っ込んで…汚いからやめなさいっ!」
(実際は年下なのに、設定上は姉の)娘が何を言おうと、
「いいんですお姉様…私は今、幸せなのです。ふがふが… それよりも、私のことはシンデレラとお呼び下さい」
「なっ…!! 可愛い妹を灰かぶりと呼ぶなど、できるわけがないでしょう!?」
「いいから呼べよォ!!」
「お前どうした!!」

呆れた姉がテレビを見に離れて行きましたが、シンデレラはそれには気がつきませんでした。
とろんとした瞳を宙に嵯迷わせ、

「あぁ…汚い。でも、それがいいの」


彼女はとんだド変態なのでした。

4:箕犁:2017/07/30(日) 18:23

その頃パンツ取って行った母は。

「ふぅ…やっぱり落ち着くわね」
美しい声の響く室内で彼女は、纏ったドレスを脱いでいきます。
しゅるりしゅるりと絹擦れの音。
衣服の下からあらわれた肌は・・・・・・

「っあ"〜。今日も腹筋は調子イイな、この調子で1ダース割るぞ!」

全身を筋肉で覆われた、鍛え上げられた肉体美。
どう見たって女性の物ではありません。
そう、彼もまた、数多く存在する変態のうちの一人・・・
女装と筋トレという「なぜそれを組み合わせる」と言いたくなるような趣味を持った男。

「シンデレラに借りたパンツは後で履くとするか!!」

お父様気持ち悪ーい。

遠くから聞こえた愛娘の声は聞かなかった事にして、自称母はダンベルを持ち上げ始めました。

5:箕犁:2017/07/30(日) 20:09

「「お城の舞踊会ぃい???」」
姉1と姉2が同時に声をあげました。
「その姉2って止めてよ。舞でいいよ舞で」
「あたしもりのでいーからさー」

姉1と姉2は
「「聞けよ!!!」」

……………。

6:箕犁:2017/07/30(日) 20:15

「で、なんだっけ。舞踊会?」
姉1が再度聞き返します。
「そうなのよォ、国主催でね?
なんでも王子の婚約者を探す会らしいから、見初められたら未来の王妃よ!」
きゃいきゃいと自称母が騒ぎます。
「うるさ…」
「何か言ったかしらシンデレラ」
「なんでもないよ?」

「まぁまぁその辺にして…。それにしてもあのバカ王子、こんな会まで開かなきゃ婚約者も見つけられないなんて…」
「もー舞ったら。気持ちは分かるけど失礼よー?気持ちは分かるけど」
「りのお姉様も失礼ですって……正しいですけど」
「あら、王子に興味なさそうねェ?」

「「「全くないです」」」

三人の娘の、気持ちいい即答だった。

7:箕犁:2017/07/30(日) 20:31

それも当然のことだった。
王子はその身分と容姿を持ってしても、目を瞑れないほどの人格破綻者。
控えめに言ってクズなのだ。

「いずれ国の王になるお人なんだから、多少のスキャンダルは勲章よ?」
「●リー伊藤…」
「びす、そんな事言わないの」
「はぁい、あとシンデレラで。」

「あのバカ王子、また国家予算で女買ったんでしょ?」
「しかもその子…婚約者までいたのに、命令に逆らえなくてムリヤリ…」
「挙げ句飽きたらポイだもんね。ほんっとクズ、いやクズに失礼よ。クズは土に混ぜれば肥料になるもの」

好き勝手に王子の悪口を言う娘たち。

「王子は確かにクズだけど…身分は高貴なお方よォ?幸せな結婚をしたいのなら、ピッタリじゃない」

継母には耳がないのでしょうか…。

汚い物でも見るかのような目付きで姉1が言う。
「女を吐き捨てるような扱いしかできないゴミに嫁いで、幸せだと思うような女がいるとでも?」
続けて姉2。
「本当です。そんな男に媚びるお父様も、とんだクズですね?」

「あ、いや、そのぉ…」

「分かったらもう話は終わりにして下さいよ。」
「し、シンデレラ!お前俺を誰だと…
「食事係は私です。今日はスープの日でしたね…。 これ以上続けるのなら、うっかり間違えて煙草の煮汁を混ぜてしまうかもちれませんよ?」


シンデレラの堂々の犯罪宣言に、自称母は肩を落とした。

「なんでそんなにイヤなんだ…。」

8:箕犁:2017/07/30(日) 20:58

娘たちが頑なに王子を拒むのには、別の理由もありました。
既に三人には、それぞれ、心に決めた人がいたのです。


姉1は、王子の側近と相思相愛。幸せ真っ只中です。

姉2は、町1番のプレイボーイと称されるアルマ・リィにご執心。

シンデレラは、『視線で人を殺る』
と言われる伝説の魔王に恋。

姉2は見る目の無さが原因ですが、末のシンデレラはちょっとしたファンタジー…。

ですが彼女達はその相手以外考えられません。全員、王子にも、王子の地位にも興味がないのでした。

9:ゆのる◆Qw:2017/07/30(日) 21:12

みもりん暇なの?

10:箕犁:2017/07/30(日) 21:38

もちゃだ!ヒマだよ〜

11:箕犁:2017/07/31(月) 01:32

「あーだりー」
「どうしてこうなったの…」
「ほらしゃんとしなさいよォ!」

煌びやかな会場で、項垂れる美少女二人とウッキウキのオネェ。
「国中の美しい娘を集めろ」という国王の命令で騎士団出動。
姉1と姉2は強制的に舞踊会に参加していました。

「あたしら男爵令嬢だよ?王子サマの目になんか留まるわけなくない??」
姉1がぶつくさ言います。
「同感です…ていうかびすが居ないんですけど。」
「ああ、あの子なら逃げたわ」
憎々しげに言う自称母。

「「…………え?」」

12:箕犁:2017/07/31(月) 01:42

その頃シンデレラは。

がさがさがさがさがさっ!!
どたどた…ごっ、「痛っ」がっゴロロロロロッ「ひゃわああああああ!?」
………どちぇっ。

「うぇええ、痛い…」
家に押し掛けてきた騎士団を見たシンデレラは、窓から飛び降りて脱出。
「下の茂みに落ちて転がって、石に頭をぶつけて、おまけに落とし穴に落ちるなんて…」
奇跡のドジをぶちかましていました。

頭をさすっていると、いつの間に近づいたのか人の気配がします。
嫌な予感がして上を見上げると…

「長い台詞だね桃。説明乙」
「煩いわよ、てかシンデレラと呼びなさい」

『桃色空間構築』魔法の使い手、
DT様がそこに「いやいやいや俺童貞じゃねぇからな!?」

…………魔法使い様が「なんでちょっと不満そうなの!?」
「魔法使いさんうるさーい」
「いやコレ怒っていいと思うんだけどな!!」

13:箕犁:2017/07/31(月) 01:50

「で、お前なにしてんの」
「あんたこそ何で人んちの庭にいんのよ。不法侵入でしょ」
ぎく★と効果音が聞こえました。

「………彼女に、美味いラプンツェルを食わせてやりたくて、少し頂いていこうかと」
「無許可で?」
「ぐっ……泥棒なのは分かってる。だけどこのままじゃ、しぃもお腹の子供も危ないんだ!!」
だからどうしたというのでしょう。

「これ、『じゃあ好きなだけ食っていいから子供寄越せ』って言って、その子を棟に閉じ込める…」
言ってはいけません。これはあくまでも『シンデレラ』です。

「……まぁいいや。見逃したげる」
「本当か!?」
「その代わりさぁ、あたし今困ってんの」
「え」
「だからさ、わかるよね?」
「あの」

「ちょっと私と服を取り替えて欲しいの。」
「嫌だあああああああああ!!!!」

14:箕犁:2017/07/31(月) 02:04

当然です、魔法使いさんは男の子なんですから。
なんせシンデレラの服装は、

「お前それ、どっからどう見ても●ンミラじゃねえか!!」
「そうだよ?」
姉たちからは、普通に妹として可愛がられているシンデレラですが、自称母はなかなかの態度をとります。
「……パンツ貸せってのもか?」
「あれはフツー」
「お前の親父おかしいだろ!!」
衣服も満足に与えられていないため、使い古しの自称母のコスチュームを着ることが当たり前でした。

「仕方ないじゃない、抜け道使っても外に出たらこの格好怪しすぎるし。逃げるために地味な服ほしーの!」
「俺が目立ちまくるわ!!」
「警備隊の引き付け役にもなる、ちょうどいいじゃない?」
「騎士団よりヤベー奴に追っかけ回されるの俺!?」

騎士団は力をウリにしてはおらず、どちらかと言えば…その容姿で人々を魅了し、手なずけるのが役目。
『ガチで力でねじ伏せてやんよ』な仕事は、幼少から厳しい訓練を積んだ警備隊に任されている。

「警備隊に楯突いたら流石に殺されるわボケェ!!」
「骨くらいは拾ったげるわー、嫁に野菜食わせたきゃ●ンミラ着なさい?」

「ぐお"お"お"お"!!!!!!」

魔法使い、桃色●ンミラデビューー★

「字だけだとAVっぽいというか、悪くはないわね」
「ぶざげんなあ"あぁぁあぁあ!!」

15:箕犁:2017/07/31(月) 08:53

魔法使いから、黒いコートと白いシャツ、スキニージーンズを剥ぎ取って、シンデレラは
「あんたにはもう用はないわー。じゃあね魔法使い」
と、金ヅルを捨てる彼氏のような台詞を吐いて去っていきました。

無駄毛処理など、一切していない男の
生足を晒したアンミ「ちゃんと伏せ字入れろ馬鹿野郎!!!」
………●ンミラ姿は、ハッキリ言って非常に気持ち悪い。
人目を引くには最高でした。


「実はあいつの姿、隠しカメラで撮ってるんだよねー。」
先を歩くシンデレラの呟きは、
「焼き増しして三丁目のホモに売ろ」
多分誰にも、聞かれていません。

16:箕犁:2017/07/31(月) 15:52

王子がシンデレラに迫ってるなう
(リアルで)
諦め悪いよ駄犬。帰れ〜。


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