抜けメンも参加!
シンデレラ (もちゃ)
継母(ぽたろのすけ)
姉1(リノール)
姉2( のろりん)
王子(駄犬)
魔法使い(コアラ)
王子の側近(リノールの旦那)
・シンデレラの設定を全てブチ壊しています。
・つけ組知らない人からすれば「なんのこっちゃ…」です
・二次創作ではないから移動なし
むかーしむかしのそのまた昔、いや、そんなに昔でもないです。
病的なまでに細く白い娘が、継母とケンカしていました。
「こんッのクソ野郎!まぁた私の下着を使って、汚いわっ!!でもそれがたまらないの!!!」
「嬉しいんならイイじゃないのォ、ほら紐パン借りてくわね?」
「ああっ、この変態!」
「あんたもねー」
……………ケンカを、していました。
パンツ使われて喜んでいる変態娘は、見た目だけなら最高でした。
透けるように白い肌、艶のある黒髪
大きな瞳を縁取るまつげは、何もしていないのに、長く綺麗です
しかしその中身は。
「び、びすったら!!また暖炉に頭突っ込んで…汚いからやめなさいっ!」
(実際は年下なのに、設定上は姉の)娘が何を言おうと、
「いいんですお姉様…私は今、幸せなのです。ふがふが… それよりも、私のことはシンデレラとお呼び下さい」
「なっ…!! 可愛い妹を灰かぶりと呼ぶなど、できるわけがないでしょう!?」
「いいから呼べよォ!!」
「お前どうした!!」
呆れた姉がテレビを見に離れて行きましたが、シンデレラはそれには気がつきませんでした。
とろんとした瞳を宙に嵯迷わせ、
「あぁ…汚い。でも、それがいいの」
彼女はとんだド変態なのでした。
その頃パンツ取って行った母は。
「ふぅ…やっぱり落ち着くわね」
美しい声の響く室内で彼女は、纏ったドレスを脱いでいきます。
しゅるりしゅるりと絹擦れの音。
衣服の下からあらわれた肌は・・・・・・
「っあ"〜。今日も腹筋は調子イイな、この調子で1ダース割るぞ!」
全身を筋肉で覆われた、鍛え上げられた肉体美。
どう見たって女性の物ではありません。
そう、彼もまた、数多く存在する変態のうちの一人・・・
女装と筋トレという「なぜそれを組み合わせる」と言いたくなるような趣味を持った男。
「シンデレラに借りたパンツは後で履くとするか!!」
お父様気持ち悪ーい。
遠くから聞こえた愛娘の声は聞かなかった事にして、自称母はダンベルを持ち上げ始めました。
「「お城の舞踊会ぃい???」」
姉1と姉2が同時に声をあげました。
「その姉2って止めてよ。舞でいいよ舞で」
「あたしもりのでいーからさー」
姉1と姉2は
「「聞けよ!!!」」
……………。
「で、なんだっけ。舞踊会?」
姉1が再度聞き返します。
「そうなのよォ、国主催でね?
なんでも王子の婚約者を探す会らしいから、見初められたら未来の王妃よ!」
きゃいきゃいと自称母が騒ぎます。
「うるさ…」
「何か言ったかしらシンデレラ」
「なんでもないよ?」
「まぁまぁその辺にして…。それにしてもあのバカ王子、こんな会まで開かなきゃ婚約者も見つけられないなんて…」
「もー舞ったら。気持ちは分かるけど失礼よー?気持ちは分かるけど」
「りのお姉様も失礼ですって……正しいですけど」
「あら、王子に興味なさそうねェ?」
「「「全くないです」」」
三人の娘の、気持ちいい即答だった。
それも当然のことだった。
王子はその身分と容姿を持ってしても、目を瞑れないほどの人格破綻者。
控えめに言ってクズなのだ。
「いずれ国の王になるお人なんだから、多少のスキャンダルは勲章よ?」
「●リー伊藤…」
「びす、そんな事言わないの」
「はぁい、あとシンデレラで。」
「あのバカ王子、また国家予算で女買ったんでしょ?」
「しかもその子…婚約者までいたのに、命令に逆らえなくてムリヤリ…」
「挙げ句飽きたらポイだもんね。ほんっとクズ、いやクズに失礼よ。クズは土に混ぜれば肥料になるもの」
好き勝手に王子の悪口を言う娘たち。
「王子は確かにクズだけど…身分は高貴なお方よォ?幸せな結婚をしたいのなら、ピッタリじゃない」
継母には耳がないのでしょうか…。
汚い物でも見るかのような目付きで姉1が言う。
「女を吐き捨てるような扱いしかできないゴミに嫁いで、幸せだと思うような女がいるとでも?」
続けて姉2。
「本当です。そんな男に媚びるお父様も、とんだクズですね?」
「あ、いや、そのぉ…」
「分かったらもう話は終わりにして下さいよ。」
「し、シンデレラ!お前俺を誰だと…
「食事係は私です。今日はスープの日でしたね…。 これ以上続けるのなら、うっかり間違えて煙草の煮汁を混ぜてしまうかもちれませんよ?」
シンデレラの堂々の犯罪宣言に、自称母は肩を落とした。
「なんでそんなにイヤなんだ…。」
娘たちが頑なに王子を拒むのには、別の理由もありました。
既に三人には、それぞれ、心に決めた人がいたのです。
姉1は、王子の側近と相思相愛。幸せ真っ只中です。
姉2は、町1番のプレイボーイと称されるアルマ・リィにご執心。
シンデレラは、『視線で人を殺る』
と言われる伝説の魔王に恋。
姉2は見る目の無さが原因ですが、末のシンデレラはちょっとしたファンタジー…。
ですが彼女達はその相手以外考えられません。全員、王子にも、王子の地位にも興味がないのでした。
みもりん暇なの?
10:箕犁:2017/07/30(日) 21:38もちゃだ!ヒマだよ〜
11:箕犁:2017/07/31(月) 01:32 「あーだりー」
「どうしてこうなったの…」
「ほらしゃんとしなさいよォ!」
煌びやかな会場で、項垂れる美少女二人とウッキウキのオネェ。
「国中の美しい娘を集めろ」という国王の命令で騎士団出動。
姉1と姉2は強制的に舞踊会に参加していました。
「あたしら男爵令嬢だよ?王子サマの目になんか留まるわけなくない??」
姉1がぶつくさ言います。
「同感です…ていうかびすが居ないんですけど。」
「ああ、あの子なら逃げたわ」
憎々しげに言う自称母。
「「…………え?」」
その頃シンデレラは。
がさがさがさがさがさっ!!
どたどた…ごっ、「痛っ」がっゴロロロロロッ「ひゃわああああああ!?」
………どちぇっ。
「うぇええ、痛い…」
家に押し掛けてきた騎士団を見たシンデレラは、窓から飛び降りて脱出。
「下の茂みに落ちて転がって、石に頭をぶつけて、おまけに落とし穴に落ちるなんて…」
奇跡のドジをぶちかましていました。
頭をさすっていると、いつの間に近づいたのか人の気配がします。
嫌な予感がして上を見上げると…
「長い台詞だね桃。説明乙」
「煩いわよ、てかシンデレラと呼びなさい」
『桃色空間構築』魔法の使い手、
DT様がそこに「いやいやいや俺童貞じゃねぇからな!?」
…………魔法使い様が「なんでちょっと不満そうなの!?」
「魔法使いさんうるさーい」
「いやコレ怒っていいと思うんだけどな!!」
「で、お前なにしてんの」
「あんたこそ何で人んちの庭にいんのよ。不法侵入でしょ」
ぎく★と効果音が聞こえました。
「………彼女に、美味いラプンツェルを食わせてやりたくて、少し頂いていこうかと」
「無許可で?」
「ぐっ……泥棒なのは分かってる。だけどこのままじゃ、しぃもお腹の子供も危ないんだ!!」
だからどうしたというのでしょう。
「これ、『じゃあ好きなだけ食っていいから子供寄越せ』って言って、その子を棟に閉じ込める…」
言ってはいけません。これはあくまでも『シンデレラ』です。
「……まぁいいや。見逃したげる」
「本当か!?」
「その代わりさぁ、あたし今困ってんの」
「え」
「だからさ、わかるよね?」
「あの」
「ちょっと私と服を取り替えて欲しいの。」
「嫌だあああああああああ!!!!」
当然です、魔法使いさんは男の子なんですから。
なんせシンデレラの服装は、
「お前それ、どっからどう見ても●ンミラじゃねえか!!」
「そうだよ?」
姉たちからは、普通に妹として可愛がられているシンデレラですが、自称母はなかなかの態度をとります。
「……パンツ貸せってのもか?」
「あれはフツー」
「お前の親父おかしいだろ!!」
衣服も満足に与えられていないため、使い古しの自称母のコスチュームを着ることが当たり前でした。
「仕方ないじゃない、抜け道使っても外に出たらこの格好怪しすぎるし。逃げるために地味な服ほしーの!」
「俺が目立ちまくるわ!!」
「警備隊の引き付け役にもなる、ちょうどいいじゃない?」
「騎士団よりヤベー奴に追っかけ回されるの俺!?」
騎士団は力をウリにしてはおらず、どちらかと言えば…その容姿で人々を魅了し、手なずけるのが役目。
『ガチで力でねじ伏せてやんよ』な仕事は、幼少から厳しい訓練を積んだ警備隊に任されている。
「警備隊に楯突いたら流石に殺されるわボケェ!!」
「骨くらいは拾ったげるわー、嫁に野菜食わせたきゃ●ンミラ着なさい?」
「ぐお"お"お"お"!!!!!!」
魔法使い、桃色●ンミラデビューー★
「字だけだとAVっぽいというか、悪くはないわね」
「ぶざげんなあ"あぁぁあぁあ!!」
魔法使いから、黒いコートと白いシャツ、スキニージーンズを剥ぎ取って、シンデレラは
「あんたにはもう用はないわー。じゃあね魔法使い」
と、金ヅルを捨てる彼氏のような台詞を吐いて去っていきました。
無駄毛処理など、一切していない男の
生足を晒したアンミ「ちゃんと伏せ字入れろ馬鹿野郎!!!」
………●ンミラ姿は、ハッキリ言って非常に気持ち悪い。
人目を引くには最高でした。
「実はあいつの姿、隠しカメラで撮ってるんだよねー。」
先を歩くシンデレラの呟きは、
「焼き増しして三丁目のホモに売ろ」
多分誰にも、聞かれていません。
王子がシンデレラに迫ってるなう
(リアルで)
諦め悪いよ駄犬。帰れ〜。