解決事務所 パワフル☆ピース

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1:薫:2017/07/31(月) 14:52

初めて小説書きます!薫(かおる)です。
地道に更新していきます!
文章もかなりゴタゴタで読みにくいと思いますが、よろしくお願いします!
また、読んだ感想、アドバイスもお願いします!辛口OKです(荒らしは止めてください)
それでは、『解決事務所 パワフル☆ピース』(略して解フル☆)はじまります!

2:薫:2017/07/31(月) 15:50

【登場人物紹介】

浄坂桃奈 (じょうざか とうな)

主人公。通称トウナ。
小学6年生の11歳。
明るく元気な行動派。
ダンススクール『ミサンガ』に通っている。
特技はチアダンス。
不思議な人物、ラウノに会って…………。

真路美桜 (しんじ みおう)

トウナの相棒(?)
通称ミオウ。
小学6年生の12歳。
落ち着いたクール美人な頭脳派。
特技はバレイ、数独。
トウナと共にラウノに会い、不思議な解決事務所に巻き込まれる。

春十 良乃 (しゅんとう らうの)

先代の解決事務所員。通称ラウノ。
中学1年生、12歳。
バス停で会ったトウナと通りすがりのミオウに声を掛けた謎の人物。

麻知咲 里雲 (まちさき りうん)

先代の解決事務所員。通称リウン。
中学1年生の13歳。
解決事務所の仕事を終えた後、福岡に引っ越していった人物。
トウナ曰く、『謎の人物No.2』

ヒンメル

解決事務所で飼っている猫。
事務所員のなかでは一番賢い⁉

ららこみく (ららこ みく)

事務所にある大木の管理人(らしい)
名前がかなり特徴的。
三つ編みおさげの美少女で、常におとなしい。

相馬ソウマ (そうま そうま)

苗字と名前が同じ。
トウナ曰く、『奇跡の名前』
冷たいが、常識人でミオウとは気が合う。

3:薫:2017/08/01(火) 07:10

解決事務所 パワフル☆ピース

4:薫:2017/08/01(火) 08:20

@ 浄坂桃奈の新学期デビュー☆

ふわっと風が吹いて、わたしのツインテールの髪を揺らす。
さわさわと揺れる桜の花。
春が来たよ!と嬉しそうに飛ぶモンシロチョウ。
下を見ると、アリの大行列。
しみじみと春を感じるわたしの横を、ピカピカの新1年生が走っていく。
よし、わたしも‼
「一緒に行こうよ!ほら、競争‼」
先ほどの1年生に声をかけて、一緒に走る。
うん、気持ちいい‼
浄坂桃奈(じょうざか とうな)今日から新6年生☆
やっとと言うかもうと言うか、最上級生になっちゃった!
そんなわたしは文面を見て分かる通り、かなりハイテンションでめちゃポジティブ‼
去年はそれで、うるさいバカとか思われてたなぁ。
でもまぁ、それも個性‼
そんなわたしの特技と自慢は、チアダンス!
大得意で、超有名なダンススクール、『ミサンガ』に通ってるの。
このチアダンスを通して、今年は、仲良い友達つくって、新学期デビュー、成功させるんだから!
わたしのモットーでポリシーは、【『楽しい』は創るもの】だもん!
どんなときも、自分から行動できる人でありたいっ☆
「おねーちゃん、おさき〜っ」
「あ、まて〜〜っ」
1年生が、わたしを追い越していく。
よし、負けないんだから‼
「………って、うわあっ」
おもいきり、コケる。うぅ、ダサい。
「おねーちゃん、だいじょーぶ?」
1年生が、こちらに来て声をかけてくれる。
「ありがとう、大丈夫!よしっ、負けないよ‼」
すぐに立ち上がって、たっと駆け出す。
うん、なんかいいことありそう‼ってか、あるかも‼

☆★☆

5:薫:2017/08/01(火) 08:21

☆★☆

「それじゃあ、みんな。今日から最上級生の自覚を持って行動
しましょう」
新担任の松茸先生(なんと本名!)が話を締めくくり、次は自己
紹介。
「じゃあ、出席番号順に………」
と、出席番号1番の人から自己紹介が始まる。
市尾さん、絵風さん…………梶野さん、草津さん、近野さん。
わたしの前の真田さんが終わって、わたしの番だ‼
何を言おうかな。その時思いつきに発表するのがわたし。
うん、ウキウキ、ワクワク、ドキドキだよ☆
「えっと、6年3組14番、浄坂桃奈です!浄水場の浄にフツー
の坂、フツーの桃に神奈川県の奈って書きます!よく『もも
な』って読み間違えられます!特技はチアダンスです!運動
は好きですが勉強はフツー以下です!あと、『楽しいは創る
もの』がポリシーです!今日も登校中、1年生と全力疾走して
来ました‼うるさい人間ですが、よろしくおねがいします‼」
パチパチと、拍手。
うん、なかなか良かったかも!
「あの、1年生と走ってコケてたのって、浄坂さんだったの?」
「あ、ウチも見た!」
うわあっ、見られてたの?恥ずかしい‼
「そう、わたしでしたー」
でも、堂々と認めちゃう☆
「浄坂、おもしれー」
「スゲーポジティブな感じするわー」
「おっ、勘がいいね。わたしは超絶ポジティブ人間でーす」
「それ、自分で言うか⁉」
クラスがなぜかどっと沸いたところで、松茸先生が手をたたく。
「桃奈さんは、初日から1年生と仲良くできていいですね。じ
ゃあ、次、外村さん………」
ふう。
でもなんか、いい感じじゃない⁉
この流れで、友達できるといいなぁ。
これからの学校生活を考えてニマニマしてると、あっという間に授業はおしまい。
誰か話しかけやすそうな人、いるかな?
キョロキョロしてると、前の席の真田さんがこっちをむいた。
「あのっ、浄坂さん‼」
うそ、話しかけてもらえた!
「なっ、なんですか?」
「ねえねえ、浄坂さんて、チアダンス得意なんだよね?どっか
通ってるの?ダンススクールとか」
キターーーーッ‼唯一の特技、チアについて聞かれたっ☆
「うん!ダンススクール、『ミサンガ』に通ってるよ!」
「ウソッ、ミサンガに?」
ミサンガ。それは、わたしの通ってるダンススクール。さっきもちょっと言ったけど、説明するね。
ミサンガはかなり有名で、チアやバレイやフラメンコ………といった、いろんな部類のダンスがあって。
わたしはその中のチアダンスをやってるの。
………って、なんか説明になってないかも。
要するに、ミサンガは有名で、わたしはそこでチアをやってます、ってこと。
「浄坂さん、すごい‼ミサンガに通ってるなんて!あのっ、良
かったら友達に…………。私、真田唯科!(さなだ ゆいか)あ
の、ぜひユイカって呼んで!」
ウ ソ ッ
うわぁ、いきなり友達できちゃった〜っ!
チョー嬉しい!
「あの、わたしなんかでよければ‼ぜひ仲良くしてください
っ!あと、わたしのこともトウナって呼んでくれれ
ば………。」
「うん。ぜひよろしく!あと、これからはタメ口で」
ひゃっほーー!嬉しい嬉しい、嬉しすぎるっ☆
でも、友達できたくらいで喜ぶって、わたしボッチだったんだ
なあ。
でも、人との出会いは大切にしないと!
「うん!ユイカよろしく!」
ねぇ………。新学期デビュー、成功じゃない⁉
最っっ高☆
もっといいこと、あるかも‼っいうか、絶対ある♪

A フシギ人物、ラウノ現る⁉
に続く

6:薫:2017/08/01(火) 08:22

変なところで、改行してて、読みにくくてすいませんm(._.)m
よければ感想お願いします

7:薫:2017/08/01(火) 08:36

整理しないと分かりにくいので、
登場人物(ちょい役)追加します!

真田唯科 (さなだ ゆいか)

トウナと同い年&同じクラスの女の子。
背中辺りまでのロングヘア。
落ち着いていて地味だが努力家で秀才。
運動は苦手。
学校ではトウナといることが多い。

伊北成瑠瀬 (いぼく なるせ)

トウナと同じダンススクール、ミオウと同じ学校に通う女の子。
見た目は地味だがしっかり者、明るいけれど周りをよく見る。
トウナのストッパー役。

神野最那実 (かんの もなみ)

ミオウと同じバレエ教室、トウナと同じクラスの女の子。
見た目は派手だがしっかり者、明るいけど少し天然。

8:薫:2017/08/01(火) 10:16

A フシギ人物、ラウノ現る⁉

今日はいいことあったなぁ。
ミサンガへ行くバスに乗って(バスで通ってるの‼)学校であった事を思い出す。
新学期、早速友達できちゃった☆
しかも、チアを通して‼
ユイカは、もとからダンスに興味はあったけど、母子家庭ということもあって、打ち込めなかったみたい。
だから、ダンスが得意で有名ダンススクールに通ってるわたしに声をかけてくれたの。
「ぜひダンスを教えて」って。
これは嬉しすぎるでしょ‼
だってだって、わたしの取り柄なんて運動とチアしかないんだもん。
わたしから運動とチアを取ったら、なにも残らないよ………あ、ハイテンションと超絶ポジティブっていうのは残るかな。
『おまたせしました、崎紅学園前、崎紅学園前です』
おっと、降りるバス停だ。
バスを降りると、相変わらずの崎紅学園が見える。
すごいなぁ、崎紅学園。
崎紅学園の正式名称は、『私立崎澤翔陽綾紅女学園(わたくしりつさきさわしょうようあやくれないじょがくえん)』…………読むだけでも一苦労でしょ?
だから略して崎紅学園(さきくれないがくえん)って言うの。
この辺じゃ有名な超エリートお嬢様校で、小中一貫校。
この学校の制服着るだけで頭良いです、って大声で宣言してるようなもん。
キャーッ、憧れる☆
って、違う違う、ミサンガに行くんだよわたしは。
大通りをまっすぐ歩いて3分、ミサンガの看板で右に曲がって1分。
ミサンガ、到着♪
わたしは友達の伊北成瑠瀬(いぼく なるせ)を見つけると、すぐに駆け寄る。
「ナルセナルセっ!わたし、新学期デビュー成功‼友達
できたよ!それに、チアに興味ある子で……」
「トウナ、分かったから。ほら、着替えて柔軟。話は後

9:薫:2017/08/01(火) 10:33

☆★☆

「トウナ、分かったから。ほら、着替えて柔軟。話は後で」
ナルセに言われたわたしは、そのあと話そうとしたんだけど、話せずじまい。
「ナルセに聞いてほしかったなぁ………。でも、また話せばいっ
か☆」
ポジティブ発揮☆
ほら、帰って今日宿題ないし、今日の夕飯大好物のビーフシチューだしっ!
「プッラスッシコウ、プッラスッシコウ♪」
たった今適当に作った歌を歌いながら、バス停へ。
あ、先客サンがいる。
「こんにちは〜あ、こんばんは、かな」
もう19時だもん。
こんばんは、だよね。
挨拶して、バスを待つ。
「こんばんは。あなた……………わあっ」
「ど、どうしました⁉」
なんか挨拶返してくれたわいいけど、なんか驚かれちゃった。
「あなた、チア得意?ねぇ」
……………いきなり何ですか。
「得意、ですけど。あの、失礼ですがお名前は……………。」
「あぁ、名前。わたし、ラウノ。中1。あなたは?」
ラウノ…………。
聞いたことない。
珍しい名前ですね…あ、わたしも名乗らなきゃ。
「浄坂桃奈、トウナです。小6。はじめまして」
「じょうざかとうな……さん。わたしは春十良乃。しゅんとう、
らうの」
しゅんとうさん……………苗字まで珍しい。
「あの、あなた、解決事務所員になって!」
「はあっ⁉」

10:薫:2017/08/01(火) 10:34

B 解決事務所とツンデレミオウ

に続きます。

11:薫:2017/08/01(火) 19:50

B 解決事務所とツンデレミオウ

「ここに…………入るの……………?」
あの不思議なラウノさんに、『今度ゆっくり話そう』って言われて。
連絡先を交換したまではいいんだけど。
チョーお洒落なカフェで待ち合わせする事になっちゃったの!
でも、こんなお洒落なカフェなんて機会がないと行かないし!
どうせなら楽しんじゃお☆
って思うんだけど、こんなお洒落なカフェなんて、敷居が高いというか似合わないし!(わたしは○ックで充分なのに……………)
いつまでも入り口の前でタジタジやってても意味ないし、入んなきゃ!
って、何回考えただろう。
あ〜も〜こんな、こんなお洒落で大人っぽいところに一人で入ったこと、ないんですけどー‼
「あぁ、もう……………」
どうしよう!
ラウノさん待たせちゃ悪いし、でも、あ〜〜〜〜〜っ‼
「あの」
あぁもう、どうやって入ろう………。
「あの!邪魔なんですけど」
「あっ!ごっ、ごめんなさい!」
人が来てたなんて。
迷惑かけちゃった⁉
急いで入り口を開ける。
「あれ?トウナ?」
「ナッ、ナルセ⁉なんでここに……………。」
そう、そこにいたのはわたしのチア仲間、ナルセ。
と、知らないサイドテールの美少女さん。
うわ、めっちゃ頭良い感じがする!
自己紹介した方が良いよね!
「あのわたしっ、浄坂桃奈といいます!M市立律鎌(り
つかま)小学校6年生です!よろしくおねがいしま
す!」
その知的な子は軽く頭を下げて名乗ってくれた。

12:薫:2017/08/01(火) 20:10

「真路美桜(しんじみおう)小学6年生。
よろしく。
で、あなた……………浄坂さんは、なにしてんの。
私、この前通りすがりの人に声かけられて、ここに来
るよう言われたんだけど。心配だからナルセについて
きてもらったの」
え、それってもしかして…………。
「その人、ラウノさんですか?わたしもその人と待ち合
わせしてて………」
そこで、ナルセが口をはさむ。
「じゃ、わたしはお役目御免だね。二人で行ってきて。
じゃあね、ミオウ、トウナ」
あ、ナルセ行っちゃった。
なんか、たった今知り合った人と一緒に行くの、キンチョーするんだけど‼
「いくよ、浄坂さん」
真路さん、行っちゃった‼
「真路さん、凄いです!こんなお洒落なところ簡単に入っ
て行けるなんて‼」
「浄坂さん、少し静かに。」
「ごっ、ごめんなさい……」
声大きいの、場所によっては迷惑なんだよね。
「えっと………真路さん、勉強得意なんですか?頭良さそ
うで…………」
素直に思ったことを言ってみる。
「あ…………ありがとう‖」
照れた⁉てか、そこ照れるポイント?
まあいいや。人によって違うもん、ね。
おそるおそる店内に入ると、すぐにラウノさんが気付いてくれた。
「トウナちゃん、ミオウちゃんも!ほら、こっち来て」
ラウノさんと、向かい合ってすわる。
「二人共、なんか飲む?」
「わたし、オレンジジュースで!」
「じゃあ私、紅茶で。お願いします」
凄い、真路さん紅茶飲めるんだ!
一人で感心。
そしてラウノさんは、真面目な顔になって言った。
「で、解決事務所についてなんだけど……」
今さらながら、突っ込んでおこう。
解決事務所って、なんですかぁー‼

13:リリカ@恋歌◆JA:2017/08/01(火) 20:13

続きが気になる!
楽しみにしてます!(^^)!

14:薫:2017/08/01(火) 20:14

C やっと判明!解決事務所

に続きます。

15:薫:2017/08/01(火) 20:24

リリカ@恋歌◆JA先生、ありがとうございます!
わたし、先生の『お悩み相談委員会!』の大ファンです!
あの、覚えてくださっているか分かりませんが、先生に「自分が読んで楽しいもの」を書くことを心がけていると知って、わたしも頑張って書いてみよう、って思えました‼
だから先生には感謝です!
先生の小説も応援しています!

16:薫:2017/08/01(火) 22:00

C やっと判明!解決事務所

わたしの頼んだオレンジジュース、真路さんの頼んだアールグレイ、ラウノさんの頼んだジンジャーエールが運ばれてきて、ラウノさんが口を開く。
「でね、解決事務所のことなんだけど…………」
「質問です」
真路さんがラウノさんに割り込んだ。
………いきなりですね。
「解決事務所は何を解決するのですか?『解決する事務
所』という事なのだと思いますが、何を解決するの
か、の具体的な修飾が必要だと考えます」
ナンカメッチャスゴイコトイッテル……
勉強普通以下というかなしーいわたしは、なんのことだかさっぱりわっかりませーん♪(ナンカこの際明るくいこう)
で、指摘されたラウノさんはというと……なんか、うっすら笑ってるしっ‼
「そっかぁ、ミオウちゃんも鋭い。もしかして崎紅学
園?」
関係ないこと言ってるし‼
ってえっ、待って。
真路さん、崎紅学園通ってんのー?
頭良いわけだよ!
しかもクールビューティーな美少女だし、知的オーラ半端ないしっ☆
すごい、チョーすごい‼
「はい、崎紅学園初等部6年A組です」
しかもA組いぃぃー!
崎紅学園って、超エリートだけあって、成績順にA組B組C組…………ってなってるんだよね?
すごい、トップクラスじゃん!
真路美桜さん、天才だあっ☆
「まあ、話を戻すけど………。」
一人であれこれ妄想してたわたしは我に返る。
恥ずかしい‖
「ミオウちゃんの質問だけど、その、何を解決するかは
その代の事務所員にお任せなの」
事務所員?お任せ?
もぉ、分かんないよぉ〜
ラウノさん、神さま、真路さん、ヘルプミー!
脳内ショートだよぉ

☆★☆

17:薫:2017/08/01(火) 22:17

☆★☆

それからのラウノさんの説明で、真路さんは理解したみたいだけど、国語の成績下の中くらい………のわたしは理解不能、脳内ショート、ハイジャパニーズぴーぽーだったので、3度説明を受ける事になってしまった。
解決事務所とはなにか、要約するとこんな感じ。


#☆★#☆★#☆★#☆★

『むかぁし昔の日本では、悩みや不安を抱える人がたくさ
ん居ました。それを見た神さまが、「これはまずい」と
とある事務所を設けました。その名も「解決事務所」
小学生2人を事務所員として、人々の悩みや不安を解決
する事務所です。
解決事務所を必要とする人には、事務所へ続く道が見え
ます。そんな事務所にやって来た人たちの悩みを解決し
たいと思う人間意外の生き物…………木の管理人や吸血鬼、
クロネコ等も仲間に加わり、事務所はにぎやかです。そ
の事務所員の小学生は毎年交代で、先代事務所員が新事
務所員をスカウトしていくのです。』

#☆★#☆★#☆★#☆★

という感じ。
で、ラウノさんはわたしと真路さんをスカウトしたらしいんだけど。
完璧に、ファンタジーの世界。
でも、面白そう!
って、あれ?
「小学生2人なら、ラウノさんともう一人いるんじ
ゃ?」
「うん、いたよ。でも事務所の仕事が終わったら引っ越し
ちゃって」
………そうでしたか。
「で、どう?二人共、やってみない?」
答えは、決まってる。
「わたし、やりたいです‼」
「そう。ミオウちゃんは?」
そして真路さんは…………予想外の言葉を発した。
「お断りします」

18:薫:2017/08/01(火) 22:18

D ビー玉と事務所とまきぞいミオウ


に続きます。

19:薫:2017/08/02(水) 07:33

D ビー玉と事務所とまきぞいミオウ

あれから一週間。
あのカフェで話して以来、ラウノさんからも真路さんからも連絡がない。
解決事務所…………ラウノさんは、どうしてバス停で会っただけのわたしを選んでくれたんだろう。
でもでもっ、その分素質があったりして☆
ふふっ、解決事務所、解決事務所♪
こんなファンタジーな事、経験できるなんてラッキーだぁ♪
「あ、でも…………」
ふと思い出して、気持ちが陰る。
真路さんの言った一言……。
『お断りします』
いやぁ、でもでも、こーゆーのあるあるだしっ。
だいたい漫画でも最初断られて、そこからだもん。
でも…………。
「お断り、か」
でも。
せっかくなら真路さんとやりたいし!
真路さんはわたしに無いものたっっっくさん持ってるもん!
でも、さすがに能天気なわたしでも、人の気持ちは変えられない。
でもっ、でもでもっ‼
変えようと、頑張ることはできる!
弱音を吐くのは自分にできることをすべてやってからだ!
よし!思い立ったら即行動‼
まずは、真路さんの話を聞かないとだよね。
メールしてみよう!
「ん?なにこれ」
こんなもの持ってたっけ?
見る角度によって色が変わる、不思議なビー玉。
…………なんだろう。
でも、持ってて良いことありそうだし、持ってよ♪
そうだ、真路さんにメールメール。

ピーンポ〜ン

自宅のチャイムがなる。
って、あ〜〜〜〜っ!
「忘れてたあっ‼」
今日、ユイカと遊ぶ約束してるんだった!
玄関では、ユイカがわたしのお母さんに、挨拶をしていた。
「トウナちゃんと同じクラスの真田唯科です。トウナち
ゃんと仲良くさせていただいてます。」
「わあぁっ、ユイカごめん!」
あちゃー!やっちゃった‼
「全然大丈夫。それよりトウナちゃん、近くの公園行っ
てみない?不思議なクロネコがいるんだって」
「クロネコ⁉行ってみたい‼」

ということで徒歩3分。
家の近くの『りさな公園』に到着。
クロネコ、クロネコ……………。
あっ、早速発見‼
「待って〜!」
追いかけていくと、ちょっと不思議に思う。
こんな道、あったっけ?
木と木の間を通ったら、獣道になっていた。
初めて知ったよ。こんな道あるなんて。
「って、ええええぇーーっ‼」
なんか、周りが公園じゃない!
なにこの獣道!
なんか、森の奥に入ったみたい!
ちょっとちょっと、明らかにフツーじゃ、ないんですけどー‼
「ねえもう、どーなっちゃってるのー‼」
「浄坂さん?」
えっ⁉
「し、真路さんも…………」
ちょっとぉ、だれか、説明してよー!

20:薫:2017/08/02(水) 07:33

E D ビー玉と事務所とまきぞいミオウ その2

に続きます。

21:薫:2017/08/02(水) 11:17

E ビー玉と事務所とまきぞいミオウ その2

「一体どうなってるの⁉ねぇ、真路さ〜ん‼」
もう、絶対絶対おかしいって。
ちょっと知らない道を通ったらおかしな森に入っちゃうなんて‼
「私に聞かないでよ。でも…………、一つの仮説をたてた
わ」
「カセツ?ってなんですか?」
「仮の説よ」
……………いまいちよく分からない。
「で、どんなカセツなんですか?」
「あなた、国語をもっと勉強したほうがいいわ。で、私
の仮説はね、これよ」
そう言って角度によって色が変わる、不思議なビー玉を取り出す。
「それ!わたしも持ってます‼どこで買ったか分からな
いけど」
「これは買ったんじゃない。ラウノさんが、私たちのカ
バンに入れたのよ。カフェで会ったとき。ほら、あ
の………解決事務所とかってやつに関係があるってこ
と。」
………あっ‼
わたし、分かっちゃった☆
「ラウノさん、悩みを持った人には道が見える………と
か、道を行くと事務所につく………とか言ってたから、も
しかしたら………」
「その、事務所に続く道、ね…」
真路さんが、わたしの言葉に繋ぐ。
まって!
とい・う・こ・と・は〜
「このビー玉を持っていれば、解決事務所に行ける!っ
て ことですよね。」
「私の仮説が合っていれば、ね」
「ならさ!」
わたしは真路さんに、ぐいっと近づく。
「一緒に解決事務所、探して事務所員になりません
か?」
分かった、いいよって言ってくれると思った。
しょうがないなぁ、とか言いながら、頑張ってくれると
思った。
でも、真路さんの答えは…………。
「嫌よ。なんで私なのよ」
そんな……………。

22:薫:2017/08/02(水) 13:10

F ビー玉と事務所とまきぞいミオウ その3

23:薫:2017/08/02(水) 16:44

どうして、どうして、どうして……………。
「どうして真路さんは、解決事務所の仕事をやりたくないんで
すか?楽しそうなのに……………。」
すると真路さんは、キッと睨んで言った。
「楽しいだけじゃいけないんですよ!分からないんですか⁉私
には、私の考えがあるんです。あなたがなんと言おうと、私
の気持ちは変わらないんです!」
真路さんの キツい物言いに、思わず怯む。
たしかに、わたしの一方的な意見をおしつけてしまった。
でも!
「じゃあ、頑張ります!真路さんと解決事務所の仕事したいの
で………。真路さんの考えも一理あるし、良いと思うけど、一
緒に事務所の仕事したいと思ってくれる様に……頑張りま
す!」
わたしが言うと、真路さんは何かを言おうと口を開いて……何も言わずに閉じた。
と、そこに……………
「あーっ、いたいた。やっと来たね。君たち、新解決事務所員
だろ?まったく、ラウノとリウンはここぞというときに雑な
んだからよぅ」
声の大きな髪ボサボサの男子が現れる。
「あのっ、事務所関係の人ですか?わたし、ラウノさんにスカ
ウトされた………」
「話はいいから。中入ってくれ。」
と、髪ボサボサ男子が歩きはじめる。
ついていった方が良い、よね。
ちょっと歩くと、髪ボサボサ男子が振り返った。
「ここだ。解決事務所。」
髪ボサボサ男子が立ち止まったのは、プラタナスの巨木の前。
「このプラタナスですか?」
真路さんがわたしの気持ちを代弁してくれる。
解決事務所…………どんな所なんだろう☆

24:薫:2017/08/02(水) 17:02

「どうやって入るんですか?おっきい木……ですよね。」
わたしが言うと、髪ボサボサ男子がニヤッと笑った。
「よ〜く見てろよ」
そして髪ボサボサ男子は、木の少し出っ張っている所をおした。
「ソウマだ。新事務所員を連れてきた。入れていいよな」
なんか、喋ってる。
『いいよ、入れてあげて。お疲れ様、ソウマ』
うわ、木の中から声聞こえた!
「よし、入れ。ビー玉はもらったか?」
ビー玉……あっ!
「「これですか?」」
うわ、真路さんとハモった‼
「ハモったな。そう、それだ。これは『キービー玉』という。
事務所に入るのに必要だ。ほら、このくぼんだ所に入れてみ
ろ」
と、プラタナスの幹のくぼんだ所を指差す。
髪ボサボサ男子に言われた通り、上の方のくぼみにキービー玉を入れる。
真路さんも、しぶしぶ下のくぼみにキービー玉を入れる。
「よし、入れたな。入れ。」
髪ボサボサ男子に促され、突然現れたドアを押し開け、中に入る。
「うわぁ………」
思わず感嘆の声がもれる。
だって…………凄いんだもん!

25:薫:2017/08/02(水) 17:39

初めて入った解決事務所。
綺麗に片付けてある棚には、沢山の本や資料がつまっている。
奥には小さなキッチン、右には階段。
別の部屋があるのかな。ドアもいくつか。
真ん中には、綺麗なダイニングテーブル。
思わず見とれてたのは、わたしだけじゃないみたい。
真路さんも、周りを見渡している。
「はじめまして。新入りさん」
不意に前に現れた一歳ほど年上の少女。
うわ、大和撫子な感じがする!
「はっはじめまして!」
「………はじめまして。」
わたと真路さんも、慌てて挨拶。
「そう緊張しないで。ほら、座って」
と言われたので、わたしと真路さんは、ダイニングテーブルの椅子に座る。
「じゃあ、改めて自己紹介ね。それじゃ、新入りさんから、良
いかしら」
新入り……わたしからだね!
「はいっ!じゃあわたしから‼浄坂桃奈、小学6年生です!特技
はチアダンス‼モットーは『楽しいは創るもの』です‼解決事
務所、なんか楽しそうなので、頑張ってやりたいです!
お願いしますっ☆」
「トウナね。よろしく、トーナ」
うわぁ、こちらこそだよ!
「真路美桜、同じく小6。解決事務所に入る…………」
そこまで言って、真路さんは言葉を切る。
「………よろしくお願いします」
「そう。ミオウね。ミオー、よろしく。」
そこで、大和撫子サンは、「次はあたしだね」と口を開く。
「あたしはららこみく。この事務所、プラタナスの巨木の管理
人でプラタナスの巨木の精」
わたしも真路さんも、頭に?がうかんだ。
「ららこ みく?どっちが名前?苗字?」
わたしがいうと、ららこみくさんはフフっと笑った。
「どっちも名前で、どっちも苗字。ソウマにはミク、ラウノに
はララさんって呼ばれてたわ」
…………なんか、不思議。
「じゃ、わたしもララさんって呼んで良いですか?」
「ええ、いいわ。ミオウも、ね」
「ハイ。ララさん。」
ララさん。
いい人でよかった‼
あとは……。
「あっ、わたし、クロネコを追って来たんですけど………」
「ああ、ヒンメル?ここで飼ってるクロネコよ。賢いのよね
ぇ、この子。」
ヒンメル⁉可愛い‼
「わっ、ネコ‼かわいーっ💕」
真路さん⁉なんか早速ヒンメル捕まえて、抱っこしてるんだけ ど!
「ネコ、好きなんですか?」
なんとなく、聞いてみる。
「べつに」
………真路さん、バレバレですよ。
「そうねぇ、あとは…………」
「オレを忘れるなーっ‼」
わっ、あの髪ボサボサ男子だ!忘れてた‼

26:薫:2017/08/02(水) 17:50

「オレは相馬ソウマ(そうま そうま)‼特技は料理とサッカー
と歴史のクイズ!聖徳太子の生まれ変わりだーっ!人の心とか
読めるぞ!トウナ!お前、俺のこと『髪ボサボサ男子』って呼
んでただろっ!」
現れて早々、とんでもない事言っている。
って!
「ちょっと待って!なんで分かるの?髪ボサボサ男子………じゃ
なかった、相馬ソウマさん‼」
「お前、常識はあるな。まあいい。どれも事実だ。」
料理とサッカーと歴史が得意なのはまぁみとめるよ。
相馬ソウマっていう奇跡の名前も100歩譲って理解する!
けど、聖徳太子の生まれ変わりって、聖徳太子さん本人に失礼じゃない?
真路さんを見ると、「こいつ、中二病かよ」って顔をしてる。
でも!もし本当に聖徳太子の生まれ変わりだったら、凄い人と知り合ったってことじゃん!
きゃっほう!
「さてさて、みんな、これからの解決事務所についてちゃんと
話し合わなきゃ。」
ララさんの一言で、我に返る。
ふざけてる場合じゃない!
解決事務所、ちゃんと知って頑張らないと‼

27:薫:2017/08/02(水) 17:52

G その名もパワフル☆ピース‼

に続く

28:薫:2017/08/02(水) 20:48

G その名もパワフル☆ピース‼

解決事務所は、人の不安や悩みを相談してもらって、解決しようっていう事務所。
そして、普通の人間社会では受け入れてもらえない、でも力になりたい、っていうララさんやソウマが協力して、主に小学生のわたしたちがやっていく事務所みたい。
そして、肝心な………
「コンビ名を決めないとだな」
ソウマ!わかってるね☆
「毎年変わる小学生の事務所員。その事務所員に選ばれた2
人は、コンビ名を決めて、そのコンビ名で1年活動する
の。」
ララさんが説明してくれる。
「じゃ、わたしと真路さんのコンビ名も決めないと‼」
するとララさんが
「占おうか?」
と申し出てくれる。
占いができるなんて、すごい!
「お願いしますっ☆」
するとララさんは水晶玉を覗き込んで、カッと目を見開く。
あっ!
急に降ってきた発想を、思わず口に出す。
「「パワフル☆ピース」」
ララさんとハモった‼
パワフル☆ピース。
なぜか急に降ってきた発想。
適当、かな。
「いいんじゃね?パワフル☆ピース」
「ゴロゴロ………ミャーッ」
クロネコ、ヒンメルも「賛成‼」って言ってくれてるみた い。
「真路さんは?」
「良いと思う」
…………なんかどうでも良いと思ってる雰囲気がするよ、真路さん。
でも、相談に来てくれた人をパワフルにする!
って感じて、聞いて明るくなるコンビ名で、良いじゃん‼
パワフル☆ピース。
このコンビ名で、頑張って行こう!

29:Rinon◆V6:2017/08/02(水) 22:13

読みました!ヒンメルちゃん可愛い…♡((すみません

短期間でこんなに進めるなんて、さすがですね!
続き、首を長ーくして待ってます〜

30:薫:2017/08/03(木) 06:54

Rinonさん、ありがとうございます!
まだ少ししか出番ないですが、ヒンメルも可愛いと言ってもらえて嬉しいです!
短期間で進めて…………とのことですが、その分画面に向かう時間が長くなり、注意されてます。
ぜひまた、意見などあったらコメント下さいね。

31:薫:2017/08/03(木) 07:30

H トウナがリーダー⁉

「じゃあ、コンビ名はパワフル☆ピース、リーダーはトウナで
決まりね。じゃあ、事務所の仕事、頑張っていこ……」
「質問です」
真路さん………本当にいきなりだね。
「なぜ浄坂さんがリーダーなのですか?」
あーーっ‼
ララさん、なんか勝手に決めたね!
するとこの質問には、ソウマが答えてくれる。
「決まりだ。最初に事務所に来たとき、キービー玉を上にはめ
たひとがリーダー。解決事務所始まって以来の伝統だ」
たしかに、わたし上にはめた気がする!
よしっ、リーダー頑張ります!
「あと、もうひとつ。私たちは小学生です。どのように事務所
の仕事をするのですか?」
真路さん、ナイス!
わたしがすっかり忘れてた肝心なところ聞いてくれたよ〜‼
「これる時に事務所に来る。そして来た人の相談に乗って、相
手を前向きにする。それでいいの。それにこの事務所は普通
じゃないわ。相談者は、絶対に良いタイミングで来るの。だ
から、活動の意欲と楽しめる心があれば大丈夫よ」
楽しめる心、と聞いて真路さんは少し反応したけど、ここでは『やりたくない』と言わない。
でも、なんでだろう、ララさんやソウマは勘づいている気がする。
やっぱりララさんやソウマは普通じゃない。
だからスッゴい事だよ!わたしが普通じゃない人と知り合ったこと。
奇跡奇跡!
世の中スゴいことたくさんあるんだね☆
「それじゃ、新入りさん。明日から……いいえ、今から頑張れ。
あっ、そうそう。『繋がりの御札』を渡すわね」
いろんな用語やアイテムがあるんだね。
なんか面白い☆
「今日通ってきた道に、置いといて。これでいつでも解決事務
所に来れるから。あと、帰るとき、キービー玉を忘れずに」
なんかいろいろ決まりがあって楽しい‼
…………そして真路さんは、相変わらずヒンメルを撫で回している。
「フーッ!シャァーーーー‼カプッ」
あらあら、ヒンメル真路さんの手、噛んじゃったー‼
……痛そう。

なあんて事もありながら、1日は終わったのでした。
真路さん、手、大丈夫だったかな。

32:薫:2017/08/03(木) 07:32

I 学校での1コマ
に続きます。

33:Rinon◆V6 hoge:2017/08/03(木) 07:50

やっぱりヒンメルちゃん可愛いですね…♡

どうでもいいかもしれませんが、私、元・Seiraです。
私も小説書いているので、ぜひ読んでみてくださいね。
では、これからも応援しています〜

34:薫:2017/08/03(木) 08:08

Rinonさん、Seiraさんだったんですね!
小説、読んでますよ!
お互い頑張りましょう‼
あと、もしよろしければタメ口でお願いします!

35:Rinon◆V6:2017/08/03(木) 08:35

>>34
わ、ありがとうございます〜♪
もちろん、タメOKです!

36:まい◆8Q:2017/08/03(木) 12:09

薫先生、読ませていただきました!
とても面白いです。
桃奈ちゃん、ポジティブないい子。
もしかしたら、ピュア?

37:薫:2017/08/03(木) 12:52

まい先生‼
ありがとうございます‼
薫先生なんて…………初めて言われました‼
トウナはとことん前向きな底抜けに明るいキャラです。
書いているわたしが言うのもですが、ピュアで羨ましいくらい。
明スイも応援しています!

38:リリカ@恋歌◆JA:2017/08/03(木) 13:06

薫さん!
大ファンって、言ってくださり、ありがとうございます!
実は、私もチアを習っていました!
これからも頑張ってください!
応援してます\(^o^)/

39:薫:2017/08/03(木) 13:15

リリカさん‼
こちらこそ、コメント励みになりました!
チア習っていたんですね!
もしよければチアについて、またいろいろ教えて下さい。
わたしも応援しています‼
あと、もし良ければタメ口で話してもいいですか?
あの、嫌なら言ってくださいね。


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