こんにちは、Rinon(りのん)です!
りのちーという愛称で知られています(そんなことないか)。
『お願いだから、わたしを好きにならないで。』の作者でもあります。
優しい感想等、喜んで受け付けます♡ 厳しい感想…う、受けて立ちます!!
荒らし等はお控えください。もし、あったとしても、スルーします。
では、新たな物語のスタートです!!
>>2 ♡ 登場人物
>>3 ♡ プロローグ
( レス禁です…! )
-登場人物-
〔星川 美藍(ほしかわ みらん)〕
私立紫蘭女子学園中等部に通う、中学1年生。
小学4年生のときに事故に遭い、中途失聴者に。
学校ではいつもひとりぼっち。父・母・兄・姉がいる。
〔水沢 幸(みずさわ こう)〕
公立泉ヶ丘中学校に通う、中学1年生。
明るくて前向きで、とても優しい性格。
どこでも人気者でムードメーカー。父・母・弟がいる。
〔西園寺 玲奈(さいおんじ れな)〕
美藍のクラスメイト。学年一のお嬢様。
リーダー的存在で、美藍との仲は悪くなかった。
でも美藍の耳が聞こえなくなると、嫌がらせを始めて…。
〔綾瀬 莉子(あやせ りこ)〕
美藍のクラスメイトであり、元・親友。
おどおどしていて、控えめな性格。
玲奈に脅されて、美藍と距離を置くように…。
〔佐倉 柚葉(さくら ゆずは)〕
幸のクラスメイト。
さばさばした明るい子で、誰からも好かれる。
-プロローグ-
正直、耳が聞こえなくてもいいと思ってた。
周りの音なんか、聞こえなくて幸いだとも思った。
ピーッというけたたましい音や、ザワザワという音。
嫌だけど、それだけでも構わないと思ってた。
そんなわたしに。
初めて、聞きたいと思わせてくれた音は。
『おれが、美藍を守る』
『美藍の声、誰のよりも綺麗だ』
コウちゃん、きみの声だったんだよ…。
きみは、わたしを泣かせるようなことばっかり言うね。
わたしは目で読み取っているから、涙でぼやけていたらきみが言ったことが分からないのに。
あぁ、わたしは今こんなにも。
きみの声を聞いてみたい__。
おおお、続き気になる!
更新ファイト!
>>4
早速ありがと!頑張るね!!
うん!応援してる!
りのの小説のファンクラブ会長だよ!
>>6
そんな、ファンクラブって。。。
大げさだよ〜〜
-1-
「美藍」
朝ご飯を食べに行こうと思って廊下を歩いているとトントンと肩を叩かれた。
くるっと後ろを振り向くと、お姉ちゃんがいて笑顔でわたしの名前を呼んだ。
「お姉、ちゃん……」
家族の前では声を出していても、恐る恐るとだ。
「おはよう、今日は元気?」
「う、ん……まあ、ね」
わたしのお姉ちゃんは4歳年上の高校2年生で、家族であるわたしから見てもとっても美人さん。
おまけに気遣いも出来て優しくて、頭も良いという完璧な人。
わたし、読話には慣れたからゆっくり話さなくてもいい、って言ってるのに、今でもゆったりとした話し方でいてくれる。
……読話っていうのはいわゆる読唇術のことで、主に聴覚障害をもっている人が唇の動きだけで発話の内容を読み取る、というもの。
わたしが聴覚障害者になったのは小学3年生の頃だから、もう随分慣れたことも多い。
耳鳴りがすること、周りの音が全く聞こえないこと、自分の声すらも聞こえないこと……。
そういうのは悲しいし、辛い。
だけど、それよりももっと嫌なのは……。
「美藍ー?」
はっと我に返ったときには、目の前でひらひらとお姉ちゃん手が揺れていて、それと同時に不思議そうな顔をしたお姉ちゃんも見えた。
「あっ……」
「もー、何ぼうっとしてるのよ、ほら行くよ」
相変わらずゆったりと話してくれるお姉ちゃんの優しさに、涙が滲み出したのが分かった。
-2-
お母さんが作ってくれた美味しい朝ご飯を食べて、お姉ちゃんと学校に行く。
わたしが通っているのは『私立紫蘭女子学園』略して『シラ女』の中等部。
そして、お姉ちゃんはそこの高等部に通っている。
初等部から高等部まで同じ敷地内にあるから一緒に登校できるの。
「おふぁよ〜」
あ、欠伸と同時に来たこの人は、わたしのお兄ちゃんで6歳年上の大学1年生。
国内でも有名な頭の良い人が行ける学校に行ってるんだ。
お寝坊さんだから、いつもわたしたちが家を出る時間に起きてくる。
「おはよぅ……おにぃ、ちゃん」
「おー、よしよし。美藍は今日も可愛いなぁ」
挨拶を返しただけで、頭を撫でられる始末。
子供扱いしすぎじゃないですかね?わたし、もう中学生なのに!
「ちょっと兄貴!汚い手で美藍を触らないでよ!」
「兄貴呼びは直せって言ってるだろ!あと、美藍は俺の妹でもあるから、美紅にどうこう言われる筋合いはない!」
「兄貴が嫌なら、碧空って呼び捨てにしてやるわ!っていうか、“き・た・な・い・て”で触るなって言ってるだけよ!」
お兄ちゃん、お姉ちゃん……!
「こら碧空、美紅!美藍を挟んで言い合いしない!」
どうしようもなくて途方に暮れていた時、お母さんがびしっと言ってくれて、収まった。
でも、いつものことなんだよねぇ……はぁ……。
あ、そうそう『碧空』っていうのはお兄ちゃんの名前で『りく』、お姉ちゃんは『美紅』で『みく』って読むの。
上から『碧』『紅』『藍』と、色が入っているんだ。
1人目が生まれる時、男の子だったら『碧空』で、女の子だったら『美紅』にしよう、ってお母さんとお父さんで話したらしくて。
1人目は男の子で、2人目が女の子だったからちょうど良かったみたい。
そして、わたしが生まれることになって、また必死で考えたんだって。
『みどり』『あか』ときたから、『あお』にしよう、てことで『藍』が入ることが決定。
それからは、『美紅』の『美』を入れて『美藍』になったらしい。
『素直な笑顔で、美しく華のある』子に育ってほしい、というお母さんたちの願いも込められているんだ。
りのちー、読みました‼
これもまた面白い‼
それに同級生の子と名前が同じキャラがいて、(漢字は違うけど)親近感が沸く!
続き楽しみにしてるね!