こんにちは、Rinon(りのん)です!
りのちーという愛称で知られています(そんなことないか)。
『お願いだから、わたしを好きにならないで。』の作者でもあります。
優しい感想等、喜んで受け付けます♡ 厳しい感想…う、受けて立ちます!!
荒らし等はお控えください。もし、あったとしても、スルーします。
では、新たな物語のスタートです!!
>>2 ♡ 登場人物
>>3 ♡ プロローグ
( レス禁です…! )
美藍ちゃん、優しい人がいてよかったね!
あ、リレー更新したよー!
>>50
「ほんと、です……っ!でも、咲さん、は……高校、生なので……す」
きゃっはーーっ!!美藍ちゃんがしゃべってるぅーーっ!!
リレー、書いてきたよ!!
美藍ちゃん、しゃべってくれた!ありがとう‼
「ぜひわたしとも友達になって!」
ってトウナ言ってるよ!多分。
更新、ありがとうね‼
-14-
帰ろうっと。
そう思って校門に向かって歩いて行くと。
「あ、れ……?」
なんか、生徒が溜まってるよ……!何事……?
その中で、誰かが手を振り回している。
誰なんだろう……ちょっと迷惑だな……こんな人ごみを作って。
「美藍ーっ!おれだよ!」
はい?ちょっと、待って何で……ええぇぇぇっ!?
人ごみの中から出てきたのはなんと、水沢くんだった。
「美藍を迎えにきたんだ!」
「ちょっ……!」
いつ、どこで、わたしがそれを承諾したのか。どうして、こんなことする必要があるのか!
しかも……視線が、痛いっ!
「あの子って……」
「耳が聞こえない子じゃない?」
「えー!なんであの子がこんなカッコいい人と……」
全部全部、読み取っているのですけれども。
ぎゅっと目を瞑り水沢くんの手首をむんずと掴んで、走り出す。
水沢くんが何か言っていたけど、今はそんなの知らない!
今日は珍しく、良いことづくしだと思っていたのに!
リレー行ってくるね!
続きもファイト!
-15-
ぐい、と急に手を引かれた。
驚いて後ろを振り向くと、きっとわたしよりも目を見開いている水沢くんがいた。
「美藍!ちょっと待てって!」
水沢くんが、そう言ったのがわかる。
でも、わたしは恥ずかしさで顔を俯ける。
今、冷静に考えると、わたし大変なことしちゃった……。
だって……男の子の手を引いて、全力疾走って……。
あぁもう、嫌われちゃったかな……水沢くんに。
「美藍?どした?」
そんなに優しくしちゃだめだよ。
「おれが行ったの、そんなに嫌だったとか?」
違うよ、ほんとは嬉しかったんだから……来てくれたこと。
また、会えたこと。
「ごめんな、もうしない」
「ちが、うの……っ!」
もう、我慢ができなかった。
わたしが何も答えなかったのが一番の原因なんだけれど。
それでも、水沢くんが自分のせいにしようとすることが、とてつもなく悔しかった。
そしてわたしは、そんな自分に戸惑いを隠せない。
「美藍の声……初めて聞いた……!」
わたしの前には、何故か大喜びしている水沢くんがいて、またもや戸惑いを隠せなかった。
おっ、これからの展開気になる!
幸くんイイ人っ!
美藍ちゃんファイト!
続きが楽しみです!
58:Rinon◆V6:2017/08/10(木) 15:45 私、しばらく葉っぱに来れません。
でも、私の代わりに書きに来てくれる人がいます。
たまに覗くと小説更新されてるかもしれません。
なので、どうか見捨てないでください!
私も絶対、戻ってきますので!!
Rinon
りのちー、絶対見捨てないよ!
信じて待ってるね‼
-16-
「いい声してんな!鈴の音みたいな!」
鈴の音って、どんな声……?
なんとなく水沢くんらしい例えのような気がする。
でも、恥ずかしい……。
「おれの前では普通に話してよ。絶対、バカにしたりしないからさ!」
「あ……っ」
『うちには普通に話してもいいよ?絶対、馬鹿にしたりしないし』
今日、2回目だ。
嬉しい言葉を聞けたの……。
「水沢、くん……。その、ありがと……う」
「おれは、美藍の声が聞ければそれでいい!」
さらに嬉しい言葉。
今日はやっぱり、良い日だったのかな。
-17-
「美藍、これから用事とかある?」
唐突なその質問に、首をぶんぶんと横に振る。
わたしに用事なんてあるはずない。
……病院以外には。
「そっか!おれ、美藍に見せに行きたいとこあるんだけど……行きたい?」
今度は、目を見開きながらも首を縦に振った。
「い、行きたい……っ!」
「では、しゅっぱーつ、しんこーう!」
やたら張り切って拳を上に突き上げる水沢くんの姿に少し笑ってから、歩き出した彼のあとをついて行く。
どこに行くんだろう……?
わたしに見せたいって……なんだろ。
取り敢えず、ついて行こう!
こんなに楽しみなの、久しぶりだな!
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どこに向かっているのかな?
水沢くん、全然教えてくれないんだけど、そろそろ教えてくれてもいいよね。
こんな感じでしびれを切らしたわたしは、遂に聞いてみることにした。
「あの……水沢くん」
「なにー?」
「えっと、どこに、行っている、の?」
思い切って言った。
すると彼はわたしと向き合うような形で立った。
やっと、教えてくれる!
と、思ったら。
「……まだ、教えない」
にやりと笑って予想外の答えを言い、わたしの背後に回った。
頭が「?」でいっぱいになったその時だった。
「へ……?」
視界が真っ暗になったんだ。
まさか、この状態で行くの?うそでしょう?
後ろから押される感覚があった。
「ちょっ……!」
転んだらどうするの、どこに行くの、わざわざこんなことする必要あるの……?
言いたいことが山ほどある中、抵抗してもそりゃあ敵わないわけで。
押されるがままに歩き始めたのだった。
リアル幸くん!(いや、さんと言うべきか⁉)
りのちーの永遠友、薫です!
間接的にりのちーに会ったみたいで嬉しいです!
どうでもいいことをすいません‼
では。
あ、初めまして。りのんの永遠友…!
てか、りのちーって呼ばれてるんですね笑
早くもホームシックになっているらしくて、もう帰りたいとか言ってますよ。りのんが。
どうでもよくはないと思います、大丈夫です。
こんなに早くりのんの小説を読んでくれる方がいるなんて、思っていませんでした。
ありがとうございます。
>>64
わーっ、いえいえこちらこそ!
てか、堂々と愛称で呼んじゃいましたね。
全然知らない土地で頑張ってるりのちーを見習わないと……。
もしまた連絡することがあったら伝えてくださいますか?
わたしたち、応援しています、と。
こちらこそ返信くださり、ありがとうございます‼
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どれくらい歩いたんだろう……。
ここは、どこなんだろう……。
色々な疑問が頭の中で渦を巻いている。
分からないことありすぎて怖いんですけれど……。
きゅっと唇を噛み締め、少し下げていた顔を上げる。
すると、急にぱあっと視界が開けた。
「……わ……ぁ」
そこにあるものを見て、私の口から気が抜けたような声が出た。
色とりどりのお花が隙間なく咲いている、ここは……。
「……お花畑……?」
「そう。美藍に見せたかったんだよなー」
すごく、すごく綺麗……!
私は、大のお花好き。部屋には欠かさず花瓶にお花を挿してを置いているくらい。
「ここ私有地なんだけど、荒らしたり一部の花だけ取ったりしなかったら、摘んで良いらしいんだ!」
な……、何それ素敵すぎる。
ともかく、ここに連れてきてくれた水沢くんに感謝だ。
「水沢くん、ありがとうっ……!」
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天国にでも来ちゃったかと思うよ、私……。
「美藍てそんなに花好きなんだなー」
「うんっ!すっごく好き!綺麗だし、清楚だし……素敵要素が詰まってるもん!……って、あ」
思わず普通にしゃべっちゃった……!イントネーションとか変じゃなかったかな……。
「ごっ、ごめ……っ」
咄嗟に謝ろうと口を開いたところで水沢くんはにかっと笑った。
「謝る必要なんかねーよ。普通にしゃべってもいいじゃん」
「え。でも……発音悪いとか……なんか……その……」
普段、玲奈ちゃんたちに言われていることが引っかかり、素直に頷けない。
すると水沢くんは真剣な顔になって、私の瞳を覗き込んできた。
「それさ、絶対ウソだよ。全然変じゃねーもん」
その言葉に驚きつつ、嬉しさが込み上げてくる。
私の発音……変じゃないんだ……。
「……でも」
それでも怖さからか言い訳をしようとする私がいて、自分でも嫌になってしまう。
「でも、じゃない!大丈夫なんだから自信もてよ」
「……私は、わからない。だって、自分の声すら聞こえないもの……」
するりと口をついて出た言葉に水沢くんは絶句した。
あぁ……やってしまった、かも。なんで私はこんなことしか言えないのかな……。
久しぶりの更新!
……なのに、暗くってごめんなさい。
りのちーhello!
幸くん、カッコいいわ〜
でも、美藍ちゃんの気持ちも分かるかな。
ガルトにもちょこっと書いたけど、私葉っぱに来れない身でして……。
今日りのちーと話せる(というかりのちーが葉っぱにいる)のが凄く嬉しい!
次、いつ話せるか分からないから……
お互い頑張ろうね!
-21-
お互い俯いたまま、気まずい時間が流れる。
何か言わなきゃと焦って考えても、気の利いた言葉は何も思い浮かばない。
ああぁぁ、私があんなこと言わなきゃ……。
「あの……ごめんなさい……」
遂に沈黙に耐えられなくなった私は、顔を上げてそう言った。
水沢くんは一瞬ぽかんとした後、何故か吹き出した。
「なんで謝んの?美藍は何も悪いことしてないじゃん」
「え……いや、でも……私、あんなこと言っちゃったから」
「あれは、おれがいけなかったなって思ってさあ」
水沢くんの言葉に、今度は私がぽかんとする番。
「自分の声が聞こえないんだから大丈夫だって言われても、分かんないし不安だよな。おれ、たまにひとの気持ちとかあんまり分かってやれなくて。でも、本っ当に悪かったって思ってる、ごめんな」
どうしよう……謝らせちゃった……。
水沢くんは何も悪くないのに。
「ち……違うの!私は、その、確かに自分の声は聞こえないけど、聞こえないんだけど……でも嬉しかったの!発音おかしくないって言ってもらえて、びっくりしたけど嬉しかった。だから、謝らないで。あと……ありがとう」
言えた。伝わったかな。伝わってたらいいな。
久しぶりにこんなに長く話した気がするかも。
そんなことを考えると、自然と笑みが漏れてくる。
「……それなら、良かった」
そう言って、水沢くんは微笑むように笑った。
こんばんは、叶です。
りのんちゃんから小説届いたので
更新させて頂きました٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪
-22-
「あのさ……学校でのこととか、もし良かったら話してくれないかな?」
「えっ……学校でのこと……?」
いきなりのことに思わず言葉に詰まった私を見て、水沢くんは慌てだした。
「もちろん、嫌だったら言わなくていいから!」
嫌、ではないかも……。
でもそんな話しても暗くなっちゃうし……どうしよう。
「やっぱ嫌だよな!ごめんごめん、気にしないで」
またもや水沢くんに気を使わせてしまった、と思ったと同時にぽろりと声がこぼれ出た。
「嫌じゃないけど……」
「え」
「嫌じゃないけど!でもその、暗い話だし……水沢くんが嫌になっちゃうかもって思って……」
そう言った途端、水沢くんはすごい勢いで首を横に振った。
「おれは絶対嫌になんないから!大丈夫!」
「そっか……じゃあ、話そうかな……」
何から話そう、と考え始めて一番最初に思い浮かんだのはりこたんのこと。
りこたんのことも話さないとだけど、りこたんが悪く思われたらやだな……。
どう言えばいいんだろう。
そんなことを考えながら口を開いた。
「あのね……」
-23-
「幼稚部のときから一緒で、親同士の仲も良い親友がいたの」
小さい頃のりこたんが鮮やかなまま私の記憶の中で笑っている。
あのときは楽しかったな……。
なんにも考えなくて良くて、ふたりでずっと遊んでいられてて。
障害も、なにもなくて……。
「周りから双子みたいって言われるほど仲良しで、本当にずーっと一緒にいた」
楽しかった。楽しかった、けど。
全部、過去形なんだ……。
「でも私が事故に遭って耳が聞こえなくなってから、クラスの子たちに無視され始めてね。最初はまだ話しかけてくれる子とかいたんだけど……だんだんいなくなっちゃって。でもりこたんは、最後まで私と一緒にいてくれたの。すごく心強かった……」
水沢くんは相槌を打ちながら真剣な表情で聞いてくれている。
「だけど、いつの間にかクラスで一番偉い……というか、一番慕われてる子のところに行っちゃったの。そのときは、さすがに悲しかったかな……」
「あのさ美藍はその、りこたん?のこと庇ってるつもりなんだろうけど」
それまで黙っていた水沢くんが、急に口を挟んできた。
「そいつも、美藍のこと裏切ったんだろ。じゃあ、みんなと同じじゃんか」
それは……そう、かもしれないけど……。
「でもっ……りこたんは、私の、親友なの。私は、諦めが悪いから、まだりこたんのことが好きなの!また私に笑いかけてくれるって信じてるのっ」
これは、ただの現実逃避。自分でも分かっている。
でも、頭では分かっていても、心がどうしてもついていかないの……。
りのんちゃんから、
小説のお届けものです(*´˘`*)♡
ぜひ、読んでください!
また来ます( ᵕᴗᵕ )