きみの声を聞いてみたい。

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1:Rinon◆V6:2017/08/03(木) 23:43


こんにちは、Rinon(りのん)です!

りのちーという愛称で知られています(そんなことないか)。

『お願いだから、わたしを好きにならないで。』の作者でもあります。

優しい感想等、喜んで受け付けます♡ 厳しい感想…う、受けて立ちます!!

荒らし等はお控えください。もし、あったとしても、スルーします。


では、新たな物語のスタートです!!



    >>2 ♡ 登場人物

    >>3 ♡ プロローグ
 
  
  
   ( レス禁です…! )

68:Rinon◆TI:2017/12/27(水) 10:15

久しぶりの更新!



……なのに、暗くってごめんなさい。

69:薫+*Mio+*◆v.:2017/12/27(水) 20:08

りのちーhello!
幸くん、カッコいいわ〜
でも、美藍ちゃんの気持ちも分かるかな。
ガルトにもちょこっと書いたけど、私葉っぱに来れない身でして……。
今日りのちーと話せる(というかりのちーが葉っぱにいる)のが凄く嬉しい!
次、いつ話せるか分からないから……
お互い頑張ろうね!

70:叶◆Qg:2018/03/09(金) 23:06


 -21-

お互い俯いたまま、気まずい時間が流れる。

何か言わなきゃと焦って考えても、気の利いた言葉は何も思い浮かばない。

ああぁぁ、私があんなこと言わなきゃ……。

「あの……ごめんなさい……」

遂に沈黙に耐えられなくなった私は、顔を上げてそう言った。

水沢くんは一瞬ぽかんとした後、何故か吹き出した。

「なんで謝んの?美藍は何も悪いことしてないじゃん」

「え……いや、でも……私、あんなこと言っちゃったから」

「あれは、おれがいけなかったなって思ってさあ」

水沢くんの言葉に、今度は私がぽかんとする番。

「自分の声が聞こえないんだから大丈夫だって言われても、分かんないし不安だよな。おれ、たまにひとの気持ちとかあんまり分かってやれなくて。でも、本っ当に悪かったって思ってる、ごめんな」

どうしよう……謝らせちゃった……。

水沢くんは何も悪くないのに。

「ち……違うの!私は、その、確かに自分の声は聞こえないけど、聞こえないんだけど……でも嬉しかったの!発音おかしくないって言ってもらえて、びっくりしたけど嬉しかった。だから、謝らないで。あと……ありがとう」

言えた。伝わったかな。伝わってたらいいな。

久しぶりにこんなに長く話した気がするかも。

そんなことを考えると、自然と笑みが漏れてくる。

「……それなら、良かった」

そう言って、水沢くんは微笑むように笑った。
 

71:叶◆Qg:2018/03/09(金) 23:15

こんばんは、叶です。
りのんちゃんから小説届いたので
更新させて頂きました٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪

72:叶◆Qg:2018/04/29(日) 19:08


 -22-

「あのさ……学校でのこととか、もし良かったら話してくれないかな?」

「えっ……学校でのこと……?」

いきなりのことに思わず言葉に詰まった私を見て、水沢くんは慌てだした。

「もちろん、嫌だったら言わなくていいから!」

嫌、ではないかも……。

でもそんな話しても暗くなっちゃうし……どうしよう。

「やっぱ嫌だよな!ごめんごめん、気にしないで」

またもや水沢くんに気を使わせてしまった、と思ったと同時にぽろりと声がこぼれ出た。

「嫌じゃないけど……」

「え」

「嫌じゃないけど!でもその、暗い話だし……水沢くんが嫌になっちゃうかもって思って……」

そう言った途端、水沢くんはすごい勢いで首を横に振った。

「おれは絶対嫌になんないから!大丈夫!」

「そっか……じゃあ、話そうかな……」

何から話そう、と考え始めて一番最初に思い浮かんだのはりこたんのこと。

りこたんのことも話さないとだけど、りこたんが悪く思われたらやだな……。

どう言えばいいんだろう。

そんなことを考えながら口を開いた。

「あのね……」
 

73:叶◆Qg:2018/04/29(日) 19:10


 -23-

「幼稚部のときから一緒で、親同士の仲も良い親友がいたの」

小さい頃のりこたんが鮮やかなまま私の記憶の中で笑っている。

あのときは楽しかったな……。

なんにも考えなくて良くて、ふたりでずっと遊んでいられてて。

障害も、なにもなくて……。

「周りから双子みたいって言われるほど仲良しで、本当にずーっと一緒にいた」

楽しかった。楽しかった、けど。

全部、過去形なんだ……。

「でも私が事故に遭って耳が聞こえなくなってから、クラスの子たちに無視され始めてね。最初はまだ話しかけてくれる子とかいたんだけど……だんだんいなくなっちゃって。でもりこたんは、最後まで私と一緒にいてくれたの。すごく心強かった……」

水沢くんは相槌を打ちながら真剣な表情で聞いてくれている。

「だけど、いつの間にかクラスで一番偉い……というか、一番慕われてる子のところに行っちゃったの。そのときは、さすがに悲しかったかな……」

「あのさ美藍はその、りこたん?のこと庇ってるつもりなんだろうけど」

それまで黙っていた水沢くんが、急に口を挟んできた。

「そいつも、美藍のこと裏切ったんだろ。じゃあ、みんなと同じじゃんか」

それは……そう、かもしれないけど……。

「でもっ……りこたんは、私の、親友なの。私は、諦めが悪いから、まだりこたんのことが好きなの!また私に笑いかけてくれるって信じてるのっ」


これは、ただの現実逃避。自分でも分かっている。

でも、頭では分かっていても、心がどうしてもついていかないの……。
 

74:叶◆Qg:2018/04/29(日) 19:12

りのんちゃんから、
小説のお届けものです(*´˘`*)♡
ぜひ、読んでください!
また来ます( ᵕᴗᵕ )


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