「私、合唱部活辞めてきた」
それは、あまりにも突然ですぐに言葉が出てこなかった。
登場人物
倉本 早苗
文芸部に入っている
だが国語は苦手
主人公
近藤 美歌
合唱部に入っていたが退部をする
学級委員
合唱部活
4:じゃがりこ:2017/08/18(金) 20:45 ❌合唱部活
〇部活
それは、1ヶ月前の事
「私、文化祭でリトルプリンセスシンガーに選ばれたの!」
嬉しそうに、でも少し恥ずかしそうに美歌は言った。
この学校の文化祭では合唱部の発表がある。
それで5人がリトルプリンセスシンガーに選ばれるらしい。
その名前は何年か前の部員が適当作ったらしいが。
リトルプリンセスシンガーとは簡単に言えばソロの事らしい。
学年は関係なく上手な人が選ばれるから1年生が選ばれて
3年生が選ばれない事もあるんだって。
「本当!?すごいじゃん!何の歌を歌うの??」
えーっと、何だっけ…と美歌は顔をしかめた。
自分が歌う歌を忘れたんかい!
「あ!思い出した!ミマスさんのCOSMOSだよー」
そう言うと美歌は鼻歌で歌っているのを見て心の底から
頑張って欲しいと思った。
「どうして?折角リトルプリンセスシンガー…だっけ?
に選ばれたのに」
そう言うと美歌は少し悲しそうな顔をした。
話があるから部活終わるまで残ってと言ったのはこういうことだったのか…。
「歌を歌うのがもう嫌になったの。もうすぐ夏休みだし、コンクールもあるからずっと部活に行かないといけないなんて、1日中歌を歌うなんて耐えられない」
美歌の言い分に少し腹が立った。
誰だって部活や習い事を休みたくなることだってある。
だけど辞めるだなんて。
「そんなのおかしいよ…誰だって休みたくなる時くらいあるけどやめるなんて!美歌をリトルプリンセスシンガーに選んでくれた人に失礼じゃないの」