いつかの夜に捉えた、一枚の幻想のお話。 → >>002
◎ ガールズトーク板なんかに生息するらむが小説を書くスレでっす
→ 感想、評価、アドバイス等頂けたら幸いです。ガッツポーズして喜びます。
→ 不定期更新。きっといつか失踪するはず。
→ 荒らし成りすましダメですよ〜
→ 誤字は暖かい目でみましょうね…
→ 文才はまあ…平均的です。小6の平均こんなもんかみたいに見ていただければと。
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その狐はとても臆病なようで、あちらから姿を表す様子はありませんでした。
だが悠々と走るその影の形は、どこか我々を嘲笑うようにも見えるのです。
時々に何かに絡まり転けるその姿ですら、「わざと」と言いたげに目立っていました。
ぱちぱちと音を立てるのは、彼らでも夜の風景でもありません。その音は、一本の腕と五本の指に絡まれた、一つの松明です。
その僅かな火は、どこかに飛びた気に揺れています。
ふと、風の神様が嚔の一つでもしたのでしょう。
真夏の夜を照らした音はぐんぐんと大きくなり、燃え広がっていくのでした。
1−1.
いつから暦は嘘を覚えたのだろうか。もしくは我々がおかしいのだろうか。
9月の太陽は答えを出すことなく無責任に揺れる。
暑い。
とても暑い。
今の心情を聞いたら、きっと10人に10人がそう答えるだろう。きっと。
どうやら嘘をつき始めたのは暦だけではないようだ。そう、それは避暑地。自然の大国、森だ。
山奥に佇むひっそりとした家屋や、まるで異国のような緑。誰しも夢の一つ憧れたことくらいあるのではないだろうか。
ただし現実はこうも期待を裏切るものである。
だが幸福にも奥に進むにつれ段々と和らいできた暑さが見える。
きっとこんなに長閑な雰囲気であろうとも、夜になれば一気に冷え込み、ざくざくと歩く足音で体が冷え、また背後からは背後霊をすっ飛ばし何かが追いかけて来るような温もりもなにもないような恐ろしさに包まれるのだろう。
ひざ下10糎程度に位置する岩にリュックサックを置いて伸びをした。
「 ……んん、んー、 」
その後深呼吸にと吸った空気は、やはり澄んだものでとても美味に感じられた。
それもそうだろう。
何故って、人里離れた森の奥なのだから。
そう、人なんていないはず。きっと。
ラムちゃん、上手い!
平均より良いから!
こう、引き込まれていく表現と情景描写がすごくいい!
応援してるね!
ありがとう〜!
表現は結構こだわってたりするから気づいてもらえて嬉しい…!
亀更新になるけど、見てくれると嬉しいな
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