モテすぎて困るっ!−4カクカンケイ?−

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1:風月◆uM:2017/08/29(火) 11:31


 マイペースに小説を書いていきます。
 素人なので誤字があったり、話の内容がおかしかったりと
 読みにくいかもしれませんが、どうぞ温かい目で読んでくれたら
 嬉しいです<(_ _)>
 コメント・アドバイスもぜひどうぞ。返信はその日のうちには無理かも
 しれませんが、必ず返します。
 長文失礼しました。

 -このお話は恋愛小説です。-

>>2
登場人物紹介(明日に書きます。)
あらすじ(簡単な)

>>3
本編 1.モテすぎて困るっ!

 
 

104: +*藍*+<ao>:2017/10/15(日) 18:14

>>103
そうなんですか!
アーヤさんのご期待に応え、不意打ち姿がこれからも続々登場します。

105: +*藍*+<ao>:2017/10/15(日) 18:39

16.ドキドキ

ドキドキして、何も言えない。

「た、、たく、、くん、、」

「どうした?」

そしておっとりとした笑みを浮かべる。

「あのっ、、1回、、離してくれる…?」

「なんで?」

不思議そうな顔をして卓君は聞く。

「なんでって、、その…は、恥ずかしいっていうか。。人も、、いるし、、目立っちゃう…」

公園には犬の散歩をしている人とかが気付いた時には結構いて、皆私たちを見てくるんだもん。

「だから、、離して…?」

「目立っていいじゃん。」

当たり前のように言ったので私は驚いた。

「え?」

「俺と恋ちゃんだけの空間なんだ。周りの人なんて、、気にしなくていい。」

何それ。。その言い方、言葉、ドキドキするよ…。

「それに、」

そして続けて言う。

「恋ちゃんの心は俺色に染まってるだろ。」

わっ…抱きしめながらそんなこと言われたら、、ホント恥ずかしい。。。
あれっ?卓君って自分のこと「俺」って言ってたっけ?前まで「僕」だったような…。

「卓君ってさ、俺って自分のことと呼んでた…?」

卓君は首を振る。

「恋ちゃんの前だけだよ。」

抱きしめられてるから、熱が伝わってくる。
さっきっからドキドキする言葉言いすぎ・・・!

「反則だよ。そんなドキドキする言葉言って。」

「反則なんかないだろ。恋にはいろんなやり方があるんだよ。その人を振り向かせるためなら、
たとえ反則したって、いいんだ。」

「でもっ…」

「駄目だった?ならもういいよ。」

卓君は私から手を離した。

「恋ちゃんが嫌って言うなら、しょうがない。」

・・・

「嫌、、なんか言ってないよ。」

「…」

「卓君にドキドキする言葉言われると、心がどこか苦しくて、でも嬉しくて、ふわふわして…」

「ならいいじゃん。帰るよ。」

そして手を差し伸べる。

私はドキッとしたけれど、自然と卓君の手に触れ、握る。

そして夕日が照らす公園の並木道を2人で歩いた。


家へ帰っても、ドキドキはおさまらなかった。

頭の中を卓君の小悪魔な笑みが浮かんだ。


そういえば、千速君、誤解してたみたいだけど、、誤解なら解きたい。。

千速君、怒ってたぽいし、、

明日、千速君に事情聞いて、ホントのこと言おう。。
今日、言えなかったから。。

106: アーヤ◆TQ:2017/10/15(日) 20:09

ドキドキ&不意討ち連発で、私までドキっとされてしまう。
卓の僕も良いけど、好きな人の前では俺なんだねギャップが凄いよ

107: +*藍*+<ao>:2017/10/16(月) 18:41

>>106
ギャップってドキッとしますよね~
コメント毎回ども!

108: +*藍*+<ao>:2017/10/16(月) 18:56

>>少しだけ小説書きます。

17.誤解

次の日

私は教室に着くなり、急いで用意をして隣のクラスへ向かった。

千速君がいないか目で探す。

その時、ちょうど千速君が教室から出てきた。

「ちっ千速君!!」

呼び止めると、くるりとこちらを向く。
真剣な顔つき…。

「なんだよ、恋。」

「昨日、千速君1人で帰っちゃったよ、ね。それ、なんでかなぁって。誤解されてる気がして。。
誤解なら解きたいし・・・」

「…あぁ。それは…」

そして口ごもる。

「ごめん。人がいてはなせねぇ。休み時間で、いい?」

「うん。。」

「休み時間、裏庭な。じゃっ」

そう言い、自分の教室に戻っていった。

と、文ちゃんがやってきた。

「恋、HR始まるよ。」

「あっ、うん。」

109: アーヤ◆TQ:2017/10/16(月) 20:25

とうとう、こっちも告白とか?
続きが気になる

110: +*藍*+<ao>:2017/10/17(火) 18:12

>>109
告白…どうでしょう?
続きは今日書く。展開がハチャメチャなので読みごたえあるかも^^

111: +*藍*+<ao>:2017/10/17(火) 18:54

今日も少しだけですが小説書きます。
「17.誤解」の続きから↙

休み時間。

私は約束通り、裏庭へ急いで向かった。

「千速君!遅れてごめんね。」

すでに千速君は来ていた。

「別に、、。あ、でさぁ…昨日は。。」

「うん。」

「恋…………………で、、」

「なんて言った?」

「…今日の部活のあと、体育館に残ってろ、な。」

ええっ。
ここに呼び出したのに結局はそれ?!
まぁ、、いいか。。

「ok。」

「ああ。ごめんな。」

112: アーヤ◆TQ:2017/10/17(火) 19:50

超気になる展開だけど、告白して欲しいけどまだして欲しくない気持ちだよ

113: +*藍*+<ao>:2017/10/18(水) 14:05

>>112
ビミョーな気持ちですね。。
これからの展開にご期待を>v<

114: +*藍*+<ao>:2017/10/18(水) 18:57

18.ボール

部活にて。

私は練習に集中できなかった。

千速君のことが気になってしょうがない。

その時。

ダムダムダム...ダンッ

床を叩きつけるボールの音で、思わず男子バスケのコートを見る。

千速君が相手を素早い動きでかわしながら、ゴールのところまで行く。
そしてジャンプし、ボールをゴールへ入れた。
ボールはかろやかな動きですっとゴールを通り抜け、床へ勢いよく落ちた。

「シュートッ!!!」

「すげぇ!」

「千速、やったなっ!っしゃぁ」

男子バスケの友達が千速君の周りへ一斉に集まる。
やがて千速君は人で囲まれ見えなくなった。

「すごい…」

ぼそっとつぶやき、頭の中でゴールを入れる瞬間の千速君を思い出す。

その姿に憧れた。私もうまくなりたい・・・!

千速君のことが気になったけど、私は練習に励んだ。

*

「部活終わります!ありがとうございましたー!」

「「ありがとうございました!」」

部活が終わり、女子部員も男子部員もわらわらと帰っていく。

体育館に残ったのは、私と千速君だけだった。

私は、千速君の方へ駆け寄る。

「あの件のことだけど。。」

「・・・俺が昨日、勝手に帰っちまったのはごめんな。」

えっ。。

「ううん。。正直驚いたけど、大丈夫!」

「うん。で。。俺、、機嫌悪かったんだ。」

「機嫌・・・??」

「だって・・・あの卓って奴と恋、付き合ってんだろ?」

その言葉をもう1度自分に言い聞かせ、驚いた。

「付き合ってないよ!お出かけに誘われたから、、卓君とは友達…」

…告白された…  っていうのは言えない!!

「そっか。誤解してたみてぇ。ごめん。」

しゅん、とうつむく。

「大丈夫…!」

「あのさぁ」

「?」

「ちょっとまってろ。」

そう言い、スクールバックからペンを取出し、自分のボールに何か書き始めた。
何してるんだろうと、気になったけれど、書き終わるのを待った。

やがて・・・

「はい。キャッチしろよ。」

何かが書かれたボールを千速君が私にポーンとパスした。

私はそのボールをキャッチする。

そして文章を見、驚いた。

_お前のこと、好きだ_

「・・・ええええええええええっ!!!」

声にだし、叫んだ声は、体育館に響き渡った。。。

115: アーヤ◆TQ:2017/10/18(水) 20:42

何この展開!!?

恋はどっちにしても返事をしないといけないってことじゃない二人にだけど?

116:小塚和彦 元・藍:2017/10/19(木) 18:05

>>115
はちゃめちゃです(笑)

117: +*藍*+<ao>:2017/10/19(木) 18:33

>>116なりきり板行ってて名前変えるの忘れてた;
私です^^;

118: +*藍*+<ao>:2017/10/19(木) 18:49

19.恋、どうする?!

「うるせー」

少し照れながら千速君は言う。

ど、、どうすればいいの…

「なぁ。」

「・・・はっはいっ?」

やばっ慌ててたから敬語になってしまった…恥ずかしい!
でも千速君は気にしていないようで。よかったぁ…

「そのボール1回かして?」

「うん…?」

「俺が今からこのボールをここから投げる。」

「でも相当の距離だよ…?というかなんのために…」

「ロングシュートが成功したら、俺と付き合え。」

「つっつつつ、付き合うぅ…っっ?!」

「いいだろ。」

いいだろ、って…まだ返事もしてないのに。
成功したら付き合うなんて、何そのパターン。

「いくぜ!」

「えっ」

ポーン…

千速君がボールを投げる。
その姿は輝いて見えた。

ドンッ…

ボールがゴールを軽やかに通り抜ける。

・・・てことは、付き合う…。。

「付き合え。成功したから」

・・・いきなり付き合うなんて…むりぃぃっ!

そうだ・・・!

「1ヶ月間、千速君と付き合ってみて、よかったら返事をして、本格的に付き合う。それでいい・・・?」

「・・・」

「嫌だ?」

「分かった。俺、本気見せてやるから。」

真剣な顔…

その時。

ドンッ・・・!

「!?」

「…恋。」

いきなり壁ドンを…!
顔が近い…見つめられるとドキドキする。。

「どうしたの。。急に・・・」

「お前のこと、振り向かせてやる。機嫌の1カ月間の間で。」

綺麗な目が私をまっすぐに見つめる。
心臓がはねあがりそう…

「うん。じゃあ、私のこと振り向かせてね?」

わざとらしく、小悪魔みたいに私は言った。

「・・・おぅ。」

119: アーヤ◆TQ:2017/10/19(木) 19:14

なんだか卓も余裕だけど、簡単に行かない様にするのが恋愛ストーリーの約束だから卓も本気の本気で行かないとね

120: +*藍*+<ao> hoge:2017/10/20(金) 18:19

>>119
ですね^^;

121: +*藍*+<ao>:2017/10/21(土) 11:16

20.主役は誰?

「皆、静かに!」

文ちゃんが皆を黙らせ、教壇へ歩いて行く。

そして教壇に着くと、皆の方を向き、微笑んだ。

「では、今から毎年恒例の行事『楠中学クラス発表会』の劇について決めます!」

その瞬間!

皆が「やったー!」とか、「恒例の行事、来たーーっ」とか、喜びの声を一斉に上げた。

私の通う楠中学校では、毎年秋に行われる『楠中学クラス発表会』っていうのがあるの。
毎年恒例の行事で、皆、この季節が来るとすごく張り切ってるんだよ。

勿論、私も。
だって、皆で劇をするんだよ。完璧に出来た時嬉しいし、皆で協力するから、団結力が一層芽生える。

去年、私のクラスでは白雪姫の劇をやったの!
去年の劇の主役の”白雪姫役”は私だったんだ。

あれこれ考え、わくわくしていると、文ちゃんがぐるりと皆を見渡す。
あぁ、静かにしなさいってことか。

皆は姿勢を正して、文ちゃんに向き直った。

「去年は、1−A組では「白雪姫」の劇をしました。1−Bでは、確か「赤ずきん」…でした。
今年も劇をしますが、なんのお話の劇がいいか、昨日宿題として考えてきたはずです。では挙手して下さい。」

「はいはいは〜い‼」

「夢川さん。」

最初に手を挙げたのは、『夢川 歌』ちゃんだった。

「歌はねぇ、シンデレラがいいと思いま〜す!」

その後、皆から賛成の声がわきあがる。

「私も、シンデレラがいいと思います。」

「俺もー!」

「うん!これでいいよね。」

またもや文ちゃんがぐるりと皆を見渡す。

「この意見に賛成の人、挙手して下さい。」

バッと皆が手を挙げる。
私もね。

「では、シンデレラに決定です!次に、主役のシンデレラ役を決めます。立候補、ありますか?」

「俺は恋ちゃんがいいと思いまーす!」

私の名前を言ったのは、絆君だった。

「えっ!?」

きょろきょろしていると、文ちゃんが私の方を向き、微笑んだ。

「僕も、恋さんがいいと思うな。」

「俺も!」

「私も〜」

「あたしも。恋ちゃん可愛いもん〜!」

次々に私の名前が教室を行き交う。

「ふぅ。。じゃあ立候補します…!」

こんなに言われて、「嫌です」なんて言ったら冷たい目で見られそうで、立候補してしまった。

「では、恋さん、教壇の方へ。」

文ちゃんに促され、私が教壇へ行く。

と。

「歌も立候補する!」

言ったのは歌ちゃんだった。

「恋ちゃんばっかりずるくなぁ〜い?」

その声にはトゲがあった。

こわ。。。い。。

122: アーヤ◆TQ:2017/10/21(土) 13:04

久々の絆が登場!!

まあ、恋も大変だと思うけど頑張れ👊😆🎵

123: +*藍*+<ao>:2017/10/22(日) 16:56

>>122
ほんと久々です、絆。
歌ちゃんと恋の展開にご期待です。

124: +*藍ぷらす兎夢*+<ao.tomu> ◆uc *君と居ると心がポカポカして、寒い日でもあったまるよ*:2017/11/05(日) 17:22


 一旦あげ☝

125: +*藍ぷらす兎夢*+<ao.tomu> ◆uc *君と居ると心がポカポカして、寒い日でもあったまるよ*:2017/11/05(日) 17:49

21.主役は恋?or歌?

夢川 歌ちゃんは、可愛い。
色白の肌にぷっくりとした頬はピンク色に色づいている。
うすい唇はツヤツヤ。
茶髪に近い髪色のミディアムヘアをカールさせて、頭の上でみつあみカチューシャにしている。
勿論、歌ちゃんはモテる!

そんな歌ちゃんと、シンデレラの劇の主役決めで対立(?)するなんてっ!!
いや、いやいやいやーーーっ!
シンデレラの主役にふさわしいのは歌ちゃん。
私に勤まるわけない。。

しかも今、歌ちゃんにトゲのある言葉を言われて…。

皆がざわつき始める。

この状況、どうすればいいの、、

「皆さん静かに!!」

文ちゃんの声で皆が一瞬にしてシーン…となる。

「立候補者が2人いるので、投票にします!!今から、この2人に主役になったらどうしたいか、を、皆さんの前でスピーチしてもらいます!それを聞き、その後紙を配りますので、そこに2人のうちの1人の名前を書き、私のもとへ持ってきてください!」

えええええっ!!??投票制っっ???

間をいれずスラスラと大きな声で文ちゃんが言った…
その直後!!
それを聞いて皆がわあああっと歓声を上げた。

「クラスの美人女子2トップ同士の戦い!?」

「俺は恋ちゃんに入れる!もう来まってるんだあ〜」

「私歌ちゃんにしよっと!」

「ええー?恋ちゃんもシンデレラにふさわしいよぉー」

「僕はどっちにしようかな…」

クラス中のあちらこちらで湧き上がる歓声に、私はアタフタした。
歌ちゃんはこちらを横目で睨み、ふふっと不気味な笑みを浮かべた。

歌ちゃんと…スピーチで…投票制…。。
文ちゃんーっなんで投票制にしたのーっ!
後で問い詰めてやるんだから!!

そんな私をスルーして、文ちゃんが言った。

「では、スピーチよろしくお願いします。」

はあああ…もう逃げ出したい!

「歌からやるねっ!」

その後、私の前を通り過ぎる時、歌ちゃんがぽつりと言った。

「歌の完璧なスピーチを、そこでつったって見ててねっ!」

「えっ。。」

またもやアタフタする。

でも、歌ちゃんのスピーチ、どんなだろう。。

「皆!クラスのアイドル、夢川 歌だよっ!」

始まり方がすごい。
「クラスのアイドル」だなんて。。
でも、ホントに歌ちゃんはクラスのアイドル的存在。
言ってることは事実なんだケド…

「歌はぁ、主役になったら、皆をドキドキさせちゃうような、切なく、甘く、、、しっとりゆったりしたゲキをお届けするよぉ!」

そうしてクルクル回った。

「歌が主役になれば、超いい劇になるよ。投票してね〜!」

そして歌ちゃんのスピーチは終了。
よく分かんなかったけど、なんとなく派手ですごかったかも。

「次、恋さん。」

文ちゃんに促され、教壇に立つ。

ううう。。。

皆の視線が集まる。

どっ

どうしよう…!!

126: アーヤ◆TQ:2017/11/05(日) 18:01

苦笑だね、頑張れ

127: +*藍ぷらす兎夢*+<ao.tomu> ◆uc *君のこと見てると胸が痛むの。君の笑顔が幸せそうで*:2017/11/08(水) 18:04


 >>126 アーヤさん*

 ^^;

128:     あお    ◆uc:2018/01/04(木) 17:54



 お久しぶりです!作者のあおです。
 小説放置しておりました(・。・;
 すいませんm(__)m
 これからは書ける限り?)書きたいと思います☺
 

129:     あお    ◆uc:2018/01/04(木) 18:20

22.恋のスピーチ..劇の主役は?

なんて言えばいいの?

でもここに来てしまった限り、やらなきゃ‼

私は教壇に立ち、前を見つめた。余計なことは考えない!よしっ

「私が主役になったら、皆を笑顔にできる劇にしたいです。私は去年、劇で主役をやりました。
 その時、セリフを間違えてしまい、私は後悔しています。皆を笑顔に出来なかった、完璧な演技ができなかった、そう思い続けていました。でも、今年の劇で、また主役になり、今度こそは完璧な演技をして、皆を笑顔にしたい。そう思います。劇を見てくれる人が、楽しめて、思わず笑みがこぼれてしまう、、そんな劇にしたいです…! おわりです」

皆から拍手がおこった。歌ちゃんを抜いて。。
でも‼ 
最後まで言えた…!怖かった、けど言えた…。
この気持ちがクラスの皆に伝わればいいな。


「恋さん、ありがとうございました。では、2人のスピーチを聞いて、どちらが主役にふさわしいか、投票で決めます。私が順番に名前を言います。主役にふさわしい人の方に挙手してください」

文ちゃんが言うと、皆はザワザワし始めた。
怖いなぁ…歌ちゃんが主役になるのかな。。そんなこと分かんないけど…。

*しばらくして

「皆さん決まりましたか?…いいようなので、、。まず、歌さんが主役にふさわしいと思う人!」

・・・

「いないのですか?」

文ちゃんが問いかけても、皆挙手しない。
えっ。歌ちゃんがふさわしいと思う人が誰一人いないなんて、歌ちゃんは…。

私が歌ちゃんの方を向くと、目が合ってしまった。
鋭い目つきで私をとらえると、ふいっとそっぽを向いた。
やばい…歌ちゃん、怒ってる…あの歌ちゃんを敵にしたら、人生、終わる…。
それにこんな皆の前で、、可哀想だしっ。

思わず私は口を開いた。

「みっ皆!歌ちゃんがふさわしいと思うって人、いないの?も、もっとよく考えたら……」

私が途中まで言いかけたとき、歌ちゃんが私の口元に手をかぶせた。

「…ん…?!歌…ちゃん?」

「余計なお世話。恋ちゃんが主役よ、完全に」

「…ほんとにそれでいいの…」

「もう何も言わないで。文ちゃん、進めて」

歌ちゃんにそう言われるまで唖然としていた文ちゃんが、はっとなった。

「あ、、こ、この結果、主役は恋さんです…!!」

皆から、拍手がおきる。
今度は歌ちゃんも、軽く拍手していた。

と...絆君が言った。

「恋ちゃん、頑張れ‼」

絆君の笑顔に、きゅん、となったのは気のせい...?

「ありがとう、絆君、皆…!」

絆君、頑張れって言う言葉、無駄にしないよ。
皆も、こんな私を選んでくれてありがとう!

>>次回 23.王子様役は? 

130:萌恵◆yc:2018/01/04(木) 19:05

いつも読んでます!すっごくドキドキするし、なりより続きが楽しみです(*ゝω・*)ノがんばれ!

131:     あお   ◆uc:2018/01/05(金) 17:30



 >>130ありがとうございます!ドキドキをもっと届けられるよう、頑張ります☺

132:     あお   ◆uc:2018/01/05(金) 18:04

23.王子様役は?

シンデレラ役決めが終わり、業間休み……

「恋!主役のシンデレラ役おめでとう!」

業間休みになって、すぐさま私の席に来た文ちゃんは、うるうると目に涙を浮かべてる。
意外と文ちゃんって涙もろいのかなぁ。

「ありがとう!文ちゃん!もうドキドキしたよ……超緊張したもん」

「え〜、でもすごいいいスピーチしてたじゃん。あれが緊張してた人のスピーチだなんて思えないよ」

「そう?」

「次の5時限目は王子様役決め……ふふ、楽しみね」

「えっ?楽しみって?何が?ねぇ文ちゃん!」

「あっもう業間終わる。じゃーね〜」

私の問いかけには答えず、すたすたと席に戻ってしまった。
文ちゃん、どういう意味なの?

*

5時限目……王子様役決め
文ちゃんが教壇に立って、言った。

「次は王子様役決めです。立候補ありますか?」

その瞬間!!
男子ほぼ全員が挙手した。絆君も。
私が教室を見渡すと、1人だけ挙手していない男子がいた。

赤沼 城(あかぬま じょう)君。
すらりと背が高くて、いつも一人で行動してる。
と、目が合ってしまった。
城君はすぐそっぽを向いた。私なんかどうでもいいみたいに。

あ、文ちゃんというと……
ふふっと微笑み、ダンボール箱をバンッと教卓に置いた。
男子は相変わらず挙手したままだったが、驚いた表情でダンボール箱を見た。

「くじ引きです!実は、業間休みに男子達が王子様役になりたいと言っていたのを聞きました。
 なので、ほぼ全員が挙手すると想定してくじ引きをつくったのです!!!」

えええっ!?さっき私と業間休みに話してて、いつくじ引きなんか作ったの!?
文ちゃん、あなたは何者ですか。

「えー、今挙手した人は、教卓前に並んで下さい。そしたらくじ引き引いてってくださいね。ひとつだけ丸の付いた紙が入ってます。それを引いた人はあとで聞くので……」

言い終わると、男子は一斉に手をダンボール箱に入れた。

「よしっっ!!」

絆君は、ばっ!と紙を引くと、血走った目で紙を見た。

「…なんだよ」

絆君はとぼとぼと席に戻って行った。
ああ、あたらなかったんだ……。誰に当たるんだろう。シンデレラ役の私もドキドキ。

全員が引き終わると、文ちゃんが男子に聞いた。

「王子様役、誰でしたか?」

文ちゃんが聞いたのに、男子は何も言わなかった。
え?どうして誰も何も言わないの?誰かしらあたってるはずなのに……。

沈黙が続いた後、ガタッと椅子から立ち上がる音がした。

皆が音がした方を振り向く。
私もそっちを振り向いた……。


立っていたのは、王子様役に立候補しなくて、くじ引きも引いてないはずの赤沼城君だった。




「王子役、俺だけど」


気のない返事をして、教室を見渡した。



一瞬、私を目でとらえた。
どうして……?



でもなんで城君が……くじを持ってるの……?

次回 24.城君との劇練習

133:     あお    ◆uc:2018/01/06(土) 11:54

24.城君との劇練習

教室に沈黙がはしる。

どういう意味?

「えっと、赤沼さんは挙手しなかったし、くじ引いてなかったと思うんですが」

文ちゃんが聞くと、城君は頭をかいて言った。

「俺くじ引いた。挙手は忘れただけ。眠かったから」

「眠かったって……」

文ちゃんは、ため息をつくとしかめっつらになった。

「眠いだなんてただの言い訳ですよね?」

「…」

城君は無言のまま席につき、机につっぷした。

と、担任の先生が言った。

「まぁいいんじゃない?赤沼さんがやらないっていうなら、ほかの人に……」

先生が言いかけたとき、城君は言った。

「俺やるけど。王子役」

ってことは王子様役は城君‼?
クールな城君とだなんて……劇の練習の時緊張するよーっ。

*

「これから劇の練習をします。劇で人物を演じる人は、私が事前に台本を作っておいたので。もう配ってありますよね?それを持って練習しに行ってください。王子様役の赤沼さんと、シンデレラ役の恋さんは、隣の空いてる教室で練習を」

文ちゃんが言うと、城君は私のもとへ来た。
何々何々…?!怖い!城君の目が‼

「行くぞ」

城君は一言言うと、先に隣の教室へ行ってしまった。

「あっ待って!」

隣の教室に行くと、城君は台本を朗読していた。

うわぁ……この空気気まずい!
なんか喋ったほうが良いのかなぁ……。

「ね、城君……」

「姫、一緒に踊りましょう」

「えっ?」

城君はくすくす笑った。
初めて見た。城君の笑顔。

「台詞言ったんだよ。本気にしてんのか」

「なっ本気になんか!!」

城君、女子をからかって‼
むっ……
私がふくれていると、城君は私の頭に手を置いた。

「んだよ、その顔。まぁ頑張ろうぜ」

……!
その笑顔にドギマギしてしまう。
からかっといて頑張ろうぜって、応援されても嬉しくないもん!

「……じゃあ最初から台詞通して言ってみよう。動きは後にして」

「おぅ」

*

「ふぁーっ。疲れた……台本が長い!外の空気でも吸ってこよっと」

私がベランダに出て、外の空気を吸っていると、城君が隣に来た。

「お前っておもしれーな」

「どっどこが!!」

私が反撃すると、城君はくすくす笑った。
そしてマジメな顔つきになって言った。

「こんなに笑ったの久しぶり。俺、いつも無表情で無口だからさ、友達もいない」

いきなり態度が変わった城君にまたドギマギしてしまう。

「そっそっか」

「お前っていつも笑顔だよな。どんな時でも」

「えっ」

「俺、そういうお前が羨ましい」

「……城君だってさっき笑ってたじゃん!」

すると、私の顎をクイッと上にあげた。
顎クイってやつ?えっ何?!

「俺が笑顔になれるのは、お前が笑ってるからだよ」

城君は私の顎から手を離した。

「……城君が笑顔だと、私も嬉しい。劇の練習も本番も頑張ろう。王子様」

私は微笑みかけた。
城君も笑う。

「おぅ、姫」

次回25.くじけそうな時でも

134:萌恵:2018/01/06(土) 12:41

文がとても凄い…。すっごくキュンキュンします\(^o^)/

135: アーヤ◆TQ:2018/01/06(土) 15:13

親キャラ登場なのかな?

136:     あお    ◆uc:2018/01/07(日) 13:25



 >>134文ちゃんはマジメでテキパキしてて、天然な恋にとって尊敬できる親友です☺
   ありがとうございますm(__)m
 >>135赤沼城君は新キャラですね☺一人を好む男子ですが、恋には心を開いたみたいです。

137:     あお    ◆uc:2018/01/07(日) 13:48

25.くじけそうな時でも

次の日……

劇の練習

「姫!待ってください!」

城君と私は劇の練習に取り組んでいた。

「12時の鐘がなってしまったんです、もう帰らなくては!さようなら、王子様」

「……あっ、姫のガラスの靴……。届けなくては」

一通り通したところで、城君が言った。

「おい、お前。表情が硬いぞ。普段は表情くるくる変わるのに。どうしたんだよ?」

私は、はっとした。
確かに、うん。自分でもわかってた。
表情がさっきからずっと硬い気がする……。
どうしてかは分からない……。なんで?

「ごめん、自分でもなんでか分からない」

「1回思いっきり笑ってみろ」

「えっ?こう?」

私が笑って見せたつもりが、城君はため息をついて私を見た。

「全然できてない!お前そんなんでこれからあと1週間の練習と、本番をやるつもりか?!」

城君の目が怖い。
どうしよ、私のせいで練習が進まない‼

「ごめんね」

謝ると、城君はしかめっつらになった。

「お前さっきから、ずっと表情硬いぞ!!
 これで一通り練習したの4回目だけど、1回目から表情硬かった。
で、謝ってばっか。謝ってるくせに何回やっても同じ結果!いい加減にしろよ‼」

「そんなこと言われても……」

「お前シンデレラ役決める時のスピーチで、皆を笑顔にできる劇がしたいって言ってたのに、こんな劇で本番皆が笑顔になると思うか?自分に甘いんだよ‼笑顔にしたいって言うのは言葉だけか?行動で示せ‼」

正論を言ってるんだろうけど、そんなこと……言われたって……。

タッ

「おいお前‼逃げてどうすんだよ……」

「どうしたらいいか分からないんだもん‼」

私は教室から出て、廊下をひたすら走った。
行先も分からないまま、ひたすらに、走った__

と、

どすっ

「恋ちゃん?!」

「絆君‼ごめんね、前見てなくて……」

「様子が変だな、どうしたの」

「……実は……城君と……」

*

「城、短気だから」

「でも、怒ってたわけじゃないと思う。正論だったと思うし」

「そのうち慣れるよ」

「そうかな。ごめんね、なんか関係ない絆君に……」

「いいよ、別に。城、短気だけど慣れれば大丈夫だよ」

「うん。頑張るね!ありがとう!」

私は絆君とさよならして、城君のいる教室に戻った。

次回 26.あきらめない‼

138:アーヤ◆PY:2018/01/08(月) 09:17

卓も出してあげて欲しいよ

139:     あお    ◆uc:2018/01/08(月) 17:02



 >>138卓はしばらく登場しなそうです^^;
   城↬千速↬卓↬絆…みたいな順番で登場するハズ...;

140:アーヤ◆PY:2018/01/08(月) 21:40

そうなのか、城も恋に片想いする感じ?

141:     あ お    ◆uc:2018/01/09(火) 17:58



 >>140城は恋愛感情ほぼないので、城にとって恋は良き女友達です^^

142:     あ お    ◆uc:2018/01/13(土) 17:33

26.あきらめない‼

私が教室のドアを開けると、城君はあぐらをかいて座っていた。

「あの…さっきは逃げて…」

言いかけた時、城君はよいしょと立つと、私に台本を差し出してきた。

「お前なら戻ってくると思ってた。今度は表情やわらかくな」

びっくりした。
さっきはあんなに言ってきたのに、今は真剣なまなざしで私を見つめている。

「うん…‼」

*

「よし‼今のよかったぜ。その調子で。俺も皆もお前に期待してるから」

よかった……
今度は出来た……!
思わず笑みがこぼれる。

「あ、そろそろ劇の練習終わりだ。教室戻るか」

「……あの!」

私は前にいた城君の制服の裾を引っ張った。

「お前…」

「私、城君が叱ってくれたおかげで、上手く出来た。さっきまで心折れてたけど、今はもう平気。
何があってもあきらめないから!城君と皆の期待は裏切らない!約束する」

私は城君の目を見ながら言った。
もう、どんな困難があってもあきらめない。それを城君は教えてくれた。

「……そんなの分かってる、言わなくても」

「えっ?」

意外な返事にびっくりした。

「お前は簡単にあきらめる奴じゃない。たとえ心が折れても、また立ち直る。それに、お前が皆の期待を裏切らないことくらい知ってる」

「城君……」

「頑張ろうな、お互い」

城君の笑顔はすごく優しかった。
でも、目つきはすごく真剣で。

「お互い頑張ろうね」

私も城君に言った。

城君はそのあとは何も言わず、教室へ戻って行った。

劇まであと5日。
演技を完璧にするのは勿論、本番は皆を笑顔にする。
絶対に……。

次回 27.本番…でなんとハプニング発生?!

143: アーヤ◆TQ:2018/01/13(土) 18:37

恋を信頼しているね城は,頑張れ二人成功祈っている

144:     あ お    ◆uc:2018/01/14(日) 10:47



 >>143
 城は恋に期待していて信頼しています。
 劇は成功するのか…?でも27章は本番でハプニング発生しちゃうんです..;
 でもそのハプニングを乗り越えられるのか.. 注目です‼

145:     あ お    ◆uc:2018/01/14(日) 11:38

27.本番…でなんとハプニング発生?!

そして、私と城君はひたすら練習をして、あっという間に5日がたった。

本番__

朝から文ちゃんの熱がこもった声が教室中に響き渡っていた。

「皆さん、いよいよ、もう今日です!あと40分後です!いいですか、最高の劇にしましょう‼」

皆は大きな声で返事をした。
私も、勿論大きな声で。
だって、1週間という短い間に精一杯城君と練習してきて、最高の劇にできないはずないもん!

城君の席の方を見ると、私に向かって笑いかけた。
私も笑い返した。

*

いよいよ、私たちのクラスの発表が始まる。

「次は、シンデレラの劇です。1週間という短い間でも一生懸命練習し、劇の準備も頑張ってきました。
どうぞ、ご覧ください」

司会の人が言い終わると、ステージの幕が上へ上がった。
全て上がり終わると、客席の大勢の人が見えた。
最初は、意地悪なお姉さんたちに言われて掃除をするシーン。

私は、そこでは台詞があまりなかったので、台詞より劇に集中した。

*

そして、王子様と踊るシーン。
王子様役の城君がやって来た。

「そこの美しい貴女……、名前はなんと言うのですか」

「ごめんなさい、名前は言えないのです」

「そうですか……。お願いがあります、姫、共に踊ってくれますか?」

城君が私に手を差し伸べる。
私はそっとその大きな手に触れた。

「はい」

そして、私と城君は踊った。

次は12時の鐘が鳴って、階段を下り、ガラスの靴を片方落としていくシーンだ!

カーン……

「あっ、私はもう帰らなくては。短い間でしたが、楽しかったです。王子様、ありがとうございます」

「姫!」

ガラスの靴を片方落として、私は一旦ステージの端に行った。

そこには文ちゃんがいた。

「恋、すっごくいいよ。皆も笑顔だし……。最後まで全力を尽くしてね!」

「うん!文ちゃん、応援しててね!」

*

王子様がシンデレラのことを探していて、シンデレラとお姉さんたちが住む家にガラスの靴を持って王子様が訪ねてくるシーン。そしてシンデレラと王子様は幸せになるんだ。

「姫……。貴女が前の……」

「……王子様」

「貴女が前の美しい姫だったのですね!さ、共に行きましょう。貴女を探していたのです」

「はい……王子さ…」

その時、いきなり気持ち悪くなった。
酷いめまいが私を襲った。

私は倒れた。客席の人たちがざわざわしている。
近くから城君の声。
でも、だんだん声は遠ざかっていった。

__どうしよう。

皆を笑顔になんてできないの……?

私のせいで……

次回 28.皆を笑顔にする!

146:萌恵 ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2018/01/14(日) 12:19

あー!恋ちゃん( ゚д゚)

次回が楽しみです

147:     あ お    ◆uc:2018/01/15(月) 18:25

28.ごめんね@(題名を変更しました)

「こ……!……い……!」

聞き覚えのある声で目が覚めた。

「城……君?」

私は城君の手に自分の手をのせた。

「お前……!よかった……」

私は起き上がって周りを見渡した。
ここは保健室か。
でも私、どうして……

「私、倒れたんだよね……」

「そう。台詞言ってる途中にいきなり倒れて、俺と文で保健室に連れてったんだ。その後しばらくして文は教室に戻ったけど、俺は心配で……先生に許可もらって保健室に残ってんの」

そして城君は微笑んだ。

「よかった。このままずっと起きなかったらどうしようと……」

私はそれには返事をせず、言った。

「体育館に行かなきゃ……。もう一度劇をしないと……」

私はまだくらくらする頭をおさえながら、ベットからおりようとした。
そんな私を城君が慌てて止めた。

「おい、無理だって。何しろもう劇は中断されて体育館には誰もいないし」

「嫌……。私のせいで劇が台無し。もう一度だけ、劇を……」

その時、めまいがした。

「うう……」

「無理すんなよ…?台無し?そんな訳ない。お前は頑張った。もう十分……」

「嫌なの‼皆でたくさん練習して、準備もやってくれたのに、劇が中断だなんて。皆を笑顔にしたいの……。
こんなんじゃ、このままじゃ駄目……」

「だから、いくら言えば諦めるんだ‼諦めることも大事だろ。それに体調がまだすぐれないのに劇なんかやったってまた倒れるかもしれねーし。そんなんじゃ皆を笑顔になんて一生無理だぞ?」

「諦めたら駄目だよ。私、行く……。せめて皆に謝りたい。ごめんなさい、私の責任です。って」

私は泣いていた。
大粒の涙が頬をつたり、布団へ落ちる。

「お前、そんな自分責めるなよ!責めたからってなんもなんない。ただ自分が苦しむだけだろ‼」

「私の責任だもん。こんな大事な時に、倒れたりなんかして……。皆を笑顔に出来なかったのに、黙っていられる訳ない!」

私は涙を制服の裾で拭きながら大声でそう言った。

「……」

城君は黙っていた。

次回 この章の続きです!

148:     あ お    ◆uc:2018/01/16(火) 18:20

29.ごめんねA

しばらくの間、保健室は静かだった。
沈黙が続いた。
私は口を開いた。

「城君……やっぱり私謝りに行く。全部のクラスを回って、謝りたい。劇が出来ないなら、謝りたい」

そう言うと、城君は私の頭をかるくゲンコツした。
私は正直驚いた。頭を抑えながら城君を睨む。

「痛っ……。何するの、城君」

「あのさぁ、お前って人のことばっか気にしすぎ。他人を思うことはいいことで、お前の長所だけどよ、それが悪い方に出てる。自分のことばっか責めて、自分の責任だ、皆に謝りたい。……ふざけんな」

城君は窓の方に行くと、溜め息をついて言った。

「皆はそんな気にしてないと思うぞ?劇のことより、お前のことを心配してるんじゃないのか?自分に責任負わせて、苦しい思いして泣いてんの。可笑しいわ」

「だって私の責任だもん‼」

「だってだってって、いつまで自分責めてんだ‼少しは分かれよ‼いつまでも引きずって、一生そんな辛い思いしてんのか?謝るのは勝手だけど、謝ってどんな返事が返ってくると思うか?「劇のことより、恋は大丈夫?」、
そんな返事が返ってくると俺は思う。……あ、文が来たぞ」

謝ってそんな返事返ってくるの?
でも、私が悪い。謝らなきゃ。

「恋ー‼起きてよかった……。もう、目覚めないのかと思ってたわ。クラスの皆も、大丈夫かなって心配してた。恋が起きたなんて言ったら”皆嬉しいしほっとするだろうね”。よーし、皆に言ってくるわ〜!」

皆嬉しいしほっとするだろうね……?
ホントにそうなの……?
クラスの皆も心配してくれてるの?

「文ちゃん、ごめんなさい。私のせいで劇が台無し。私、まだ教室戻れないから、皆に言っておいてくれる?本当は私から謝りたい……」

私が言っている途中に、文ちゃんは笑った。

「何言ってんの?劇はしょうがないよ!そんなことより恋が心配だった。謝るなんてそんなことしなくていいのに!自分を責めなくていいのに〜」

……えっ
そんな風に思ってたの……?

思わず涙がぽろぽろこぼれた。

「ちょ、恋?泣く必要ないでしょ…」

「そんな風に思ってたなんて……。私が悪いと思ってた。全部私に責任があるって……。
私、皆が大好き……」

私は文ちゃんの手を握りしめて、

「ありがとう」

と、言った。

黙っていた城君は、微笑んでいた。
城君には、大切なことを沢山教わった。
皆には、感謝してる……。

また違うことで、償おう。

その後私は元気になって、教室に戻ったら皆泣いてた。

どうしたのって聞いたら、

”劇のことより恋が心配だった”

”ほっとしたよ”

”劇、十分よかった。頑張ったじゃん!感動をありがとう”

だって。

絆君は、

”何もできなくてごめんな。もう無理すんなよ。もう、ほんとよかった”

149:     あ お    ◆uc:2018/01/17(水) 18:10

30.千速君とのお付き合い

「この前千速さんに告白されて、千速さんと1ヶ月付き合って、よかったら本格的に付き合う?」

文ちゃんが私に顔を近づけて驚いた顔で言った。
そう、私は1ヶ月千速君と付き合って、よかったら本格的に付き合うと、千速君に告白した時に言ったの。
(↑詳しくは>>118 19.恋、どうする?! を見て下さい☺)

「文ちゃんに黙ってたけど、そういうことだったの」

「そういうことって、恋、あんたどんだけモテるのよ?」

文ちゃんが険悪な笑みを浮かべながら言ったので、私はとまどった。

「モテるって……?どこがモテてるの?私って」

すると文ちゃんは私の机にばんっと手を置いた。

「とぼけても無駄よん。絆さんに千速さんに先輩の卓さん、恋は3人も虜にしちゃってるのよ〜?」

なんか恥ずかしいよーっ。
虜だなんて!

「もう、私は千速君のことを言ってたのに……__」

と、教室の入り口の方から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

「恋」

*

入り口のドアに千速君がもたれかかっていた。

「なぁ……」

千速君は言った。

「1ヶ月付き合うって、俺何したらいい?」
そっそんな唐突に言われても!
それは千速君の御役目だと……。

「何って……」

「デート行くか?」

デート!
その言葉をさらっと言い、しかも私をデートにさらっと誘えるなんて、千速君ってテレたりしないのかな。

あっ、そういえば……
行きたいところあったんだよね。

「デートはスイーツランドがいい!」

言ってみたけど、千速君はキョトン顔。

「スイーツ、ランド?なんだそれ」

「いろんなスイーツがた〜くさん食べられるスイーツバイキングのお店なの!
千速君は甘いモノ苦手?」

聞くと千速君は首を横にふった。

「むしろ好きだけど……」

「ほんと?!じゃぁ、デートはそこでいい?」

千速君は笑って言った。

「おぅ!いいぜ。お前の好きな所で。あ、今週の日曜でいいか?」

「日曜ね!ありがとう……!」

ずっと行きたかったところに千速君と行けるなんて楽しみ!
ん?今私”千速君と行けるなんて楽しみ”って言ったよね?
どうしてそんな風に言ったんだろう……。

まぁそんなこといいか。

私は千速君とさよならして、教室へ戻った。

その後は文ちゃんにさっきのことを言った。そしたら文ちゃんは何故かすっごく喜んでて。


そして、私はまだ知らなかった。
千速君とのデートが_


すごくドキドキするものになるなんて__

次回 31.甘いドキドキデート

150:     あ お    ◆uc:2018/01/18(木) 18:18

*31.甘いドキドキデート@*

日曜日*

私は朝6時に起床して、朝ご飯をいっそいで食べると、髪を整えた。
色々ドタバタしてたら、あっという間に8時を過ぎていた。

そして10時を回った時、昨日選んだお洋服を着て、最後に全身を鏡でチェック。

「よしっ!自分で言うのもなんだけど決まってるかも!」

千速君は私の家まで迎えに来てくれることになっている。
スイーツランドでお昼ご飯を食べるんだ。お昼からスイーツバイキングって夢みたい♡

千速君が来るまであと30分。
私は部屋の中をうろうろしていた。
だってもうすぐデートなんだもの。これが初めてではないけど……ドキドキする。

ピーンポーン

インターホンがなる。
私は靴を履いて外に出た。
そこには勿論千速君がいたんだけど……いつもとお洋服の感じが違くって、一層かっこよく見えたから、スイーツランドに行く時、横で歩いているだけでも緊張してた。

*スイーツランド

店内に入った途端、甘い匂いがした。

「ん〜!すっごく美味しそう」

「匂いかぐだけで美味しそうなのが分かるのか」

千速君は笑った。

「こんな素敵な匂い、世界中にここしかないよっ!」

「言いすぎだろ、それは」

そしてまたくすくすと笑った。

私は席をとると、千速君と一緒にスイーツを見て回った。どれもこれも素敵……。
いいのがあったら好きなだけお皿にもった。

そして席に戻るときには、ケーキはほぼ全部お皿にもってあったので、千速君は驚いた表情を見せた。

「そんな食べるのか?」

私はお皿をテーブルに置くと、言った。

「千速君も一緒にだもん。こんくらいもっておかなきゃ〜。それに人生で1度きりかもしれないんだからたくさん食べなきゃね!おー!」

私が腕を高く突き上げると、千速君はドッと笑った。

「あははっ……。ふぅ、食べよーぜ」

「うん!」

私は大好物のショートケーキを1口食べると、頬に手を当てた。

「う〜ん、美味しすぎ〜」

そして残りのショートケーキを食べ終わると、千速君がいきなり私の頬に手を当てた。

「千速君……?」

「クリームがついてる。俺がとってやる」

千速君は指で、私の頬についていたクリームをとると、それをなめた。
そして、いたずらっぽそうに微笑む。

それだけなのに、何故かすごくドキドキしてしまった。

「千速君、恥ずかしいからもうやめてっ。私の心臓がもたない!」

私が叫ぶように言うと、千速君はガトーショコラを口に入れ、味わうようにして噛むと、飲み込んだ。
そして言った。

「これからなのに。まだデートは始まったばっかだろ」

「へっ」

私はあんぐりしてしまった。

これからなのにって何?!

*次回 32.甘いドキドキデートA*

151:     あ お    ◆uc:2018/01/19(金) 18:21

*32.甘いドキドキデートA*

しばらく、私はドキドキしたままだった。
念願のスイーツランド。なのに、ケーキは喉をとおらない。

「俺トイレ行ってくるわ」

「あ、うん」

千速君は席を立った。
私は千速君がいなくなったことを確認すると、ふぅ、とため息をついた。
ドキドキしすぎて疲れる〜…

と、背後から見知らぬ人の声が_

「君可愛いね〜。俺とちょっと付き合ってくんない?」

私は後ろを振り向いた。
そこにいたのは、全然知らない男の人だった。20代後半くらいの…

よく分からなくて色々考えていると、男の人が私の肩に手を置き、顔を近づけた。

「怖がってんの?そういう君も可愛いね。何歳?顔は子供っぽいけど、超可愛いじゃん…」

可愛い可愛い言ってくる男の人は、すごく怖かった。

ん…これってナンパ!?スイーツランドの店内でこんなことが…。
助けを呼ぼうとしたけれど、店員さんは最悪なことに周りにいなかった。
それにお客さんも皆さっき帰ってしまっていた。

「やめてください…!」

私は男の人の体を押し倒そうとした。
だけど小さい私には体格のいい男の人を押し倒せるわけもなく…

「こっち来てよ、少しだけだからさ〜」

男の人がぐいっと私の手を引っ張った…と、思ったら男の人は床に倒れていた。
えっ何があったの!?

「お前何やってんだ‼」

千速君_
千速君だ!…そう分かった瞬間ほっとした。

「こいつは俺の彼女だ‼」

千速君が男の人の前に立ち、両手を広げ私を守ってくれていた。

「へぇ、お前この女の子の彼氏さん?へぇっ、そっかあ。その証拠は?」

男の人はめげてなかった。
さっさと諦めればいいのにしつこい人…!

「証拠…分かったよ、今から俺がこいつの彼氏だってことを証明してやるよ」

すると千速君が私の顔に自分の顔を近づけた。
そして、吐息がかかる。
気付いた時には唇が重なっていた。

「千速く…」

私は、そっと顔を離す千速君をあんぐりと見つめていた。
今のってキスだよね…?

「お前。こんなことが出来るのは彼氏くらいしかいないだろ?分かったなら俺たちのそばからいなくなってくれ」

キッと男の人を千速君は睨んだ。
すると男の人は驚いた表情のまま、すすすーっと出口から出て行った。
男の人がいなくなると、千速君はこちらを見て言った。

「悪かったな。いきなり…キス…なんかして…」

千速君、さっきは店内でも堂々とキスしてたけど、やっぱり恥ずかしいらしく、頬をうっすらピンクに染めていた。
きっと私も千速君とおんなじ色だね。

「あのね…私正直びっくりしたけど…千速君がいつもに増してすごくかっこよく見えたよ」

私はキスの話には触れず、男の人から私を守ってくれた千速君の話をした。

「ん…そろそろ帰るか。ケーキも、食べたし」

「うん…」

私はお会計をすませると、出口から出た。
帰りは気まずくて、なんかぎくしゃくしてしまった。

私は家に帰ってからもずっとさっきのキスのことばかり考えていた。

色々あった。
でも、千速君との初めてのデート、すごく思い出に残った。
1ヶ月間私の彼氏でいるっていうことだけど、1ヶ月じゃ足りない…

もっと、千速君といたい__


私にとって、甘くてドキドキで、思い出に残るデートだった。

*次回 33.喧嘩?!*

152:     あ お    ◆uc:2018/01/21(日) 12:30



 あげます↺

153:     あ お    ◆uc:2018/01/21(日) 13:01

*33.喧嘩?!*

だらだら歩いて学校に向かう。というかもう学校の校門前。
一週間の始まりの月曜日から、憂鬱な私。
なぜかって?

喧嘩したの。
えっとね、文ちゃんと…。
少しさかのぼり、昨日、千速君とのデートが終わって家に帰った後に起こった。

*

「ふぁー…。疲れた!宿題やんなきゃなー」

そして机に向かって宿題をしていたんだけど、だんだん眠気がしてきて、うとうとしていると電話が鳴った。
画面を見ると、文ちゃんからだった。

「文ちゃんか…。どうせ宿題やったの?とか、千速君とのデートはどうだったの?だの言われて長々と話すことになるんだろうな」

私はそう言って、文ちゃんからの電話に出なかった。
また、うとうとして机につっぷしていると…、また電話が鳴った。

「また文ちゃん?もうやめてよー…。んー…」

めんどくさくて、2回目も電話に出なかった。
その後もかかってきたんだけど、しつこいなって、出なかった。

そしたら、突然電話がかかってこなくなって、よかったって思ったら、今度は家のチャイムが鳴った。

お母さんがその時いなくて、私がドアを開けたら、そこにいたのは文ちゃんだったの!

「あ、文ちゃん!?どどどど、どうしたの?」

私は嫌な予感がして、びくびくしてたら、ルールに厳しい文ちゃんが近所迷惑になるくらい大きな声で言った。

「さっきあんな電話かけたのになんで出なかったの!」

居眠りしててめんどくさくて…とは言えず、何も言わないでいると、文ちゃんは私の手に何やら文字が書いてある紙を叩きつけた。

「大事な話だったのに!これ、委員会の今月の仕事をまとめたの!先生にやってって言われたから。同じ委員会の人達に電話かけて家を訪ねて紙渡してたの。恋も同じ委員会でしょ?だから今から行っていいか連絡取ってから来ようと思ったのに、出ないんだもの」

委員会?!
そういや先生に文ちゃん言われてたな…。
どうしよう、居眠りしてめんどくさくて出なかったなんて今更言ったら…

「あの、落ち着いて…?ラインで言えばよかったんじゃない…?ね、ねぇ?」

「あんな電話でないのにラインで言ったって返事しないに決まってるじゃない!」

「うっ…」

文ちゃんの反撃に何も言い返せない。
確かにそれは事実だけど…
ラインが来てもさっきの私じゃ返事返さないだろうし…。

「ごめんね…!文ちゃん!」

謝ったんだけど…

「居眠りでもしてたんじゃないの?出てくれたっていいじゃない!何回かけても「只今電話に出れません」って…。もう帰る!その委員会の仕事まとめた紙はよく読んでねっ」

そう言って、帰って行ってしまった…。

*

そういうことなの…。
で、今教室に入るところ。こ、怖いぃぃぃ。

ドアを開けるにも開けられず、突っ立っていると…。

「何やってるのよ」

その声は文ちゃんだった。
突っ立っている私をスルーしてドアを開け、すたすたと自分の席へ行く。

びっくりした…。

本当のこと言って、もう一回謝ろう!

それから、謝れるチャンスを狙おうとしてたんだけど、授業中は無理だし、休み時間、文ちゃんは先生に呼ばれてて…。

どうしよう…。

このまま謝れなくて明日になっちゃって余計に文ちゃんの怒りをためちゃったら、あの仲良かったころの私と文ちゃんには戻れないのーっ?!

そんなの嫌ーっ!

友情って…大変…。


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