自分以外信じられない。
誰にも助けは求めない。
・
私を信じて。
必ず助ける。
たくさん裏切られ傷ついた生徒
と
たくさんの壁を乗り越えてきた教師
の お話
頑張って前作も続けるつもり。
更新止めない。多分。
>>2
翌朝
登校すると中原先生は何もなかったようにおはよう!と挨拶してきた。
昨日のことは雛梨にだけ言った。
雛もやっぱ、所詮先生だよ、裏切られるよ って。ですよね。
でも親に言わなかったのは本当みたい。
現に今、学校にいるのは親にばれてないから。
あんなうるさい親にリスカがばれたら…学校なんて行けない。
「…も…ん、……ももちゃん…
またボーッとしてたよ?」
はっ、いかん。
クラスの人たち、大して仲良くもないのに、自分の世界にいるときだけいちいち侵入してくる。
そんなクラスの人たちに特に興味はないから、私は廊下へ出て窓の外を眺めていた。
「ももさーーん!!」
「…はい」
なんで、中原先生。放っといて良かったですよ。
「ねぇ、昨日のことだけど」
「……」
「1つお願いがあって、
私がももの、その…腕のこと、知らないってことにしてほしいの」
はい?なんで?
という私の心を読んでくれたのか、話は続いた。
「やっぱ そういうのってさ、言わなきゃいけないの。
でも誰にも言わないって約束したじゃん。
だから、誰にも言わないために、私はそれを知らないってことにしてほしい」
「いいですけど」
「うん、ありがと!それだけ!」
一方的すぎる「お願い」を終えると、先生は時計を見るなり急いでどこかへ走っていった。
つられて時計を見るとそろそろ時間。
そら、急ぐわなw
で。先程のことよ。
意味は理解したけど……リアルにダメだよね?それ。
外にばれたらヤバい情報。
にしても正直言うと やはり有難い。
てかさ むしろ設定じゃなくて本当に全部リセットしてくれたらいいのに…
とかね。複雑な感情を整理してたら1時間目は一瞬で終わってしまった。