今回は続けます頑張ります
他の作品も更新します(多分)
>>0002
基本 天音目線です
「おはよ」
「おはよ〜」
入学式から1日。私たちはやっと中学生になったという実感がわいてきた。
きっと、制服を着ているからだろうけど。
「今日時間割なんだっけー」
「学活とか色々やって、学年集会、給食、帰る、だったと思う」
「え、学年集会って先生みんな見れるかな〜、1組の担任とかやばいらしいよw」
「まじで?!1組ってあの…結衣ちゃんとか?」
運よく同クラになった親友の沙菜と話ながら学校へ向かう。
上を見れば昨日の雨なんて嘘のように青い空が広がっている。
できれば入学式の日に晴れてほしかったんだけどなー。
「おはようございまーす」
「おはようございまーす」
昇降口では先生たちが立って挨拶をしていた。
私たちの担任も……いた。福原先生?だっけ?
目が合うとにっこり笑いかけてきた。
「やっぱイケメンな先生いないなー」
当たり前のようなことを嘆きながら階段を上るイケメン好きな沙菜。
適当にそうだねーとか流しておく。
そうしている間に教室についたのでそれぞれの席で準備をした。
朝の会だの学活だの諸々の面倒なことは終わり、次は学年集会。
廊下に並ぶのが遅いだの喋るなだの、先生たちが何かブーブー言ってるのを右から左に流しながら体育館へ向かった。
お、、お?やっぱ6クラスもいると多いなぁ。先生も。
沙菜はイケメンいないって言ってたけど私はまだ諦めていない。
そして私は運のいいことに名簿順で座ってて一番後ろだから、前も後ろも右も左も見放題。
「お願いします」
「「「「お願いします」」」」
よし、挨拶も終わったし、イケメン探しに360度眺めてみるか。
と、軽いノリで辺りを見たのが間違いだった。
……………やば
いたよ。イケメン。
小柄で子犬のようにかわいらしい顔で、ふわふわした焦げ茶色の髪の毛、着慣れてなさそうな、少し大きめのスーツを身にまとっている。
どストライク。こんなにイケメンな、いや、可愛い人、教師なんてもったいないよって言いたいぐらい。
何組の先生だろう、教科何かな、と疑問が次々に浮かんでくる。
そしてついには目が離せなくなっていることに気がついた。
前を向かなきゃなんてわかってるけど、ついあの先生がいる右斜め後ろを見てしまう。
「次は、野田先生です」
自分との葛藤を続けることおよそ10分。
「野田先生」という言葉にあのイケメン先生が動き出した。
目で追うとたどり着いたのは一番前。
つまり、今から話すということだ。
野田先生か……どんな声だろう?とか
初めて見てから15分もたたないのにそんなことを考えてしまう。
そして野田先生は緊張した面持ちで主任らしき人からマイクを受け取り礼をした。
「皆さんこんにちは。この度1年3組の担任になりました、野田愛十です」
や。ちょ。イケボォォォ(((((
何このふんわりした安心感のある声は!!
…とかいう私の動揺をよそに野田先生の自己紹介は進んでいく。
「改めて、1年間よろしくお願いします!」
ここで集まった情報は
3組。英語。陸上部。 以上。
でも大体どの辺に生息してるかは十分わかった。
そして、2組の英語の授業も受け持ってくれると。
いやーー、これで毎日がハッピーライフだわ←
とかとか、意味不明なことを考えていたら集会は一瞬だった。
いつもは長い長い睡魔との闘いなのにね、
それから数日後。
やっと英語の初授業の日がやって来た。
前日は楽しみすぎて野田先生が夢の中にまで登場してくれたし、
もちろん朝はルンルンで家を出られた。
そして迎えた4月14日3時間目。
普段はギリギリなのに、今回に限っては5分前から席についている。
キーンコーンカーンコーン
ガラガラッ
「すいませんッ、遅れました。」
やっと登場してきた野田先生。今日もすっごくイケメン。
いや、慌ただしく教科書を握りながら話す姿はかわいいと言ったほうがいいかもしれない。
それからは授業の進め方や課題の説明などを聞き、最後にラインゲームをした。
先生の問いに答えた生徒が席の縦、横、斜めを選んでその指定された列は皆座る、というビンゴのようなゲームだ。
「僕が言ったアルファベットから始まる英単語を答えてください」
と始まって、ついに残りの人数は10人を切った。
初授業でいきなり残りたくはない。
「次は……starts T」
よし!今だ!!
思いきって勢いよく手をあげる。
当ててくれるかな…どうかな……とドキドキ。
「はい、えっっと、藤田さん」
うおおおおっ。名前呼ばれた♡
名前を呼ばれた喜びで微かに震える声を隠しながら答える。
「…tomato」
「おー。俺トマト好きだわ〜!はい、好きなライン選んで」
また、新たな情報を得た。
トマトが好き。((くだらなっ
その後も野田先生の素敵な声と姿を見つめながら授業は終わった。
「OK.Thankyou and Goodbye everyone.See you.」
「「「Goodbye Mr.Noda.See you.」」」
覚えたての英語で挨拶をして、授業は終了。
でもでもでも、私にとってはここからが一番大事。
そう、
なんと私……………………
前期 英語係になったんだよおお!!!!!!!
教科書をしまっている野田先生の元へすすすっと駆け寄る。
「野田先生〜」
「ん?」
ふわっと振り向いた顔が綺麗すぎてつい見惚れてしまった。
「あ、、ぜ、前期英語係になりました、藤田あ、天音ですよろしくお願いします」
今までにないほど片言な日本語を発している私って…
果たしてどう見えてるんだろう。汗
「めっちゃ焦ってんね笑、よろしくお願いします」
「あと、次の授業の持ち物、内容を教えてください」
「えーーっと、持ち物は今日説明した4点セット、内容はアルファベット等々、です!」
めちゃめちゃ笑顔で教えてくれる野田先生。
笑顔がかわいいランキング堂々の1位ですね。
「はい!ありがとうございます」
私がそういうと、野田先生は笑顔で軽く会釈をして教室を出ていった。
はぁ〜。
私はこれから半年間、週に4回も、あのかわいい笑顔を至近距離で見ることができるのね。幸せ。
バスッ
「天音ってすぐ顔に出るよねぇぇ、しかも態度でも分かりやすい!!」
「え、なにぃ」
「いや、何じゃなくて!天音…野田先生が好きだったんだね…!!」
意外だわーとか色々言ってるけど恐らくネタにしたいだけだろう。
沙菜もそこまで悪いやつじゃない。
…にしても図星すぎて笑うしかないよね()
そんな顔にも態度にも出やすい私は「そんなわけないじゃん?笑」と適当に返すことしかできなかった。
沙菜にあんなズバッと当てられるなんて思ってなかったから、動揺して英語よりあとの授業は見事に耳から耳へとすり抜けていった。
そしてやっとの思いで下校した。
ピロリン♪
家に帰り部屋に荷物をおいた瞬間、LINEの通知が届いた。
沙菜からだ。
『今日コンビニね、迎えいく』
了解、とスタンプを送り、一応課題を机に出しておく。親に勉強してないことがばれないように、()
そして丁寧に制服をかけ、襟カバーを外す。結構面倒臭い。
ピンポーン♪
そうこうしているうちに、沙菜がうちに着いたようだ。
「天音は準備がおそーい!!!」
そう、これ毎回言われるやつ。
ごめんごめんと言いながら急いでリュックに財布とスマホをしまい、自転車に乗った。
「ねーねー天音」
「なにぃ」
「部活って…った?」
自転車に乗りながらだと聞き取りづらい。
「なんてー?」
「ぶかつきめたぁー?」
わざわざ聞こえすぎるほど大きな声で質問してきた沙菜だけど……それ今じゃなくてよくない?()()
そう思い、
「コンビニついたらねーー」
と返す頃には沙菜の背中はずいぶん遠くにあった。
くそぉ、このスポーツバカめ、とか心の中で叫びながら、必死で追いかける。
本当は私がずば抜けて運動できないだけなんだけど←
そしてコンビニにつき中に入ると、沙菜はアイスコーナーにいた。私を見つけるとニコニコ手を振ってきた。
「天音何買うー?」
「アイスはまだ寒いなー」
さりげなく止めてあげたというのに、バカ沙菜はそれを一切聞かず『期間限定15%増量!!』というカップアイスを買った。
私は大好きな焼きプリンとキャラメル。
それぞれ買い物を終え、食べるために最近できたイートインへ。
「天音、さっきの部活の話!」
「あー。分かるでしょ、まだ吹奏楽やるよ、マーチングないみたいだけど」
私は小学校からマーチングバンド部に所属して、トランペットを吹いていた。
ただ、私の小学校のマーチングバンドは強豪校ではないし、私もトランペットがさほど上手かった訳ではないんだけど、、
「おー、またトランペット?ってやつか」
「それはまだ分かんないけどねー、、沙菜は?」
「んー。非常に迷ってるわ。テニスか…陸上か…………」
「んえっ!!!!陸上ぉっ?!?!」
明らかに動揺してしまった、
だってだって、陸上部の顧問は誰?野田先生だよぉ?!
その瞬間、沙菜の口角がわずかに上がったのを見て、ゾッと寒気が襲った。
「あーやっぱり。野田先せ「これ以上は黙ろうか〜♡」
ほら、沙菜は人の恋愛話が大好物だからねぇ。((
別に人の好きな人を奪うとかそういうわけじゃないんだけど、食いつき方がすごくて…始まったらもう止まらない。
それからしばらく野田先生の話が続き、飲み物を買いにいく頃、沙菜の口数が減ってきた。
そろそろ飽きてきたか?と思ったが違うらしく。
「アイスでお腹冷えたわ……」
と言いながらトイレに入るってから10分。
やっぱり沙菜はバカだった。()
「もう無理だわ、帰ろ」
バカだねーとさっき思ったことを本人に直接言うと、いや、アイスじゃない、給食が多くて、なんて変な言い訳をしている。
そんな沙菜は行きよりかなりスピードが落ちたため、私と同じくらいのペースでとてもとても走りやすかった。
いつもこれでいいのに、()()
そして私の家の前で別れた。
家についてからは、やはり野田先生のことを考えていた…。
これから半年野田先生とほぼ毎日嫌でも会話をするんだよね、嫌なわけないけど。
はぁー心臓持つかな、
今日でもう気絶しかけたのは初めてだったから?
いやいやそれもそうたけどさ、あんな美しい顔近くで見たら、誰でもドキドキするでしょ!!
あの顔は教師になるべきじゃないってほんとに…惚れたし。
なんて1人で脳内会議(?)をしていると、姉が部屋に入ってきた。
ガチャ
「あまn…………!!!!!!!何その顔wwww」
「ほぇ?」
「いや、緩みすぎやん、控えめに言ってキモいよ?」
「あらそれはごめんなさい、そんなに緩んでた?」
テキトーに返事をしながらスマホに目を向ける。
沙菜から「あまねぇ、なんかごめよお、」謝罪メールが届いていた。
「いいよお、」と返事をし、一応何か用事があったであろう姉の用を振り返る。
「で、なんの用事よ」
「え、なんも。最近君の様子がおかしいから見に来たらあんな顔してた」
あんな顔とはなんだ。まさか野田先生にちょっと好意を寄せていることがばれたか。
「天音さぁ、もしかして阿部先生のこと好き?」
「え?野田先生ッ?!?!違う違う違う!!!!!!」
「…いや、阿部」
あー、あのちょっとイケメン風の人か。すきじゃないけど。
多分 昨年度卒業したお姉ちゃんば野田先生を知らない。
よあ?
面白いです!
続きが気になります(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷ ⌑ ᵒ̴̶̷⸝⸝⸝)✨
>>12
ありがとうございますすすすすす、♡
「あー。さては」
え?やっぱさっきの野田で勘づかれたか?!
「その、野田先生、ってのが好きなんだな」
「ふぁ?!?!?!?!なわけないよね!!!!」
明らかに様子がおかしい私を見ながら隣でめちゃくちゃ笑うお姉ちゃん。
向こうが野田先生を知らなかったのが不幸中の幸いだ。
「ま、頑張ってねぇ」
しばらく事情聴取をされたが、飽きてきたのか、はたまた私の姉はただのバカなのか、
どう考えても会話の途中でしょってところでもう一区切りついたかのように部屋を出ていった。
次の日、、また雨が降っていた。
しかもこんな雨の日に限って寝坊したし。
沙菜には先行ってて!とLINEで伝え、めちゃくちゃ急いで準備して家を出たが、
やはり雨+向かい風で全然進まない。まわりに同中の人は誰もいない。ヤバイ。
学校につくと朝の音楽ももう終盤。
くたくたに疲れながら自転車を停め昇降口へ入ると先生が一人。挨拶とかしてる場合じゃないんだけどなー。
「おはようございます」
「おはようございまーす、あと少しだから急げよ〜」
うおおおおおっ、♡♡
挨拶してよかった。目、合った。
今までの疲れ全部消えた。
まさかこんなところで会えるとは、野田先生。
さっきの疲れた顔とはうってかわって、とても幸せな顔でもしていたのだろう、教室に入るなり沙菜が駆け寄ってきた。
「お、遅刻したけど野田先生に会えて幸せなのか」
えー、ビンゴだね、沙菜すごーい、なんて言う間も与えず沙菜は続ける。
「いや〜恋っていいねぇ怖いもの知らずだ!」キーンコーンカーンコーン
その瞬間、チャイムがなってしまった。荷物片付けてないのに。
「天音さーーーん早くしなさい」
気づいたら教卓には福原先生の姿。そしてその注意にまわりがクスクスと笑っている。
やっべ。まだ中学始まったばっかなのにいきなり評価落ちた??
またまた急いで準備をし席についた頃には先生は朝打ちに行っていて教室にはいなかった。
「野田先生〜次の内容持ち物単語調べ教えてください」
「んーー、Unit1のPart4で、持ち物は同じ、単語調べはいいや」
「ありがとうございます」
だいぶ、慣れてきた。うん。
平常心を保ちながら話せるようになったの、成長。
そして今日も無事に任務を終えほっとしたところ。
だが、今日はこれで終わりではなかった…。
「藤田さん」
席に戻ろうとした瞬間、かわいい声に呼ばれた。
「はああああいっ!!」
いきなりすぎて動揺している私。
何か言い忘れでもあったのかな?と思い振り返ると、
「英語、どう?楽しい?」
唐突すぎる質問をされた。
え。?たのしいよそりゃ。先生が授業する限り何があろうと楽しいでしょ。
余計な部分を切り落とし要約(?)して答える。
「はい!とても!!」
「よかった!藤田さんすごく英語できそうだから、まだ先の話だけどテスト頑張ってね!」
「はい!ありがとうございます!」
え、え、何よ野田先生。
もう訳がわからない。幸せどころじゃない。
テスト頑張るよ。泣けるよ。泣くよ。
ひとりだけフワフワと安定しない空間にいるようで。
どうしようもなく、嬉しい。
そんな幸せの絶頂にたつ場所が悪かったか、またあやつが…。
「みてたよさっきの。幸せそうだねぇ 〜♡」
「なにい、べつ好きじゃないって……」
とりあえず嘘はつくも、どうせ見抜かれているんだろうな…と自分の嘘の下手さに少し悲しくなる。
「ふぅん、じゃあ愛してるって?沙菜様には何でもお見通しだよーん」
そそそそそ、そうきたか。
もう見抜く見抜かないとかそんなレベルじゃなかった。
好きじゃなければ愛してる?って強すぎ。
「あのーそういう意味でいったんじゃないんですけどーお」
それからまた小競り合いがしばらく続いたがいつものことね。
次の授業前、席につくまでずっと終わらなかった。
それからも英語の授業が終わるたびに、野田先生と特別話した訳じゃなくても「今日もかっこよかった?」とか沙菜が冷やかし私が否定する、というのを繰り返していた。
英語の授業以外では、部活動本入部が始まったり、体育祭に向けて準備が始まったり………
そして今日もまたいつも通り次回予告を聞きに行った。
「次も持ち物は同じで、〜〜…」
「ありがとうございまーす」
最近は、慣れてからも続いていたお堅い感じもなくなってきた。
そして、今日は久しぶりに続きが。。
「天音さん何部入ったの?」
……やばい。ついに名字から名前に!!!!
破裂しそうな心臓を必死に押さえながら笑顔で答える。
「吹奏楽部です」
「へぇー楽器何やってんの?フルート?」
「そうですよ!!」
「おー、テキトーに言ったら当たった笑」
「え、まさかフルートしか知らないとかそういうのですか?笑」
「いやいや、あとトランペットと…黒い長いやつあるよね」
「黒いのはクラリネットかオーボエですね笑」
「あ、そそそそ!クラ、、なんだっけ笑」
今日はいつもより会話が長い。そして野田先生も笑顔が多い。
あーもう幸せ。野田先生優しすぎるから。
話終わったあとも余韻に浸り、次の授業も上の空。きっと顔がにやけていたのだろう。
「天音さーんニヤニヤしてないで3番の答えどうぞ!」
福原先生。ニヤニヤしてないでとか言わないで。笑
そして問いにはなんとか答えられて、福原先生はもう当ててくることはなかったので、その後もたっぷりと思い出し笑いをさせていただいた。
6月も下旬。体育祭を終えしばらくは行事もなく、部活に熱が入ってる頃だ。
そして最近、いろんな先生が私に関わってくる。
授業中いつもいじられるのは決まって私。
廊下ですれちがって話しかけてくるのも私。
まぁ恐らく、私の言動に問題があるんだろうけど。
誰かが「先生!!」と呼べば
「ダメだよ先生は私のもの〜!」
とか言って先生という立場の人と腕を組んでみたり
(もちろん女の先生だぞ)
「こんにちはー」
って挨拶して通りすぎようとする中でも暇そうな先生を見つけてはとおせんぼして
「あれっ通らないんですか?」
とか煽ってみたり。
(もちろん人と時と場所は考えてやっている……)
授業は真面目に受けるものの、どうしても先生と仲良くなりたい欲がとまらなくて。ね?
そうやって生きてた結果、先生たちに絡まれるようになったと。
最初は私から話しかけてたのにね。今はヘイヘイティーチャーカモーンヌ!!って。(笑)
もちろんそれは、私の大好きな大好きな野田先生も例外ではなく。
「のーだ先生こんにちは!」
「こんにちは、今日も無駄に元気だね」
「無駄にとはなんですか!無駄にとは!!!!!!」
「うそうそ、元気だねー」
「うわっ、その棒読みは教育者としてどうかと……」
「それあんまり関係無いな(笑)」
とか、しょーもない会話を毎日のようにしている。
毎回心臓がバクバクいってるとかそんなことは私しか知らないけどね。
そして今日もまたその時がやってきた。
「天音さん広瀬さんこんにちは」
「「野田せんせーこんにちは〜」」
「え、広瀬さんと天音さんって仲いいの?!」
「仲よしですよ〜♡」
そう言って永零に抱きつくと野田先生はすかさず
「うわっ!広瀬、嫌がってるぞ!広瀬永零がかわいそー」
もうね、大体予想ついてた()
だから答えもあるんですよね〜。
「なわけないよね〜!もう授業始まりますよ!さようなら♡」
「藤田ずるい!あとで覚えとけよ!!笑」
きゃーかわいい。永零ありがとう()()
その顔写真におさめたい………
「授業はじまるって言い出したの誰だっけ!まだこっち見てニヤニヤしとるし!!」
うへえっ、気が抜けていたわ。
「ニヤニヤなんてしてませんね!はぁ…野田先生の被害妄想………」
「ちょww天音wwwwwww」
「広瀬さんが腹筋崩壊する前に教室戻りましょうねーさよならー!」
こどものようないたずら顔で笑って去っていった野田先生は、本当に罪な男…。
永零はというと、もう沙菜のと話してるから、さっきの報告でもしてるのだろう。
「野田先生イケメン」という私の目は
どうやら他の人となかなか気が合わないらしく、
みんなから相当disられるのだが…
…まぁ、ライバル少ない、というポジティブ思考でいきましょう。
「ふーーーじーーーたぁーーー!!!!!」
今日は週に1度の貴重な朝部のない平日だったからゆっくり寝てたらゆっくり寝すぎてしまった。まとめると、寝坊した。
起きてスマホ見たら7時37分。
登校完了(教室)時刻8時00分。
学校までかかる時間最短で15分。
はい、おわた〜。
ってわけで爆速で準備をし何とか車で送ってもらった結果、
昇降口についたところで8時00分のチャイムが鳴りました。お見事。
というわけで、昇降口で挨拶してた担任の福原先生に捕まったわけ。。笑
「部活なくて寝過ごしたんでしょ」
「あ、正解です」
「まぁー。教室まで一緒に行くの刑で許してあげよう」
「うわ最悪」
とは言っとくけどほんとは全然苦じゃないですけどね~♡笑
なんて思いながら福原先生と階段デートしてたら後ろから何かがドスンドスン。
いや、何、誰。もしかして私より遅刻?
そんなわけがなかった。。
「あれ?福原先生、隣の子…」
ん?このかわいいボイス。青いバインダー。……………
おおおおお野田先生!!!!!!!!!
いや、嬉しい限りなんだけど。福原先生の返答によってはここから地獄に変わる。
「あぁこの子?寝坊です」
「うわーなんかこの前も遅かったよな、あれも寝坊か?」
は?あれ覚えてたの?あんなの大昔じゃん?一応反論。
「寝坊してません」
「はい?さっき寝坊?って聞いたらそうって答えてましたよこの子」
「へーー。藤田さんって嘘つくんですね。さいてー」
「違いますよ〜もう!寝坊です!」
「結局なにが本当だ(笑)」
とか、登校完了時刻とっくに過ぎてるのに1年生フロアに着くまででっかい声で話してたもんだから
教室に入るなり沙菜がやってきた。
「まーーーた遅刻して野田とイチャイチャか?」