青春*恋色ブルー  

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1:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/01(木) 21:17

私の好きな人。

それは────────・・・。

絶対に、叶わない相手。
きっと私の青春は、この難キュンに費やされるんだ。

これは、私の叶わない恋物語・・・。          

70:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/10(土) 21:18

>>68
ありがとう!
夏音のいとこだからね、似てるかも(*´ω`*)
恋する乙女として似てるよね、共感するところは多いのかも(●´∀`●)
モテる男は大変だよ(爆笑)

>>69
いつも楽しみにしてるよ!
読むのがすごい楽しみだよ(≧∀≦)                     

71:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/10(土) 21:28

13,仲直り

家に帰ると、お兄ちゃんがニコッと笑った。

「おかえりー」

ん、笑顔が!
すごい眩しくって・・・。
クラクラしちゃう・・・。

「陽太は?」

と、聞くと。
お兄ちゃんが固まった。
たぶん、私が出かけたときに、またもう一悶着しちゃったんだね。

「・・・知らねえ」

もうっ、これだから男は。
余計な意地を張るなよっ・・・。

「それよか、お兄ちゃん。誕生日、もうすぐだよね」

今年は、お母さんたちも来れるはず。
それまでに!

「いい加減、仲直りしてよ」

途端に、お兄ちゃんが顔を曇らした。
私は、陽太の部屋に行き、

「おやつ食べに、リビング来てよ」

陽太が、私と一緒に下に行く。
お兄ちゃんと陽太の顔が、こわばる。
はあっ。

「はいっ、仲直り!」

なんで妹の私が、苦労するんだろ?
呆れかえりながら、お兄ちゃんと陽太が仲直りできたのを見、ホッと胸をなで下ろした。                                                                             

72: アーヤ◆TQ :2018/02/10(土) 23:41

まあ呆れるのも無理ないけど朝陽はどう思っているのかが気になるから、朝陽sideが見てみたい

73:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 08:24

>>72
ありがとう!
朝陽side書くよ(*´ω`*)  

74:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 08:32

14,不自然 ※朝陽side

紗彩に、迷惑をかけたのはこれまで何度かある。

「兄貴がわりぃんだよっっ!」

紗彩が出かけた後、陽太から辛辣な言葉を投げかけられた。
俺が、悪いのか・・・!?
ブチッと怒りのスイッチが入った。

「はっ、何でだよ!」

年下相手に、マジ切れはヤバいだろうに・・・。
あのとき、俺は頭に血が上っていた。

「兄貴は、紗彩と俺とは・・・!!」

陽太が、ハッとしたように言葉を切る。
不自然だ・・・。
陽太が言いかけた言葉に、悪意より先に「何か」を語ろうとしているような・・・。

「何だよ、それって・・・」

陽太が、黙って顔をそらした。


このときは、夢にも考えなかった。
誕生日に、あんなことが起きるとは・・・。

『青春*恋色ブルー』Aend                      
                                           

75:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 08:42

*あとがき*

はいっ!
早いもので、『青春*恋色ブルー』略称、『青*恋』もAが完結です!

今回、いろいろ盛ったと思います。

空さんの秘密に、陽太と朝陽のトラブル。
どうやったらこんなに仲が悪い兄弟になるんですかね(^^;)

次回から、ぜひとも、紗彩の恋だけでなく、空さんの土方さんへの想いにも着目してみてくださいね(*´ω`*)

次回のあらすじ

「俺だけ違うのかよっ!」
ついに明かされる兄妹の秘密。
悩む朝陽。

「私は、それでも良いかなと思ってる」
ちょっとホッとした私。

「・・・兄貴のくせに」
あからさまな敵意丸出しの陽太。

三人の関係は、変わるの・・・!? 
そして空さんの恋も進展する・・・!?
不協和音の中、私は勝さんに呼び出され・・・?

最後に!
コメントくださった、みなさまありがとうございます!
Bでも見放さずに読んでくださると嬉しいです(*⌒▽⌒*)

Bでもよろしくお願いします!(*´∀`*)ノ                                                                               

76: アーヤ◆TQ :2018/02/11(日) 08:50

あの事ってどのような事って思うけど……、だぶんただ事ではないのか分かったけどボーイズsideの三人のなかで一番気になるのは朝陽と勝かな?
憎めない感じのキャラが良いんだけど陽太も違う意味での憎めないキャラだよね……

コレから朝陽と陽太の兄弟関係もだけど、三人仲良しはどうなるのかが気になる。
あと、結構更新しました。
「思春デレラ」に「知り彼女と知識彼」が更新しましたけどもう1つの作品の方結構遅くなってしまったけど読んで次のBのストーリー結構楽しみにして待っているよ

77:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 13:11

>>76
ありがとう!
朝陽、ちょっとわかりにくいからね(勝もだけど)(^^;)
陽太も愛されるとは違うけど、憎めないよね(*^^*)
仲良しのままでいられるかな…?

おおっ!
すごい楽しみ!
スペシャルだ〜!

ありがとう!
がんばるね!                 

78:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 13:16

『青春*恋色ブルー』B 登場人物

深代 紗彩
三兄妹の一番下の妹。
優しく、ちょっと引っ込み思案。
血のつながらない兄の朝陽が好き。

深代 陽太
紗彩の双子の片割れ。
常に紗彩の味方。
朝陽を敵視。

深代 朝陽
三兄妹の一番上。
二人と血がつながらない。

川宮 空
朝陽の女友達。
紗彩と仲よくなる。
土方さんに片想い中。

楠木 勝
朝陽の親友。
明るい。
紗彩が好き。                                     

79:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 14:20

1,happybirthdayお兄ちゃん

お兄ちゃんの誕生日。
私は、手作りのシフォンケーキを、夏音と一緒にテーブルにおく。
生クリームをたっぷりつけたら美味しいよねぇ〜。

「お母さん、帰ってくる。父さんは、大切な会議があるってさ」

陽太。
そうなんだ。
残念だ・・・。

「それと、兄貴に伝えたいことがあるってさ」

伝えたいこと・・・?
お兄ちゃんが、体を震わせた。
何はともあれ、happybirthdayお兄ちゃん!
私は、にっこり笑った。                        
        

 

80:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 18:46

2,お父さんとお母さん

さて、ここで私の両親について。
お父さんは、深代奏汰。
仕事の鬼で、年がら年中大事な会議に出席。
実際は、ちょっとおっとり。
マイペースかも。
背は、高くていまだお兄ちゃんは追い越せてない。
お母さんは、深代妃。
バリバリのキャリアウーマン。
仕事も子育てもかっちりこなす。

「世の中、粘ったもん勝ちよ!」

が、口癖。 
確かに、って思うけどね。

「ただいま!」

わっ、お母さん!
私は、にっこり笑って、玄関へと駆けつけた。ばっちりスーツを着こなすお母さんがカッコイい。

「紗彩〜!良かったぁ、元気ね!朝陽におかしなモノでも食わされてるかとドキドキしてたわ!」

えへへ。
話の通り、お兄ちゃんは料理下手。
料理はほとんど私が担当。

「お母さんこそ。元気で良かった!それより、お兄ちゃんに伝えたい事って・・・?」

めちゃくちゃ気になるけど。
お母さんは、顔を固くして、

「紗彩と陽太も、聞いてもらった方が良いわね・・・」

ええっ!?
そんな、重要な!?                                                                                       

81:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/11(日) 21:20

3,語られる真実

リビング

あたりは、先ほどまでの明るさは消えた。
打って変わって真面目な雰囲気。
お母さんと、お兄ちゃんが向き合っている。 

「朝陽・・・」

と、お母さんは言って、いきなりお兄ちゃんを抱き締めた。
お兄ちゃんが、すごく驚いてる。

「何があっても、愛してる・・・変わらないわ」

私と陽太は、ちょっと顔を見合わせた。
何を言いたいのか。

「朝陽・・・。あなたがこの家に来て、はや15年ね。言わないといけないことと言うのはね・・」

ええっ!?
ちょっと、待ってよ!
お兄ちゃん、今、16だよね!
ってことは、1歳の時は・・・?

「あなたは、紗彩と陽太が血がつながらない義理の兄なの・・・」

ええっ!?
それって・・・。
陽太が教えてくれた、あの秘密!?
私たちは、顔を見合わせるだけで、大して驚かなかった。

「母さん・・・?どういう事だよ・・・」

お兄ちゃんの低く、暗い声。
あたりの雰囲気が、一層暗くなった。                                                                          

82:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/12(月) 10:48

4,「俺だけ違うのかよっ・・・」

お母さんが、妙に落ち着き払って、

「あなたは養子なの。紗彩と陽太は、私たちの実の子・・・」

お兄ちゃんだけ、違う。
暗に言われていた。

「はっ、俺だけ違うのかよっ・・・!」

振り絞られた声は、低く。
感情を出さないよう、こらえてるのがわかる。陽太が、

「俺と紗彩、知ってたから。兄貴、俺らとは他人なの」

と、言ってのける。
お兄ちゃんが、ガッと陽太につかみかかる。

「知ってたんだな・・・・!なんで言わなかった・・・!」

「お兄ちゃん、止めてよ!」

私は、お兄ちゃんと陽太を引き離す。
お兄ちゃんが、私に意見を求めるように、見る。

「私は、それでも良いかなと思ってる。変わらず、私たち仲良しだよね。これからも」

私は、そのままの気持ちを告げた。
お兄ちゃんが、フッと暗い笑みを作る。

「・・・ムリだろ、それ。少し、ひとりにさせてくれ」

お兄ちゃん・・・。
私は、切ない気持ちになって、黙ってお兄ちゃんの後ろ姿を見ていた。                                                                                

83:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/12(月) 16:10

5,不協和音

お兄ちゃんの誕生日から、二日。
けれど、お兄ちゃんはあまり部屋から出て来なくなった。
あんまり笑わなくもなったし・・・。

「お兄ちゃん、大丈夫・・・?」

聞けば、お兄ちゃんはやつれた顔で笑顔もどきを浮かべた。

「・・・んっ。ご飯、作ってくれるか?」

んっ!
お兄ちゃんが喜ぶなら!
ところが、陽太がいらないことを言う。

「良かったな、義理の可愛い妹に作ってもらえて」

もう!
陽太ったら!
お兄ちゃんが、くるっと振り向いた。
頬に朱色が差している。

「・・・あぁ!?」

と、脅しをかけた。
それから、急に走って、部屋に閉じこもった。

「陽太・・・!いらないことを言わないでよ!」

陽太は、顔をそらした。                                                          

84:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/12(月) 21:17

6,空さんの募る想い

翌日

私は、学園の中庭を歩いていた。
花が咲き乱れていた。
季節ごとに違っていて、綺麗だよね〜。

「紗彩ちゃん!」

わぁっ、空さん!
空さんが、青空みたいに澄んだ笑みをこぼす。可愛いな・・・。

「放課後、土方さんに会いに行きたいの、手伝ってくれる?」

断る理由もない!
空さんの募る想いがひしひしと伝わってくる。私が男だったら、間違いなく空さんを好きになってるなぁ・・・。

「ありがとう、紗彩ちゃん!」

空さんににっこり微笑まれ、昨日までの暗い気持ちもパッと消えた。                                           

85:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/13(火) 17:29

7,ツンデレはめんどくさいよ

夏音宅

「あっ、紗彩・・・と?」

空さんのことね。
私は、にっこり笑って夏音に空さんを紹介する。
夏音が、ニコリと笑って、

「そうなんですね!じゃ、上がってくださいよ!」

空さんが、照れたように肩をすくめてから、夏音の家に入る。
相変わらず綺麗だな。
叔母さんの実験室と違って。

「なんだ、夏音のいとこの小童か」

・・・このムカつく声は。
間違いなくツンデレ土方さんっ!
空さんが、パアッと顔を明るくさせた。

「カッコイい・・・」

つぶやき漏れてますよ、空さん。
土方さんもまんざらじゃなさそうだし。

「お似合いですね」

クスリと笑って、言うと。

「バッ・・・阿呆!」

と、土方さんが赤くなった。
ツンデレはめんどくさいよ。
素直に言えば、良いのにと思うのに。                                                                

86:アーヤ◆PY オンディーヌ(初音)said:2018/02/13(火) 21:05

他人って分かった事で、三人の関係も一変するね…
そして空は土方さんのツンデレにどう接するのかな,本当にツンデレはめんどくさくて可愛いけどねあ

87:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/13(火) 21:20

>>86
ありがとう!
確かに、今まで通りでは行かなくなるよね‥(*p´д`q)゜。
ツンデレ、ヤバいよね、書いてて萌えてる←
果たして、空はどう接するかな?           

88:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/13(火) 21:29

8,両想い?

空さんが、やんわり私と土方さんをなだめるように微笑む。
眩しい笑顔だなぁ・・・。

「紗彩ちゃん、そんなこと言わないの」

でも、空さんの笑顔から、喜びが溢れ出てる。めちゃくちゃ喜んでるよね・・・?

「土方さんに春がやっと来るねぇ〜」

「祝言あげる日が、楽しみですね」

夏音と、沖田さんがニヤニヤ。
わかるっ!
祝言=結婚、だよね?
だって、空さんと土方さんの顔が赤くなったもの。

「・・・そんな日は来ねぇよ」

なんて、ぶっきらぼうに言ってるけど、目に見えて照れてる。
空さんに至っては、リンゴみたいに真っ赤。

「両想い?もしかして?」

夏音が意地悪そうに言う。
確かにね。
数えるほどしか会ってないけど、二人して惹かれてたのかな?

「両想いだよね、たぶん・・・」

途端に、土方さんのげんこつが私と夏音の頭の上に落ちた。
相変わらず、痛いよなぁ。
 
「空さんだから、照れてるんだよ」

私と夏音は、ニコニコ笑って、断定した。
間違いなく!
両想いだよ、きっと!
私は、頬がゆるむのを抑えきれなかった。                                                                        
      

89:アーヤ◆PY:2018/02/13(火) 21:37

土方さん夏音を諦めて、空に移ったの⁉️
でもでも夏音一途だったよね、ただ照れてるだけ??

でも土方さんのげんこつは痛そうだね…
斎藤さんも出てきてほしい

90:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/14(水) 18:26

>>89
ありがとう!
諦めてはないと思うよ、照れてるだけだと(*´ω`*)
げんこつは痛いよぉ、絶対!
斎藤さん、登場させるね(*^^*)     

91:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/14(水) 18:38

9,片想いのハズなのに

でも、ちょっと切ない。 

「バカか!夏音は成長しねぇな、オツムだけは。体は・・・」 

土方さん、鬼になってる夏音に気付いてよね。

「そこそこ育ってないな」

夏音の怒ってる目が、さらにつり上がった。
おーい、毒舌もいい加減に・・・。

「土方さん・・・?夕食なしっ!」

思い切り慌てふためく土方さんに、斎藤さんがニヤニヤ。
私も、ニヤニヤ。

「お笑い草だな」

ですね!
空さんは、恋してる目・・・ハートマークが映ってる目でそれを見ている。
土方さん、夏音一筋で何より。

空さんの恋は、恐らく叶わない。

胸がキュッと締め付けられた。
片想いのハズなのに、空さんはそれでも想い続ける気がする。

「ステキよね・・・」

空さん、土方さんの目線の先に夏音がいるのに気付かないのかな・・・。
私と境遇が似てる、気がする。
「片想い」の点で。                                                                

92:相原梨子◆x.:2018/02/15(木) 13:25

こんにちは!
りこぴーこと相原梨子です。
遅れてごめんね。
まず『時*初』完結おめでとう♪
最後のメッセージみたいなところに私に書いてくれてありがとう!
こっちも絶対読むから頑張って!

93:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/15(木) 17:29

>>92
ありがとう!
いやいや、大丈夫だよ(*´ω`*)
「時*初」やっとこさっとこ完結(●´∀`●)
いやいや、応援してくれたからね(´V`)♪
梨子も、頑張ってね!        

94:相原梨子◆x.:2018/02/15(木) 21:08

>>93
Thank you.
Fyght!

95:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/15(木) 21:16

>>94
梨子もfight!
「明スイ」、応援してまーす!  

96:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/15(木) 21:22

10,幕末旅行の計画?

夏音が、にっこりと笑う。

「紗彩、朝陽くんとは大丈夫なの?」

ドキドキッ!
ヤバい、夏音は勘がスゴい。
バレてる・・・?

「仲直りできてないなら、旅行しに行こーよ!」

ええっ!?
旅行!?

「無理だよ、うちに、旅費なんて・・・」

スッカラカンだよ・・・。
お母さんやお兄ちゃんだって、怒るに決まってるよ・・・。
ところが、夏音はニコニコ。

「大丈夫。タダだよ〜、幕末旅行!」

もしや!
ちょっと期待して聞くと、夏音はもっとにっこり。

「マシーン、できてるよ!そこで、朝陽くんと仲直りできたら良いよね」

わぁっ!
嬉しい・・・。
私は、夏音にペコッと頭を下げた。                                               

97:リリカ@恋歌◆Wg 掛け持ちを考えてます。新作書こうかなぁ   :2018/02/16(金) 18:01

11,勝さんとデート計画!?

不協和音のまま、翌日。
ピリピリの陽太を連れて、学園へ。

「おはよー!紗彩ちゃん」

空さん!
なんか、ツヤツヤしてません?

「ん、恋のおかげかも〜なんてね」

絶対ですよね。
空さんは、私たちの後にお兄ちゃんが見えないのを知り、

「朝陽は?あの馬鹿、追試決まってんのに」

顔をしかめた。
お兄ちゃん、やっぱり成績悪いなぁ・・・。

「紗彩ちゃーん!」

あっ、勝さん。
めちゃくちゃニコニコしてる。

「今度、デートしない?」

はっ!?
デート・・・!?
私は、固まってしまった。                                       

98:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 07:26

12,甘々デート計画

「ハッピーランドに行こうよ、誰か他のメンバー呼んでくじ引きして遊ばない?」

ハッピーランド!
夢かわいいをテーマに、スイーツをモチーフにした遊園地。

「良いですね!他って・・・」

誰なんだろ?
勝さんは、ニコニコと笑んだ。

「空とか、朝陽とか、夏音と沖田さんペアとか」

あっ、それだったら土方さん要るよ!
空さんの好きな人だもん。
でも、それだったらお兄ちゃん、一人だよね・・・。
まあそれでも私的には、良いんだけどね。

「怜那を呼ぶから大丈夫」

怜那さん!?
初耳何ですけど。
しかし、勝さんはニコッと笑っただけ。

「夏音ちゃんに伝えといてくれる?」

あっ、はい。
話はそこで終わったけど、怜那さんがスゴく気になる・・・。                    
                                        

99:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 11:41

13,トリプルデート(?)

夏音宅。

「・・・ってことになったんだけど。良いの?」

私は、夏音に勝さんの計画を教えた。
夏音がにっこり笑った。
仏様みたいな安心する笑顔〜。

「もちろん!土方さんに、もう春が来るんだね〜」

と、どこから取り出したのか、ハンカチで目元を拭く。
わざとらしい。
案の定、土方さんからげんこつをお買い上げした。

「空って・・・?」

と、土方さんが聞く。
覚えてないのかよ。
私が教えてあげると、露骨にと言うか、顔をしかめた。

「好みでは・・・」

言い掛けたから、今度は私が夏音と一緒に、げんこつを落とした。
空さんのこと、そんなに言わないでよ。

「でも、くじ引きでしょう。当たる確率も・・・」

沖田さん、理路整然です。
私も、そう思うけど。

「大丈夫!深い愛は、二人を繋ぐのよ」

うわぁ!
めちゃくちゃ甘いと言うか、クサいセリフ。
いつの間にかキャラ変わってない!?
とまあ、騒がしくトリプルデート?の話は終わった。

私は、どうかこれで仲直りできたらいいなっと思って心の中で祈った。

『青春*恋色ブルー』B end                                                                                     

100:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 11:49

あとがき

はいっ!
これにて『青*恋』B完結です!

当初は、Bまでいけたら終わりかな〜とか思ってました。

でも、Bまでいけたので良かったです。

一応、めどをつけるとしたら、Dくらいで終わるかな〜。
あやふやですね、はい。

Cはトリプルデートと、怜那さんについて掘り進めようかな。
朝陽の紗彩に対する気持ちも、変わったり・・・!?
空さんの恋も書きます。

Thanks

アーヤ
(「思春期シンデレラ」楽しみ!コメントありがとう!完結まで読んでね(´V`)♪)

梨子
(梨子のコメント、嬉しかったよ!これからも頑張ろ〜!)

Cでもよろしくお願いしますねm(_ _)m                                       

101:相原梨子◆x.:2018/02/17(土) 12:44

ありがとう!
あと、3完結&100おめ!
これからも頑張ってね♪

102:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 17:23

>>101
ありがとう!
何というかあっと言う間に100だぁ〜。
梨子も頑張って!
応援してるよp(^-^)q!   

103:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 17:40

1,ハッピーランドでの待ち合わせ

はいっ!
こんにちは、深代紗彩です。
こんな挨拶、初めて・・・かもね。

ただいま午前10時。
土曜日だよっ。
いつもよりオシャレしちゃった。
ふんわりしたコートに可愛いセーター。
あったかくなるように長めのスカート。
オシャレなブーツ。
いわゆる、デートコーデ!

「紗彩、似合ってる」

って、陽太のお墨付きももらったし!
気分は上がってるけど、隣のお兄ちゃんとスゴい気まずい。
この間、めっちゃビックリした事実が発覚したからね。

「・・・空さんと夏音たち、遅いねっ」

必死に言葉を探して、聞けば。
お兄ちゃんは、

「だな」

としか、返さない。
つまり、もう気まずすぎてヤバい。
ハッピーランドでの待ち合わせ、みんなスゴく遅いよ!
この際、勝さんでもいいや。
はやく、誰か来てよ〜っ!

「紗彩ちゃん!良かった、あたし、間に合ったよね??」

良かった、空さん!
私は、空さんに引っ付いた。
たとえじゃなくてホントに。
空さんのコーデも可愛いです〜!
ふんわりめのチュニックに可愛いジャケット。ズボンに可愛らしいさくらんぼのワンポイント。
ポニーテールもいつもと変わんないけど、カチューシャしてて超可愛い!
空さん、何気にスタイル良いし、読モみたい〜。

「あはは、紗彩ちゃん、ありがとうね」

笑顔、ヤバいです〜。
同性でも惚れ惚れしちゃう・・・。

「待ち合わせに遅れるな、バ夏音!」

ひぇっ!
このドS発言は!
間違いなく、土方さん。
振り返れば、何よりも騒がしい人たちが。
夏音、オシャレだね〜。

「勝さんと会ったよ!」

ええっ!?
まだ、会えてないのに。
と・・・。

「遅れてゴメーン!じゃ、行こうか」

勝さん・・・。
ん、まあ行こっか。
ハッピーランドへレッツゴー!                                                                                                                                             

104:相原梨子◆x.:2018/02/17(土) 17:42

夏音の読み方ってなんだっけ?

105:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 17:48

>>104
ありがとう!
夏音=かのんだよ!    

106:相原梨子◆x.:2018/02/17(土) 17:59

>>105
教えてくれてありがとう!
ずっと『なつね』だと思ってました///
ごめんなさいっ!

107:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 18:43

>>106
いやいや、だいじょーぶ!
私も、最近までそう呼んでたからね←おい
謝んなくていいよっ((((;゜Д゜))))アワアワ        

108:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 18:57

2,運命のくじ引き

怜那さんは、黒髪を流してる和風美少女。
何でも、弓道部に入ってるとか。
どうりで、純和風な人だな〜って、思ったんだ。
 
「朝陽、喧嘩はだめよ?」

とか、優しくお兄ちゃんに笑いかけてる。
お兄ちゃんの顔、ゆるんでない?
・・・なんか気に障る。
勝さんが、取りなすように、

「じゃ、くじ引きね!ここは、レディーファーストで〜」

夏音が先に、紙を引く。
続いて私。  
一応、女子の紙と男子の紙は分けてある。
空さんが引いて、怜那さんも。

「次、男子ね〜」

って、言いながら、勝さんが引いた。
続いて、沖田さん。
土方さんの次に、お兄ちゃん。

「いくよ、いっせーのーで!」

バッと紙を開くと、『4』と書かれていた。
ご丁寧に、『恋愛が発展するといいネ♪』と勝さんのメッセージ付きだ。

「4番の女の子〜?」

と、勝さんが聞く。
マジ?
私、勝さんとかぁ・・・。
なんか心配・・・。

「2番は?」

と、ぶっきらぼうに土方さんが聞く。

「あ、あたしだ・・・」

空さん、めっちゃラッキーじゃん!
良いなぁ!
恥じらう空さんと、ソッと視線を外す土方さん。
おいおい!

「1番?」

沖田さんが聞き、夏音がその手を取る。
うわぁ! 
カップル・・・。

「俺ら、3番か」

したがって、意味ありげにお兄ちゃんに視線を送る怜那さんとお兄ちゃんの二人。
勝さんが、ルール説明?する。

「デートって言っても、一応この八人で動くから。まあ、最後のしめは別行動オッケーだから!」

と、勝さんが流し目で私を見て笑う。
うぅ・・・。
ある意味、怖いんですけど・・・。                                                    
                                                                      

109:アーヤ◆PY:2018/02/17(土) 20:31

何を仕出かす勝さん!?
そして、新キャラ登場したね❤️

これで恋も進展したら良いよね☺️

110:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 21:17

>>109
ありがとう!
勝さんはハチャメチャだからね(*^^*)
怜那さん、どんなキャラで活かそうかな(笑)
進展するよ!(たぶん←)       

111:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/17(土) 21:33

3,ハピリンワールド

ハッピーランドのマスコットキャラクター、ハピリンっていうウサギのキャラクターがいるんだ。 
耳の所に、音符とハートが散らばってる。
顔は、ニコニコ顔。

「女子で、ハピリンカチューシャ、買おうよ!」

夏音にさんせーい!
私たち─────夏音と私と、空さんに怜那さんは笑いあって、ハピリンカチューシャに手を伸ばす。

「紗彩ちゃん、似合うよ、絶対!」

勝さん・・・照れますよ。
顔が熱くなってきたけど、無視。
ハピリンカチューシャを付けて、男子たちを見ると。

「夏音さん、似合いますね〜」

「えへへ・・・」

微笑みあってるバカップル。
土方さんは、はにかんで笑ってる空さんを見て、顔をそらす。
けど、照れてるのが丸わかり。

「ほらぁ、似合ってる〜!」

えへへ。
勝さん、やめてくださいよ・・・。
お兄ちゃんの方を振り仰げば、顔が真っ赤だった。
怜那さんが可愛いから?
胸が、チクンッと痛んだ。 

「次、ハピリンワールド!」

ハピリンワールドは、やっぱり夢かわなアトラクションを揃えている。
カップル対象だからか、メリーゴーランドも子供っぽくない。

「男子が女子を後ろから抱える・・・みたいな感じで乗って!」

勝さんの的確な指示で、私たちは馬に乗る。
乙女チックだけど、普通に楽しい!
後ろから勝さんが私を抱きしめてるのはアレだけど。

「空を見てみなよ。顔、とろけてない?」

私は、勝さんが言ったとおりに、空さんの方をみる。
わぁっ!
空さん、めちゃくちゃ嬉しそう!

「土方さんに春が〜」

夏音と沖田さんが、ニヒヒと土方さんをいじる。
あっ、これ、後で二人がげんこつもらうパターンだな。
でも、楽しいな・・・。
お兄ちゃんとだったら、もっとドキドキしてたかも・・・。                                                                                                   
                                    

112:相原梨子◆x.:2018/02/17(土) 21:38

リリカちゃんもなつねって呼んでたんだね!
夏音ちゃんって名前カワイイから気に入ってたんだ〜!
リリカちゃんってネーミングセンスあって羨ましい。

113:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/18(日) 07:17

>>112
ありがとう!
あんまり呼び方が分かんなかったからさ、『夏音』って。
ありがとう〜!
もし良かったら、使っちゃって〜(*´ω`*)
いやいや、ネーミングセンス、そんなに無いよ(*´∀`)             

114:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/18(日) 07:25

4,ジェットコースター

ハピリンワールドのアトラクションをし終わり、次へ向かう。
勝さんが、地図を取り出す。
そっと覗けば、いろいろ書き込んである。

「いろいろ調査してたからね♪」

って、勝さんは笑った。
へぇ・・・。
みんなのために、調査済みなのかぁ・・・。
私は、勝さんを見直し(?)た。

「次、ジェットコースター!」

ええっ!?
私、ジェットコースターは苦手だよぉ〜。
でも、デートだしな・・・。
係員の人が、にっこり笑って、

「はいっ!シートベルトはしっかりしてくださいね」

ハーイ。
私たちは、各自席に乗り、シートベルトを確認。
ええっ!?
私と、勝さんが一番前!?

「うわぁ!楽しそう〜」

勝さん・・・。 
私、もうスゴいだるくなってきた・・・。

「出発〜!」

うわぁ!
いきなり、動き出した・・・。                                                     

115: アーヤ◆TQ :2018/02/18(日) 09:07

勝が沙彩がジェットコースターが苦手って気付くか、朝陽が先に気付くのかだね!
でも私は勝が先に気付いて欲しい!

116:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/18(日) 14:29

>>115
ありがとう!
勝、意外と気が利くからね(*´ω`*) 

117:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/18(日) 14:35

5,優しさ

私は、ギュッと目をつぶる。
怖くて・・・!
と・・・。

「紗彩ちゃん、手、伸ばして」

・・・?
勝さん・・・?
私は、不可思議に思いながらも、そろそろと手を伸ばす。

「これなら、安心するっしょ?」

うわぁ・・・勝さんが、手をつないでくれた・・・。
スゴい安心する・・・。
ジェットコースターはどんどんスピードを増し、そして一気に落ちる!

「キャーッ・・・!!」

勝さん、スゴく優しさがあるなぁ・・・。
悲鳴をあげながら、そんなことを考えていた。こりゃあ、勝さんがモテるのも当たり前だよね!
勝さんのおかげで、ジェットコースターは少し楽しめた。                                       

118:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/18(日) 14:44

6,ゴーストアパート

「次は、ゴーストアパート!」

ゴーストアパートは、名前の通りお化けが出るアパートを冒険するアトラクション。
ゴーストアパート近くに行けば、

「ギャー!!」

とか、

「キャーッ!!」

とかの絶叫が聞こえてきた。
私、こういうお化け屋敷とかは得意なんだよね。
ぶるりとお兄ちゃんと、土方さんが震えた。
怜那さんが、流し目を送ってから、

「朝陽、いつでも抱きついて良いからね♪」

ええっ!?
新たなライバルだ、怜那さんって!
バカップルはもはや二人の世界だし、土方さんは空さんと目すら合わせてない。

「あたし、嫌われてんのかな・・・」

ヤバい!
空さん、ヘコんでる・・・。
私は、思わず土方さんに物申した。

「空さんの気持ち、考えてくださいよ!目ぐらい合わせて!」

土方さんは、ツーンとしたまま。
夏音が、ニコニコと笑う。

「だいじょーぶ!土方さん、怖がりだから!」

へえっ!
それは、空さん、期待しても良いんじゃない?僅かに空さんの顔が明るくなった。
勝さんが、

「ゴーストアパートへレッツゴー!」

私たちは、ゴーストアパートへ入った。                                                                       

119:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/18(日) 18:24

7,怖がりお兄ちゃんと土方さん

ケタケタケタ・・・・

入った途端に、不気味な笑い声が響いた。
なんか、骸骨が笑ってるみたいに・・・。

「紗彩ちゃん、抱きついても良いよ〜♪」

勝さんっ!
あの、肩は抱かなくても・・・。
めちゃくちゃドキドキするじゃないですか・・・。

キャハハハ・・・

怖い!
女の人の笑い声。
それと同じくして、足に顔をうずめてる女の人が現れた。

「あの、大丈夫ですか?」

夏音、勇気あるね・・・。

「ハ・・・ハハ・・・キャハハハ!!」

もしかして!
笑い声の人って・・・!
女の人は、ゆっくりと立ち上がって振り向く。なんと、骸骨・・・!!

「空・・・助けてくれっ!」

うわぁ!
あの土方さんが、怯えて空さんに抱きついてる!
空さんの顔、こんな場合なのにゆるんでる。

逃げないでぇ・・・キャハハハ・・・

女の人の声!
そして、いきなりバッと駆け出してくる・・・!
怖すぎる!

「紗彩ちゃん!」

抱きついてしまった私。
戸惑ったような、嬉しそうな勝さんの声。
そしてそのまま、私を抱えて全力疾走!
他のみんなも、あとに続く。 

「お、重くないですか・・・?」

勝さん、ニコッ。

「ぜーんぜん♪」

ひょえ!
他にも、女の人以外にも、斧を振り回す男に、血まみれの女の子とか!
めちゃくちゃ怖かったよ〜・・・!

「怜那ぁ〜!」

お兄ちゃん、怖がりだから、怜那さんに抱きついてる。
ムッ!

「朝陽ったら・・・」

と言いながら、めちゃくちゃ嬉しそうな怜那さん。
しゃくに障る・・・。
でも、怖がりなお兄ちゃんと土方さんが面白かったな〜。                                                                                                           

120:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/18(日) 21:21

8,クレープ

もう、お昼時。
何か、食べなきゃ。
勝さんが、怯えきってる二人を見て、にっこり。

「安心しなよ!次、二人ずつでお昼ご飯、購入してね」

お昼ご飯かぁ・・・。
レストラン的なのは、お金が足りないし・・・。
勝さんが、屋台を指す。

「あのハピリンクレープは?ボリューミーだしさ」

良いですね!
私たちは、ハピリンクレープの屋台へと向かう。
デザート系とか、おかず系がある。

「半分こね」

ええっ!?
じゃ、責任重大じゃない・・・。

「俺、デザート系が良いなぁ」

良かった!
私、おかず系のクレープは食べたこと無い。
私は、生クリーム+イチゴとアイスのクレープを選んだ。

「紗彩ちゃん、甘党なんだ」

はい!
私、辛党ではない。
甘党だよ〜。

「美味しいですね!」

もう、最高!
ハッピーランドのデザートは美味しいことが良くわかった!

「紗彩ちゃん、生クリームついてる」

ええっ!?
どこにですか・・・?
勝さんが、意地悪そうに笑んだ。

「なめてあげる」

ひょえっ!
マジで!?
勝さんが、指を私の頬に押し当てる。
ひぁっ・・・。

「甘い」

勝さん・・・。
めちゃくちゃ意地悪!
私、ドキドキして損したよ・・・。                                                                                 

121: アーヤ◆TQ :2018/02/19(月) 09:26

勝の優しさはズルくって反則だよね、好きになってしまう(*μ_μ)♪
それにしても相変わらず土方さんは怖がりさんだね……、朝陽は意外って思ってしまったけどね。

122:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/19(月) 18:43

>>121
ありがとう!
チャラそうに見えるけど、めっちゃ優しいよね、勝!
朝陽と土方さん、ツンデレで怖がりなんだよ(*´ω`*)            

123: アーヤ◆TQ :2018/02/20(火) 07:40

私も昨日更新したよ          

124:らいみぃ:2018/02/20(火) 17:16

時初を久しぶりに全部よんだよ!
最後泣いちゃった…(>人<;)ヤバイ、やっぱリリカの小説最高!頑張れ

125:リリカ@恋歌◆Wg りこぴー卒業!?(T-T)  :2018/02/20(火) 18:34

>>123
ありがとう!
いつも、楽しみに読んでるよ!
コメしないと←はよやれ

>>124
ありがとう! 
全部!?
長かったよね、私のせいだわ←おい 
ええっ!?
泣いた・・・?!
私、書いといて泣いてな・・(爆)
らいみぃよりは劣ってるぜよ!←はいこれ、確定
らいみぃも、頑張ってね(*´∀`*)ノ                     

126:リリカ@恋歌◆Wg りこぴー卒業!?(T-T)  :2018/02/20(火) 18:43

9,気持ちの変化〜土方さん〜

空さんが、ニコニコと駆け寄ってくる。
良いこと、あったのかな?

「やっと、まともに話せたの!照れちゃってて可愛かった・・・」

うぉぉ!
これ、劇的に変化してる!
私は、あったかい眼差しで、

「土方さんの氷の季節、溶けて春が来ますよ・・・今から」

にっこり、土方さんに笑いかけた。

「・・・フン!」

怒ってるようだけど、耳が真っ赤。
ツンデレって、こんな時に萌えるよね!

「あたし、期待しても良いかなぁ・・・?」

絶対!
振り向いてもらえますよ! 
空さん、自信もって!
空さんは可愛いし、辛抱強いもん。

「振り向かなかったら、私が土方さんをひっぱたきますよ!『振り向かないのは、おかしいです!』って!」

途端に、土方さんがビクつく。
嘘・・・ではないな。
空さんを泣かせたら、流石の土方さんでも、許しませんよ?

「紗彩・・・」

あっ、お兄ちゃん。
私は、嬉しくなって振り向いた。
けど、そのまま凍ってしまった。

「ごめん、遅れて」

だって・・・。
怜那さんと、腕を組んでたから・・・。                                                                               

127: アーヤ◆TQ :2018/02/20(火) 20:41

なんだかんだ片想いの二人息もピッタリだし、なんとあのツンデレ野郎がやっとのこさ空と喋ってくれた。
これはレア物だよね!
カメラマンにでもなって記者になったつもりで土方さんが好きな空にいつ告白するのかをインタービューしたい

128:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/20(火) 21:24

>>127
ありがとう!
空と紗彩、意外と仲良くなってるよね(*´ω`*)
意外とむっつりだし、苦労するよね〜(^-^;)
激レアだよね!
番外編で書こう!←めちゃくちゃ乗り気              

129:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/20(火) 21:31

番外編

☆恋のインタビュー☆

私、紗彩!
恋愛記者。
嘘だけどねっ!

「では、インタビュー始めます!空さんに恋したのはいつですか?告白はいつを予定してますか?」

パシャパシャ

カメラのフラッシュをたく。
パチパチした光に驚いたのか、土方さんが肩をすぼめる。

「えっと、恋したのは、最近・・・何を言わせてる!」

ひぇ!
ナイス、ノリツッコミ!
私は、ニヤニヤ笑って、嫌みったらしくメモした。
しばらく、このネタでいじれそうだし、聞き出したい。

番外編 終了                                               

130: アーヤ◆TQ :2018/02/21(水) 06:56

沙彩もっとつついて、そして勝のことを好きで朝陽と二人の人に揺らいで欲しい

131:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/21(水) 18:37

>>130
ありがとう!
絶対、揺らぐよ(*´∀`*)ノ  

132:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/21(水) 18:45

10,気持ちの変化〜私と勝さん〜

固まった私を見て、怜那さんがニッと笑う。
胸がもやもやした・・・。
怜那さんは綺麗だけど、なぜだろう、冷たさとか、意地悪とか言ったような、オーラ・・・。

「紗彩ちゃん、最後の別行動ね♪」

勝さん・・・・。
別行動か・・・。
空さんと土方さんの、距離が狭まってるのを見たら、あったかい気持ちになった。

「観覧車に決定〜♪」

空さんと怜那さん、ぜんぜん違う。
観覧車の列に並びながら、考える。
空さんが清純でかわいい系に対して、怜那さんは色気?みたいのがムンムン。
仲良くなりたいのは、間違いなく空さんの方ですけどね!

「紗彩ちゃん、悩んでる?」

ひょえっ!
勝さん、ヤバいです・・・。
顔が、近すぎ・・・。                                                                 

133: アーヤ◆TQ :2018/02/21(水) 19:17

やっぱり私も仲良くなりたいって思うのは、空だよ!
それにしても、勝は時々かなたまにだけど不意討ちみたいに近付いたりして先が読めにくい時があってドキドキするよ❤❤

134:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/21(水) 21:17

>>133
ありがとう! 
空、爽やかだし、いい子だよね(*´ω`*)
勝は、不意打ちキュンキュンヤバいよね(*^^*)
あんまり読めないキャラです(●´∀`●)              

135:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/21(水) 21:27

「勝さん・・・!?ここではダメですって!」

私は、真っ赤になりながら、勝さんの体を押し返す。
ダメだって・・・公衆の面前では!
勝さんは、意地悪な顔で笑んだ。

「へぇ?じゃあ、もっと薄暗いとこがいい?」

ふぇ!?
ん・・・!
勝さん・・・!
意地悪!ドS!

「私、勝さんのことを見直しましたよ」

まあ、いい意味でも、悪い意味でも。
優しくって、ドSとか。
正反対だよね、言葉的に。

「へぇ?それは、光栄」

うぁ!
勝さんが、私の手を取って、観覧車へと導く。いつの間にやら、順番が来ていた。

「姫様、どうぞお乗りに」

ひぇ!
姫様・・・!?
私は、勝さんに対する気持ちの変化を抱きながら、キュンキュンする胸を押さえた。
変だな、私・・・。

「紗彩ちゃん、空のいる方、見てみなよ」

勝さんが目をキラキラさせて。
私は、お兄ちゃん一筋だった・・・ハズなのに。
なんで、キュンキュンしちゃってるの・・・?                                                                                           

136: アーヤ◆TQ :2018/02/21(水) 22:25

ヤバいって狡いって、このまま乗り換えしても良いけど付き合えないって断ったら嫌だよ勿体無いぐらいの……
勝も長々の憎めないキャラだからね,あんなに優しくされて好きな気持ちを言っているから余計に思うよ!  

だけど、沙彩が未練無くなって

137: アーヤ◆TQ :2018/02/21(水) 22:27

ヤバいって狡いって、このまま乗り換えしても良いけど付き合えないって断ったら嫌だよ勿体無いぐらいだし二度現れないと思うからね……
勝も長々の憎めないキャラだからね,あんなに優しくされて好きな気持ちを言っているから余計に思うよ!  

だけど、沙彩が未練無くなって勝と幸せに付き合って欲しいね

138:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/22(木) 18:20

>>137
ありがとう!
紗彩、何気にスゴいから(*´ω`*)
勝、女子に優しいから(●´∀`●)
私も、紗彩に幸せになってもらいたい!←え
その前に、お兄ちゃんを片付けないとね♪←             

139:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/22(木) 18:31

11,「朝陽なんか・・・」

私は、少し恥じらいながら、観覧車の窓に体を寄せる。
空さん、距離が近付いてるかなぁ・・・?
と・・・。

「紗彩ちゃん」

へっ?
勝さん・・・?
ちょっと体を、勝さんに向けようとすると。

トンッ

軽やかな音とともに、勝さんの手が、私の顔の横に。
いわゆる、壁ドン・・・。

「紗彩ちゃん、朝陽のこと、見てたよね?」

「ええっ!?」

素っ頓狂な声を出してしまった。
図星だ。
勝さんの髪が、射し込んできた光を受けて、キラキラと輝く。
この世の者では、ないみたい。

「見てたし、俺」

ヤバい、これは言い逃れできないよ。
勝さんの手が、私の髪に触れる。
体が、ビクッと動く。

「朝陽なんか・・・止めなよ。紗彩ちゃんを傷つけるだけだし」

勝さんの顔が、近付いてくる。
逃げなきゃ、と思うのに。
動けない・・・。
そのまま、優しい唇が、ふわりと私の唇に重なった。                 
                                                                    

140: アーヤ◆TQ :2018/02/22(木) 19:23

沙彩と勝がキスを交わしたけど、ファーストキスだったりするの!?
そして勝の壁ドンときたら少し切なそうな感じがあって、よほど沙彩のことが一途に好きなんだって分かるけど……
沙彩が朝陽のことを好きって分かるのは、もうあと一歩っていうところだけど勝と朝陽の友情が壊れたら嫌だなぁ…

もうあんな勝を見たくないから、沙彩が勝を異性として意識したら良いって思うなぁ

私も更新しました

141:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/22(木) 21:19

>>140
ありがとう!
ファーストキスだと思う(●´∀`●)
切ない壁ドンだよね(´-ω-`)
勝は、意外と一途だよ(*^^*)
果たして、友情は・・・!?
だいぶ意識してると思うよ(´V`)♪

読んでてつっこんだよ!(愛実ちゃんに)
面白いよ〜!!                   

142:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/22(木) 21:29

12,嫉妬・・・? ※朝陽side

俺は、怜那となんか、デートなんてしたくなかった・・・俺は・・・。
さっきから、これのループ。
隣では、俺の腕を胸の前に持っている怜那。

「朝陽、聞いてる?」

「ん・・・あ?」

興味が無くて、聞いてなかった。
軽く謝り、またループ。
俺は、一緒に回りたかった女の子がいたのに・・・。

「朝陽!あれ、見て・・・」

怜那の驚いた声。
なんだよ・・・。
驚かせて、キスでもすんのか・・・?
ちょっと身構え、怜那の指した先を見れば。

「はっ・・・!?」

声が、出た。
観覧車の中で、紗彩とキスしてる勝が見えた・・・。

「ねぇ、私らもしない?」

身をくねらせ、怜那が誘惑するが軽く無視。
気持ちの整理がつかない・・・。
紗彩・・・!
可愛い妹、以上の気持ちが膨れてる。

「ごめん、怜那!」

怜那の手を振り解き、俺は観覧車の出口まで走る。
胸をくすぶるこの気持ちは・・・嫉妬・・・なのか・・・?                                                                                                  

143: アーヤ◆TQ :2018/02/22(木) 22:16

朝陽の頭のなかで沙彩がいるってことだけど、ここで朝陽が沙彩のことを気にかかるっていうのおかしいよ!
朝陽は出遅れて割って入る様にして今の二人のことを邪魔するんだったら、今は観覧車の方に行かないでほしい。

沙彩が勝に好きって言ったら、朝陽は邪魔をしないのかな?

144:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/23(金) 18:34

>>143
朝陽、鈍感にしてもヤバいよね(^-^;)
果たして、間に合うのか・・・?
邪魔は・・・どうだろ?      

145:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/23(金) 18:41

13,諦めたい想い

ファーストキス!
ヤバい、心臓が・・・!
飛んでかないかな・・・宇宙の果てまで。

「紗彩ちゃんって、キス顔可愛いね〜♪」

んにゃ!?
勝さん・・・!
私、照れちゃって黙り込む。

「だから、付き合ってくれる?姫様・・・?」

私、今、揺れてる。
お兄ちゃんへの諦めたい想いと、勝さんへの恋心(?)に。
どうすればいいの?
陽太がいてくれたら、聞きたかった。
私、答えれば良いのかな?

「・・・お兄ちゃんに想いを伝えたら、付き合います」

言っちゃった。
でも、これが良いと思うの。
勝さんが、にっこり笑った。

「そのとき、楽しみにしてるね♪」

うぁ!
私、ヤバいこと約束したかも・・・!!

『青春*恋色ブルー』C end                        
    
                                 

146:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/23(金) 18:51

あとがき

はい!
もう、C完結しましたね!
速くてびっくり。

紗彩と勝、めちゃくちゃ距離が狭まりましたよね(●´∀`●)
書いてて、キュンキュンしました(*´ω`*)

では、Dのあらすじ!

「俺・・・決めた道を歩いていくから・・・」
紗彩のことで、留学を決意する朝陽。

「朝陽には会うな・・・」
切ない気持ちで紗彩を想う勝。

「私、お兄ちゃんが・・・」
告白を決意する紗彩。

揺れ動く三人に注目!
空さんの恋も、すれ違いが・・・!?
キュンキュンする、Dになったら、嬉しいです!

コメントくださったみなさま、ありがとうございます。
Dでも、よろしくお願いします。

       *+リリカ*+                                                              

147: アーヤ◆TQ:2018/02/23(金) 19:02

三人が選んだ行動がとっても気になるけど、勝の発言と沙彩がどっちを選んだってところが気になっているよ!

Iまで行って欲しい、がんばれ👊😆🎵

148:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/23(金) 21:18

>>147
ありがとう!
紗彩、果たして・・・!?
Iまで行けたら良いなぁ(*´ω`*)
アーヤの小説、大好きだよ!       

149:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/23(金) 21:23

『青春*恋色ブルー』D 登場人物

深代 紗彩
明るく、優しい。
朝陽に恋してたけど・・・?

深代 朝陽
元気。
チャラそうだけど、根は、真面目。
紗彩のことで、あることを決意して・・・?

楠木 勝
朝陽の親友。
優しくてドS。
紗彩が好き。

川宮 空
朝陽と勝の友達。
紗彩と仲がよい。
土方さんに、恋してる。                               

150:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/23(金) 21:30

1,雨

ざぁっ────ざぁっ────

雨が、途切れなく響く。
洗濯物を取り込んで、私────深代紗彩はホッと溜め息をつく。

「間に合った〜」

私は、お兄ちゃんのバスタオルを手にとって、ちょっと固まる。
お兄ちゃん・・・。

「紗彩〜」

ギャッ、お兄ちゃん。
私は、小さく飛び退いた。
バスタオルが、かがみこんだお兄ちゃんと私の頭に落ちる。

「お兄ちゃん・・・」

目の前に、綺麗な顔。
心臓がバクバク。
コクりたい・・・。

「・・・俺、勉強するからな。洗濯物、よろしく」

お兄ちゃんが、唐突にタオルから脱出。
私は、少し呆けてから、洗濯物をたたむ。
雨のときなら、コクれるのかな・・・?
そんなことを考えながら。                                                    

151: アーヤ◆TQ:2018/02/23(金) 21:59

雨じゃなくってもコクってよ朝陽に、それにしても陽太が重要人物じゃなくなって変わりに勝がなったけど……
三人の一方通行な恋がどっち方向に行くか今後のみどころだね!

152:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/24(土) 07:31

>>151
ありがとう!
陽太は、紗彩のアドバイザーかな。
恋が、どう絡み合うか注目してね(*´ω`*)        

153:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/24(土) 07:43

2,怜那さんの噂

翌日、学校。

私は、眠い目をこすりながら、登校。
もう来月にまで迫ってる、バレンタインのチョコを考えてたから・・・。

「おはよー、紗彩ちゃん!」

わぁっ!
空さん、あれからスゴい元気ですねぇ。
わからなくもないけど。

「そう言や、勝が呼んでたよ。高等部の校舎裏に来てって」

なんだろう・・・?
私は、ちょっとためらいながら、荷物を教室に置き、高等部の校舎裏へ。

「空から、伝言聞いた?」

勝さん。
私は、うなずいた。
勝さんが、切なさそうに、目を細めて笑む。

「怜那のこと、気になるよね?」

ドキッ!
勝さんには、全部見透かされてる気が・・・。エスパー?

「怜那ってさ、学年の男子全員誘惑してんの。俺は、断ったけど─────で、今は、朝陽がターゲット。噂では、彼氏がいて、浮気してるとか」

ギョッとした。
怜那さん、彼氏いるのにお兄ちゃんを!?
同時に、ムラムラした怒りが・・・。

「私、戻りますね!」

お兄ちゃんに、伝えなきゃ。
怜那さんがヤバいって・・・。

ギュッ

ふえ!?
私、勝さんに後ろから抱きしめられてる・・・。
何これ、心臓がぁっ!

「朝陽には会うな・・・」

低い声で、ささやかれた。
私は、黙ってうなずいて、教室に戻るしかできなかった・・・。                                                                                                    

154: アーヤ◆TQ:2018/02/24(土) 17:19

もう切なすぎるし,だけどバレンタインデーは本命チョコはやっぱり勝が良いなあ!
そして義理チョコは朝陽にして欲しい!

このまま揺れずに行って欲しい!

155:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/25(日) 18:05

>>154
ありがとう!
本命→勝
本義理(まだ恋心があったり)→朝陽
かな。       

156:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/25(日) 18:11

3,今年のチョコ計画

放課後

「バイバイ、紗彩」

友達と別れ、私は陽太と玄関へ。
空さんが、駆け寄る。

「紗彩ちゃん、帰ろ」

帰ろ=夏音の家に寄っていこう。
ん、空さんの考えが手に取るようにわかる。
私は、にっこり笑う。

「帰りましょう!ついでに、夏音の家に寄りましょう!」

「イエス!」

私たちのノリについていけないのか、陽太が呆れたように肩をすくめる。
夏音の家についた。

「上がってね〜」

うぁ!
珍しく、叔母さんが実験室から出て来た。
お腹、膨らんでる・・・。
新しいいとこができるんだね!

「上がって、二人とも!今年のチョコ計画立てよう!」

夏音が、エプロン姿のまま、現れた。
私と空さんは、夏音の家にお邪魔した。                                                      

 

157: アーヤ◆TQ:2018/02/25(日) 20:58

勿論夏音は沖田さんで、空は土方さん?

本命勝だよ

158:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/25(日) 21:16

>>157
ありがとう!
夏音はもちろん!
空は、土方さんだね(*´ω`*)
紗彩、チョコは渡せるか・・・?       

159:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/25(日) 21:25

4,チョコリスト

「まず、本命から言っちゃって♪」

夏音が、ウキウキと聞く。
本命・・・。
勝さん、かな。
お兄ちゃんもだけど、何だろう。
最近、変わってきた気がするから・・・。

「勝さんかな」

夏音が、にっこり笑う。

「あれから、進展したんだ?頑張れ〜」

ん、もうっ!
そんなに言うな。
照れるし・・・。
空さんは、もじもじしながら、

「・・・土方さん」

まあ、当たり前か。
夏音が、考え込み、

「私たち、友チョコ作らないといけないよね。私は、家にいる居候にも配らなきゃだし・・・」

うぁ!
スゴい大変だ・・・。
私たちは、とりあえず配る人の名前をリストに書き出す。

「今年は三人で頑張ろう」

ん、だね!
ところが、空さんは不安げな顔。
どうしたんだろう・・・?

「受け取ってくれるか、不安になって・・・」

あー、アイツの場合、それも考えないとね。
ツンデレ、こんな時、困る・・・。

「ラッピングでカバー!とりあえず、バレンタインの前日に集まって、作ろう」

私は、空さんのことが不安で心配だったけど、笑ってうなずいた。                                                                                

160:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/26(月) 21:20

5,素直になれる薬

叔母さんがにっこり笑いながら、割り込んできた。
叔母さんのノリ、軽いよね〜。 

「空ちゃんにプレゼント☆これ、素直になれる薬☆」

小瓶には、澄み切った青色の液体。
怖いを通り過ぎて、興味津々。

「チョコに二適入れたら、効果バツグンよ♪」
 
へぇ!
叔母さん、スゴい・・・。
空さんの顔が、パァッと明るくなった。

「あたし、頑張れます!」

空さんが元気になって、良かった。
バレンタインが、ちょっぴり楽しみになった。                                

161:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/26(月) 21:26

6,空さんの涙

その数日後───────・・・。

バレンタインまで、あと三日。
実質、チョコ作る日を除けば、あと二日弱。

「バレンタインのラッピング、これでいいよね・・・」

私は、カバンからチョコのラッピングを取り出して確認。
ドット柄で可愛い。
友チョコとしても、本命としてもいける。

ポツン

あっ、雨・・・。
最近、雨がよく降るような気がするな・・・。家に帰って、家事をしてると。

ピンポーン

インターホン。
私は、少し不思議に思いながら、ドアを開ける。
そこには・・・。

「・・・どうしよ、紗彩ちゃん・・・」

涙の空さんが。
どうしたんだろう?
私は、戸惑いながら空さんを家に上げる。                                                 

162:アーヤ◆We.:2018/02/27(火) 16:25

空何があったの

163:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/27(火) 18:27

>>162
ありがとう!
果たして・・・? 

164:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/27(火) 18:41

7,「好きにはなれない」

空さんが落ち着くまで、私は黙ってお茶を入れた。

「あ、あたし・・・。土方さんに、嫌われ、てる・・・」

へっ?
私は、思わず口を開けた。
そんなこと、あり得るの・・・?
この間のデートで、距離が縮まったんじゃ・・・?

「あたしも、そう思ってたよ・・・今日ね、夏音ちゃんの家に行って、おしゃべりしてて」

ほうほう。
それで・・・?

「チョコの話題になった途端、土方さんの視線が、スイッと夏音ちゃんに行っちゃって・・・」

あー、そういうこと。
話が、見えてきた。

「でね、誰か────子犬みたいにかわいい系の人(斎藤さんだby紗彩)が、からかうように」

言っちゃったらしい。
しかも、

「副長、空が好きだろ?」

と、どストライクで。
当然、うなずくかと思ってたら。
土方さん、顔をしかめて、

「好きにはなれない」

と。
ヒドすぎる!!
空さんの気持ちを踏みにじって〜!!

「私、直談判して来ます!」

空さんが、しゃくりあげながら、立ち上がる。
目が、真っ赤。
許さん、土方さん!
私は、気持ち的には赤鬼になって、空さんと夏音宅に向かった。                                                                                      

165:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/28(水) 18:30

8,叶わない恋に揺れて

私は、ピンポーンとインターホンを押し、夏音に家に上げてもらった。

「空さん・・・、ごめんなさい、家の土方さんが」

空さんの真っ赤な目を見て、夏音が謝る。
私と空さんは、チラリと見やってから、リビングへ。

「まったく、好意を持ってくれている女の子に、あれは無いだろう!」

お説教食らってるね、土方さん。
でも、まだ私には怒りがくすぶっていた。
空さんを泣かせたから。

「空さんを泣かせたら、タダじゃおかないって、言いましたよね・・・」

私の怒気に気づいたのか、みんなが身をすくませる。                                            

166:アーヤ◆PY:2018/02/28(水) 19:47

怒れ‼️
そして、謝りなさい

167:アーヤ◆PY:2018/02/28(水) 20:52

私は、空の味方だよ。

168:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/28(水) 21:16

>>166
ありがとう!
紗彩、どう切り出すのか・・・?

>>167
空、どうなるかな・・・?    

169:リリカ@恋歌◆Wg:2018/02/28(水) 21:24

私は、ドシドシと大股で土方さんに、駆け寄る。
そして・・・。

パシンッ!

鈍い音。
私は、ちょっとヒリヒリしてきた手を隠して、赤くなってきた土方さんを凝視。

「空さんを泣かせるから、自業自得です」

・・・わかってる。
私、知ってるもん。
土方さんが、夏音への叶わない恋に揺れてること。

「すいません・・・」

軽く頭を下げる。
綺麗な顔に、傷つけちゃったらどうしよう・・・。
私、斬られんじゃなかろうか・・・。
急激に冷や汗が噴き出てきた。

「・・・俺が悪かった」

うぁ!
認めた!
私は、空さんに目配せした。

「でも、まだわかんねぇ」

マジですまなさそうに、土方さんは、頭を下げた。
それでも良いんじゃない?

「あたし、待ちますから」

はにかんだように笑む、空さんの笑顔はキラキラと輝いていて、まぶしかった。                                                          


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