このスレは、みんなで物語を作って、
小説(物語)について理解を深めるためのものです。
荒らし人などのいるところではありません。
また、それに似た人たちも入ってこないでください。
基本的に、書くものはなんでもokですが、
アニメの夢小説などを書く場合は、
簡単にそのアニメのあらすじなどを書いておいてくれると嬉しいです。
(みんなが知ってそうな奴は不要)
それでは、…開始!!
「リボンとつゆ草」(オリジナル)
初めてつゆ草を見たとき、頭がくらくらしたのを覚えている。
つゆ草の花の、色が目に痛かった。
絵の具を溶かしてできたような、まっすぐな青色。
青色でありながら、目立っていて、決して消えることがなかった。
くらくらした頭の中、思い出したものがあった。
いつか見た、ぼやぼやと灯る記憶だった。
体が宙に浮いているような感覚がしていた。
景色の中の色は濃いのに、頭の中はまだぼんやりと霞がかったままだった。
橋の下の、川のそば。
電柱が作り出していた漆黒の影に隠れていて、
最初はよく見えなかったけれど、
たしかに僕は見たのだ。
紅いリボンの少女がそこにうずくまっていたのを。
そのリボンの紅は、赤より暗い色だったのに、目に痛く感じた。
紅と、青。
僕は目を瞑った。
もう僕は思い出せなかった。
その時にみたあの記憶は。