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『三次元ってのは嫌いなもんで。』読ませていただきました。
アドバイスと読者、二つのコースをご所望とのことですので、
まずはアドバイス目線からの評価を書かせていただきます。
読んでいてまず気になったのは『話の薄さ』です。
話、つまりはストーリーですが、今までの話をまとめると……
【七ッ木 光介は職員室に入ろうとするも、
謎の少女のせいで手を挟む羽目に！
それはさておき、
帰宅部なのをいいことに担任の水上先生から
『ゲーム部（仮）』に入部させられてしまう。
それから数か月過ぎ……。
七ッ木 光介は一人、部室でゲームをしていた】
これだけで説明できてしまうのです。
では本文約2500文字のうち、
その他の部分はなんなのでしょうか。
『主人公の説明』（自分語り）と
『主人公の心の声』です。
これは主人公の中で思い返しているだけなので、
動きはありません。言葉に出しているわけでもないので
コミュニケーションですらない。
それどころか、この要素はかなり厄介なものなのです。
ここからは読者として言わせてもらいますが、
『正直、自分語りが過ぎて読む気が失せる』のです。
読者は作品に対していつも初対面です。
初対面相手に『不肖、七ッ木 光介、高校2年生。』
から始まるこの冒頭をぶつけられると、正直読む気が失せました。
道を歩いていたらいきなり、
『俺は今まで○○してきたのに！ なのになんでこうなるんだよ！
お、落ち着け。まずはこの状況を整理して……』
とか叫んでいる人が近づいて来たようなものです。
そりゃ、逃げます。
ではどんな書き出しならOKなのかというと、
世界、舞台から主人公へと書き進めるのが王道です。
１七ッ木 光介が立っている世界。
『どんな学校なのか。七ッ木 光介はどこに立ってる？
廊下？ 職員室前？』『周りの人やモノ、どんな感じ？』
【まずは場の雰囲気を固めましょう】
２七ッ木 光介の行動
『気だるいならため息を吐いたり、ふらふらと廊下を歩くかもしれない』
『朝のことを愚痴るかもしれない』
【主人公の感情や今後の展開が伺えるような言動・表情をさせましょう。
キャラクターの第一印象はここで決まります】
3七ッ木 光介の感情
行動・言動に対して感想・回想を入れて行きます。
決して、感想や回想を単独で入れないように注意しましょう。
心の動きはリアクションです。
世界やキャラが物理的に動いた時のみ、動く部位だと考えましょう。
長くなりましたがまとめると、
まずストーリーに厚みがありません。
簡単にストーリーを200文字程度で書き出し、
それに合わせてキャラクターをとにかく動かしましょう。
あくまで私の意見ですが
何かのきっかけになってくれると嬉しいです。
それでは〜