あなたの小説見に行かせて下さい 2

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1:猫又◆j.:2018/04/14(土) 21:15

こんにちは、始めまして、
猫又と申します。

スレタイ通り、このスレッドは小説批評企画スレッドです。
批評と言っても決めつけ、誹謗中傷はしません。
(もちろん自分の意見でズバズバ言いますけど、
そこは、こういう意見あるってことで納得して下さいw)

かなーり前に一度作って今回2度目。
前も意外な名作がいっぱい見られて楽しかったです。

さて前置きはこのくらいで、
それでは本スレッドのルールを説明します。

1 評価する作品は基本的に作者さんオリジナルの小説です。
また、葉っぱに限らず、ネット上で見れるサイトならどこの作品でもOKです
未完成でもかまいません。

2 このスレに
◇タイトル
◇あらすじ
◇見どころ
◇評価コース
◇コメント場所
(『作者様の小説スレ』か『このスレッド』か
評価コメントの場所を選んで下さい)

を書き込んで下さい。

3 あくまでアドバイス、個人的な意見です。
 (というか自分もそんなに小説上手くありません……(-_-;))


「評価コース」は3つ。

「PRコース」
とりあえずコメントがほしい作者さんにオススメ。
その作品の良い所を中心に、アドバイスはほどほどなコースです。
小説を書く楽しさを邪魔されたくない方はこちらにどうぞ。

「アドバイスコース」
ちょっとでも小説の腕を上げたい方にオススメ。
評価基準は小説として『読める』か『伝わる』か です。
文章力を主体に、ストーリーも批評・アドバイスします。

「読者コース」
通常の読者と同じく、あなたの小説を『好き』か『嫌い』かで評価します。
最低限『文章的に見苦しくない小説である』ことが条件です。
ストーリーの展開や内容を、こんな自分ですが批評しちゃおうかと思います。


名作期待してます。
誰もいなかったら沈みますw

78:猫又◆fQ:2018/11/09(金) 20:24

>>72
こんにちは、猫又です。
『あの温もりをもう一度』 最後まで読ませていただきました。

読んでみての感想ですが、物語内の時間が経過しているのに、まだプロローグ部分しか無い感じ、
演劇で例えるなら、ステージの垂れ幕の前で延々、登場人物が一人で喋っていて、いつになったら本編が始まるんだろう。といった印象でした。

ただ、言葉選びと心情描写に才能を感じます。
たった数行でここまで心を動かす内容がかける才能は素晴らしいです。
だからこそ惜しい、そう思います。

その描写力を上手く使えれば【あぁあぁーすさん】の作品は確実に輝く気がするのです。
(個人的に)

ただ今の状態ではただの前語り、主人公の独白【心の中で思っていることを書いただけの文】です。【×××】を多用して、しきりにシーンを切り分けているのもそのせい、
この書き方ではシーンが膨らまず、あっという間に次のシーンに行くしかなくなります。

では、なぜこんなことになるのか。
何も考えず言ってしまうと主人公が心を閉ざしているからです。
その結果、花井ゆり視点だと花井ゆりの心の中を書くしかなくなるわけです。

いやいや、それがこの主人公の特徴ですから、何言ってんですか。
と思うかもしれません。その通りだと思います。

しかし、問題なのはその書き方です。ではこの作品の問題点は何か、
それは先ほど書いた通り【花井ゆり視点】であることです。

【あぁあぁーすさん】は視点についてどう考えていますか?
文法的には1人称や3人称なんて言葉がありますが、
視点とはいわば【テレビスタジオのカメラ】。
物語内の様子を切り取って視聴者(読者)に伝える【窓】のようなものです。
1人称、つまり【誰かの視点】で物語を語るのならその【誰か】は【カメラマン】ということになります。

しかしこの【花井ゆり】という【カメラマン】は現実に絶望してるがゆえに、見えている世界をボヤかしてしまいます。カメラのレンズにシリコンキャップがかかっているような状態です。
すると映像を見ている視聴者【読者】は困惑します。
周りの様子はなんだかぼやけているし、【花井ゆり】の声だけしか聞こえない。
これでは物語自体も【花井ゆり】自身のキャラクターもぼやけてしまい、
最終的に読者が飽きてしまいます。

そんなこと言っても主人公だし……。
そう思うかもしれません。そうです、主人公だからこそ、
【花井ゆり】は【カメラマン】ではなく【ステージに上がるべきなのです】

この作品の主役、一番見てほしい所は【花井ゆり】の心です。それならば彼女【が】映すのではなく、彼女【を】映すべきです。

簡単に言えば他の人の視点にしてしまえばいいのです。
【花井ゆり】と親密になる人の視点で物語を作り、その人をカメラマンにすれば、
【花井ゆり】をよき引き立たせてくれるでしょう。
他には、3人称にしてしまうという手もあります。

【あぁあぁーすさん】はRPGゲームをやったことがあるでしょうか。
3人称はRPGゲームの文章に似ています。
『Aは攻撃した、Bは深い傷を負った』みたいなやつです。
わー面白くなさそう、と思ったと思います。
そう、純粋に3人称で行動だけ書いてしまうと味気ないです、
そういう時は心情描写を混ぜ込めば解決します。

『Aは唸り声を上げ、己の中の悲しみを叩き付けるように攻撃した、Bは体に、そして心に深い傷を負い、涙を流しながら崩れ落ちた』

1つの文に2人分の行動と心を描くことができました。
一般的な3人称はこんな感じだと思います。

しかし。ここまで言ってしまうと、
主人公視点の方が主人公の心の中をよく書けるし、他人には分からないことがあるし
なによりこの作品、主人公が孤独で徐々に心を開いていく物語だから……。
と思いますよね。

でも【孤独を外側から書く】ことは難しくありません。
さらに言えば【人の心は内側よりも、外側から描くほうが、より深くなる】のです。

では次のスレッドで実際に比べてみましょう。

79:猫又◆fQ:2018/11/09(金) 23:06

まず孤独を外側から書く。
外から見ると心を直接書くことはできませんが、行動でそれをよりリアルに書くことはできます。
家族の愛を知るきっかけとなる人物【仮にA子】との出会いがあるとして、ユリ視点と3人称【作者視点】書いてみます。

【花井ゆり】視点の場合
A子が私の方へと歩いて来た、
こわい。何か話さないとという焦りと怖さで心がいっぱいになった。


3人称の場合
A子がゆりの方へと歩いて来る。
ゆりは身を縮め、ゆっくりと後ずさる。
来ないで、見ないでと目を伏せながら、
まるでその場の空気になりたがっているようだった。

どうでしょうか
こうすることで読者はよりリアルに花井ゆりの焦りと恐怖を感じることができると思います。

こわい、辛いと感情を書き示すより、
行動にしたことでより正確に、豊かにユリの感情が表現できていると思います。
ではもう一例、感情が溢れる感動の瞬間を書いてみましょう。

【花井ゆり】視点の場合
A子が私の頭を撫でる。
心の奥底から暖かいものがあふれて、あふれてたまらなくなった。

3人称の場合
A子はユリが怖がらないようにそっと頭に手を置き、ゆっくりとユリの頭の上を滑らせた。
ユリは何も言わずうつむいたまま、それを受け入れる。いつも通り、感情のない目でAの足元を見ているとA子の上履きにポツポツと雨が降り出した。
ひとつ、ふたつと雨が降る。
そのたびにユリの見ている世界がゆがむ。
目元がゆがむ、口元がゆがんで音が出て、
しまいには、顔中ぐしゃぐしゃにして大声を上げた。

どうでしょう、少しは臨場感が出たでしょうか。
もちろんこれは自分がやった場合あくまでアドバイスです。カメラをどこに向けるか【どこをどのように書くか】は作者によって全く違います。

自分はA子の撫でる手を映した【書いた】けど、A子の顔とか、近くで見て泣いている人とかを書いてシーンを盛り上げる人もいるかもしれないです。

ただ一つ言えるのは、【感情は1つでも
それを表現する行動は無数にあって、
それを書いた方が表現の幅が広がる】ってことです。
だからこそ、【人の心は内側よりも、外側から描くほうが、より深くなる】
私はそう思います。

もちろん、心情描写【心の中を描く】ことでしか表現できないこともあるでしょう。

しかし一番大切なのは、
【1番伝えたいシーンをより最高な形で書き記すこと】です。
私はユリの心をより良く書くためには、
外側から書き、行動させるべきと思いましたが、これはあくまでアドバイス、正解ではないです。
もちろん今までして来たアドバイスも同じく正解じゃないです。

あとは、【あぁあぁーすさん】が決めることですが、
どこから見ればこのキャクターは輝くのか
どこから映せばこのシーンをより良く伝えられるのか、
それを意識して書くことが上達への近道だと私は思います。

応援してます。
それではー。


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