私の恋は奇跡の色

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1:カルマ◆NI:2018/05/05(土) 20:32

カルマです。私は小説を1からまた始めたいと言うことで、また小説を書きます。1日2回のペースで行けるようにしたいです。
アドバイス、感想とかもくれると幸いです。

>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ

2:カルマ◆NI:2018/05/05(土) 20:42

登場人物

雨宮 円香(あまみや まどか)
小6。少し大人しく、休み時間は図書室で過ごしている感じ。
星也のことを好きになる。

永崎 星也(ながさき ほしや)
明るくて、円香とは正反対の性格。たまに、一人でいる円香に声をかけたりしている。

水原 真帆(みずはら まほ)
円香の小1からの唯一の親友。真帆も円香とは正反対の性格。

五十嵐 陸(いがらし りく)
少しクールな感じの男子。実は、○○が好き…?

3:カルマ◆NI:2018/05/05(土) 20:44

ストーリー

大人しい性格の主人公、円香は星也にたまに、話しかけられるうちに好きになってしまい…?!いったい、恋の行方は?!

4:カルマ◆NI:2018/05/05(土) 20:59

プロローグ

「ふぁ…」

朝の6時。私は小さなあくびをして起きる。
カーテンを開けると、真っ青な青空。太陽が光を差している。

おっと…自己紹介を忘れていました。私の名前は、雨宮 円香。今日から小学6年生です。目立つことが特に苦手です……

「おはよ…」

私は眠い目を擦りながら、リビングへ向かい、家族に挨拶をする。
ドアを開けると、コーヒーの香ばしい香り、トーストの匂いが部屋に広まる。

「あら、円香おはよう。そろそろ一樹を起こしてくれる?」

お母さんはにっこりと、私に挨拶をすると、お兄ちゃんを起こすようにと頼まれ、また階段を上る。
私のお兄ちゃんの雨宮 一樹。中学3年生。こんな静かな私に優しくしてくれます。読書好きの私に本を貸してくれたりしてくれます。

「お兄ちゃん。起きてよ〜」

私はお兄ちゃんの体を優しく揺すりながら起こす。
すると、お兄ちゃんは素直に起きる。

「あら、今日は早いわね。早くご飯食べなさい。」

お母さんはみんなに呼び掛けると、お父さんとお兄ちゃん、私は椅子に座る。
私は「いただきます」をすると、最初にトーストを食べ始めた。

「今日は確か、2人とも学校なんだよな?」

「うん。入学式の準備とかでいろいろと忙しいよ。」

私は苦笑いをしながらトーストを食べる。

食べ終わると、さっそく身支度をきちんとする。
今日はカーディガンを着ておこう。髪も一本に纏めて結ぶと、家を出た。

5:カルマ◆NI:2018/05/06(日) 15:29

第1章ー新学期のスタートラインー

「今日は本当に良い天気…」

私は青空をにっこりして眺めながら登校している。
周りは桜がもう少しで咲きそうだ。

「円香!おはよっ!」

「あ!真帆ちゃん!おはよう!」

真帆ちゃんは、肩をトントンと叩いてにっこり笑って挨拶をする。
彼女は、水原真帆ちゃん。私の親友です。私とは正反対の性格で、尊敬できる人です。

「もう!6年生なんだからちゃん付けはやめてよね!」

「なんか、呼び捨てだと恥ずかしい…って言うか…」

私が真帆ちゃんに、ちゃん付けをしていて、照れくさいのかわからないけど、少し怒りながら言う。
そう…私は呼び捨てにすると、恥ずかしい…って言うか、私らしくないって言うか…まぁ、そういう感じです(笑)

学校に着くと、丁度昇降口が開く時間で、学校までダッシュで行った。で、でも…真帆ちゃん待ってよ〜!
真帆ちゃんは足が速くて、学年トップ3に入るくらいの運動神経抜群。でも、私は水泳が出来ても、それ以外は全部無理!だから、追いつけないよ〜(泣)

「雨宮さん大丈夫?」

後ろから私を心配してくれてる人がいた。私は後ろを振り返ると………

6:カルマ◆NI:2018/05/07(月) 20:03

「永崎君!」

永崎 星也君。クラスの中でも一番明るく、リーダー的存在。永崎君も私とは正反対。

「一緒に行こう?」

「あ、うん!」

永崎君は優しく声をかけてくれた。私は迷ったけど、結局、永崎君と学校に行くことに…

「今日から6年生だね〜!雨宮さんは、楽しみなことある?」

「う〜ん…本を読むこと…?かな…」

永崎君の質問に、私はじっくり考えた。でも、私は、本が一番大好きだから、また本を読むことだと思った。

「そう言えば、雨宮さんって、1年間本を借りた数1位だったもんね!」

「うん!本が大好きだから!」

「やっぱり、雨宮さんは、その笑顔の方が良いね!」

永崎君はニコッと、私に笑いかけた。少し胸が痛んでしまう。これはいったい……
そんなことを考えていると、いつの間にか学校に着いていた。

「おーい!円香〜!」

「真帆ちゃん!ごめんね、私行くね。ありがとう。」

「ううん、俺こそ楽しかったよ!」

私は、真帆ちゃんを見つけると、恥ずかし気に、永崎君にお礼を言うと、また、永崎君はニコッと笑う。
なんだろう…また、胸が痛む…今日学校休んだ方がよかったの…?

「ごめんね!円香が運動苦手なこと知ってたのに…」

「ううん、大丈夫だよ。」

真帆ちゃんは、反省している顔で、私に謝る。
別に、気にしてもいないし大丈夫だよ。

「話変わるけどね、今日さ、転校生来るらしいよ!」

「転校生…?」

私は上履きを急いで履くと、真帆ちゃんと一緒に歩き始めた。
転校生かぁ〜…男の子かな?女の子かな?仲良くなれるといいなぁ〜…

「楽しみだよね!」

「うん!」

なんだか、教室に行くのが待ち遠しい!
教室に着くと、黒板に席の並び順が書いてあり、私はプリントに書いてある通りの席に座る。

「また、ここか…」

私は最後に「はぁ…」と大きくため息をつく。
てか思えば、私……転校生の人と隣じゃん…!!

7:カルマ◆NI:2018/05/08(火) 18:35

「みんなおはようございます!」

机に何もない状態にすると、先生が入ってくる。
担任は去年と同じ先生だと予想がつく。

「今日は転校生がいます!」

あ!真帆ちゃんが言ってた通りだ!
心の中の自分は、凄く嬉しそうだ。男の子か女の子か楽しみ!…だけど、隣ってことは、男の子かな…?

「入ってきて!」

先生が大きな声で言うと、何故か私が緊張してしまう。
どんな人か気になってしまう。

「……」

男の子は黙って、教室に入ってくる。
なんだか、クール系でカッコいい感じの男の子だ。

「自己紹介してね?」

先生は、転校生の男の子ににっこり笑って言う。
すると、男の子は黒板に名前を書く。まるで、男の子とは思えないくらいの綺麗さだった。黒板には、『五十嵐 陸』と書いてある。

「五十嵐 陸です。よろしく…」

五十嵐君が自己紹介を終えると、パラパラと拍手がなる。

「んじゃ、この雨宮さんの隣ね」

私は先生の言葉にドキッとした。
つ、ついに、私と隣に!き、緊張して、胸がドキドキする…

「え、えっと…はじめまして…雨宮 円香です…」

私は少し怖くなり、小さな声で自分の名前を言う。
すると、五十嵐君は、さっきのクールな顔とは違う、優しい笑顔になった。そして、私に口パクで、「よろしく」と言った。
なんだか、スッキリした…五十嵐君…優しそう…

8:カルマ◆NI:2018/05/14(月) 18:31

「では、そろそろ始業式が始まりますので、体育館に行きますよ〜!」

先生はパンッと手を叩いて、みんなに呼び掛ける。
始業式もあるし、新任式もある。なんだか、わくわくしてくるなぁ〜…

「あの…雨宮さん…」

「ん?」

移動中、後ろから声を掛けられた。私は後ろを向くと、五十嵐君だった。

「どうしたの?」

私は頭に『?』を浮かばせながら、五十嵐君に聞く。
すると、五十嵐君は私の隣に来る。五十嵐君意外と、私より大きい…5cmくらい違うな…

「先生から学年集会の時に自己紹介してって言われたんだけど、どうしたらいいか?」

「う〜ん…」

五十嵐君は困った顔で私に聞いてくる。
私はう〜ん…と考える。
私に言われてもな〜…すると、私はハッと思い付く。

「普通に、「五十嵐陸です。よろしくお願いします。」って言うだけで良いと思うよ!」

「そっか。ありがと」

私はパッと思い付いたことを言う。五十嵐君はホッとした表情でお礼を言う。
なんか、さっきの五十嵐君可愛かった…クール系なのに。

体育館に着くと、学年ごとに座っている。私達は一番後ろの所に座る。
全クラス集まると、最初に新任式が始まった。

「では、新任の先生ステージにお上がりください」

教頭先生はマイクに向かって言う。
ステージに今年新任していた先生達が上がってくる。怖そうな先生もいるし、優しそうな先生がいて、いろんな先生がいる。

「皆さん、はじめまして!○○小学校から来ました…」

いろんな先生の自己紹介が始まる。私は毎年これが一番の楽しみだ。どんな性格で、どんな喋り方かが気になってしまう…て言うか、重いね…

9:カルマ◆NI:2018/05/17(木) 19:35

新任式が終わると、次に始業式。
始業式と終業式は嫌いな人いるよね…特に、あれだな…

「次に校長先生のお話です。校長先生お願いします。」

教頭先生がマイクに向かって言うと、校長先生はステージにあがった。

「うわ〜…校長先生の話きたわ…」

「あの校長、話なげぇよな…」

男女構わず、みんなはひそひそと、校長先生のことを言っている。
みんな、きっと思ったことがある。それは…校長先生の話。

「皆さん、ついに新学期ですね。皆さんは新しい学年になりました。今日は……」

校長先生の話は約7分くらい話した。あんま、時間はたってない気がするが、みんなはぐったりしている。

「では、教室に戻ってください。」

先生が生徒に呼び掛けると、みんな一斉に戻った。

「ねぇ、円香。なんか、五十嵐君と仲良いね!」

「えっ…!?」

真帆ちゃんは、ひそひそと五十嵐君のことを言う。
私と五十嵐君が………?男子と仲良くしちゃ、ダメってことなの?

10:カルマ◆NI:2018/05/21(月) 21:46

教室に戻ると、大きなため息をつく。
よく、先生に『男女仲良くしろ』とか言われてるし…そんなに悪いことなの?
「はい。では、学年集会まで時間があるので、みんなで五十嵐君に自己紹介をしましょう!」
「え…」
先生が言ったことに思わず声に出してしまった。
自己紹介とかありえない…
私…自己紹介とかなんて無理…
「雨宮」
隣からトントンと肩を叩かれた。
男子からある紙を渡された。『私の悪口だったら嫌だな…』と思いながら、恐る恐る紙を開く。
すると、予想外なことが書いてあった。

『雨宮さん、リラックスして!
  永崎 星也』
と書いてあった。
私は、ドキッとして永崎君の方へ視線を向ける。
すると、永崎君はピースをしてニカッと笑った。
永崎君…私のために…
「では、雨宮さんからお願いしますね!」
「は、はい!」
私は席から思いきり立ち上がった。
みんなからいろんな視線が向いてて怖い…
私は永崎君に貰った応援の紙を思い出した。私は一回深呼吸をして自己紹介をする。
「え、えっと…雨宮円香です。好きなことは読書…です。よ、よろしくお願いします!!」

最後は早口になってしまったけど、みんなはパラパラと拍手をしてくれる。なんかすっきりしたな…
こうして、みんなの自己紹介が終え、学年集会も終えた。五十嵐君もなんとか、自己紹介に成功した。

11:カルマ◆NI:2018/05/24(木) 20:38

お昼になると、今日は早めに昼食を食べることになっている。
お弁当の時に絶対にやる、好きな人同士で食べること!でも、一つだけ条件がある。男子も入れること!
なんか、照れくさいけど一応慣れてるけどね…

「円香〜!お弁当食べよっ!」

「う、うん!」

いつも真帆ちゃんは、一人でいる私を誘ってくれる。男子って誰来るのかな…?

「雨宮さん達。ここ俺達もいいかな?」

声がする方を向くと、五十嵐君と永崎君がいた。
しかも、机を運んでたし…

「うん!もちろん!円香は大丈夫?」

「う、うん!」

「ありがとう!俺、雨宮さんの隣に移動するね!」

永崎君は私の隣に机をくっつけた。真帆ちゃんの隣は五十嵐君だ。
なんだか、にぎやかになりそう!

「いただきます!!」

永崎君が元気な声で言うと、私はわくわくしながらお弁当を開ける。すると…

「………」

私は黙ってしまった。
だって…嫌いなピーマンが入ってるんだもん…

「あれ?円香、野菜炒め減ってないけど…」

「………」

私はギクッとした。
い、言えない…ピーマン入ってるから食べれないって言えない…!

12:カルマ◆NI:2018/05/27(日) 16:18

「はは〜ん…さては、ピーマンがあるから食えないのだな!!」

「ギクッ…」

真帆ちゃんは、ニヤリと笑った後、探偵のように答えた。私はつい効果音のような物が声に出てしまった。
さ、さすが…真帆ちゃん鋭い…

「とにかく!一つで良いから食べな!」

「う、うん…」

私は恐る恐る箸でピーマンを取る。
手がぷるぷる震える……

「さぁ、行くのだ!」

私は目をギュッと瞑って、口の中に入れる。
って…あれ?全然味しない…なぜ?
目を開けると、真帆ちゃんと五十嵐君はぽかーんと口を開ける。
私は永崎君の方を見る。すると、なぜか私が口に運ぼうとしたピーマンがあった。

「な、なんで!?」

「いや〜…なんかピーマン旨そうに見えてつい…」

永崎君は頬をかきながら言う。
永崎君………なんというお優しい方なんだ!


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