カルマです。私は小説を1からまた始めたいと言うことで、また小説を書きます。1日2回のペースで行けるようにしたいです。
アドバイス、感想とかもくれると幸いです。
>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ
登場人物
雨宮 円香(あまみや まどか)
小6。少し大人しく、休み時間は図書室で過ごしている感じ。
星也のことを好きになる。
永崎 星也(ながさき ほしや)
明るくて、円香とは正反対の性格。たまに、一人でいる円香に声をかけたりしている。
水原 真帆(みずはら まほ)
円香の小1からの唯一の親友。真帆も円香とは正反対の性格。
五十嵐 陸(いがらし りく)
少しクールな感じの男子。実は、○○が好き…?
ストーリー
大人しい性格の主人公、円香は星也にたまに、話しかけられるうちに好きになってしまい…?!いったい、恋の行方は?!
プロローグ
「ふぁ…」
朝の6時。私は小さなあくびをして起きる。
カーテンを開けると、真っ青な青空。太陽が光を差している。
おっと…自己紹介を忘れていました。私の名前は、雨宮 円香。今日から小学6年生です。目立つことが特に苦手です……
「おはよ…」
私は眠い目を擦りながら、リビングへ向かい、家族に挨拶をする。
ドアを開けると、コーヒーの香ばしい香り、トーストの匂いが部屋に広まる。
「あら、円香おはよう。そろそろ一樹を起こしてくれる?」
お母さんはにっこりと、私に挨拶をすると、お兄ちゃんを起こすようにと頼まれ、また階段を上る。
私のお兄ちゃんの雨宮 一樹。中学3年生。こんな静かな私に優しくしてくれます。読書好きの私に本を貸してくれたりしてくれます。
「お兄ちゃん。起きてよ〜」
私はお兄ちゃんの体を優しく揺すりながら起こす。
すると、お兄ちゃんは素直に起きる。
「あら、今日は早いわね。早くご飯食べなさい。」
お母さんはみんなに呼び掛けると、お父さんとお兄ちゃん、私は椅子に座る。
私は「いただきます」をすると、最初にトーストを食べ始めた。
「今日は確か、2人とも学校なんだよな?」
「うん。入学式の準備とかでいろいろと忙しいよ。」
私は苦笑いをしながらトーストを食べる。
食べ終わると、さっそく身支度をきちんとする。
今日はカーディガンを着ておこう。髪も一本に纏めて結ぶと、家を出た。
第1章ー新学期のスタートラインー
「今日は本当に良い天気…」
私は青空をにっこりして眺めながら登校している。
周りは桜がもう少しで咲きそうだ。
「円香!おはよっ!」
「あ!真帆ちゃん!おはよう!」
真帆ちゃんは、肩をトントンと叩いてにっこり笑って挨拶をする。
彼女は、水原真帆ちゃん。私の親友です。私とは正反対の性格で、尊敬できる人です。
「もう!6年生なんだからちゃん付けはやめてよね!」
「なんか、呼び捨てだと恥ずかしい…って言うか…」
私が真帆ちゃんに、ちゃん付けをしていて、照れくさいのかわからないけど、少し怒りながら言う。
そう…私は呼び捨てにすると、恥ずかしい…って言うか、私らしくないって言うか…まぁ、そういう感じです(笑)
学校に着くと、丁度昇降口が開く時間で、学校までダッシュで行った。で、でも…真帆ちゃん待ってよ〜!
真帆ちゃんは足が速くて、学年トップ3に入るくらいの運動神経抜群。でも、私は水泳が出来ても、それ以外は全部無理!だから、追いつけないよ〜(泣)
「雨宮さん大丈夫?」
後ろから私を心配してくれてる人がいた。私は後ろを振り返ると………
「永崎君!」
永崎 星也君。クラスの中でも一番明るく、リーダー的存在。永崎君も私とは正反対。
「一緒に行こう?」
「あ、うん!」
永崎君は優しく声をかけてくれた。私は迷ったけど、結局、永崎君と学校に行くことに…
「今日から6年生だね〜!雨宮さんは、楽しみなことある?」
「う〜ん…本を読むこと…?かな…」
永崎君の質問に、私はじっくり考えた。でも、私は、本が一番大好きだから、また本を読むことだと思った。
「そう言えば、雨宮さんって、1年間本を借りた数1位だったもんね!」
「うん!本が大好きだから!」
「やっぱり、雨宮さんは、その笑顔の方が良いね!」
永崎君はニコッと、私に笑いかけた。少し胸が痛んでしまう。これはいったい……
そんなことを考えていると、いつの間にか学校に着いていた。
「おーい!円香〜!」
「真帆ちゃん!ごめんね、私行くね。ありがとう。」
「ううん、俺こそ楽しかったよ!」
私は、真帆ちゃんを見つけると、恥ずかし気に、永崎君にお礼を言うと、また、永崎君はニコッと笑う。
なんだろう…また、胸が痛む…今日学校休んだ方がよかったの…?
「ごめんね!円香が運動苦手なこと知ってたのに…」
「ううん、大丈夫だよ。」
真帆ちゃんは、反省している顔で、私に謝る。
別に、気にしてもいないし大丈夫だよ。
「話変わるけどね、今日さ、転校生来るらしいよ!」
「転校生…?」
私は上履きを急いで履くと、真帆ちゃんと一緒に歩き始めた。
転校生かぁ〜…男の子かな?女の子かな?仲良くなれるといいなぁ〜…
「楽しみだよね!」
「うん!」
なんだか、教室に行くのが待ち遠しい!
教室に着くと、黒板に席の並び順が書いてあり、私はプリントに書いてある通りの席に座る。
「また、ここか…」
私は最後に「はぁ…」と大きくため息をつく。
てか思えば、私……転校生の人と隣じゃん…!!
「みんなおはようございます!」
机に何もない状態にすると、先生が入ってくる。
担任は去年と同じ先生だと予想がつく。
「今日は転校生がいます!」
あ!真帆ちゃんが言ってた通りだ!
心の中の自分は、凄く嬉しそうだ。男の子か女の子か楽しみ!…だけど、隣ってことは、男の子かな…?
「入ってきて!」
先生が大きな声で言うと、何故か私が緊張してしまう。
どんな人か気になってしまう。
「……」
男の子は黙って、教室に入ってくる。
なんだか、クール系でカッコいい感じの男の子だ。
「自己紹介してね?」
先生は、転校生の男の子ににっこり笑って言う。
すると、男の子は黒板に名前を書く。まるで、男の子とは思えないくらいの綺麗さだった。黒板には、『五十嵐 陸』と書いてある。
「五十嵐 陸です。よろしく…」
五十嵐君が自己紹介を終えると、パラパラと拍手がなる。
「んじゃ、この雨宮さんの隣ね」
私は先生の言葉にドキッとした。
つ、ついに、私と隣に!き、緊張して、胸がドキドキする…
「え、えっと…はじめまして…雨宮 円香です…」
私は少し怖くなり、小さな声で自分の名前を言う。
すると、五十嵐君は、さっきのクールな顔とは違う、優しい笑顔になった。そして、私に口パクで、「よろしく」と言った。
なんだか、スッキリした…五十嵐君…優しそう…
「では、そろそろ始業式が始まりますので、体育館に行きますよ〜!」
先生はパンッと手を叩いて、みんなに呼び掛ける。
始業式もあるし、新任式もある。なんだか、わくわくしてくるなぁ〜…
「あの…雨宮さん…」
「ん?」
移動中、後ろから声を掛けられた。私は後ろを向くと、五十嵐君だった。
「どうしたの?」
私は頭に『?』を浮かばせながら、五十嵐君に聞く。
すると、五十嵐君は私の隣に来る。五十嵐君意外と、私より大きい…5cmくらい違うな…
「先生から学年集会の時に自己紹介してって言われたんだけど、どうしたらいいか?」
「う〜ん…」
五十嵐君は困った顔で私に聞いてくる。
私はう〜ん…と考える。
私に言われてもな〜…すると、私はハッと思い付く。
「普通に、「五十嵐陸です。よろしくお願いします。」って言うだけで良いと思うよ!」
「そっか。ありがと」
私はパッと思い付いたことを言う。五十嵐君はホッとした表情でお礼を言う。
なんか、さっきの五十嵐君可愛かった…クール系なのに。
体育館に着くと、学年ごとに座っている。私達は一番後ろの所に座る。
全クラス集まると、最初に新任式が始まった。
「では、新任の先生ステージにお上がりください」
教頭先生はマイクに向かって言う。
ステージに今年新任していた先生達が上がってくる。怖そうな先生もいるし、優しそうな先生がいて、いろんな先生がいる。
「皆さん、はじめまして!○○小学校から来ました…」
いろんな先生の自己紹介が始まる。私は毎年これが一番の楽しみだ。どんな性格で、どんな喋り方かが気になってしまう…て言うか、重いね…
新任式が終わると、次に始業式。
始業式と終業式は嫌いな人いるよね…特に、あれだな…
「次に校長先生のお話です。校長先生お願いします。」
教頭先生がマイクに向かって言うと、校長先生はステージにあがった。
「うわ〜…校長先生の話きたわ…」
「あの校長、話なげぇよな…」
男女構わず、みんなはひそひそと、校長先生のことを言っている。
みんな、きっと思ったことがある。それは…校長先生の話。
「皆さん、ついに新学期ですね。皆さんは新しい学年になりました。今日は……」
校長先生の話は約7分くらい話した。あんま、時間はたってない気がするが、みんなはぐったりしている。
「では、教室に戻ってください。」
先生が生徒に呼び掛けると、みんな一斉に戻った。
「ねぇ、円香。なんか、五十嵐君と仲良いね!」
「えっ…!?」
真帆ちゃんは、ひそひそと五十嵐君のことを言う。
私と五十嵐君が………?男子と仲良くしちゃ、ダメってことなの?
教室に戻ると、大きなため息をつく。
よく、先生に『男女仲良くしろ』とか言われてるし…そんなに悪いことなの?
「はい。では、学年集会まで時間があるので、みんなで五十嵐君に自己紹介をしましょう!」
「え…」
先生が言ったことに思わず声に出してしまった。
自己紹介とかありえない…
私…自己紹介とかなんて無理…
「雨宮」
隣からトントンと肩を叩かれた。
男子からある紙を渡された。『私の悪口だったら嫌だな…』と思いながら、恐る恐る紙を開く。
すると、予想外なことが書いてあった。
『雨宮さん、リラックスして!
永崎 星也』
と書いてあった。
私は、ドキッとして永崎君の方へ視線を向ける。
すると、永崎君はピースをしてニカッと笑った。
永崎君…私のために…
「では、雨宮さんからお願いしますね!」
「は、はい!」
私は席から思いきり立ち上がった。
みんなからいろんな視線が向いてて怖い…
私は永崎君に貰った応援の紙を思い出した。私は一回深呼吸をして自己紹介をする。
「え、えっと…雨宮円香です。好きなことは読書…です。よ、よろしくお願いします!!」
最後は早口になってしまったけど、みんなはパラパラと拍手をしてくれる。なんかすっきりしたな…
こうして、みんなの自己紹介が終え、学年集会も終えた。五十嵐君もなんとか、自己紹介に成功した。
お昼になると、今日は早めに昼食を食べることになっている。
お弁当の時に絶対にやる、好きな人同士で食べること!でも、一つだけ条件がある。男子も入れること!
なんか、照れくさいけど一応慣れてるけどね…
「円香〜!お弁当食べよっ!」
「う、うん!」
いつも真帆ちゃんは、一人でいる私を誘ってくれる。男子って誰来るのかな…?
「雨宮さん達。ここ俺達もいいかな?」
声がする方を向くと、五十嵐君と永崎君がいた。
しかも、机を運んでたし…
「うん!もちろん!円香は大丈夫?」
「う、うん!」
「ありがとう!俺、雨宮さんの隣に移動するね!」
永崎君は私の隣に机をくっつけた。真帆ちゃんの隣は五十嵐君だ。
なんだか、にぎやかになりそう!
「いただきます!!」
永崎君が元気な声で言うと、私はわくわくしながらお弁当を開ける。すると…
「………」
私は黙ってしまった。
だって…嫌いなピーマンが入ってるんだもん…
「あれ?円香、野菜炒め減ってないけど…」
「………」
私はギクッとした。
い、言えない…ピーマン入ってるから食べれないって言えない…!
「はは〜ん…さては、ピーマンがあるから食えないのだな!!」
「ギクッ…」
真帆ちゃんは、ニヤリと笑った後、探偵のように答えた。私はつい効果音のような物が声に出てしまった。
さ、さすが…真帆ちゃん鋭い…
「とにかく!一つで良いから食べな!」
「う、うん…」
私は恐る恐る箸でピーマンを取る。
手がぷるぷる震える……
「さぁ、行くのだ!」
私は目をギュッと瞑って、口の中に入れる。
って…あれ?全然味しない…なぜ?
目を開けると、真帆ちゃんと五十嵐君はぽかーんと口を開ける。
私は永崎君の方を見る。すると、なぜか私が口に運ぼうとしたピーマンがあった。
「な、なんで!?」
「いや〜…なんかピーマン旨そうに見えてつい…」
永崎君は頬をかきながら言う。
永崎君………なんというお優しい方なんだ!