総督の苦難

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68:猫又◆j.:2018/07/13(金) 00:34

こんにちは、猫又です。
早速ここまで読ませていただきました。

読んでみての感想ですが、
ハードボイルドな作品だなー感じました。

兵器や展開が本当に精巧に描かれていて、
リアリティのある戦場、戦争が書き綴られている。
なかなかこのレベルの描写、表現ができている作品は無いと思います。

ただ、小説としてどうかと聞かれれば、
正直、首を傾げる作品でした。
冒頭でも書きましたがすさまじくハードボイルド。
……悪く言えば無味乾燥とも言いますが、
戦争を行う人々の葛藤。独自の世界観といった
読者を引きつける要素が薄い作品という印象が強いです。

たしかに武器の戦争の采配といった設定は、
度肝を抜くような個性がありますが、
本文が『誰が』『どうした』『何が』『どうした』という文だけでは、
報告書のような面白みの無い文章しか生まれません。

読者は世界観から物語に入り、
個々の人物やモノの設定に意味を与えて、
作品に共感、共鳴を起こします。

『いつ、どこで』という舞台設定を常にはっきりさせた上で、
『だれが、なにを、どのように、どうしたのか』を描きましょう。
そこに『なぜ』という登場人物たちの心情や展開の理由をからめる、
もしくは想像できるような描き方をすれば物語性や情緒といった味は、
自然と出て来ます。
(例を上げると >>66 の大将の目は沈んでいた。という描写。
この戦争、世界観に対するキャラクターの心情が現れていると思います)

よく少年漫画では様々なピンチや葛藤があると読者を引きつけるといいます。
ピンチでは多くの人の心が揺れ動き、それに読者が共鳴するからです。
せっかく、すばらしい武器のアイデア、
高い説明能力、文章構成能力があるのでしたら、
その設定に色を塗るように人の心を含めた描写力を高めてはどうでしょうか。

あくまで私の意見ですが
何かのきっかけになってくれると嬉しいです。
それでは〜


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