恋に落ちるのは意外と簡単!?

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1:名梨:2018/07/30(月) 13:48

モチベーションの為、感想を投稿して下さると、ありがたいです。

俺、進藤 翔は声優を目指していた。
「全っ然ダメ!なんかー声に、心がないってうか、死んでるっていうか まあとにかく
やり直し‼」
高校2年 17歳 進藤 翔 声優志望。
もう、声優を目指して5年がたっていた。俺は、中学のころすっかり落ちこぼれて不登校になっていた。ほとんど部屋に引き込もっていて、常にパソコンを見ているような生活だった。2次元は、最高だ。裏切らないし、現実のことを考えなくて済む俺にとってのたった1つの方法だった。そんな時、声優さんのブログを見た。そこには、今まで引きこもりだったこと、いじめられていたことが書いてあった。まるで、僕じゃないか。僕も変われるのか。いや、変わりたいんだ!

2:名梨:2018/07/30(月) 14:04

その日から僕は、変わった。相変わらず、勉強は出来ないままだ。この高校に入れたのも、奇跡に等しい。でも、友達だっているし
目標もできた。
(僕は、声優になってみんなを幸せに、希望を持って欲しいんだ!)
その日、珍しく部屋を出た僕は、お母さんにすぐに言った。声優を目指したいと。
意外にも、あっさりと良いといってくれた。
俺の幸せが一番だといってくれた。
猛練習の結果、俺は青年の声、女性の声、ばあさんの声など色々な声が出せるようになった。
声優学校の試験を受けた。学校に入って僕は変わった。着々と、成長し、脇役だけれど仕事もあった。

3:名梨:2018/07/30(月) 14:12

けれども、もう貯金は底をついていた。
「これからだって、時に申し訳ないんだが、もうお金がないんだ。残念だが、勉学に専念してくれ。」
「ごめんね。翔…」
元々、家はそんなに裕福ではなかった。
中学3年の時だった。その時から俺は、勉強した。勉強して、勉強して、勉強して、なんとか公立の高校に受かった。

4:名梨:2018/07/30(月) 14:16

今も何度かオーディションには行っているが、受かりはしない。とぼとぼ歩いて家路についた。

5:名梨:2018/07/30(月) 14:25

夕食の時、母がこういった。
「実は、遠い遠ーい親戚の浅野家の執事のアルバイトを頼まれているの。翔やってみない?」
「え?浅野家ってあの浅野グループの?」
「ええ。あの、浅野グループの浅野家よ。」
全く、理解が追いつかない。どういうことだ。
「ちょっと、うちの家計もピンチだし、時給が良いから、OKしとくね〜♪」
「え〜〜〜⁉」

6:匿名:2018/07/30(月) 14:39

今週の日曜日早速行くことになってしまった。
私、浅野果穂は16歳。今日は、新しいお手伝いさんが来るらしい。
「はぁー。男じゃないといいな」
2年前だっただろうか。あの日は今思い出しても、手足の震えがてまらない。
「果穂ちゃん、可愛いよ…」
ツーと太ももを触られた。
「嫌っ!やめて!ンッ」
口を塞がれた。
「ん"〜」
ハァハァ、後ろから気持ち悪い声が聞こえる。
「綺麗な、色っぽい声をしているよ。」
この後はよく、覚えていない。私、どうしてたっけ。

7:名梨:2018/07/30(月) 14:47

「この家だったのか…浅野家っていうのは」
学校と同じくらいの大きさで、茶色の外壁だ。庭には、俺の名前の知らないような花が沢山咲いている。誰が見ても、豪華だと感じるだろう。俺の家からは、電車で30分くらいの、住宅街にある。
インターホンを押すと、メイド服のおばさんが出てきた。
「翔様ですか?こちらへどうぞ」

8:名梨:2018/07/30(月) 14:51

中は、とても豪華だった。広い玄関。シャンデリア。いったい、いくらするのだろう。
客間のようなとこらに連れられた。
「実は、果穂様は極度の男嫌いでして…
ですので、女装してくれません?」

9:名梨:2018/07/30(月) 15:00

頭の理解が追いつかないまま、いつの間にか俺はメイド服を、着せられていた。一応、スカートはひざ下まであるが、スースーする。
顔が赤くなっているのが自分でも分かる。
「まさか、こんなに似合うとは…これなら大丈夫そうですね!」
えっ?ちょとまて。大丈夫じゃないー‼
「主に仕事は、掃除と果穂様とのお喋りです。」
「が、頑張ります。」

10:名梨:2018/07/30(月) 15:06

俺は、果穂様とやらの部屋につれてこられたらしい。
「こちらは、新しいお手伝いさんのえーっと」
名前、考えてなかったのかよ!
「あの、えっと、瑠璃です。よろしくお願いします。」
「まぁ!瑠璃さんっていうのね!とっても、メイド服がお似合いだわ。声もとっても綺麗!」
「有難うございます。」
声優目指してて、良かったかも。ちょっと嬉しい。
「では、私はこれで。また今度会いましょう。」

11:名梨:2018/07/30(月) 20:32

(つ、疲れた〜)
この後 俺は廊下、階段、玄関、庭まで掃除させられた。広くて大変だったけれど、やり甲斐があった。
(えーっと、この後は瑠璃様の部屋に行くんだよね。)
コンコンッとノックをしてた。はーいっという元気な返事と同時に、ドアノブに手をかけドアを開けた。

12:名梨:2018/07/31(火) 12:33

すみません(ー ー;)誤字ありました。
(えーっと、この後は果穂様の部屋に行くんだよね)
コンコンっとノックすると、はーいと返事が返ってきた。俺は、ドアを開けて部屋に入った。

13:名梨:2018/07/31(火) 12:44

「瑠璃!来てくれたのね!話したかったの!」
「ありがとうございます。」
「瑠璃、私と話す時はタメ口でいいよ。」
俺は、少し戸惑い返事をした。
「いえ、でも…」
「私の、め・い・れ・い!!」
「わ、わかりまし 分かったよ」
ガチャ。ドアの空く音がした。
「瑠璃様そろそろ」
「わっ分かりました。またね!果穂様!」
俺は、急いで部屋を出た。果穂で、いいのに〜 と言っている果穂様の声が聞こえた。

14:名梨:2018/07/31(火) 12:57

俺は、始めに入ったあの部屋に連れられた。
「瑠璃様。いえ、翔様。お願いがあります。果穂様の男嫌いを直して頂け無いでしょうか。」
「は、はぁ。」
「報酬は、出します。女として、近づいて頂き、中身が男の貴方ならきっと男に慣らすことができます‼」
「いずれは、果穂様には子を産んで頂きたいので、頑張って下さい‼」
「分かりました…」
分かりましたとは、言ったものの結局どうすればいいのだろう。太陽の眩しい初夏のころだった。

15:名梨:2018/08/01(水) 12:55

「ねぇー瑠璃〜この問題全然分からない〜」
アルバイトを始めて、1ヶ月がたった。すっかり、夏休みである。果穂様は、夏休みの課題をやっているようだ。
「果穂。私も、分からないわ。」
この屋敷には、冷房がないが、壁が高級なのだろう。冷房がない割には、涼しいと思う。だが、今年の異常な暑さで、少し汗ばむ。果穂様の額にも汗が照っていた。
「勉強楽しくな〜い!遊びたい!!」
果穂様は、まるで幼い子供のように足をバタバタさせた。果穂様とは、お話を結構するようになった。俺は、週3日 3時間 時給980円のこのアルバイトがちょっとした楽しみになっていた。

16:名梨:2018/08/01(水) 13:11

部屋には、果穂様の動かす鉛筆の音だけがしていた。俺も勉強をして、果穂様の勉強を見れるくらいにはなれた。果穂様が、問題に悩んでいるようなので、息抜きにでもと思い、話しかけた。
「果穂って、どうして男の人が嫌いなの?」
果穂様が少し顔を強張らせたので、少し焦った。
「瑠璃の前に来ていたお手伝いさんが、男でね、レイプされたの。」
いつも通りの口調で果穂は、話した。
「普段は、優しくてそんなことするような人だとは、思ってなかった。でも、急に変わっちゃっていきなり…。実は、こんなこと言ったの瑠璃が初めてなの。他のお手伝いさんのミスをあの人のせいにして、辞めてもらった。もう、男は嫌いだって言った。」
外は、曇っていていまにも雨が降り出しそうだ。果穂に、そんな過去があったなんて。男嫌いを治すのは、難しそうだ。

17:名梨:2018/08/02(木) 12:22

果穂様が、俺の驚いた顔にすこしびっくりしたようで、もう1度口を開いた。
「でもね。もう2ヶ月も前のことだし、大丈夫。」
無理をしているのだろうか。笑顔で果穂様はそう言った。
その日は、少し早めに帰った。寝る前まで、果穂様のことを考えていた。

18:名梨:2018/08/02(木) 12:41

「ふぅー。勉強終わった〜!瑠璃、庭のハーブを摘みにいきましょう!」
果穂様の突然の提案に、驚いた。
「でも、外は暑いし…」
すぐに返事が返ってきた。
「そんなこと言わないで、早く〜」
手を引かれて、庭のハーブを育てている花壇に来た。いろいろなハーブがあって、そこに果穂さまが立つと絵になる。とても綺麗。
「このハーブはね。お茶に入れると美味しいの。これは、花が咲くととっても綺麗なの。よく玄関先の花瓶にいれてもらうんだ!」
「詳しいね」
「小さい頃、よく庭でお婆様と、遊んでたんだ」
そんなことを話しているうちに、空が曇ってきた。雨が、ポツポツと降ってきた。

19:名梨:2018/08/02(木) 15:23

「ただいまー」
急に降ってきた雨のせいで、つま先から頭まで、びちょびちょだ。果穂の屋敷から出た時には、そんなに降っていなかったから、大丈夫かと思った。けれど、夕立だろうか。雨がふってきてこの状態ってわけだ。
「翔!傘持っていなかったの?丁度お風呂が湧いたから、入ったら?」
「うん。ありがと。」
いつもは、シャワーを浴びて5分ほどお湯に浸かると出てしまうのだが、今日は珍しくゆっくり湯船に浸かっていた。
(たまには、ゆっくり入るのもいいな。)
夏だというのに、結局40分も浸かってしまった。ほっこりした感じが、心地よい。心も、あったかくなった気がした。

20:名梨:2018/08/03(金) 12:12

「はぁー」
いつもは、元気いっぱいの果穂がため息をついた。どうしたのだろう。
「元気ないの?」
「実は、明日お見合いがあるんだ。」
なんだか、胸の奥がチクッとした。
「果穂ってまだ16歳だよね?早くない?」
「お母様が、男嫌いを心配してて…私、結婚したくないのに…でも、がんばる!いつまでもクヨクヨしてられないもん!」
また、心がチクッとした。
「もう、あのことは気にしてないの?」
「もう、大丈夫!」
ピースサインで元気な返事が返ってきた。
「頑張ってね…」
その言葉とは裏腹になんだか、結婚して欲しくない気持ちもあった。

21:名梨:2018/08/03(金) 12:20

『よろしくお願いします。』
お見合いが、始まった。相手の人は、悪い人ではなさそうだ。でも、しっくりこない。やっぱり、一番安心して話せるのは…すぐに頭の中には瑠璃が思い浮かんだ。
(瑠璃が、男の人だったら結婚してたのに)
結局、相手の人とは断った。

22:名梨:2018/08/03(金) 15:08

「瑠璃って彼氏いるの?」
「へ?」
突然の質問に驚いて、変な声がでてしまった。
「いないよ。もしかして、お見合い上手くいかなかったの?」
(俺に、彼氏がいるわけないじゃん!彼女も、だけど…)
「うん。断っちゃった。別に急いでいるわけじゃないし。瑠璃とも話していたいしね!」
果穂様の結婚を望んでいるのにホッとしてしまった。嫌な自分。
「私ね、たまに瑠璃が男だったら。って思う時があるの。もし、男だったら結婚してもいいよ!な〜んてねっ!」
果穂は笑いながらそう言った。
「私もよ。果穂。」
「瑠璃ーなんか言った?」
聞こえな勝ったよ

23:名梨:2018/08/03(金) 15:12

間違えて、書き込んじゃいました。
スミマセン^_^;
「私もよ。果穂。」
「瑠璃ーよく聞こえなかったわ。」
「何でもないよ。あっ、そろそろ時間だから。」
そう言って、帰ってしまった。まだ、ちょっと時間はあったけど。

24:名梨:2018/08/03(金) 20:38

布団の中はあったかい。俺は、果穂に対するこの気持ちが何なのか、気になっていた。
(結婚して欲しくないなんて、まるで俺が果穂に恋してるみたいじゃないか。)
"好き"なのだろうか。
俺は、確かに果穂が好きだ。でも、恋愛とかそういうのとは違う。だって、好きだと認めてしまったら、自分が苦しくなるだけ。叶うはずのない恋は諦めてしまった方が良いのだ。

25:真面目系クズ◆5s:2018/08/03(金) 22:29

私も浅野家でバイトしてみたいです
二人の恋の行方が気になります
更新頑張ってください

26:名梨:2018/08/04(土) 08:17

コメントありがとうございます!
更新頑張りたいと思います(*^^*)

27:匿名:2018/08/04(土) 08:29

コメントありがとうございます!
読んでくれている方がいて、嬉しいです!
更新頑張ります(*^^*)

28:名梨:2018/08/04(土) 08:30

すみません💦
2回送っちゃいました。

29:名梨:2018/08/04(土) 10:59

今日は、週に1度の廊下の水拭きの日だ。俺は、黙々と廊下を雑巾でふく。
「そろそろ、バケツの水を変えてきますね。」
メイドさんがそう言った時だった。
ジャッッッパーーン!!
勢い良く俺にバケツの水がかっかた。
「すみません!大丈夫ですか?」
かなり濡れてしまい、メイド服から水がしたたる。
「大丈夫です。」
「すみません!全然、大丈夫じゃないですよね?すぐに、着替えとお風呂に〜!すみません〜」
「ありがとうございます。」
俺は、お言葉に甘えてお風呂を貸してもらうことにした。

30:名梨:2018/08/04(土) 16:22

「うーん」
果穂は手と手を上に組み、大きく背伸びをする。
(そうだ!気分転換にハーブの庭にでも行こうっと。)
ハーブの庭へ行くと、私の好きな白い花が咲いていた。しかし、その白い花は手の届きそうで、届かないところに咲いている。果穂は、摘もうか摘むまいか、考えた末、摘むことにした。
(また、玄関にでも飾ろっと。)
手を伸ばしたが、やっぱりギリギリ届かない。
(あと、ちょっと!)
ほんの後、数センチのところだった。やっと手が届いた。
(よし!)
「あっ」
バランスを崩して果穂は、派手に花壇に転んでしまった。服は、泥まみれになり、膝と腕を少し擦りむいてしまった。不幸中の幸いだろうか、ハーブには大きな傷はなかった。
(あーあ。やっちゃた。 仕方ない、シャワーでも浴びよう。)

31:名梨:2018/08/06(月) 12:39

俺は、大浴場に案内させられた。
メイド服を脱ぎ、ウイッグを外して大浴場へ入った。浅野家のお風呂は20人くらいが入れそうなほど広かった。
チャポン
「ふぅー」
やっぱり、ゆっくり浸かるのも良い。そろそろ出ようと思い立ち上がった。
ガチャ
ドアの開く音がした。そこには、果穂が立っていた。
「え?瑠、摛」
バッターン!
果穂は、そう言うと勢いよく倒れてしまった。

32:名梨:2018/08/06(月) 13:45

「ん。瑠璃…」
私、どうしてベッドに?
あぁ、そういえば…

すっごい汚れちゃったな。
私はハーブの庭で、転んでしまいシャワーを浴びようと、大浴場に向かっている。
更衣室のドアを開けてみると、ロッカーに荷物が置いてあった。誰か入っているのだろうか。着替え終わり、お風呂に入ろうとドアを開けた。そこには、瑠璃に似た男の人が立っていた。でも、ロッカーにはメイド服が置いてあったと思うのだけど…まさか、
「え?瑠、摛」
そうだ、私その時に倒れて今ベッドにいるのか。

「ねぇ、瑠璃。瑠璃って今日うちの大浴場にいた?」

33:名梨:2018/08/06(月) 17:11

「うん。いたよ。」
果穂は、強く頭を打ったので忘れてしまったかな?と思いたかったが、現実はそうもいかないようだ。もう、バレてしまったことはしょうがない。
「その、瑠璃って男の人なの?」
「そうだよ。」
「どうして女のフリなんてしていたの?」
質問が、いっきに飛んできた。
「頼まれたんだ。男嫌いを治すために、女装してくれって。」
「でも、もう男嫌いも治ってきたし、さっきもうアルバイトはクビって言われた。もう、この屋敷には来なくていいって。」
そう俺は、言った。
「嫌っ!瑠璃とまだ一緒に居たい。
ねぇ瑠璃、本当の男の方の名前教えて。」
「進藤 翔だよ。」

「じゃあ、こうすればいいの。
翔、私は貴方のことが好きです。付き合って下さい」

「俺も、ずっと前から好きでした。」

34:名梨:2018/08/07(火) 12:59

〜10年後〜
今日は、結婚式。
果穂は、ハーブの花冠をつけている。
「えへへ。似合ってるかな?」
今では、果穂は女社長になっている。少しずつだが、経営も右肩上がりだ。
「似合ってるよ。」
俺は、声優になることができた。生き生きした声が評価を得た。最近は、主人公の役もやっている。
「好きだよ。」
「もちろん、私も!」
〜終わり〜

35:名梨:2018/08/07(火) 13:05

〈あとがき的なやつ〉
小説、初投稿でした。
文章におかしなところがあっても、暖かい目で見て下さったと思います。
小説のリクエストあったら、言って下さい。
最後まで、読んで下さり本当に有難うございました(^^)


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