自分が書いた小説載せます!(見てね!)

葉っぱ天国 > 小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:なな:2018/09/21(金) 20:29

小説を書き溜めてます!
是非読んで、感想を宜しくお願いします!
厳しい意見も待ってますので!
(二次元創作もあります)

『あなたの願い、叶えます』
朝、私は背伸びをして家を出た。
眩しい太陽が目に映り、苛立ちを感じる。
(この世なんて、消えてなくなればいいのに・・・・。)
私はふつふつと湧き上がってくる感情をそっと押し込めた。
両親が離婚して、早2年。
母親についてきたものの仕事が忙しく、帰りが遅くなってから、一人の時間が増えた。
家に帰って、宿題して、一人でご飯を食べて、一人で寝る。
一人という孤独と、寂しさで私は「生まれてきた意味なんてあるのだろうか?」と考えた。
答えは『ない』
今、この世では孤独死してしまう人が多いみたいだけど、きっとその人たちも生まれてきた意味なんてない。
大きな大画面で、可愛く踊るアイドルや、ポスターで「今年の大流行!」と書かれた隣でポーズを取っているモデルなどは、きっとこの気持ちはわからない。
いつしか、私はこの世からすべてのものがなくなればいいのに・・・・。と考えるようになった。学校に着くと、話ながら歩く生徒や、本を読みながら歩く生徒、挨拶をしながら走って来てる生徒・・・・。様々な人間に囲まれるのも、私にとっては苦痛だった。
そんな中、淡々と歩く私は、みんなからも浮いている。
「ダサー。」
と声をかけ、クスクスと笑っている人たちの方がよっぽどダサいのではないのだろうか?
2年3組の教室を確認し、ドアを開ける。
私が、前を通ると必ず笑い声かひそひそと話す声が聞こえ、不快にかんじてしまう。
(聞こえてるし。)
私は、あえて無視し、席にどかっと腰をかけた。
笑い話も憐れみもすべて慣れた。だけど・・・・。
心のどこかに寂しいと思う自分もいて。
私は、こんな気持ちの自分が一番嫌で静かに唇を噛み締めた。

昼休み。
図書館で本を借り、読んでいた。
すると・・・・、
『○○○町一丁目に願いを叶えてくれる店がある。』
という記事を見つけた。
私は食い入るようにその記事を見つめる。
「なにこれ・・・・。」
私は思わず目をしかめた。
『代償はあなたの一番大切なもの。』
(一番・・・・、大切なもの・・・・。)
私はその記事をカバンの中に押し込んだ。

17:なな:2018/10/25(木) 20:15

みなさん、お久しぶりです!スレ立て作者のななです!
今回は『あなたの願い、叶えます』ではなく、私が1年前くらい(11歳かな?)くらいに書いた小説です。
まだ文章力がなく、物語構成もなってないかもしれませんが温かい目で観覧下さい!
感想、意見、ズバズバ待ってます!

桜が吹雪き、散ってきた頃。
私は、この頃の桜が一番好きだ。人通りも少なくゆっくりと桜が見れるから。
「キレー・・・。」
思わず 心の声を口に出してしまった。誰かに見られてないかあたりを見回すと・・・。
「おっはよー!相変わらずの一人言だねー。桜は。」
と後ろから明るい元気な声が聞こえた。
「もー。やめてよ。鈴。」
彼女の名前は、皆元 鈴。私の唯一の幼馴染みで、唯一の友達。
元気で明るくて運動神経抜群で。私の自慢の幼馴染みだ。
学校に着くとあっという間に鈴の周りに人だかりができた。
男子にも女子にも滞りなく愛される鈴は、先生たちからも一目置かれている。
とにかくこの学校のリーダーみたいな存在だ。
そんな彼女に比べて私の取り柄は勉強だけ。
だけど鈴は、こんな私に仲良くしてくれている。
『桜は、私の一番の友達!!』
この言葉は当時、内気で引っ込み思案だった私に勇気をくれた言葉だ。
言えないけど、鈴はきっと人に勇気を与える才能があると思う。
「桜!!いこっ!」
と言って鈴は、ニコッと笑った。
「うん」
差し伸べられた手に捕まり一緒に教室まで走って行った。
授業も終わり、先生はニコッーと笑みも浮かべた。この笑顔の意味は「いいこと」があった時。
しかし、だいたいみんなどんな「いいこと」があったのかわかっている。
なぜならいつも9割は鈴のことだからだ。
「皆本!出てきなさい!」
(・・・やっぱり)
すると華奢な腕が伸び鈴の頭に優しく触れた。
「よくやったわ!あなたが助けたおばあさん。無事に一命を取り留めたって!」
クラスメートの頭の中はクエスチョンマークが踊った。しかしその場に居あわせた私は、なんのことだかわかり当たり前のことだと思っている鈴の背中を見つめながら静かに微笑んだ。

18:にゃんこ:2018/10/27(土) 21:24

すごい!!小説家ですか?
めっちゃ、面白いです!
続き待ってます!

19:ニャル子:2018/10/27(土) 21:25

すごい!面白いです!
続き待ってます!!!!!!

20:ニャル子:2018/10/27(土) 21:26

すみませーん!
二個、送っちゃった!

21:なな:2018/11/10(土) 10:05

続き書きまーす!

5日前
「ーーーでさ。」
いつも通りに笑顔で話しかけてくる鈴を前に私は少しだけ違和感を覚えた。
(なんか寒けがする・・・。)
この寒気のことを密かに私は「不の寒気」と呼んでいる。その名の通りこの寒気が出ると必ず、よからぬことがあるからだ。一時は、寒気がした瞬間親族がなくなったり、近所の家が燃えたりと、事件になり兼ねないものばかりを呼び寄せていたのだが最近はそうゆうこともなくごく自然に生活をしていた。
(鈴に相談してみようかな・・・。)
と考えていると、キキッー!!!!
急にブレーキが鳴り響いた。急いで隣を見るとそこにいたはずの鈴がいない。
きょろきょろと辺りを見渡すと・・・。
「大丈夫ですか!!!!」
という鈴の叫び声が聞こえた。見てみると道路に、80代ぐらいのおばあさんが青ざめたまま横たわっている。
(救急車。呼ばないと・・・。)
手足が震える。もしあのおばあさんが助からなかったら・・・。
「桜!落ち着いて!」
鈴の方を見ると私をフォローしながら一生懸命おばあさんに声をかけ応急処置をしている。
ピタッ。震えが止まった。私は携帯を取り出し救急に連絡をした。
(・・・やっぱり鈴は凄いや・・・。)
腰が抜けて立てないでいる。5分後。無事救急車も来て私たちの判断は、勇敢だと褒められ鈴には警察から表彰されることが決まった。
そして今に至る。先生が人通りのことを話し終えると教室内から拍手がわき上がった。
帰り道。なかなか鈴を離してくれないクラスメート達から引き離しなんとかいつもの並木道までたどり着いた。
「改めて、おめでとう!鈴!」
私は慣れない大きな声を張り上げた。鈴はてれくさそうに微笑んだ。
「ありがと!」
でもすぐに考え込んだ。
「こんな賞もらえるなら桜ももらえるはずなのに・・。」
私のこと思ってたんだ。自分のことより、人のこと。すごいと思う反面心配な部分もある。
「鈴は、これで賞もらうの3回目でしょ?だからこの町のヒーローってことでの表彰だよ。私は連絡しただけだし。」
鈴は、幼い頃から人の役に立つことが好きだった。それは人に褒められることが好きなのか。それとも溢れる正義感のせいなのか。でもきっと鈴に聞いても「どっちかな〜」とニコニコして答えてくれない。最初は、気になっていたが今は慣れた。
カツカツと靴の音だけが響く。離れがたいというか今、鈴と離れちゃいけない気がする。
しかし、その願いは叶わずすぐに別れる曲がり角まで来てしまった。
「こっちだよね。表彰式。」
すると鈴は寂しげにうなずいた。私が暗い顔しちゃいけないとわざと明るい顔をして背中をポンと押した。
「行ってらっしゃい!」
鈴は、微笑んで「行ってきます。」と言った。
鈴と別れてしばらく歩いていると。ぞくっ。寒気がした。
(これって・・・。)
鈴と別れた交差点に振り返った。柳の木がサラサラと揺れている。私は、気持ち悪くなって家へと駆け出していった。
「ただいま〜」
家のドアを閉めようとすると家の中でお母さんが駆け回ってる。私は、また変な寒気がしてお母さんに声をかけた。
「どうしたの?出かけるの・・・?」
するとお母さんは顔色を変えポツリといった。
「鈴ちゃんが・・・。事故にあったって・・・。」
(・・・え?)
 
感想待ってまーす!

22:なな:2018/11/18(日) 15:06

続きかきま〜す!

その瞬間頭の中が真っ白になった。
さっきまで笑顔で私に話しかけてくれていた鈴が、事故・・・?
意味がわからなくなってその場に立ち尽くしてしまった。
でもすぐに我に返った。そしてヒステリーを起こしたように、お母さんにしがみついて叫んだ。
「どこ!?鈴はどこ!?」
お母さんは私の方を向いて手をつないだ。暖かくて落ち着く手を握っている内にどんどん気持ちが落ち着いてきた。
「さっきはごめん・・・。どうかしてた。早く病院へ急ごう。鈴のお母さんは・・・。」
という言葉を飲み込んだ。
「・・・早く行こう」
病院に着くと「手術中」という赤いランプが付いていて、そこには二人の親子が座っていた。
「あの・・・。」
私は不意に声をかけた。もしかしたら鈴が事故にあった理由を知ってるかもしれないから・・・。
するとお母さんらしき人物が立ち上がり頭を下げた。
「あの人・・・。うちの息子を・・・、助けて・・」
途切れ途切れで聞こえなかったが理由はわかり私の予感は当たった。鈴はドジして事故にあうような子じゃないことは、私が身に染みてわかっていた。事故にあった理由は誰かを助けたから・・・。お母さんの後ろで不安そうに5歳くらいの男の子が小刻みに震えている。私は男の子の目線に合うようにしゃがんだ。そして頭にポンと手を乗せた。
「大丈夫。あの扉の向こうのお姉ちゃん優しいから君が元気だったら、すっごく喜ぶよ。」
男の子はこくんと頷いた。本当に不安なのは私自身なのに・・・。男の子に言った言葉を思い出す。
(・・・心配にならないわけないよね。)
その男の子は、おとなしく席に座った。私もあわせて席に座る。しかし脳内は、不安と恐怖で埋め尽くされていた。
「ーーーーはい。よろしくお願いします。」
母の声で目を覚ました。体には毛布がかけられている。
(寝ちゃったんだ・・・。)
男の子とその母親はもういない。きっと帰ったのだろう。隣の扉には、まだ「手術中」という文字が光っていた。
「あっ。目、覚ました?」
母が、私に気づいた。
「うん。誰?電話の相手。」
母は、少しうつむくと「学校」とだけ言った。そっか。私も休むんだ。鈴の隣にいるために。
私は、隣の自販機で2つのペットボトルを買った。一つは、自分ので、もう一つは鈴の分だ。
私は信じている。鈴ならまた私に笑顔を向けてくれる。
頬に何かが当たったような気がした。そっと触れてみると頬の部分が濡れている。
(そっか・・・。私、泣いてるんだ・・・。)
いつも隣にいてくれた鈴は、いつも明るい笑顔を私に向けてくれていた。なのに私は・・・。こうやって泣くことしかできないなんて・・・。自分の愚かさがわかる。
母が背中をさすってくれた。がしかし、涙は枯れるまで流れ続けた。
11時ごろ。待ちわびたドアが開いた。私は、先生に縋り付くように問いた。
「先生!!鈴はどうだったんですか?!」
先生は、少しうつむくと顔を上げて話し始めた。
「鈴ちゃんは、一命を取り留めました。だけど・・・・。 」
急に先生の言葉が途切れた。私と母は顔を見合わせる。
「もう目を覚ますことはありません」
先生の口から出たその一言が、重おもしく耳に残る。お母さんは、その場で泣き崩れた。
だけど私は・・・・。涙が一粒も出なかった。現実が見えずただただ立ち尽くすカカシのように。
鈴はもう私に笑顔を向けてくれない。「ずっと友達!」とも言ってくれない。あの声をもう聞かせてくれない。私は膝から崩れ落ちた。そして叫ぶように泣いた。
(おかしいな・・・・。さっき枯れたはずなのに・・・・。)
口に手を押さえて声を押し殺しながら泣く。だけど声はどこまでも届き、叫び声のようにけたたましく響く。鈴はもう、戻ってこない。

23:なな:2018/12/25(火) 18:23

2
私は一週間学校へ行けなくなった。 お母さんも学校側も私の精神的な面で配慮してくれた。 「・・・・行ってきまーす。」
私は、とぼとぼと家を出た。
学校を休んで、一週間半。 私は、ついに学校へ行くことを決めた。 あの桜並木はもう枯れ果て、新葉が目を出している。 ここは毎日鈴と通った通学路。こっそり買い食いしたこのお店。 私の思い出の中には必ず鈴がいた。
『桜!』
鈴が私を呼ぶ声が今も耳元で聞こえる。
(・・・・鈴!)
私は、無力だ。
鈴なしじゃ何もできない。
私はその場でうずくまった。
「あっ、おはよー。如月さん。」
クラスメイトが私に寄ってくる。
「大変だったんでしょー?大丈夫?」
「鈴のこと聞かせて!」
みんなは本気で心配してくれてたようだ。 私なんて『鈴の隣にいる人』ぐらいの認識だと思ってたのに・・・・。 「うん。大丈夫・・・・だと思う。でももう・・・・目、覚まさないかもって。」 心の底から絞り出すような声を出すと、みんな遠慮がちに私を見つめた。 「無理しなくていいんだからね。鈴を失って一番悲しいの、如月さんだってこと分かってるから。」 みんなは、優しい。
でもその優しさがなぜが苦しくて。
『鈴のいない未来』なんて考えたこともなかった。 心に重くて暗い石が乗ったような気がする。 私は、授業を聞き流し板書もままならないまま1日を終えた。
「バイバイ、如月さん。」
みんなは手を振り笑顔でこっちを向いてくれる。
私も手を振り返した。 鈴の席にはみんなの手紙、お菓子、花などが添えられていてとても鮮やかに飾られている。 私はそっと鈴の机に触れた。
『鈴!』
今でも、後ろから呼ばれることを願ってる私がいる。
私はカバンを背負い教室を出た。
「本当、かわいそうだよね。如月さん。」
「ほんと、ほんと!なんていうか・・・・不憫?」
「鈴に助けてもらってるって感じだったから。」
「仲良くしてあげなきゃって思うよね。」
「だよね。このままじゃかわいそうだもん。」
私は壁の裏に隠れていた。
やっぱりこうゆうことだと思った。
苦しくなる本当の理由、みんなは私を『哀れんでいる』 仲良くなりたいとか私のことを認めているとかそうゆうことじゃない。 鈴がいなくなって、友達がいなくなって、私のことをかわいそうだと思ってる。 私は一人涙を飲んだ。
『もし鈴がいたなら・・・・。』
同じことを頭の中で何度も繰り返す。 そんな自分が嫌で、嫌いで、本当は鈴がいないと何にもできない愚か者ってことぐらい知ってて。 だから私は鈴から離れちゃいけなかった。 ねぇ鈴。なんで助けたの?なんでもう笑ってくれないの?
『桜!』
『何、あの言い方!もう言い返してきてよ!』
『全く、みんな桜の良さ全く理解してない!』
頭の中で、幻聴が聞こえる。 『ねぇ、桜!あいつらにガツンといってこようよ!『鈴がいなくても大丈夫だ!』って!』 私は、違和感を覚えた。
後ろから聞こえるこの声は、一体なんなんだろう。 私が恐る恐る振り返ると、そこには私が知っている人影が見えた。
『やっほー!桜。一週間ぶり!』
ニッと歯を見せ、無邪気に笑う。
私は、ありえない再会相手に目を丸くした。 そこには、一週間前、事故で目を覚ますはずのない鈴がいたからだ。
「ハァァァァァァ????!!!!」

24:猫又◆l2:2019/01/05(土) 13:26

ななさん、こんにちは。猫又と申します。
君と私の最後のとき、ココまで読ませていただきました。
読んでみての感想ですが、なかなか展開の持って行き方が面白いなーと思いました。

はじめに後日談を書いてからの、急展開。予想外の展開が続き、後日談を知っているだけにドキドキしながら読み進めることができました。正直、大変面白い作品だと思います。

ただ、ちょっとズレている部分もありました。
まず細かいところで2つ
@カギカッコの終わり→」と。は同じ意味なので、
「〇〇。」というふうに書かないほうがいい。

A心の中の声は()で括る必要まではないかなと思います。説明と別になるように段落を分けて書くだけでOKです。
例 〜〜と教室は騒然となった。
本当に大丈夫なのかな……。

そして大きい所でこの2つです。

@登校→下校みたいにお話の中で時間が過ぎる時は無理に繋げない方がいいです。一旦、その時のお話が終わらせる感じで書いて、数行開けて書き進めるのが無難かな、と思いました。

A三点リーダー(……)とハイフン(――)で間をとることがありますが、その間、何も書くことがないか考えてみて下さい。
黙っているということは、悩んでいたり、考えていたりするはずです。すると表情が変わったり、なにか行動したり、考えたりと、三点リーダー(……)とハイフン(――)の間に何か書き加えられるときがあります。一度、この2つを使う前に考えてみてください。

と、お小言いってきましたが、
作品を書く際に何か参考にしてくれたら嬉しいです。

この後、桜と鈴がどうなるのか大変楽しみです。
応援してます。それでは〜。

25:羊◆.o:2019/01/05(土) 15:16

いきなりコメント失礼します。
小説とっても面白いです!物語の構成がお上手で憧れます....!
応援しております〜更新頑張って下さい!

26:なな:2019/01/07(月) 15:21

アドバイス、ありがとうございます!!
厳しい意見、アドバイスどしどし待ってますのでよろしくお願いします!
では、続き書かせていただきます!

私は、家に帰り部屋の中で紅茶を一口飲んだ。
深呼吸をして前を見る。
「一回、状況を整理しよう。まずあなたは私の幻覚?」
『だから、違うって。なんか魂が飛び出た?って感じ。』
鈴はこっちの気持ちなんかお構いなしに頭を悩ませる質問にして返してくる。
「じゃあ、幽霊?」
『そうかもね。』
ニッと笑って、鈴はくるんと一回転をした。
「服はそのまま。事故当時の制服姿。三角ずきんもつけてないし。飛べないし。足ついてるし。幽霊っぽくないけどね。」
鈴はそう言うと、「うらめしや〜」と言って舌を出した。
「もうふざけないで。なんでそんなことになっちゃったの?なんか未練でもある?」
私が、質問すると鈴はチョコンと正座し考えるそぶりをした。
「どうだろう・・・・。でもわかるのは、私の姿は桜にしか見えないみたい。」
「・・・・そっか。」
鈴の姿は私にしか見えない。
これで、誰かに相談という道は閉ざされた。
「鈴はどこで意識が戻ったの?」
私が思いついたように質問すると、鈴はゴロンと床に寝っ転がった。
「教室の机。桜が教室を出て行くところから尾けてた。そしたらあいつらの声が聞こえて桜が泣いてたから。」
鈴が言い終わると、私は目を丸くした。
「・・・・私泣いてたの?」
「うん。なんか近づけなかった。その顔がどうしても苦しそうだったから。」
私は、鈴がいなくなってからずっと「孤独」と戦ってきた。
鈴がいなくなったら私はどうしたらいいんだ。
鈴がいたら・・・・。
鈴のことばかり考え落ち込んで、泣いて。
「鈴が急にいなくなるからだよ・・・・。」
私はぽつりと呟いた。
鈴に聞こえないように。
ただひたすらに後悔してた。
私にできることはなかったのかと。
そしたら、鈴が現れた。
あまりに急で涙を流す暇も喜ぶ暇もなかったけどあの笑顔は確かに鈴のものだ。
私は顔を上げ、鈴に満面の笑みを浮かべた。
言わなきゃいけないことも、聞きたいこともたくさんあるけどまずはこのことを言わなきゃと思ったから。
「じゃあまずおかえり。鈴!」
鈴も笑みを浮かべる。
その日から、私と鈴の最後の時間までの不思議な生活が幕を開けた。

27:なな:2019/01/07(月) 15:24

ご意見、アドバイス、ありがとうございます!!!
厳しい意見やアドバイスは待ってますんで、どしどしおっしゃってください!
では続き、書きます!

私は、家に帰り部屋の中で紅茶を一口飲んだ。
深呼吸をして前を見る。
「一回、状況を整理しよう。まずあなたは私の幻覚?」
『だから、違うって。なんか魂が飛び出た?って感じ。』
鈴はこっちの気持ちなんかお構いなしに頭を悩ませる質問にして返してくる。
「じゃあ、幽霊?」
『そうかもね。』
ニッと笑って、鈴はくるんと一回転をした。
「服はそのまま。事故当時の制服姿。三角ずきんもつけてないし。飛べないし。足ついてるし。幽霊っぽくないけどね。」
鈴はそう言うと、「うらめしや〜」と言って舌を出した。
「もうふざけないで。なんでそんなことになっちゃったの?なんか未練でもある?」
私が、質問すると鈴はチョコンと正座し考えるそぶりをした。
「どうだろう・・・・。でもわかるのは、私の姿は桜にしか見えないみたい。」
「・・・・そっか。」
鈴の姿は私にしか見えない。
これで、誰かに相談という道は閉ざされた。
「鈴はどこで意識が戻ったの?」
私が思いついたように質問すると、鈴はゴロンと床に寝っ転がった。
「教室の机。桜が教室を出て行くところから尾けてた。そしたらあいつらの声が聞こえて桜が泣いてたから。」
鈴が言い終わると、私は目を丸くした。
「・・・・私泣いてたの?」
「うん。なんか近づけなかった。その顔がどうしても苦しそうだったから。」
私は、鈴がいなくなってからずっと「孤独」と戦ってきた。
鈴がいなくなったら私はどうしたらいいんだ。
鈴がいたら・・・・。
鈴のことばかり考え落ち込んで、泣いて。
「鈴が急にいなくなるからだよ・・・・。」
私はぽつりと呟いた。
鈴に聞こえないように。
ただひたすらに後悔してた。
私にできることはなかったのかと。
そしたら、鈴が現れた。
あまりに急で涙を流す暇も喜ぶ暇もなかったけどあの笑顔は確かに鈴のものだ。
私は顔を上げ、鈴に満面の笑みを浮かべた。
言わなきゃいけないことも、聞きたいこともたくさんあるけどまずはこのことを言わなきゃと思ったから。
「じゃあまずおかえり。鈴!」
鈴も笑みを浮かべる。
その日から、私と鈴の最後の時間までの不思議な生活が幕を開けた。

28:なな:2019/01/09(水) 22:03

感想、意見待ってます!

お気に入りの桜並木の桜は枯れ果て、緑の葉っぱが元気良く伸びている。
私も負けんばかりに大きく背伸びをした。
太陽に照らされる中、汗を拭って学校まで歩く。
隣には鈴がいて。
これが私の日常だった。
だけど、目を覚まさないはずの幽霊?鈴がいることによって私の日常は大きく変わろうかしてる。
朝ごはんは鈴に取られるし、勉強は邪魔されるし・・・・。
いくら温厚な私でも、さすがにキレる寸前だった。
「鈴!なんでそんなに邪魔するの?!」
私が叫ぶと、周りが一斉に私を見る。
(やば。鈴が見えるのは私だけだったっけ?)
するとクラスメートたちが寄ってきた。
「安心していいよ。うちらだってまだ鈴の声が耳の中に残ってるもん。そんなこと言うのだってみんな変に思ってないから。」
一生懸命フォローしてくれたんだろう。
みんなうんうんと頷いている。
「・・・・あはは。ありがとう。」
私が鈴を見上げると鈴は見たこともないような顔をしていた。
切ないような、悲しいような。
鈴だって自らこの道を選んだわけじゃない。
友人たちが自分の会話をしていて、それに入っていけるのも愚か存在すら見えないなんて。
私は心臓がキュウと掴まれたような感触を覚えた。
「そうだ!今日さ、鈴の思い出話会しない?如月さんも参加してよ!」
クラスのリーダー的存在である水口さんが提案する。
みんなも笑顔で参加も承諾し、私も参加することになった。
「ごめんね。遅れて参加でもいいかな?ちょっと行くとこがあって・・・・。」
私が言うと、みんなはうんと頷いた。
しかし、どこか申し訳なく自分にできることを考える。
「代わりに、お菓子とか・・・買ってこようか・・・・?」
私がやっとの思いで提案するとみんな目を輝かせた。
「いいの?如月さん天才!お金あとで渡すから。」
もうここまでなってくるとお祭りみたいなものだ。
私は初めて鈴以外の人たちとこんなに長く話し、なぜか自然と笑みがこぼれた。

29:6231◆gU:2019/01/09(水) 23:42

面白い!内容も濃くて表現方法が良く、景色が伝わってきやすいし分かりやすい!頑張って!

30:なな:2019/01/21(月) 12:48

書きま〜す!

「どこ行くの?」
鈴が私に尋ねてくる。
「私が、最近毎日通ってるとこ。」
それだけ返すと、前を向いて歩き出す。
私は、みんなの笑顔を思い出して、また笑みをこぼした。
「よかったね。桜はやればできるって知ってたから。私がいなくても・・・・。」
最後の方が聞き取りづらくて私はきき返す。
鈴は「いいの!」と言って私の質問をはぐらかした。
幽霊でも、足があるため普通に隣で歩くことができている。
(もしかしたら・・・・、一生このままで居られるかも・・・・。)
そんなことを考えていると、鈴が「できないと思う。」と言った。
「えっ?」
私が聞き返すと、鈴は前を向いてつらつらと続けた。
「なんかさ、私わかるんだよね。あとちょっとで桜と本当のお別れがくるってこと。だから、一生は無理かな。」
そう言って鈴は無理やりニッと笑った。
私は、思わず顔を真っ赤に染め口を抑える。
(もしかして・・・・、漏れてた?)
鈴はまた笑うと口を開いた。
「漏れてないよ。ただそんな顔してたから。私さ、桜が心配だから生き返ったのかな?とか思ったの。
でも違った。桜がやればできる子って知ってたし。今日見てて思った。私、やきもち焼いてたんだ。桜が知らないところで友達作ってんのが。」
鈴は涙をこらえて続ける。
「ずっと一緒に居たかったから、わざと桜とずっと一緒に居た。友達と引き離してた。最低だよね。こんな友達・・・・。これから桜は、いろんな友達と出会って、仕事して、結婚して、子供産んで。楽しいこといっぱいあるのにさ。私は見ていられない。なんで助けちゃったのかな?って思っちゃたんだ。私・・・・、」
言葉は途切れて、鈴は溢れんばかりの涙を出し、手で拭った。
鈴の涙は初めて見た。
いつも、笑顔で接してたから。
私は鈴を抱きしめた。
透けてて触れられないけど、私は思いっきり抱きしめる。
鈴も驚いた顔をして、私を見下ろす。
「何言ってんの!鈴のやったことは間違いじゃない!鈴が一番分かってるでしょ?あんたは、小さい頃からお母さんとの約束を守り続けたんだよね。知ってる。私が、一番分かってるから!!」
私の頬にもいつの間にか涙が伝っていてお互いがお互いの顔を合わせた。
そして笑う。
もう前みたいにはもどれない。
それでも残された鈴と私の最後の時間を共に過ごそう。
だってこれが私たちの答えなのだから。


新着レス 全部 <<前 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新