殺害計画~人生を懸けたあの青春~

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1:紫:2018/10/19(金) 21:16

あの日、私たちは決意した。こんなクズな女、殺してやる…

2:紫:2018/10/19(金) 21:55

三原 夏希、16歳、高校二年生の春、恋だ、青春だ、と浮かれながら新しい教室に入った。
何週間か前までとは違う教室、クラスメート。そして…先生。
流石に不安もあったけど、小学校からのグループ、萌、伊月、知哉、里奈が同じクラスだったおかげで
ぼっちになる心配はなくなった。そして、「キーンコーンカーンコーン」と、聞き慣れている
音が聞こえて来た。でも、なんだかやけに真新しく感じた。


キャラ紹介
三原夏希 (みつはらなつき)
身長162cm 体重53kg
友達思いで萌を守りたいと思って居る。
運動が好きで、
肩まである髪をポニーテールにしている。
殺害計画の発案者。テニス部

松原萌(まつはらもえ)
身長157cm 体重46kg
可愛らしい子で運動等は苦手。
夏希や、グループのみんなをしたっていて、
性格ゆえにクラスメート全員に可愛がられている。
が、それが仇となり、虐められるかとも多々あった。天ぱのツインテール
美術部

斎藤伊月(さいとういつき)
身長175cm 体重67kg
学級委員長でしっかりしているため、男女ともに人気がある。
次期生徒会長という噂も。
運動よりは勉強が得意で萌によく教えている。
吹奏楽部

武藤里奈(むとうりな)
身長165cm 体重44kg
美人で少しギャルっぽい里奈。男子から人気である。
茶色く染めた髪を巻いている。
勉強も運動も得意では無い。気が強いが、割と優しい。
帰宅部

千葉知哉(ちばともや)
身長186cm体重76kg
こちらも気が強く、よく里奈と喧嘩している。
とは言え、周りからはお似合いカップルなんてばかにされることもある。
バスケ部

3:紫:2018/10/19(金) 22:21

ガラッ…と静かに教室に入って来た先生、それがあのクズ女。
一川奈々。
スラっとしてて、綺麗な顔立ちの先生は見た目通り若くて、新任の先生だった。
ニコッと顔を作り、こう続ける。

一川「皆さんの担任になりました、一川奈々、です。」ここでまたニコリ。
「新任でわからない事もたくさんあるので色々教えてください。さぁ、そうそう、質問ある人いるー?」
首を傾げて右手を上げる先生。すると里奈が言う。
里奈「ん、はいはい、彼氏とかは~?」
…。
流石里奈、としか言いようの無いセリフ。会って30秒ほどの教師に早速プライベートすぎる質問。

先生は一瞬困ったような顔をしてため息をつき、
「あなたは~里奈ちゃんね、もう、いるわよ、今年24だもの。」
おお~なんて歓声が沸き起こる。その声を伊月が鎮める。

「おい、うるさいって、ボリューム考えろよ。」
今度は萌が慎ましく聞く。「先生、担当の教科はなんですか?」
一川「あ、ありがとう、えーと、伊月くんに萌ちゃんね、担当はね、体育よ、」

これは意外だった。とても細く、華奢な体つきだ。
そして、知哉が
「好きなスポーツは~?」
とても間抜けな声だった。
が、あえてそれを言うものはいなかった。一人を覗いては。

4:紫:2018/10/19(金) 22:51

それは勿論、里奈である。キャハハハッ!ヤッバッ!ウケルーなんて声をあげながら言う。
「何その間抜けな声~あははは、」ピクピクと知哉の耳が動く。
「あのなぁ〜!!てめぇいつもうっせ〜んだよ!間抜けで悪かったな!」
「は?何きれてんの?うけんだけど。怒っても間抜け〜あははは」なんて言う里奈にとうとうきれた知哉。
この光景はよく見たものだわ。でも先生はオロオロしている。仕方なく、私が
「はい、はい、お終い。あとでやって。」
二人ともバカだからね、黙るわけ。
馬鹿
だから!

5:レミリア:2018/10/20(土) 18:46

と、そんなスタートを切りながらも、何とか二ヶ月たった。
いつも通りの一川のぶりっ子ぶりにうんざりしていたある日。
萌が呼び出された。いや、廊下とかでなくて、教卓前、みんなの前に。
一川「松原さん、ちょっといい?」真剣な顔で一川が言ったから萌も真顔。
萌「はい、なんですか…?」
一川「何ですかじゃなくて、あのさ、あなた最近成績落ちてない?勉強してるの?伊月くんに見てもらってるんじゃないの?」
「成績伸びなきゃ伊月くんだって無意味に教えてるだけじゃない。馬の耳に念仏よ。」
この言葉にカチンときた。

6:幽々子:2018/10/20(土) 19:28

萌は黙って何も言えなかった。いや、誰も言えなかった。


それから一川は私たちのグループの萌を執拗に問いただすようになった。
萌は喋らなくなってきた。これもあの女の所為。
萌に飽きたのか次は里奈に言いかかるようになった。
「武藤さんさぁ、校則ではないけど、その髪型にメーク、よく高校の面接とおったわね。」
「はぁ…?」
「ほら、その言葉遣いだって!本当に直さなきゃやってけないわよ?」
里奈は萌と違って言い返す。
「は?さっきから聞いてて文句?カンケーないでしょ?」
だいたい、一川がそう言おうとしたのを私が遮る。里奈がきれたらやばいし。

7:幽々子:2018/10/20(土) 21:53

私「里奈、やめときなって!もういいよ。」
一川「夏希ちゃん?今先生は武藤さんと話してるの。」
私「…え。あ、はい…」



何なんだ、あの女は…伊月ばかりひいきしている…
萌も里奈も私も我慢の限界…でも…何もできない…
何度も何度も萌と里奈ばかり。

結局何もできないまま二年のニ学期中盤に来た。
何か進展があったかと言うと知哉が里奈に告白しようとして居るくらい。
勿論、この二人を見てるのは好きだし、付き合って欲しいとも思うけど。
気になるのは萌の方。いびられっぱなし。里奈もだけど。

8:幽々子:2018/10/20(土) 22:11

里奈「夏希〜今日遊びいこ〜」里奈が口紅を塗りながら言う。
里奈とか、二人は久しぶりだな。いつもグループで遊ぶから。…最近は行けてないけど。
「うん、いいよ、行こ行こ!」パッと明るい笑顔を作って見せた。心配はさせたくないから。
駅前のプリクラとってワック食べてカラオケ行って。それは満喫した。
すると、里奈が真剣な顔で急に曲の入力をやめた。
「?」
「あのさ〜夏希、一川どう思う?」
「…どうって…それは…その…」
「あたしは苦手。ギャルだからってバカにしてんだ。あたしのこと。夏希も思うでしょ。萌可哀想って。」
「それは…うん。」
「何とかしたいって思うっしょ。」
「…何で分かるの?」
「…ったりめーでしょっ。友達なんだから。」
なんだ、里奈も私と同じ考えだった。
そしたら急にホッとして来た。


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