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完全個人用
倉庫なので話が変わるかも
設定もぶっこむ
その日のギルドはざわついていた。
「…おい、もしかしてあいつって…」
人々の視線が集まったのは一人の男。
「………まじかよ…」
猫耳のフードを被った男だった。
その男は名をにゃんたろという。
4:あずき hoge:2018/11/07(水) 21:32 昔々、人々から恐れられたとあるパーティーの一員であった。
だが昔に解散し、行方をくらませていたはずだ。
一体何故再び姿を表したのか。
そしてもうひとつ気になったのが、にゃんたろの回りの男たちである。
前のパーティーのエルフ達ではない。ならば誰だ。
魔法の暗唱も出来ない、攻撃力も強くないど素人を連れている。
明らかににゃんたろに釣り合わない。
にゃんたろくん設定(唐突)
魔法攻撃にたけている元ぶれいかー。
甘党。ロリポップが主食。
マイペースな自由人。
他省略。
そんな冒険者たちの疑問を知ってか知らずか、にゃんたろの前を歩く
眼帯をつけた男が口をひらいた。
「…あの、このクエスト…お願いします」
そう緊張ぎみにギルドマスターに話しかける。
話しかけられたことに驚いたのか、お茶を飲んでいたギルドマスターの少女が咳き込む。
だがすぐにとりなおす。
「…はい!ですが基本は、そこのカウンターにお願いしますね」
眩しい。
そう思って目を開けた。
朝がきたようで、鶏が鳴いている。
あくびをしながらベッドから這い出て
出しっぱなしになっていた食パンをひとつとって口に含む。
それを水で無理矢理流し込む。
食べ終えると今度は、おぼつかない足取りで洗面台へと向かう。
いつものように歯を磨き、うがいをしてから顔を洗う。
のそのそと着替え終える頃には、ようやく目が覚めてきたので
家の扉を開いて外に出る。
「……今日はいい天気だぁ…」
「…さて、と…」
そういってまた、いつものように仕事を始める。
「私」がこの町で農業をし始めて、今年で5年目を迎える。
ある程度仕事にも慣れてきたし、住民とも何とかやっていけている。
そんな事を考えながら、ぼちぼち作業を進める。
家畜の世話が終わり、小屋から外に出たところで、町の長が牧場に入ってくるのがみえた。
軍手を外してこっちも歩み寄る。
「作業中すいませんね、」
そういう長の顔は、何処か嬉しそうだった。
「…おはようございます、何か…?」
そう聞いてみると、待ってましたといわんばかりの表情で
一枚の紙をいそいそと取り出した。
受け取って眺めてみると、どうやら貿易国が増えたというのがなんとなくわかる。
貿易国が増えると言うことは、新しく買えるものもあるはずだ。
種、布、設計図にレシピ。
新しい種を植えて育てれば、きっと今まで
出来なかったこともできるようになるかもしれない。
ありがたい。
そう思いながら顔をあげて長を見る。
「…あの、えと…」
嬉しすぎて言葉が詰まる。しどろもどろになっていると、
長が口を開いた。
「…貴方の言いたいことは分かりますよ、ええ」
そういってもう一枚、紙を取り出す。
今度は貿易国との御茶会についての紙だった。
12:あずき hoge:2018/11/09(金) 17:32 人付き合いが苦手な私にとって、御茶会とは
邪魔なものでしかなかった。…が、貿易の為ならしょうがない。
よくよくみると、恐ろしいことに茶会は今夜開かれるようだった。
準備もさせてくれないなんて貿易国はどんなひどいやつなのだろうか。
だがすぐに、まちの発展のためだと思い、そんな思いを悟られぬよう
笑顔で了解する。
「…では後程伺います」
そう答えると、満足そうに長は去っていった。
姿が見えなくなったのを確認してから、大きくため息をつく。
今夜は茶会。
仕事を終えたら準備をしなければ。
準備は早いうちにしておこう。
そう考えてまた、ため息をつく。
「………しんどいなぁ」
仕事を終えると、準備のために家へ戻る。
土のついた軍手を取って洗面台に投げ捨てる。土の臭いが消えるよう、
入念に手をあらってから髪を結び直す。
髪はまぁ取り合えずこんなもんだろう。
そういって立ち上がり、今度はクローゼットへと足を運ぶ。
普段から作業着ばかりきているせいか、
服は最低限しか置いていない。
そしてスカートなどという、女子らしい
ものも置いていない。今更買いにいくのも面倒なので、
適当に手前にあった白いズボンの服を引っ張り出す。
まあ着れるだろう。
服はこれで良いだろう。あとは
面倒だが化粧もしなければいけない。
今度はそう思い、棚をあさりだす。
………はて。
…………何処にしまったのだろう。
だがめげずに探し続ける。
だんだん額に汗が滲む。
しくった。
私はあまり社交的な性格ではないせいで、頻繁に外を出歩いたりしない。
毎日お洒落とは離れている土と汗だくの農業ばかりの
生活のせいで、化粧なんてほとんどする機会がない。
「…………どうしよ…」
そうがっくりと肩を落とすが、少ししてまた探し始める。
……頼む。…神様頼む。
そう思いながらあさっていると、紙袋が目にとまった。
いそいそと奥から引っ張り出し、神頼みをしながら開封してみる。
ビンゴ。
いつ買ったのかは分からないが、新品の化粧道具が入っていた。
新品を使うのは勿体ないが、とりあえずこれで一安心だ。
そうほっとしてベッドに腰かける。
あとは時間を待つだけ。
ごろんとベットに寝転がる。
ぼうっとしていると、やけに時計の針の音が響く。
ふと、生活を初めてここまで大きくした家にむなしさを感じる。
家具は必要最低限しか置いていない。
そのせいか妙にがらんどうに思える。
何か、家をうめてくれるものはないだろうか。
小屋以外にも家でペットを飼おうか。
そんな下らないことを考え始める。
飼うなら猫がいい。貯金をおろそうか。
考えれば考えるほど、だんだん頭がぼうっとしてくる。
まぶたが少しずつ降りてくる。
少しずつ体から力が抜ける。
「……ぁ…」
眠い。そう考えた瞬間、私の意識はプツリと途切れた。
寒い。
そう思って重いまぶたをあげる。
電気はついていないのだろうか。やけに暗い。明るくしなければ。
………暗い?
瞬間、驚いて飛び起きる。
今何時だ。
ベッド脇の時計に目をやる。
9時50分。
またしくった。集合は10時のはずだ。
慌てて服を着て、軽い化粧をし、鞄をもち、髪もとかさずに家を飛び出す。
だんだん空が曇ってくる。
雨が降りそうだと思って鞄をあさるも、傘を入れ忘れていた。
今日の自分は今までで一番運がないだろう。
走りながらそんなことを考える。
もはや曇っていた空からは予想通り、雨が降り始めていた。
きっともう、10時は越してしまっただろう。
とりあえず長に電話しよう。
そう思って雨をしのげるところを探す。
まあ、牧場付近は何もないのだが。
https://i.imgur.com/sROulw1.png
20:あずき あ hoge:2018/11/24(土) 12:40 走っていると小さな馬小屋が目に留まった。
ここの主人とは仲が良いし、少し雨宿りに使わせてもらおう。
そうおもって中に入ると、人影が見えた。
ここの主人にしては細い。
一体誰だ?
そう思い目を凝らす。雷がなり、辺りが明るくなったことでようやく
顔を見ることができた。
褐色の青年。そして綺麗で透き通った黄色の目。
そして向こうもこちらに気付いたようだった。
「…あんた、ここの主人か?」
突然声を掛けられたので、驚いて否定する。
「いえいえ、違います!!」
それを聞いて青年は少しほっとしていた。
聞くと不審者だと追い出されると思ったらしい。
あ、といって青年がまた口を開く。
「そういや、自己紹介がまだだったな」
続けてしゃべる。
「俺はレオンケテス。此処で新しく貿易をすることになった」