あの海辺で描いた絵が、どうかあなたの支えとなれていますように。
来世で、また逢えますように。
※少々百合かもしれません >>2
プロローグ
『夏美…いやぁ!逝かないで!』
お母さん…
泣かないでよ。
私ね、もっと生きていたかった。
『姉ちゃん…っ!』
秀也、ダメなお姉ちゃんでごめんね。
お父さん、泣いているのかもしれないけど、お願い。
私のこと、病気で逝っちゃった本当に【可哀想】な女の子にしないで───。
私、あの子と出逢えて幸せだった。
あの子の絵が、
「とっても好きだった」