My Name Is…

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1:百合水:2018/12/08(土) 17:34

人間は。

私の名前をまるで。

相手を罵るために呼ぶ。

相手を馬鹿にするために呼ぶ。

悲しい。悲しい。

どうして。

どうして私の名前は……


決めた。

私の名前は。

二度と呼んではいけない。

そんな世界を。

今、創るんだ。

「創作、開始」

2:百合水:2018/12/08(土) 17:37

こんにちは!
私の花。の連載途中ですが、
それと並行してやっていきます!
よろしくお願いします。

感想などお待ちしてます

3:百合水:2018/12/16(日) 15:50

第一章 出会い

第一話 謎

「………………八ッ!」
「…ここは?」
ワタシは辺りを見回した。
「…見覚えない」
そこは、真っ白な部屋だった。
照明もないのに、白くて、明るい。
ドアも…無い。
「…出られない」
ワタシは探索することにした。

壁伝いに歩いていると、一か所だけ違和感のある壁があった。
「…………」
耳をあてると、若干風の音がした。
「どうやって外に出よう?」
ワタシはしばらく考えたが、何も思いつくことなく、
「…壊すしかないか」
この答えに行きついた。

「フゥ…」
ワタシは一息ついて、壁を思いっきり蹴った。
ドガッ
ガラガラガラ…
壁は崩れ落ちた。
「なんとか出れたけど…」
辺りを見回すと、
「…まだ建物の中…?」
外は薄暗く、どこまでも続いているような廊下があるだけだ。
「はぁ…ここ本当に何処…?」
その時だった。

「誰だ?」
背後から声がした。
後ろを振り返ると、そこには見知らぬ女がいた。
「貴方こそ誰よ」
「俺か?俺は立戸野アキカだ。」
「…そう」
アキカか…聞き覚えない名前。
「ワタシは水無月ユリ…」
「ユリか…よろしくな」
「…は?」
いや待って初対面でよく分かんない状態で、よろしく?
こいつ、頭おかしいんじゃないの?
「とりあえず、ここがどこか分かるか?」
「分からないわ」
「…そうか」
本当にここは何処なの?
その時だった。

『只今よりNAMEWORLDを開始します』

『これより被検体の確認をします』

機械のようなアナウンスが響いた。

4:百合水:2018/12/22(土) 15:34

第二話 NAMEWORLD

『全員の生存を確認しました』
『これより、ルールの説明をします。』
「ルール…?」
「もう何が何だか分からないんだが…」
『ルールは一つ、【ある言葉】を言ってはいけない。これだけです』
「ある言葉?何だそれは」
『それは私も言ってはいけないルールなのでご自分で見つけて下さい。』
「凄いタイミングが良いわね」
「こっちの声盗聴してるんじゃないのか?」
「…嫌ね」

放送は、さっきの言葉を最後に終わってしまった。
「ある言葉を言ってはいけない、か」
「問題は、そのある言葉が何か、よね」
「……」
沈黙が続く。
まず、ここは本当に何処?
ある言葉とは何?
ルールを破るとどうなる?
というか、立戸野アキカとは誰なの?
そんなことが頭をよぎる。
その時だった。
「なぁ、ユリ。とりあえずお互いの事を話さないか?」
「…はぁ?」
「いやだって、俺たちお互いの事名前以外何も知らないじゃないか」
「えぇ、そうだけど?」
「この先、何が起こるか分からない。だから、お互いの事を知って損は無いだろう。」
「…そう」
こうして、私たちはお互いに自分の事を話した。

5:百合水:2018/12/22(土) 15:41

キャラクター紹介T

水無月ユリ
この物語の主人公。高校一年生。
常に無表情で、冷酷。時々無慈悲な行動をとることもある。
有名な財閥の令嬢で、頭がとても良い。

立戸野アキカ
ユリと同じ高校一年生の少女。
一人称が「俺」と謎な言動が多い。
面倒見がよく、頼りがいがあるが、実は超怖がり。

6:百合水 (ノ ゜Д゜)ノdice4:2018/12/30(日) 15:50

第三話 片割れ

その後、ワタシ達は少し歩くことにした。
「高1か…同い年なんだな俺たち」
「…えぇ」
たわいのない話をしながら、ワタシ達は歩いた。
その時だった。

ヒュッ
ワタシとアキカの間を見覚えのあるナイフが通り過ぎた。
「あっ!やっべ当たんなかった!!!」
うしろから、聞き覚えのある声が聞こえた。
「誰だ!?」
この声に、このナイフ…間違いない。
「…姉貴?」
「ほっ!?」
ナイフを投げた人物が反応した。
「えっ…あいつ、ユリの姉なのか!!??」
アキカが一人で驚いていた。
「姉って言っても双子のよ」
「あっ…そうか。うん。」
アキカは安心しきった顔でそう言った。
「おーーー!!!ユリかぁぁぁっ!!!!」
やっと気づきいたのか…ワタシ、彼女の双子の妹なのに。
「ユリ!隣の奴誰だ!!??」
「俺は立戸野アキカだ」
「え?巻貝!?」
「…アキカな」
「ごめんなさいイルは耳が悪いから」
「そ、そうか」
そう、イルは耳が悪い。異常なほど。その代わり、目が超良いんだけど。
ワタシはその後、イルの事についてアキカに話した。

「イルは本当にユリの双子の姉なんだな…」
「えぇ」
その時だった。
ウーウー
『一人目の違反者が出ました。これより処刑を開始します』
サイレンとともに、壁に映像が映った。

7:百合水:2018/12/30(日) 15:55

キャラクター紹介U

水無月イル
ユリの双子の姉。
超が付くほど頭が悪く、会話にならないこともしばしば。
耳が悪いが、目がとてもいい。


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