【100Gで売却しますか?】
ソシャゲのノーマルキャラや売却用モンスターの行方、あなたは知っていますか?
生まれながらにスキルもステータスも低い彼らに待ち受けているのは、悲惨な悲惨な末路なのです。
>>02 キャラクター
>>7
めっちゃ楽しみにして待ってます!
大手ゲーム会社『ビルドスタープ』
何十社もの面接に落ちた俺が次に挑むのは、世界的有名企業だった。
もちろん見込みはない。
ただ、条件に合う求人に手当たり次第に応募した中、これが入っていたのだ。
数打ちゃ当たるという単純な思考だったが、プログラミング教室に通ってJavaプログラミング能力認定試験3級(初心者向け)を辛うじて持っているだけの中途採用希望高卒はこれくらいしなければ就職できない。
元々プロの格闘家一本でやっていくつもりで、大学にも行かず高校卒業後すぐにプロ入りしたのがいけなかった。
右肩を負傷し、試合復帰が難しくなった時から俺の人生の歯車は狂いだしたのだ。
フリーターとして数々のバイトをこなして生活していたものの、それも限界に近くなってきた。
安定した給与と福利厚生を求めて企業に勤めようと本格的に活動。
高卒な上に無資格は話にならないので、プログラミング教室に通ってなにか資格を取ろうと勉強。
しかし俺が取れたのは就職であまり有利になれそうもない初心者用資格で……。
大学くらい入って、なんでもいいからなにか学んでおくべきだったと、愚かな10代の自分を呪った。
今日も今日とて、くたびれつつあるリクルートスーツに袖を通して出陣。
見込みがないとはいえ、手を抜いて面接なんてしない。
受ける会社の特色、業務内容、歴史といった知識は全て予習済みだ。
「でっけービルー……」
見上げるだけで首が痛くなるような高層ビル。
全面ガラス張りで、入口付近には4、5人の警備員が取り囲んで厳しくチェックしている。
有名企業はオフィスのセキュリティも万全なのだ。
恐らく今まで面接を受けた中で一番立派なビルだろう。
さすが、世界展開も順調な企業である。
色々と手続きを終え、面接会場へ向かう。
何十社も受けてきたのだ、手続きの手際が早くて当然だ。
本日更新します!
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