純粋無垢の花【短編百合小説】

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1:依夢:2020/11/08(日) 23:32

タイトル通り最近目覚めた(かけてる?)百合の短編を気分で置いていこうかと。

*百合小説
*気分なので不定期&甘々、時には悲しい、死ネタもあるかも。
*表現力はない
*感想、アドバイスなど、荒らし以外は大歓迎!

それでもいいって人だけ楽しんでね

5:依夢:2020/12/06(日) 10:14

>>4
ありがとうございます、またネタができたら書こうと思っています!

6:依夢:2020/12/06(日) 11:49


【夕暮れ花壇にて】


「葉月、倉庫からボール取ってきて」
「あ、はいっ」

部活の先輩に言われたまま、体育館の裏にある倉庫へ向かう。
どうせなら、体育館の中かすぐ横に置いてくれればよかったのに、わざわざ細い裏道を通っていかなければならないのがうちの学校のイヤなとこだとつくづく思う。
運動部にやさしくないなぁ、なんて呟いて、ふと倉庫の横の花壇に目が留まった。

誰かが、花壇の前に座って、まじまじと花を見ている。
いらない好奇心を抱いてしまった。

「…何、やってるの?」
「えっ…」

話しかけたはいいけど話したいこともないや…
って、あれ、この子…

「中村さん、だよね、同じクラスの…」
「あっ…」

そうだ、クラスですごく地味って言われてる子。
そう返事した後、中村さんはうれしそうに笑った。

「えっと…?」
「あ、ごめんなさい、私、ずっと葉月ちゃんと喋りたいって思ってたから。」
「え、そうなの?」
「ええ、だからすごくうれしい。」

…なんかこの子思ったより社交的だな。いや、話しやすいしいいけど。

「あ、そう言えば何してたの?」
「ああ、私、美術部だから、花の絵をかいてたの。」
「えっ、これ中村さんが描いたの?!」
「まだ途中だけどね。」
「すっごーい、他のも見せ…」

あれ?何しに来たんだけ?私。

「やばい!ボール取りに来たんだった!ごめん、行かないと!」
「うん…ばいばい」
「うん、明日も見せてね!約束!」
「…うん!」

あ、私もばいばいくらい言わないと…

「じゃあね!中村さ…秋穂ちゃん!」

まぁ、こっちだけ苗字なのは割に合わないもんね。

7:依夢:2020/12/13(日) 22:57


【可愛いよって。】


「はぁぁ…、聞いてよ六華ちゃん!」

太陽顔負け、と例えても決して誇張ではない笑顔で飛び込んできたのは教室で唯一声をかけてくれる親友…、
と言っても向こうがそう思っているだけの真希。


さて、話があると言っていたけれど、どうせ、また推しが可愛いって話だろうし。

「嫌よ。」
「うん、今日もさぁ、伊月くんが可愛すぎるって話をですね…」
「うん、だから嫌よ。」
「まぁそれでねぇ?今日も今日とて可愛いんだけどさ、もー今日も萌え死ぬかと思ったぁぁ」
「はいはい、それで?」
「うん、もうなんかさ、わたしよりかわいいからさ〜、なんか前の握手会もホント緊張しちゃって」
「ハイハイ、あなたもかわいいわよ」

しまった、口が滑った。
目の前の彼女は、きょとんとした顔の後、また太陽のような笑顔を振りまき、笑った。

「それはないってー!てゆーか
「ていうか伊月君の話は飽きたわよ、他にないの?」
「えー?えっとー、うーん、ない!!」
「はぁ…」

この溜息は、彼女に呆れたんじゃなっくて、言うなれば、そう、伊月君(私はたいして知らないけど)への羨望…、羨ましいと思うから。

「…六華ちゃん怒った?」
「え?怒ってないわよ。」
「よかったぁ〜。わたし六華ちゃんに嫌われたら生きていけないよっ!」
「…押しの話を聞いてくれる人がいなくなるから?」
「えぇ、違うってばぁ…、いじわるぅ。」
「調子いいんだから。」
「ええー?そんなことないよー?」
「はいはい。」
「ほんとだよっ?!」
「こっちだって本当よ。」
「え?」

そうやって推しの話をしているくらいが一番かわいいわ、なんて言ってあげないけどね。


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