貴方はいづこへ行ひにき
(ポエム、レス禁)
夏の夕暮れ、ひぐらしの声
薄暗く青く、空には黒い雲が広がって
風が唸る日には何かが出そう
涙に濡れた手を取って、家に帰る前に私を連れ出してよ、ねえ ?
広がる赤、見つけたピンク
御伽噺とは違う景色に目を細めてみて
沈みゆくそれは、まるで林檎のよう
食べてみたらどんな味がするのかなんて想像もつかない
そんな事考えてると、遠くから子供の声が聞こえてきた
暗くなる前に帰りましょう
雷の音、響く雨音
ザアザアと鳴る音に自然と瞼が重くなる
ここで寝てしまったらどうなるのだろう
外で光る雷は、綺麗に目に映って
カーテンが揺れる。
白い肌はさらに白く、優しい目はもう何を映すこともない
この世界を映すことも、自分の姿を写すことも
それを思いほうっと息をつく
どうかあなたは綺麗なままで
君が笑顔ならよかったのです
貴方が笑っていたならそれでよかったのです
私の隣に貴方が入れば
それだけで、それ以上幸せなことなどなかった
それでも貴方が私の元から離れていったのは
きっと、それ以上を望んでしまった私への罰
許されるならばまた、その笑顔が
幸せとはなんでしょう
不幸とはなんでしょう
生きるとはなんでしょう
嬉しいことが幸せですか
辛いことが不幸ですか
死んでいないことが生きていることですか
生きるのも嫌で
楽しいことが苦痛で
不幸なほど楽しい
そんな人は人から外れているというのですか
常識外れな常識に囚われ何も見えなくなるのですか
信仰深き者にも神は平等に災をもたらします
神は平等で不平等なのです
貴方が好きなものと私の好きなものは違えども仲良く出来ることはあるはずなのに
個人の意思を押し付けるのはそれは楽しいと言えるのですか
個々の意思を尊重することは素晴らしきことでも
そうして人に迷惑をかけるのはそれでも楽しきことなのですか
この世に何よりも尊重しなければならぬものなどあるのですか
命は重くとも簡単に刈り取られてしまう
今そこにあるものでもそうして命を奪えることが
現実だとでも言うのですか
優しい世界は実現しなく
話し合いなど無駄でしかなく
結局は暴力に訴えるのが
それが平和への道だとでも言うのですか
目の前で微笑むあなたが
笑いながら泣いているあなたが
瞬くようなあなたの笑みが眩しくて
思わず目を瞑ってしまった
後悔も遅く
目を開けた瞬間
あなたは私の前から消えた
「どうせ何も救えないなら」
こんな足なんて
手なんて
指なんて
頭なんて
体なんて
無くなってしまえ
「 ねえ、会いたいって思うのは罪なのかな。どうやっても、何回あなたを思っても、もう声だって思い出せないんだ 」
溢れ出す言葉 防ぐ手
防腐処理?好き好き好きだよ!
神に祈る あなたへのプレゼント!
祈りは届かず たまらない幸福感を味わわせてほしいの
また祈るだけ そのためなら私、なんだってできる
天使様への祈 言葉は届きましたか
許されざる恋は
私を救ってくれたとも
私を不幸にしたとも言えて
感謝の言葉なんて
真っ先には出てこなかったの