少しずつ更新
2:選ばれたのは綾鷹:2014/05/31(土) 20:39 ID:szE あるとき、少女はそれはそれは美しい森に来ていた。
そこに住む動物達は人間の言葉を話し、森の中には心が弾む楽しい音楽が流れている。
上を見ると鮮やかな緑の葉、下を見ると小さな赤い花が咲いている。
「どうだい? お嬢さん。ここでゆっくりしていきなよ?」
葉で作られた蝶ネクタイをつけ、長い耳をぴょこりぴょこりと動かしながらウサギが少女に手を伸ばす。
けれども少女は眉を寄せ、ゆっくり首を振る。
「ダメよ。もっと美しい景色が見たいの」
少女がそう言うとウサギは悲しそうな、そして悔しそうな表情で林の中に消えて行った。
「もっとよ。もっと……」
そう呟くと少女は森を抜けた。
初めまして-(^∨^*).
情景描写上手ですね!*