姉妹の日常

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1:椎名:2015/01/02(金) 14:45

登場人物

春川 ひなこ
4歳の小さな幼稚園児
6歳年上の姉がいる
おとなしい性格

春川 たまこ
10歳になったばかりの小学4年生
6歳年下の妹がいる
ひなこ同様におとなしいが、ただおとなしいだけで、ひなこのような大人らしさが感じられない

2:椎名:2015/01/02(金) 15:21

・・・ひなこside・・・

チチ……
朝、7時。
私はもうすっきりと目が覚めていて、庭の花にホースで水をやっていた。
今は春。
花に水を上げながら、ほんのり香る春のにおい。
春は好き。おねーちゃんの好きなチューリップが満開になる季節だから。
花に水をやり終えると、私はホースをぐるぐると巻き、蛇口のところにどごんっと置いた。
今日はいい天気。朝ごはんを食べたらお散歩にいこーかな?
ちょーど、幼稚園もお休みだしね。
そんなことを思っていると、ママが私を呼んだ。
「ひなこー!朝ごはん出来たよー」
「はぁい!」
私は元気に返事をして、家の中に入り、いただきますをして、ご馳走さま。
「ママ、おねーちゃんおこそっか?」
「うん。お願い」
階段を上がると、すぐにおねーちゃんの部屋がある。
私とおねーちゃんの部屋はお隣。
―コンコン
ドアをノックして、おねーちゃんの部屋に入る。
「おねーちゃん、朝だよ」
私はカーテンを全開にしながら言った。
「うーん……あ、ひなちゃん……」
「おはよー、おねーちゃん」
私はもう、完全に目が覚めてるけど、おねーちゃんはまだ眠そう。
「早く起きないと、朝ごはん、おねーちゃんの分も食べちゃうからねー」
なんて冗談を言いながら、私はおねーちゃんが起きるまで待つ。
「いいよ……ひなちゃん、もう食べたんでしょ?たまこの分も食べていいよ」
「ダメだよ。ほら、起きて!」
私はおねーちゃんの体を揺さぶった。
「分かったよぉ……おはよう、ひなちゃん」
「うん、おはよう!」
にっこりと笑ってご挨拶。
私達は姉妹、そっくりのサラサラショーヘアに、同じような部屋。
だけど性格はちょっと違う。
私は、おねーちゃんの部屋を出て、予定通り、お散歩に行った。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい」


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