今日も今日とて仮面を付けて

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1:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/10/30(日) 18:55

閖時雨です。つまらない小説ですが、
感想、アドバイスよろしくお願いします。

・荒らし禁止(来てもスルー)
・なりすまし禁止

>>2  人物紹介
>>3  小説開始

2:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/10/30(日) 19:30

人物紹介

・西宮 千春 (にしみや ちはる)
主人公。ネガティブで人付き合いが苦手。家族全員他界していて、それが原因で学校では仮面を付けるように。

・蒔伊 悠埜 (まきい ゆうの)
千春の唯一の親友。千春と同じく学校では仮面を付けていて大人しい性格。病弱。


主なキャラクターは以上です。
多分増えますが………。

>>3  小説開始

3:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/10/30(日) 19:53

「はぁ…………」

ぼーっと窓の外を眺める私_____西宮千春は、『月曜日』という一週間で一番憂鬱な一日の一番憂鬱な時間帯、『朝』と闘っていた。私は脳内で可愛らしくデフォルメされた自分と、朝を表す可愛らしい太陽のイラストが戦っている映像を、想像していた。

「あ……、千春。おはよ………」

「……あぁ…。おはよ、悠埜」

怠そうな声で挨拶をしてきた彼女の名は、蒔伊悠埜。私と悠埜は親友だ。
__え?何故かって?じゃあ、今から説明しよう。


____それは遡ること、三年前_

4:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/10/31(月) 19:59

ー過去 三年前ー

「お母さん………?お父…さん…?」

_14歳、秋。目の前の棺には、安らかに微かな笑みを浮かべた家族が眠っていた。

「ッ……何………で…?」

死因は出血死。私が友達と呑気にカラオケに行っている間、「久しぶりのデートだ」なんて言って外食に行った。その時、車で軽いレストランのような所に行こうとしていたらしい。その道中、左折しようとした瞬間、一トンはあるという荷物を積んだ大型トラックが__________

__私は自分を責めた。あの日私がカラオケなんて行かなければ…。そしたら外食なんて案すら出なかったっていうのに…………。
本気で死のうかと思った。縄に首を掛けた。でも、本当に死ぬ勇気なんて私には無く、生きている_______

ー学校ー

私は、学校で『仮面』を付けることを決意した。家族の死を、誰にも話さなかった。心配かけたくなかったから。
友達に話したらきっと『悲劇のヒロイン』扱いされ、気を使われ、気まずくなってしまう。_そう、思ったから。

__そんな折、ある少女に出会った。
私と非常に似た境遇の_______

5:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/10/31(月) 21:14

「転校生の蒔伊悠埜さんです。皆さん、仲良くしてあげて下さいね」

その少女こそが後の親友、蒔伊悠埜だった。彼女も家族を亡くし、『頼れるお姉さんキャラ』の『仮面』を付けている。

6:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/10/31(月) 21:15

>>5
短くてごめんなさい。

7:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/01(火) 16:42

さて、この蒔伊悠埜という少女について話そうか。彼女は、『本当』の『悲劇のヒロイン』なのだ。4歳という幼子だったにも関わらず、両親が他界。兄弟はそのショックから自殺。その時からもう心を閉ざし、仮面を付けているのだという。病弱で、ちょくちょく貧血で保健室に運ばれる。
_始まりは私からだった。自分と似た境遇の子だ。親近感があった。

「ね…ねぇ、蒔伊さん」

そう話しかけると、チラリと此方を見て、

「……………………何?」

と、やたら透き通る声で言った。

「ゆ…悠埜ちゃんって…呼んでも良いかな…?」

「…………ゅぅ……ぃぃょ」

そう小さな小さな声で呟いた。あまりにも小さすぎて聞き取れず、

「えっ…ご、ごめん、もう一回言って…くれる?」

「悠埜で良い」

つまり彼女は、『悠埜』と呼び捨て良いと言ってくれているのだ。ようやく理解した。

8:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/01(火) 16:49

容姿の説明をしていなかったので今。

西宮 千春
茶色のツインテール。エメラルドグリンの瞳。制服はきっちり着るタイプ。

蒔伊 悠埜
青みがかかった銀色のセミロング。右目は透き通る青い瞳だが、過去に何かあったらしく、左目は真紅。制服のリボンは付けず、紺色のセーター着用。

9:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/02(水) 21:01

「まぁ、仲良くしようね!悠埜!」

「………………ぅん」

凄く小さな声だったので、最初、「ん」と言ったのかと思ったが、「うん」と言ったのだと分かった。少しだけ、頬を赤く染めていた_____

      ◇◆◇◆◇◆

*悠埜side*
いきなりでびっくりしたけど…。先ず、誰だっけ?自己紹介されたんだけど………。西宮…千春?だった気がする。まぁ、違うかもだけど。でも…『友達』か。悪くないかもしれないな。___そういえば、今までずっと心を閉ざしてたんだった……っけ?皆からいじられて、全部全部ウザくなったから、引っ越した……筈。私の記憶は曖昧だなぁ、と思う。あの日以来、何にも興味を示さなかったからなぁ、私。…………まぁ、これも多分なんだけど。千春は私とは正反対なタイプだ。
マントを翻し、堂々と赤い超高級な絨毯を踏みつけていく王様のような人間。それに対して私は、何処にも居場所がなくて、ただ使われていく『だけ』の…奇跡なんて起きない哀れなシンデレラってとこ?まぁ、どうてだって良いけど。

10:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/02(水) 21:04

ごめんなさい、小説板にもスレッドを立てるかもしれないので、此方の更新が遅くなるかも知れません…。スレ立てるとはまだ決まってませんが(^_^;)

11:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/02(水) 21:05

>>9
誤字
最終行目
まぁ、どうてだって良いけど。
     ↓訂正↓
まぁ、どうだって良いけど。

12:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 11:39

「シンデレラ………ふっ…ぴったりじゃん」

「…?悠埜、どした?」

思わず思っていることが口に出たらしい。これは『多分』じゃなくて、『無意識』だから気付かなくてもしょうがない。慌てて訂正しようとした。

「う、ううん、何でもな_____」

13:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 11:46

「何でもない」そう言おうとした。

「がっ……あっ……かはっ…」

発作…………?私は病弱。学校ならいつも貧血で済むのに………?
_そう、私の本当の病気はただの発作なのだ。それも極々稀なのに__?年に三回くらいなのに………。

「ッ…………!」

苦しい。ただそれだけ。

「悠埜!?悠埜!しっかりしてよ!」

薄れ行く意識の中で、千春に呼び掛けられたのは確認できた。あぁ、優しい奴なんだな_________。

14:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 11:46

少し迷っていますが、多分スレ立てするので、更新遅くなります…。
ご了承下さいませ。

15:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 12:16

すみません、やっぱり書きません。
考えていたキャラクターは、
こっちで出します。

16:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 12:32

*千春side*
「だっ…、誰か…!」

悠埜が倒れていることに気付いている生徒は居なかった。男子は朝練、女子も運動部の子達は朝練に行っていた。朝練がない生徒達も、購買に行ったり、グラウンドでサッカーしたりと、教室に居る者は『その時』は居なかった。尚、以上に該当しない生徒は、まだ学校に来ていない。その時、誰かの声が聞こえた。

「おはようございま__って、西宮さん…と………蒔伊さん!?どうしたんですか!?」

教室に入ってきたのは、楓・ティファニーさん。

「ティファニーさん……!」

私はすがるような目で彼女を見つめた。そうだ、彼女は保健委員だから、助けてくれるかもしれない………!

「ティファニーさん…!助けて…!」

「西宮さん………えぇ、分かりました。連れて行きましょう」

ティファニーさんは、悠埜の身体を抱え、保健室へ小走りで行った。

「はぁ………」

そう溜め息をつくと、ティファニーさんが戻ってきた。

「ティファニーさん?どうしたの?」

「あの、西宮さん……。『ティファニーさん』じゃなくて、『楓』で良いですよ」

「…じゃあ私も、『西宮さん』じゃなくて、『千春』で良いよ」

楓は少し微笑むと、行ってしまった。

17:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 12:33

新キャラ紹介するのは少しお待ち下さい。

18:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 13:09

・楓・ティファニー (かえで)
千春と悠埜のクラスメイト。保健委員でしっかり者。イギリス人の母親と日本人の父親とのハーフだが、産まれた時から日本に居たため、日本語しか喋れない。母親も日本に住んで何年にもなるので、日本語は完璧。

19:閖時雨◆YQ ナンシー:2016/11/03(木) 13:11

楓・ティファニー
【容姿】
橙色のショートヘアーに黄色い目。制服はリボンをきちんと付け薄茶色のベストを着て、腕捲りをしている。


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