恋する君は夢の中

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1:たこやきとり:2016/11/25(金) 21:02

>>2】スレ主から
>>3】ルール
>>4】小説について

59:匿名◆YQ:2016/12/18(日) 20:13

「だって私達……………」

「俺達………?」


「……親子なんだもの」


「…ハァァァァァ!?」

本日2度目の「ハァァァ!?」である。
だが驚きは此方の方が断然上だ。

「……ねぇ、ヴィクター。貴方の親の名前…レイシー・アーグリッシュでしょ?」

「そうだけど…。って、なんで知ってんだよ!?」

「だから…私達は親子。そして貴方の母親、レイシー・アーグリッシュは…私なのよ」

「ハァァァァァァァァァァァァ!?」

本日3度目。

「でっ、でもっ…。母さんはもう死んで……」

「…私は幽霊よ。レイシー・アーグリッシュの生まれ変わり」

「………………あ…」

辻褄が合ってしまった。
というのはこの間、俺はこっそり見てしまったんだ。レイシーが隠していたあの書類を。その書類には…。

俺と、母親のデータがびっしりと書かれていた。特に俺のことが。
あれは…今の俺と会っても不自然がないように、今の俺に合わせようとしていたのかも知れない。

60:匿名◆YQ:2016/12/18(日) 20:45

「レイ…いや、母さん…なのか…?」

「…そう。私はレイシー・アーグリッシュ。久しぶり………ね…ヴィク…タ………」

レ…じゃなくて、母さんはついに泣き出してしまった。息子に逢えたから…だろうか?

「うっ…………くっ…」

泣き出した母さんを見ていると、…どうやら貰い泣きのようだ。俺の目からも、涙が溢れていた。

「うっ…か…あ…母さぁぁぁぁん!!!」

「ヴィクター…………!」

俺と母さんは抱き合った。俺は母さんに逢いたかった。母さんが死んだ時から。俺は母さんが……母さんが、大好きだったから______。

「…逢えて嬉しいよ、母さん……!」

「えぇ…私もよ、ヴィクター……」



_____俺達は、こうなる運命だったのかも知れない。俺が母さんに逢えなくて。寂しくて。悲しかったから。
それに同情した神様が、母さんに逢わせてくれたのかも知れない___。

______恋する君も、母さんも、
同じ夢の中ではあるけれど、
永遠に、繋がっている____。

                完

61:匿名◆YQ:2016/12/18(日) 20:46

これにて、『恋する君は夢の中』、
終了となります。
長くなってしまいましたが、
これまで読んでくれていた皆様、
本当に、有難う御座いました!!!

62:匿名◆YQ hoge:2017/01/04(水) 16:52

エラーですかね、上がってる……。


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