余命宣告された日から___。

葉っぱ天国 > 短編小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:Mikuri◆HQ 時々『慧義◆HQ』:2017/01/22(日) 12:48


>>0002  登場人物紹介
>>0003  スレ主よりお願い
>>0004  スレ主より挨拶
>>0005  プロローグ

2:Mikuri◆HQ 時々『慧義◆HQ』:2017/01/22(日) 13:11

登場人物

#浅田 佳乃  Yoshino Asada
学校でもおとなしい方。スポーツが苦手。読書は大好き。なのので友達もおとなしい子が多い。

#飯田 彩乃  Ayano Iida
家でも学校でもおとなしい。
佳乃の大親友。

3:Mikuri◆HQ 時々『慧義◆HQ』:2017/01/22(日) 13:16

スレ主よりお願い
・荒らしはご遠慮下さい。
・スレ主を罵倒するような言葉も
 ご遠慮下さい。
・その他、サイトポリシーに反する
 行動、言動はおやめ下さい。
・感想、アドバイスは喜びます。
 

4:Mikuri◆HQ 時々『慧義◆HQ』:2017/01/22(日) 13:18

スレ主より挨拶

文才の欠片もない私が書く、つまらない小説ですが、応援宜しくお願いします。

5:Mikuri◆HQ 時々『慧義◆HQ』:2017/01/22(日) 13:26

プロローグ


これは、余命宣告された少女が


残りの人生を悔いなく懸命に


生きる物語___。

6:Mikuri◆HQ 時々『慧義◆HQ』:2017/01/22(日) 17:37

「もう手術は不可能だと思われます。」


シーン…………


「長くて、半年の命だと………」


病室に先生の重い声が響く。


6月5日。


この日が私__浅田佳乃が余命宣告をされた日だった。


「余命だなんて……この子はまだ中学1年生ですよ!?」


お母さんがハンカチを片手に先生に訴えかけた。


「残念ですが、今のままではいつ容態が急変してもおかしくない状態でして…。」


「……なんで佳乃がっ………」


お母さんは声をあげて泣いた。


まるで、私の代わりに泣いてくれてるように。


そして、余命宣告をされた私は__


おかしな事に、一粒も涙を流さなかった。


何でだろう。全然寂しくも悲しくもない。


私、あと半年しか生きられないのに。

7:Mikuri◆HQ 時々慧義:2017/01/22(日) 23:19



私は、学校で倒れて病院に救急車で運ばれたんだ。


それは、授業中だった。


突然とてつもないほどの痛みが私を襲った。


私はあまりにも痛くてその場に倒れこんでしまった。


でもそこから私の意識は途絶えたんだ。


病院に運ばれて、精密検査をしたんだ。私がまだ眠っている間に。


その結果…ね……


脳に腫瘍が見つかったらしい。


腫瘍はかなり大きくなってて、


手術は不可能らしい。


このまま、最期を待つしかない。と。


いう訳。なんか最近よく頭が痛くなるなぁとは思ってた。


しかも朝起きた時に。いつも。


私は医療ドラマや、病気と闘った人の体験談が書かれている本が好きだから、


まぁ、なんとなく分かった。


この、脳腫瘍っていう病気についても。

8:岼梯 碧々衣◆HQ:2017/01/29(日) 00:16



私は余命宣告をされてからも一度も泣かなかった。


というより、家族を心配させたくなかった。


私一人の為に泣いてほしくなんかない。


でもお母さんは、もう涙が出ない程まで泣いた。


そんなに泣かなくても大丈夫だよ。


私はまだ死んでないよ。


今ここに、浅田佳乃として生きてるよ。


だからそんなに泣かないでよ。


私はちゃんと病気のことについても
分かってるし、


自分があとどれだけ生きられるのか。


それもわかってるよ。


お母さん。現実を受け止めなきゃ。


手術が出来ない以上は、何人、いや何万人の人が泣いたって、叫んだって、


私が生きられるのはあと半年。


もしも私が大泣きしたとしても、


病気はそんなの見てくれない。


だから、残りの人生を頑張って生きるしかないの。


私の今の課題______



それは、






残りの人生を悔いなく生きること。



そして、





後で後悔しない人生を送ること。

9:岼梯 碧々衣◆HQ:2017/01/29(日) 10:11

彩乃side


「コンコン。」


私は手でドアをノックする。


地味に手が痛む。


私__飯田彩乃は、今お見舞いに来ている。


誰のお見舞いだって?


勿論佳乃のお見舞い。


私の親友だからね。


と、いうよりドアをノックしたのはいいが返事も何もない。


もう一度ノックしてみようか。


そう思ったのと同時に廊下を走る音がする。


「彩乃〜!」


!?


「佳乃!心配してたんだよ〜」


私は佳乃の笑顔にホッとする。


「まぁ彩乃入りなよ〜」


「ありがと。」


お礼を言って病室に入らせてもらう。


中々広くて、窓からは雲一つない青空が見える。


「……お母さんは?」


佳乃一人で走ってきたものだから……


「あぁ。今日は帰ってもらった。」


「でも何かと不便じゃない?」


「ううん。大丈夫。」


佳乃が普段とは違う笑顔を見せたから、少しドキッとした。


「ねぇ佳乃。入院するの?」


私はずっと思っていたことを単刀直入に聞いた。


「うん。実は………ね。」


そうなん……だ。


学校には来れないんだよね。


寂しくなるなぁ…………。


「彩乃。大事な話がある……の。」


うつ向いていた私を察してなのか、


ただ単に本当に大事な話なのか………


それは分からないけど、佳乃の顔を見れば深刻な話なんだな…とは分かる。


「何?何でも聞くよ。」


佳乃が話しやすいように私も話し掛ける。


「私さ……もうずっと学校には行けないんだ。」


「えっ……ずっと入院するの?」


私は佳乃の思いがけない言葉に思わず
声が震える。


「まぁ…そういうことになるの。」


「やっぱり何かの病気…だよね?」


「うん。その病気が私の命の炎を小さくしたの。」


「命の炎…………。」


私は驚きを隠せなかった。


佳乃が重い病気だったこと。


命の炎が小さくなるって………


生きられる時間が短くなるってことだよね………


「佳乃……」


私の目からは涙が溢れ出した。


新着レス 全部 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新