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1:莉愛◆8Q:2017/03/24(金) 20:59

超短い小説や、次の作品のあらすじなど、私の小説に関わることのスレです。

書き込んでいいですが、自己紹介お願いしますね。

>>2→自己紹介
>>3→『ここは明確スイーツ研究部!』シリーズあらすじ

↑これレス禁です!

2:莉愛◆8Q:2017/03/24(金) 21:00

名前 莉愛
年齢 ナイショ
趣味 書道と読書と絵を描くこと

3:莉愛◆8Q:2017/03/24(金) 21:06

『ここは明確スイーツ研究部!』
〜あらすじ〜

わたし、多田本真美です!ひょんなきっかけで仲良くなったカッコいい3人とわたしで明確スイーツ研究部、略して明スイをしてるよっ!
いろんなすごい依頼が来るけど…
頑張って完成させるぞ!
今はみんなの依頼を一気に応えるために、矢本くんの家で作ってるよ♪

レス禁解除。

4:莉愛◆8Q:2017/03/24(金) 21:29

『ここは明確スイーツ研究部!
  〜ママにプレゼント大作戦☆〜』

人物紹介

多田本 真美
目立ちたくないを意識している小学6年生。明確ゼミナールに通う。

ママ(菜和)
赤ちゃんを妊娠していて、長期間入院することになった。
真美の母親。

おばあちゃん
真美のママのママ。
ママが入院している間、多田本家の家事などをすることに。

杉田 ふみ
彦宮学園の児童会長。
ママへのプレゼントでお手伝いをする。

5:モンブラン:2017/03/25(土) 08:35

1.ふみ会長
わたしの名前は真美。
ここは、図書館。
赤ちゃんの本と、お菓子の本を借りに来た。
ママにお見舞い、行けるかな?

「おばあちゃん。これから何かすることあったっけ?」

「うんん、ないよ。何かしたいことがあるのかい?」

「いや、ママのお見舞い行けたらいいなぁって思って」

おばあちゃんは本を借りて、わたしの本も借りてくれた。
あぁ、早く借りなきゃ。
並んでるんだもの。

「ありがとうございます」

図書館の係りの人が言って、また次の人の本を借りる。
今日、急にお見舞い行けるかな?

「多田本さん?」

誰がわたしの名前呼んだの?
四方八方振り返る。

「ちょっと、多田本さんでしょ?」

「え?あ、ふみ会長!」

図書館の奥から、ふみ会長ーーー杉田ふみがはや歩きしてきた。
おばあちゃんは、にっこり笑って「行ってらっしゃい」と言った。

「多田本さん。あら、初めまして。いつも真美さんと仲良くさせていただいている、杉田ふみです」

「丁寧にありがとう。初めまして。真美ちゃんがお世話になっております。真美ちゃんの祖母です」

え…なんか意気投合?

「わたしのことはいいですから、カフェスペースにでも行っておいで」

ふみ会長と目を合わせて…。
プッっと吹き出して。
一緒にカフェスペースに行った。

6:莉愛◆8Q:2017/03/27(月) 19:11

2.名前呼び
「で、多田本さん。何の本借りたの?わたしはちなみに、主丸倫子先生のシリーズ、『八王子プリンス』を全巻借りたわ」

「ぜ、全巻借りたの!?全部読めるの?…わたしが借りたのは、赤ちゃんの名前の、男の子の本と女の子の本、あとお菓子の本だよ」

「多田本さん家、赤ちゃんが産まれるの?」

「そうだよ」

すると、ふみ会長の学校でのキッっとした顔じゃない。
柔らかい笑みを見せた。

「おめでとう。お菓子の本って、明確スイーツ研究部でしょう?また依頼をお願いしようかしら」

「ぜひ、依頼して!」

明スイの名前が出て、カフェの椅子を思いっきり飛ばしちゃった。
ヤ、ヤバイ。
超迷惑だよね。

「多田本さん!」

ふみ会長が、椅子に座るようにうながす。
周りの目が怖いよぉ…。

「あの、多田本さん。マミってほどは無理だけど、真美ちゃんって呼んでもいい?」

「もちろん!じゃあ、プライベートでは、ふみちゃんって呼んでもいい?」

「ええ。いいわよ」

自然に、ふみちゃんに向けて笑みがこぼれる。
またひとつ。
またひとつと。

「真美ちゃん。一緒に赤ちゃんの名前考えましょう。その前に、ティータイムをしてね」

「うん!」

7:莉愛◆8Q:2017/04/05(水) 21:00

3.仲良くなれた
「真美ちゃん、女の子だったら、どんな名前付けたい?」

「私的に、若いって字とか、穂って字とかが使いたい。美とかね」

ふみちゃんは、真剣に考えてくれてる。わたしも、一生懸命考える。
若美ちゃん。
穂美ちゃん。

「若菜ちゃんはどう?それから、穂花ちゃんとか」

「ふみちゃんって、ネーミングセンスあるね!わたしないのに」

「ネーミングセンス?そんなのないわよ!真美ちゃんは何考えてたの?」

「恥ずかしくて言えないよ!ネーミングセンスなさすぎて!」

「そんなことないわよ!早く言ってみなさいよ!」

「え〜!…若美ちゃんと穂美ちゃん」

「充分ネーミングセンスあるじゃないの!これだけあればいいわよ!」

「ないない!」

カフェの中で、ふみちゃんと盛り上がっている。
ハルたちといるくらい、楽しい。
何なんだろう。
この楽しさ。

「わたしが考える必要もなさそうね。そろそろ帰るわ。真美ちゃんと仲良くなれて嬉しい。ありがとう」

「こちらこそ、本当にありがとう!」

「じゃあね」

「バイバイ!」

ふみちゃんを見送ると、残っていたカフェラテを飲む。
全部飲み終わってレジに向かうと、店員さんはお金を求めてこない。
え?
払うつもりなのに、ありがとうございました。って言われる。
まだ払っていないのに。

「あの、お金を払いたいんですが」

「あなたの分は、先ほどのお客様が払われました」

ふみちゃん、払ったの!?
お金返さなきゃじゃん!

「美味しかったです。ありがとうございました!」

店員さんにそう告げて、急いでふみちゃんを探した。

8:莉愛◆8Q:2017/04/05(水) 21:12

4.ふみちゃんと
カフェを出ると、すぐふみちゃんの背中が見えた。

「ふみちゃん!カフェラテの代金」

「真美ちゃん。いいのいいの。これが感謝の表しだと思って」

感謝…?
ふみちゃん、わたしに感謝してくれたんだ。
わたしなんかに。

「わたし、違うものでふみちゃんに感謝を表すね!」

「…楽しみにしてるわ。じゃあね」

ふみちゃんと別れて、おばあちゃんのところに戻った。
おばあちゃんは、料理の本のところにいた。

「杉田さんと別れたの?」

「うん。おばあちゃんまだ見る?」

「いいえ。もういいわ」

「じゃあ、もう帰ろう」

おばあちゃんがうなずくのを確認して家に帰る。
車の中でも、赤ちゃんの本をめくっていた。
すると、今日の思い出がよみがえってきた。
ふみ会長から、ふみちゃんって呼び方に変わったこと。
ふみちゃんと一緒に名前を考えたこと。カフェラテをおごってくれたこと。

「おばあちゃん、今日の夜はハンバーグがいいな!」

「ハンバーグ?じゃあおばあちゃん、頑張ってハンバーグ作るね」

「うん!」

9:莉愛◆8Q:2017/04/20(木) 17:08

5.サプライズ♪
お見舞いは行けないけど、明日行けるよね、日曜日だもん。
あ、お菓子の本を借りたなら!
ママに作ってあげようかな?
そうだ、そうしよう!

「おばあちゃん。今日、お菓子の本を借りたでしょう?ママに、お菓子を作って行きたい!」

「フフフ。真美ちゃんは優しいわね。何を作りたいの?今日作り始めるとか変わってくるし」

「う〜ん?急いで決めるね」

そうして、急いでページをめくる。
クッキーいいかも!
ゼリーも、簡単だし美味しいし!
シュークリームっ!
好物じゃん!
…これじゃ決まんないよ!
全部作っても駄目だし…。

「とりあえず、ハンバーグできたよ。食べながら決めたら?」

「うん。そうする」

椅子に座って、おばあちゃんがパパを呼んで、3人で食べる。
久しぶりかな、パパも一緒なの。
パパのママとずっと話してたから。

「真美、お菓子の本を見てるのか?真美はお菓子が好きなのかぁ」

「お見舞いに行けたら、ママにあげたいから」

パパもおばあちゃんも、ニッコリ笑って聞いていてくれた。
何故か懐かしみを感じる。
この空間…久しぶり。

10:莉愛◆8Q:2017/04/23(日) 16:48

6.明スイクッキー
「おばあちゃん、これ、これがいい!妊娠中の妊婦さんにもOKって!」

「どれどれ?ん、いいじゃない。クッキーね。作りましょう。今から作る?それとも、明日?」

「今から作るのは、味見用。明日作るのは、本番用にしようかな」

おばあちゃんはにっこり笑って、プリンターへ行ってレシピを印刷してくれた。
プリントを受け取って、見てみる。
う〜ん。
明スイメンバーらしくいい物作れないかな?
何かをチェンジして。

「クッキーに、何か書けば?チョコレートペンで書いてもいいし」

そういうのもいいな〜。
でも、ママに明スイのこと話したことないから、今回言おう。
明スイやってるって。
それで、クッキーを渡そう。

「おばあちゃん、明スイってチョコレートペンで書きたい。ペンある?」

「もちろんあるわ」

冷蔵庫から、準備されているチョコレートペンが見えた。
もしかして、予想した?

「おばあちゃん、本当にありがとう」

11:絵菜◆8Q:2017/05/01(月) 20:58

名前変えました!
莉愛→絵菜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

7.クッキー作り開始っ!
「さあ、おばあちゃんも頑張るよ!」

わたしは、5年の時に作ったエプロンをしてクッキー作りを始める。
梨萌佳さんと作ったときのことを思い出してね。

「おばあちゃんは、何を手伝おうか」

「かき混ぜる?わたしは、他にもやらなくちゃいけないことがあるから」

わたしがかき混ぜていた生地の器を、おばあちゃんに渡す。
思いっきり、ガーッっとかき混ぜる。

「ふぁ〜。わたし、先にお風呂入ってくるね」

思わず、アクビが出てしまう。
今日はいろいろあったからな〜。
外で、雀の鳴き声がする。
この声…、

「早く入ってこなきゃ、おばあちゃんが作っちゃうよ?」

「ああ、はい。行ってくるね」

お風呂の中でも、ずっと考えてた。
今日あった出来事。

「ふわぁ〜。ねむたぁい」


バスタオルを右の首から左の首へかけて出てくると、おばあちゃんはオーブンの準備をしていた。

「ありがとう、おばあちゃん。どこまで行ったの?」

レシピとオーブンとを見ながら、進んだところを確認する。

「あとは焼くだけよ。たくさん進めちゃってごめんね」

「うんん。進めてくれてありがとう」

12:絵菜◆8Q:2017/05/01(月) 21:10

8.こんがりクッキー
 ピヨピヨ ピヨピヨ
雀の声が聞こえる。
ん〜!
大きく伸びをして、カーテンを開く。
綺麗な、澄んだ青空。
今日はクッキーの本番だ。
あのあと、

「焼けた〜!」

わたしがオーブンからこんがり焼けたクッキーを取り出すと、キッチンの中にいい香りが広がった。

「真美ちゃん、完成したみたいね。うん、いい香り」

おばあちゃんも、上出来のクッキーを褒めてくれたし、美味しかったし!
良かったかなって思った。

昨日と同じように作ればいい。
失敗はしたくないな〜。

「真美ちゃん。今日、お見舞い行くでしょう?この前買った便せんで、手紙書いてあげたら?菜和も喜ぶわ」

ああ、海の便せん。
そろそろ季節ピッタリだしね。
それに、一回しか使ってないし。
同じセットの中にも、4種類の紙があったから。
違う紙で書こっと。

「さあ、早速作るよ〜!」

わたしが言うと、おばあちゃんも、「オー!」と言ってくれて、クッキー作り本番が始まった。


「で、できた〜!」

昨日みたいに、こんがり焼けたクッキーは、昨日よりいい香りだ。
おばあちゃんも、昨日より褒めてくれた。
ヤッター!

「真美ちゃん。これ、入れる袋ね。チョコペン、はい」

そうだ、明スイって描くんだ。
わたしの、この手で。

「頑張って、真美ちゃん!」

「うん!」

明スイ、明スイ、明スイ…
…よし全部描けた!
袋に入れていこう!
こうして、クッキー作りは終了した。

13:絵菜◆8Q:2017/05/01(月) 21:16

9.私のママだもん!
 ガラガラガラ

「ママ?/菜和?」

ほぼおばあちゃんとハモった!
クッキーと手紙をカバンに入れて、ママのお見舞いに来た。

「真美!お母さん!来てくれたのね。ありがとう」

「ママ。お見舞いクッキーと、手紙だよ。練習して作ったんだから、美味しいはずだよ!」

すぐ、クッキーと手紙をあげた。
ママは、クッキーの袋を開けて、一口食べる。
そして、もう一口、二口、三口。

「ふふふ。明スイのメンバーでやったの?真美ちゃん」

「明スイのこと、知ってるの?」

ママは、クスクス笑っている。
え、何々?

「ママは、真美ちゃんのママ。真美ちゃんが夢中になってることくらい、ママだって知ってるわよ」

えええ!
明スイ知ってたの!?
おばあちゃんも、隅で笑っている。
知ってたのか〜。

「さすがママ!」

「だってママは、」


『真美ちゃんのママだもん!』

14:絵菜◆8Q:2017/05/01(月) 21:22

あとがき
               絵菜

初めまして!
短編小説でしたね。
『ここは明確スイーツ研究部!』略して明スイ作者の元莉愛の絵菜です!
メンバー真美ちゃんのママが入院しているので、サプライズでクッキーを作りましたね!
ふみ会長とも仲良くなれたし。
ハッピーエンドです!
明スイの話はこれくらいにして。

私が書いている作品は、
『ここは明確スイーツ研究部!』
『類木川小学校児童会☆』
『1%の叶わない恋』
の3作です。
『類木川小学校児童会』は、短編小説板でちょっと書いてます。
いろんな作品をお願いします!

最後になりますが、読み進めてくれた方々、ありがとうございます!
果たしているのでしょうか?
質問・感想、よろしければどうぞ!
では、これからも応援のほど、よろしくお願いします!!

15:絵菜◆8Q (ノ>_<)ノ ≡dice5:2017/05/07(日) 15:09

今書いている作品、『ここは明確スイーツ研究部!』シリーズの5巻。
ここで、新しいキャラクターを出そうと思っています。
その名は、七井心音ナナイ ココネ!
矢本君と絡ませたいな〜なんて思っています。
七井心音です。
良ければ覚えていてください。

16:砂漠◆Bo:2017/05/07(日) 23:08

初めまして、しがない大学生の砂漠と申します。作品を読ませて頂きました。
自分の母が、同じく妊娠で入院していた頃を思い出して、ほんのりと切ない気持ちになりました。
あの頃の小さい自分は母がいない間、寂しくて仕方なかったような気がしますが、この主人公の真美ちゃんは元気にお菓子を作ってお母さんに持って行ってあげたりしていますし、なかなか強くて優しい子ですね。おばあちゃんとのやりとりにも、実にほのぼのとさせられます。因みに、明確ゼミナールというのはどういうところなのかが気になりました。学校の名前でしょうか?

17:絵菜◆8Q:2017/05/20(土) 20:46

返信遅れてごめんなさい。
明確ゼミナールは、塾名です!
感想ありがとうございました!
小説板に書いているので、是非読んでみてください!

18:絵菜◆8Q:2017/06/11(日) 13:43

お久しぶりです!
今回は、『ここは明確スイーツ研究部!スペシャル☆』を書きます。
三話入っているので、お見逃しなく!
テーマは『恋』です!
どうぞ。

19:絵菜◆8Q:2017/06/11(日) 13:47

『ここは明確スイーツ研究部!
       〜スペシャル1〜』

登場人物

多田本 真美
目立ちたくないを意識している小学6年生。明確ゼミナールに通う。

坂宮 陽都
サッカー少年。
明確ゼミナールに通う小学6年生。
真美が好き。

矢本 香音
ヒマと矢本くんの兄弟。
坂宮が好き。

20:絵菜◆8Q:2017/06/11(日) 14:36

1.わたしのストーリー
今日から明確ゼミナールに通う。
拓斗兄と梨歩佳姉と梨萌佳姉が通っている。
百合千学園中学1年生、矢本香音は、学年1頭が良くて運動神経はいい。
けど…。

「香音。一番でも、100点がいいじゃない?だから、明確ゼミ行きましょ。百合千学園は、彦宮学園より偏差値低いのよ。香音だけ百合千学園。まあ、いいけどね。これからは塾よ」

これがママ。
ママは、美人で若くて、頭も良い、我が家の女の子の理想。
で、仕事はアナウンサー。
ママは今幸せだから、わたし達にも幸せになってほしいということで、今は厳しい勉強の雨。
わたしの双子の姉、陽茉理は、塾へ行っていないけど天才。
だいたいが100点で優秀。
ママを真似して、グルメリポートしてるんだ。
でも、わたしは塾が楽しみ。
塾に入るとき、軽いテストをやったら、わたしの偏差値で、坂宮陽都って子と同じクラスになった。
わたしは、密かに坂宮くんを想っているのだ。

「すみません、多田本ですが、矢本拓斗くんいますか?」

あ、真美ちゃんだ。
うちは、正直に言えばお金持ち。
だから、土地は広くて、お屋敷がふたつある。
わたしは、奥のふたつめのお屋敷にいるんだ。
そこを訪ねてきた真美ちゃん。

「はいは〜い!真美ちゃん!久しぶりだね、上がって〜!」

真美ちゃんは、笑顔でにこりと笑う。
上がってもらって、とりあえずわたしの階に来てもらおっと。
久しぶりに入れるわたしの部屋。

「さあ、ここがわたしの部屋よ。どうぞ。ピンクをテーマに作ったのよ」

ちょっと気取って言う。
あ、そう言えば、真美ちゃんって誰に用事で来たんだっけ?

21:絵菜◆8Q:2017/06/11(日) 15:04

2.何かあった?
「香音ちゃんの部屋、素敵。わたしの部屋はシンプルに白ばっかりだけど、時々変えてみようかな」

へ〜。
白ばっかりなんだねえ。
あんまり白ばっかりだとつまらないし、友達を呼んだときちょっと恥ずかしいかな。
わたしの友達のタイプが、キラキラしていてピンクのゆるふわなカワイイ子だから。

「そうなんだねえ。わたしは、このままが好きかなあ」

ちょっと苦笑いしつつ言う。
すると、ドアをノックする音が聞こえてきた。

「香音、拓斗兄に用があるのよ、真美ちゃんは。ごめんね」

梨歩佳姉が来て、真美ちゃんと目があったとたん、スッっと目を離す。
ど、どうしたの?

「ごめんね、真美ちゃん。えっと…。梨歩佳姉と何かあった?」

真美ちゃんは微妙に口を開けたり閉じたりしている。
なんと言うか、言いづらそう。
こういう時、優華と聡日なら、やっぱりいいやって言うけど。
わたしは気になって聞くしかない。
あ、優華と聡日は、親友。
優華はしてないけど、聡日は明スイーーー真美ちゃんと、拓斗兄、坂宮くんと隅木田さんのグループ。
スイーツを作って何かしてる人達。

「真美ちゃん?」

「あ、はい。あの、明スイのことで、いろいろありまして。では、失礼します。ありがとうございました」

真美ちゃんは、頭を下げて出ていく。
もう!
梨歩佳姉が来たから。
もっと詳しいこと聞こうと思ったのにさ、もう。

「香音。真美ちゃんに何てこと聞いたのよ。何かあったのか。なんて」

何よ、梨歩佳姉。
真美ちゃんがかわいそうだから聞いただけなのに。
もう!

22:絵菜◆8Q:2017/06/24(土) 21:45

3.告白
真美ちゃんが帰るのが見えたら、さっき準備したふりふりのピンクのドレスに着替える。
だって、坂宮くんが帰るんだもん。
会うチャンスでしょう〜!
急いで屋敷を飛び出して、坂宮くんの腕に掴まる。

「坂宮く〜ん。ちょっと時間あるぅ?話したいことがあるの〜」

「あ、るけ、ど…」

「ふふふ、良かったぁ。じゃあ、わたしの部屋来てぇ」

うふふふふふ。
今から告白するんだからぁ。
聡日ーーー坂宮くんの幼なじみが言ってたもん。
わたしみたいな、可愛いゆるい子がタイプって。
わたしって可愛いし、ゆるふわだと思うのよね。
坂宮くんのタイプに該当する!
恋人が腕を組むみたいにして、わたしの部屋に案内する。

「どうぞ〜!ねえねえ、坂宮くん。ここに座って〜」

坂宮くんが座るのを確認して、すぐ目の前に座った。
よし!
ふたりきりだし、告白は絶好のタイミングだよね!

「坂宮くん。あのぉ、…坂宮くんのことが好きですぅ。つ、付き合ってくださぁい!」

いいかな?
いいかな?
っていうか、言っちゃった言っちゃった言っちゃった!
坂宮くん…結果はぁ???

「ごめん!俺は、真美が好きだから、香音ちゃんも可愛くて大好きなんだけどね」

可愛くて大好きっ!
でも、無理かあ。
ショボボーン。

「でも、候補として残しとくわ。じゃあね」

「ありがとぉ。じゃあね〜」

結果オーライだよ。
坂宮くんに分かってもらえたんだし。ねっ!

23:まい◆8Q:2017/07/03(月) 21:53

まいにしました。元絵菜です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
4.大切にしたいもの
 トントン
ドアをノックする音が聞こえて、ドアを開ける。
陽茉理が、ニヤニヤしながら立っている。
って…!
もしかして聞いてたの!?

「香音、坂宮くんが好きだったんだ。驚き」

「陽茉理〜!どうして聞いてたのよ!バツとして、陽茉理の好きな人を言うことだよ〜!」

わたしがニヤニヤしながら言うと、陽茉理はクスッっと笑って自分の階へ戻ってしまった。
クソッ!
逃しちゃったよっ!
陽茉理、いいとこだけ持っていって!
も〜う!
次会った時、プンプン怒ってやる!

「香音、聡日ちゃんから電話。香音の部屋送っといたから」

陽茉理がギリギリ言いに来ると、部屋に置いてある電話機が鳴った。
聡日用の音楽、作詞作曲者は、聡日。
曲名は、『砦の上で』受話器を取ると、久しぶりに聞いた聡日の声が耳に届く。

「香音ー、明日、優華と香音ん家行っていい?勉強会やるんだ。広いとこでやりたいから」

「いいよ。じゃあ、奥の屋敷前集合。いい?」

「ありがとう。じゃ」

聡日は、いつもそう。
手短に要件を伝え、切り、終わり。
なんと言うか、優華はフリートークがあるのに。

「香音、わたしは好きな人いないよ。アナウンサーになってからって決めてるんだもの。チャラチャラしてる暇なんてないの」

陽茉理はアナウンサーになりたいんだものね。
お母さんみたいな。
陽茉理がカッコいい。
わたしなんかは、仕事につければそれでいいし。
希望も特にないし。

「陽茉理、夢ってどうやって見付けたの?」

「一番大切にしたいものが見付かった時かな。ふと思い浮かんだの」

ふうん。
大切にしたいもの、かあ。

24:まい◆8Q:2017/07/17(月) 21:07

※*レインボーハッピー*というスレを建てました。
主人公、金子藍の、芸能界デビュー物語です。
読んでください。

25:まい◆8Q:2017/07/17(月) 21:11

短編小説はさておき、七井心音談。
6巻に出せなかった七井氏を、7巻でようやく出しました。
矢本くんと付き合っているラブラブカップルでしたが。
最終的には別れました。
その後を追求したものを、ここの恋愛3連続が終わったら書く予定。
スタートの予定は9月です。
では、短編小説へレッツゴー。

26:まい◆8Q:2017/07/17(月) 21:22

5.恋愛禁止
「香音、陽都に告白したの!?」

昨日あったことを、聡日に話した。
すると、聡日も、意外に優華にも驚かれたんだよ!

「百合千学園は恋愛禁止。なのに告白したわけ?」

優華に飽きられた。
まあ、確かに、百合千学園は恋愛禁止だけどさぁ。
さすがに気付かないでしょ。
それに、小学生から中学生で恋人見付けた方がいいって、ママが…。
その後、わたしは口をつむぐ。
ママは彦宮学園卒。
わたしが落ちたくないので避けた学校だった。
ここは恋愛OK。
厳しい高速もなし、プラス制服もかわいい。
わたしたち百合千学園は、制服と言う物が存在しないのだ。
はぁ〜。

「でも、陽都、真美って子が好きなんだね。正直わかんね。あんまかわいくねえもん」

聡日がぼやくと、真美ちゃんがブスに聞こえてきた。

27:まい◆8Q:2017/07/21(金) 16:06

6.違うところ
「でも、わたしは真美ちゃん好き」

優華がつぶやき、わたしも聡日もそっちを見る。
優華は、ヘヘッっと笑って言う。

「ほらほら。わたし、矢本拓斗くんのファンでしょ?明スイのブログくらい見てるよ。それで、真美ちゃん載ってたし。明スイメンバーに、嫌いとかないし」

優華って、拓斗兄ファンなの!?
あの憎たらしいお兄ちゃんが!?

「人それぞれ顔違うなって思った」

いやいや、当たり前だろ。
心の中でツッコミつつ、改めて考えてみる。
確かに、わたしと真美ちゃんって、顔もタイプも性格も違う。
なのに、本当に思ってるのかな?
わたしのこと素敵って。
気を使ってくれただけかな?
うーん、微妙。
その後、聡日と優華と別れて、家の庭を散歩する。
敷地が広いから、庭を散歩するだけでもちょっと一苦労。
そんなとき、ふと思い出した。
坂宮くんの笑顔。
わたし、忘れられないな〜。
カッコいいあの瞳。
いつか、わたしの彼になってくれるはずだよねっ!
よし、その時を待つぞーっ!

           (1話おわり)

28:まい◆8Q:2017/07/21(金) 16:27

登場人物

杉田 ふみ
真美と仲良くし始めている。
私立彦宮学園初等部児童会長。
涼太くんとは幼なじみ。

青山野 涼太
ふーちゃん(ふみ)の幼なじみ。
男の子の中で、唯一ふーちゃんのことをふみちゃんと呼ぶ。

多田本 真美
目立ちたくないを意識している小学6年生。明確ゼミナールに通う。

29:まい◆8Q:2017/07/21(金) 16:40

1.わたしの幼なじみ
わたしの名前は、杉田ふみ。
ニックネームはふーちゃん。
これは、まーちゃんこと多田本真美ちゃんとのふたりだけの呼び方。

「杉田さん、学級日誌持ってきた?」

ちょっとボーッっとしていたら、霜田さんに声をかけられた。
わたしは、ここ、私立彦宮学園初等部の児童会長であり、6年1組の学級委員長。
わたしの仕事は、各学級に学級日誌を持ってくること。
1年生から6年生まで、ね。

「霜田さん、ありがとう」

霜田さんは、頭を下げて自分の席についた。
ちょっと控えめな、静かな子。

「ふみちゃん。学級日誌ないけど、まだ持ってきてない?」

わたしの幼なじみ、涼太が言った。
実は、涼太に恋している。
優しくて、かっこよくて。
やんちゃなところもあるけど、いい子だって思う。

「俺もついてこうか?」

ほら、ね。
優しいでしょ、涼太。
他の男の子は、みんなおしゃべりしていたり、プロレスごっこしたりしているのに。

「いいの?涼太」

「うん。ふみちゃんがひとりじゃかわいそうだし」

って、わたしの心配までしてくれて。
本当にたよりになる幼なじみなの。
学力、体力ともに100点。
だけども、字はド下手。
怒ると恐いし、たまにイラッっとするけど。

「行こ、ふみちゃん」

はいいぃ!
って感じでやってます。

30:まい◆8Q:2017/07/24(月) 13:04

2.好きな人
6年生棟へ行くと、わたしたちは、コソコソ言われていることに気付いた。
確かに、男の子と女の子がふたり並んで歩いてたら、ねえ。
涼太って、結構人気みたいだし。
なのに、こんな地味なわたしって。
涼太もどうせ、他の子が好きなんでしょうね。

「ふみちゃん。好きな人いる?」

へっ?
いる、けど。
涼太だよ、涼太。
すると、ニヤッっと笑ったかと思うと、わたしの前に来て、止まった。

「もしかして、俺?」

ええ?
何で知ってるの?
でも、わたしは涼太に言ってない。
気付かれていないから、イタズラだろうってことにした。

「涼太、行くよ」

否定せずに歩いていくと、涼太はニヤニヤ笑いながら6年1組に戻った。
ふぅ。
目立つことはないわね。

「杉田ー。りょーたと付き合ってんの?杉田ー!」

前に同じ学級委員だった野田くんがニヤニヤしながら聞いてくる。
どうしてみんな、ニヤニヤするの。

「付き合ってなんかないから。野田くんこそ、付き合ってんじゃないの」

からかうと、頬を染めて帰っていってしまった。
ふふん。
付き合ってるのね。
野田くん、リア充だったんだ。
全学級に学級日誌を持っていくと、椅子に座り、本を読む。
わたしの将来の夢は特にない。
だから、『小学6年生が選ぶ職業』という本を読むんだ。
この中から絞りつつ決めるつもり。

「ふーちゃん、将来の夢何〜?」

まーちゃんが聞いてきて、わたしはうーんと考える。
確実なのは、涼太の、お、お…。
ないよっ!

「まーちゃんは?」

「特にないな〜」

まーちゃんもないんだ。
じゃあ、焦んなくていいね。

31:まい◆8Q:2017/07/27(木) 07:47

3.最後にりんご!?
今日が児童会長最後の仕事。
全校集会で、前期児童会の人が前に出る。

「では始めに、児童会長、杉田ふみ」

「はい」

お辞儀して、みんなを見回す。
言う言葉はバッチリ。
ずっと考えてきたから、大丈夫だよね。

「わたしが、前期児童会長の杉田ふみです。わたしは、児童会長を通して、みんなに伝えることの難しさを改めて感じることが出来ました。これは、皆さんのご協力があってのことです。ありがとうございました」

お辞儀すると、みんなから拍手が起こる。
ちょうど、涼太と目が合う。
たちまちのうちに顔がりんごにっ!

「ふみ会長、大丈夫?」

となりに立っている小野くんに耳打ちされる。
全校にバレたら、ヤバイかも。

「では次に、副児童会長、小野大地」

「はい!」

小野くんが話しているときも、わたしの手、足は熱い。
と言うことは、顔も赤いよね。
みんなの言葉が終わり、壇上から降りる。

「ふみ会長ー。失敗したの?顔がめっちゃ赤いけどー」

小野くん、ほっといてっ!
手を横にブンブン振って、小野くんに声じゃないもので伝える。
小野くんはクスッっと笑って、副児童会長の仕事を続けた。

「児童会長の言葉」

全校集会の終わり、児童会長からの言葉がある。
わたしはまたも、壇上に上がる。

「これで、わたしの児童会長の仕事が終わります。皆さんが、後期も楽しく過ごせますように。わたしはずっと祈り続けます」

礼をして、壇上から降りる。
そのときは、もうりんごじゃなくなっていた。
ホッ。

32:まい◆8Q:2017/07/27(木) 08:01

4.お、お出掛け!?
わたしは、いつも七井さんと途中まで帰るの。
家の方面が一緒だから。
でも、すぐわたしひとりになるの。
そのときに、涼太が一緒に帰ってくれるの。

「あ、ふみちゃん。お母さんが言ってたんだけど、また今度お出掛けするらしいじゃん?」

「え?何それ。わたし聞いてない」

お出掛けって、涼太と?
それからお母さんとお父さんと?
秀花と?
秀花とは、運動、勉強も出来て、美少女な、わたしの双子の妹。
涼太のことは、あんまり好きじゃないみたい。

「俺、ふみちゃんと秀花と行くって聞いて驚いたよ」

「何、3人で行くの?いつ?」

「10月28日に予約したって。遊園地に」

ゆ、ユーエンチ!?
わたし、はっきり言ってユーエンチって苦手。
みんなが叫んでるものに、乗りたくないし。
涼太と秀花で行ってきてぇ。

「秀花、陸上部だよな。大会とか大丈夫かな」

「確かめたら電話するから、それでいいでしょ」

涼太がうなずくのを確認する。
わたしは、部活移動になって、華道部になった。
忙しい人用の部活で、人気ナンバー1だって。
休日の部活もないし、長くないし。
お花はいいんだけど、真美ちゃんもいるしね。
だけど、河合さんもいる。
わたしの苦手な小5。

「もう、ふみちゃん家。バイバイ」

「ありがと。バイバイ」

って言うけど、涼太の家はとなり。
お互い家に入り、わたしは秀花の部活予定を確かめた。

33:まい◆8Q:2017/07/29(土) 11:12

5.まーちゃんと3人!
わたしは、涼太の家に電話をかけた。
かけなれているから、いつの間にか電話番号覚えちゃった。
は、恥ずかしい。

「もしもし、福山です」

あ、涼太の名字は福山ね。
電話の対応がまあまあな涼太は、コフンを咳をする。
涼太の咳って、変わってるの。
コフンとか、フワンとか。

「杉田です。涼太?」

「あ、ふみちゃんかぁ。秀花どうだった?」

「無理よ、空いてない。代わりに、小学生料金だから、まーちゃん一緒にどう?」

お金だったら、わたしに払ってくれれば、お母さんに届けるものね。
涼太の反応は…。

「多田本さん?いいよ。あんまり多田本さんと話さないから、よく話せるといいんだけど」

「まーちゃんはいい子だから、すぐ話せるわよ。じゃあね」

電話を切って、わたしはまーちゃんの電話番号を知らないことに気が付く。
マズイ。
こうなったら、まーちゃんの家へ行ってやる!
わたしは、遊園地へ行くことを、まーちゃんと、おばあさんに伝えた。

「真美ちゃん、行ってらっしゃいな。杉田さん、ありがとうねぇ」

「うんっ!」

まーちゃんがうなずいたのを確認して、家に帰る。
楽しみだなあ、遊園地。
まーちゃんと涼太と行けて。
乗る面では、楽しみじゃないけど。

34:まい◆8Q:2017/07/29(土) 11:30

6.ファミリーランドへ!
乗るかもしれないけど、おしゃれはしたいからということで。
ヨレないワンピースを着てきました!

「涼太、おはよう」

涼太は、チェックのパーカーを羽織っており、半ズボンで乗る気満々。
ふたりでまーちゃん家へ行くと、まーちゃんは外で待っていた。

「まーちゃん!こっちこっち!」

わたしが手を振ると、カーディガンを羽織り、Tシャツに半ズボンのまーちゃんがいた。
ゲッ!
こっちも乗る気満々っ。

「今回は、誘ってくれてありがとう。じゃあ、行こ」

まーちゃん家から、真っ直ぐ行ったところの彦宮駅に乗り、いざ遊園地へ。
最近出来た、ファミリーランドへ!

「俺、乗りたいジェットコースター調べてきたんだ!ふみちゃんでも乗れるのあるから」

ないくせに。
乗せないでよ、無理矢理。
すると、まーちゃんが、涼太が持っていたパンフレットに目を止める。

「わたし、ジェットコースター乗れなかったけど、乗れるようになったんだよね。ふーちゃんも、頑張ろうね!」

まーちゃん、努力したんだ。
でもね、未来の話ね。
ジェットコースター乗れなくて、損することは何もないの。
つまり、乗らなくても…。

「ファミリーランド行きの方は、こちらでお降りください」

アナウンスが入って、わたしは、ドキドキ、ハラハラ、ウキウキ。
ファミリーランドまで、歩いて3分。
着いたーっ!

「わたし並んでるから、ふたりはパンフレットもらってきていいわよ。飲み物は買わなくていいわ。わたしが持ってきたから」

わたしが、カバンの中の袋を見せて、飲み物があることを証明する。
涼太が他の子といるのは、ちょっとイラってするけど。
まーちゃんはイライラしないから、ふたりでパンフレットを持ってきてもらう。

「ふーちゃん、飲み物ありがとう。ふーちゃんのパンフレットも持ってくるから」

ふたりは、行列の前、カウンターにパンフレットを取りに行った。

35:まい◆8Q:2017/07/29(土) 11:49

7.守るって
ファミリーランド一番の絶叫マシン、ファミリージェットコースター。
涼太とまーちゃんは、これに乗りたいとか乗りたくないとか。
わたしは、絶対乗りませんからっ!
360度クルリンパッ!
怖くて乗れるわけがない。

「何だかふーちゃん、お母さんみたいだね。飲み物も持ってて、並んでてくれて」

まーちゃんはそんなこと言うけど、そうかなぁ?
いずれは並ばなくちゃいけないし、乗りたくないし、ね。
わたし、言いたくないけど、メリーゴーランドが好きなの。
でも、恥ずかしくて言えないから、並ぶだけって感じ。

「ふみちゃんも乗ろうよ」

「涼太とまーちゃんで乗ってきて」

だけど、涼太はわたしの手を握る。
ちょっと、やめて、恥ずかしいでしょ!まーちゃんがいるんだからっ!

「多田本さん、ふみちゃんの後ろでもいい?」

まーちゃんがにっこり笑ってうなずいて、ふたりの視線はわたしっ!

「俺がふみちゃんを守るから、ね」

「は、い」

守るって、そこまで言われたら断れないじゃないの。
と言うことで。

「涼太、本当に守れるの?」

「うん」

カタカタ上に上がるだけで悲鳴。
わたしだけねっ!

「リョーダーーーーー」

           (2話終わり)

36:まい◆8Q:2017/07/29(土) 11:50

涼太の名字青山野でした。
福山じゃありません。
ごめんなさい。

37:まい◆8Q:2017/08/02(水) 12:13

『緊張☆白鳥☆児童会長!』
※恋愛ではありません。
特別に書かせていただきます。

人物紹介

多田本 真美
目立ちたくないを意識している小学6年生。明確ゼミナールに通う。

杉田 ふみ
頼れる元児童会長であり、学級委員長。真美と仲良くしており、涼太くんと付き合っている。

杉田 秀花
運動神経も良くて頭も良い。
真美と仲良くなり、真美と同じ、青山野学園を受験する。

38:まい◆8Q:2017/08/05(土) 10:00

1.選挙緊張!
わたしの名前は多田本真美。
明日は児童会選挙。
緊張してるけど、ふーちゃんこと杉田ふみちゃんと学食で練習中。
ふーちゃんは、わたしの推薦者で、ふーちゃんも選挙に出るんだ。
ふーちゃんは、元学級委員長。
そして、前期児童会長なの。
わたしはその、児童会長を狙ってる。

「まーちゃん、ここは間を空けた方がいいわ」

「ここね。分かった」

原稿用紙に書き込み、そこを注意してまた読む。
全部読み終わったところで、チラッっとふーちゃんの方を見る。

「うん。いいと思うわ」

やったぁ。
じゃあ、これで明日に備えよう。
学食で買ったスパゲッティーをズズッっとすすって食べる。

「まーちゃんなら出来るわ。わたしで出来たんだもの」

「うん、でも、ふーちゃんは頼りになるけど、わたしはそんなことないし」

うん。
学級委員長だって、一回やっただけだし。
あんまりいいことしてないと思う。
普通以下の学級委員長?みたいな。
なのに、ダメだよ。

「まだ分からないわよ。全力を尽くして頑張るのよ」

うん。
出来るだけのことはする。
う〜ぅ、緊張。

「真美ちゃんも選挙出るんだよね」

声をかけてきたのは、ふーちゃんの双子の妹、秀花さん。
ふーちゃんは、学力毎回1位だけど、涼太くんと並んで2位。
運動神経も抜群なんだ。

「そうだよ。秀花さんも出るよね。書記で出るんでしょ?頑張って」

「書記だよ。児童会長を目指して頑張って!」

うん!
絶対児童会長になるっ!

39:まい◆8Q:2017/08/06(日) 11:50

2.白鳥見っけ!
部活中も、ふーちゃんとちょっと練習していた。
何としてでも児童会長に!

「真美ちゃん頑張ってね。初香さ、学級委員長なら出来るけど」

初香ちゃんは、絵理乃ちゃんたちと、「すごいよねえ」ってつぶやいてる。
この子たちは、華道がすごく上手い子たち。
幼稚園の時から、ずーっと華道続けて来たんだって。

「絵理乃は、前期にやったから、いろいろ教えれるよ」

絵理乃ちゃんは、ふーちゃんと同じで前期児童会メンバー。
頭も良くて、ナンバー5に入ってるんだよ、毎年。

「ありがとう」

華道部は、忙しい人用の部活。
初香ちゃんと絵理乃ちゃんは英会話を習っているから華道部に入ったんだって。
小4から部活出来るんだけど、ずっと続けてるとか。

「はーい、やめ!発表会〜」

顧問の前田先生が手を打ち、花を活けるのは終わり。
今から発表会。
わたしからやってくんだ。

「わたしが活けた花のテーマは、優雅に水を斬る白鳥です。白鳥をモデルにした白バラを中心に活け、赤や青の花を周りに活けました」

辺りから拍手が起こり、また緊張したので外を見る。
すると、香林池という池に白鳥がいる!

「みんな、香林池に白鳥がっ!」

わたしが叫んだ瞬間、ちょっとこっちを見た気がした。
けど、飛びたっていった。

「真美ちゃん、運いいんじゃない?」

初香ちゃんに言われて、白鳥で貴重に思えてきた。
白鳥見れて良かった〜!

40:みぃ◆8Q:2017/08/10(木) 23:07

3.児童会長への選挙
スッっと息を吸い込む。
わたしは、ふーちゃんと横に並んでお辞儀する。
まず、ふーちゃんの演説。
児童会選挙という場でふーちゃんは何を語るのか。
正直わたしも、知らない。

「わたしは、多田本真美さんを児童会長に推薦しました。理由は、前期児童会長を努めていたわたしを助け、いつもとなりにいてくれたからです」

3分ほどのふーちゃんの演説は終わり、次はわたしの番。
ドクドクと胸が高鳴る。
ふーちゃんという強い仲間がいる、何となく自信もあった。

「わたしは、児童会長に立候補させていただいた多田本真美です。わたしが児童会長になったら!」

少し止まって、みんなを見渡す。
ふーちゃんが教えてくれた。
みんながつばをゴクンと呑み込ませるんだ!
わたしの強い眼差しで…。

「みんなが仲のいい学園を築いていきたい。そう考えています」

わたしの5分ほどの演説も終わり、ふたりでお辞儀して演説者用椅子に腰かける。
後はね、姿勢が大事だって。
しっかり背筋を伸ばして、もう児童会長と決まったかのように座ること。
すると、見ている方もグッっとくるらしい。
それって、本当かな?

「皆さんの演説は以上となります。投票用紙に各担当の仕事、名前を記入してください。ただし、ひとりで決めること。終わったらすぐに教室へ戻ってください」

前期児童会書記の子が用紙を配り、選挙が始まる。
お願いします、一票でも多くください!

41:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 14:39

4.我が児童会長
翌日。
学食でふーちゃんと昼ご飯を食べていると、放送が入った。

「昨日行われた児童会選挙の結果をご報告いたします。見事、児童会長に選ばれたのは、多田本真美さん」

ハッ!
わ、わたし!?
選ばれたんだね!
やった〜!
ふーちゃんありがとう。
となりの席で、晴奈ちゃん、陽茉理ちゃん、由里歌ちゃんがいる。
陽茉理ちゃんも会計に立候補してたけど、どうなんだろ。

「副会長は……最後に、会計は古橋裕哉くんになりました」

ふ、古橋裕哉くん、かぁ。
この子は、わたしの家の前の子。
生意気で、ちょっとムッっとするところもある子なんだよね。

「ふーちゃん、本当にありがとう。わたし、頑張ります!」

「真美ちゃん」

肩を叩かれて見た先に立っているのは秀花さん。
秀花さんは、書記だったよね。

「真美会長よろしくお願いします」

「はい!秀花さん、頑張りましょう。よろしくお願いします!」

これで絆も誕生しそうだし…。
これから児童会長として、頑張るよ!

42:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 14:51

5.初仕事とは?
「ということですので。これから、わたしたちが卒業するまでよろしくお願いします!」

児童会室の、児童会長が座る大きな椅子に持たれかかりながら言う。
カッコいい革の椅子で、社長みたい。

「では、ただいまから、後期児童会第一回の仕事をします!」

ホワイトボードに、本日の仕事と書き込む。
児童会らしい仕事。
それは…。

「まずは、学園を明るくします。ポスターを貼って、いじめ防止を防いだり、廊下も走らないように心がけるポスターです。これは、美術部にお願いします。古橋くん、お願いしてきて」

「俺〜?」

もう、全く。
いっつもダラダラ。
どうして児童会に入れたの…?
意味深な目で見ても気付かないので、書類を古橋くんの前にドサッっと置いた。

「この書類やるのと美術部にお願いに行くの、どっちがいい?」

「美術部、です…」

はぁ〜。
素直に美術部室に行ったので、わたしはホッっとしつつ児童会長椅子(←真美ちゃんが名付けた)に座る。

「さあ、みんなは書類やりましょう」

書類を机の上に置くのと、古橋くんが帰ってくるのは一緒だった。

「会長、俺もこれやるの?」

「当たり前」

「これか美術部かって言ったじゃん」

ふふん。
児童会になったんだから、ビシビシいくよ〜!
わたしたち児童会メンバーは、まだ始まったばっかり。
頑張るよっ!

43:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 14:54

あとがき
               みぃ

こんにちは!
『ここは明確スイーツ研究部!』略して明スイの特別編、いかがですか?
今回は、真美ちゃん児童会長戦でしたね。
古橋くん、どうして児童会に入れたの?って思う人は、本編明スイをご覧ください。
ただいま10巻ですが、15巻くらいかな?で発覚するよ!
楽しみにしててね!

では、恋愛3本立てへどうぞ。

44:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 15:05

人物紹介

彦宮 美華
私立彦宮学園校長先生の孫。
お金持ちで、送り迎えの車は大きい。
実は人見知り!?

彦宮 哲也
私立彦宮学園校長先生。
美華ちゃんの祖父。
お金持ち。

青山野 涼太
ふーちゃんの彼氏。
唯一男の子の中でふみちゃんと呼ぶ。
ふーちゃんの幼なじみでもある。

45:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 15:16

1.わたしの力
わたしのことは、みんなが知っている美少女、彦宮美華よ。
夏休みで、こっそり聡日っていう双子と会ってるのよ。
両親が離婚して離ればなれのね。
本当は、坂宮陽都って男の子も幼なじみなんだけど、聡日の幼なじみって設定にしてあるの。
わたしは、陽都とは初対面くらいのレベルって感じ。

「美華、楽しい?彦宮学園」

「当たり前よ。お祖父様にお願いしたから、全てわたしの思い通り」

そう。
わたしのお祖父様は、わたしが通っている学園、私立彦宮学園の校長。
みんなに言えないけど、わたしの部屋もあるのよ。

「わたしも行きたいな〜」

「いいじゃないの。どうせ、来年から彦宮通うんだから」

これもわたしのおねだり。
お祖父様に、聡日を推薦で彦宮学園に通わせてって言ったの。
中等部、つまり、中学生になったらの話ね。
これまででよく分かったと思うけど、わたしは有力者。
どんなことも出来ちゃうの。

「早く中学生になりたいな。美華と一緒にいたい」

「そうね。ずっと一緒にね」

本当に中学生になっていいのかしら。

46:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 22:37

※ここのスレで書いている小説は、面白みを出すものもありますが、基本小説を支える物語です。

47:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 22:42

ここで、彦宮学園にある部活を紹介します!

ー運動部ー

陸上部 水泳部 ダンス部 体操部
柔道部 空手部 バトミントン部
卓球部 テニス部 野球部 弓道部
剣道部 サッカー部 ソフトボール部

ー文化部ー

吹奏楽部 華道部 料理部 新聞部
パソコン部 美術部 勉強部

ー他ー

帰宅部

48:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 22:53

運動部にバレー部とバスケ部プラスお願いします!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
真美ちゃん、坂宮、矢本くん、隅木田くん、ふみちゃん、涼太くん、実柚乃ちゃん、初香ちゃん、エリちゃん、さやかちゃん、秀花さん、晴奈ちゃん、陽茉理ちゃん、由里歌ちゃん、莉保子ちゃん、俣野コヨちゃんは何部所属なの?
それは…

多田本真美 華道部

坂宮陽都 サッカー部

矢本拓斗 野球部

隅木田優斗 料理部

杉田ふみ 華道部

青山野涼太 サッカー部

相川実柚乃 テニス部

北山初香 華道部

尾原絵里乃 華道部

大羽さやか バレー部

杉田秀花 陸上部

緑川晴奈 パソコン部

矢本陽茉理 パソコン部

利等万由里歌 パソコン部

河合莉保子 華道部

俣野コヨ 帰宅部

49:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 22:57

ここで、彦宮学園にあるクラブを紹介します!

ヒップホップクラブ 演劇クラブ
映画研究クラブ 英会話クラブ
漫画クラブ 一輪車クラブ
家庭科クラブ 制作クラブ
ゴルフクラブ 勉強クラブ

50:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 23:04

>>48のメンバーは何クラブでしょうか。
それは…

多田本真美 勉強クラブ

坂宮陽都 制作クラブ

矢本拓斗 英会話クラブ

隅木田優斗 家庭科クラブ

杉田ふみ 勉強クラブ

青山野涼太 ゴルフクラブ

相川実柚乃 家庭科クラブ

北山初香 映画研究クラブ

尾原絵理乃 一輪車クラブ

大羽さやか 漫画クラブ

杉田秀花 ヒップホップクラブ

緑川晴奈 ゴルフクラブ

矢本陽茉理 演劇クラブ

利等万由里歌 演劇クラブ

河合莉保子 ヒップホップクラブ

俣野コヨ 制作クラブ希望

51:薫:2017/08/11(金) 23:04

書き込むときは自己紹介……って書いてあったけど、毎度お馴染み(?)薫だよ!
明スイの本編もこれ読んで楽しみになった!
私立は部活動いっぱいあっていいな………。
わたしの小学校、陸上部、水泳部、金管バンド部しかない(笑)
でも授業の一環でクラブ活動があるな。
続き楽しみにしてるね!

52:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 23:06

あ、自己紹介はしなくていいよ。
もう知ってるから。
初対面の方はお願いしますー!

コメントありがとう!
初等部4年〜高等部2年が入るからね、部活は多め。
高等部3年は受験でないよ!

53:みぃ◆8Q:2017/08/11(金) 23:25

ここで、真美ちゃんのいる6年1組メンバーを紹介!
15巻くらいで重要になるよ!
男の子12名、女の子18名の計30名クラス!

ー男の子ー

相川 大地

青山野 涼太

宇野 光樹

川原 悠太

木村 樹

汐川 翔

鈴木 正太

鈴木 秋斗

田中 春樹

中村 敦汰

森 将斗

山崎 翼

54:みぃ◆8Q:2017/08/12(土) 09:30

木村 樹を消して桜庭 樹で。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ー女の子ー

相川 実柚乃

大羽 さやか

尾原 絵里乃

河野 莉央

北山 初香

杉田 ふみ

須川 美奈

多田本 真美

長谷川 未天

花川 慶子

彦宮 美華

古野 麗架

緑川 晴奈

本村 和美

矢野 穂乃香

矢本 陽茉理

利等万 由里歌

和田 優佳

55:薫:2017/08/12(土) 10:07

クラス全員書くなんてすごい!
そういえば、みぃは私立通ってるの?
私はバリバリの公立(市立)だよ。。。

56:みぃ◆8Q:2017/08/12(土) 10:16

いいえ。
受験も考えたけどやめました!
バリバリの市立です!

57:薫:2017/08/12(土) 10:43

>>56

そうなんだ〜
私立について詳しそうだったから、私立かと思ったよ。
あ、人物設定とか参考にさせてもらうね。


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