それはすごく綺麗だったけど、星になった君はそこにいなかった。
>>2
▽小説書いたりキャラまとめたり色々
▼基本レス禁、どーしてもならどーぞ
▽荒らしやめようね
まるで芸術作品のように、あまりにも綺麗だったから。
>>2
▽気まぐれ更新
▼感想等ご自由に。辛口でも大丈夫です。
▽荒らしやめようね
>>3
ある人は彼らを「変人」と呼んだ
ある人は彼らを「馬鹿者」と呼んだ
ある人は彼らを「天才」と呼んだ
とある街の大通りにある店、「アトリエ」。
そこに置いてある、ちょっと奇妙な芸術作品たち。
リアリティに欠けるその作品達は、まるで生きているように不可思議な世界を見せてくれる。
そんな不思議な作品を作る彼らは今日も店の奥で作品を仕上げる。
店で起こる、芸術のように不可思議な日々を送りながら。
ある人は彼らを「変人」と呼んだ
ある人は彼らを「馬鹿者」と呼んだ
ある人は彼らを「天才」と呼んだ
とある街の大通りにある店、「アトリエ」。
そこに置いてある、ちょっと奇妙な芸術作品たち。
奇妙ながらに美しいその作品達は、まるで生きているように不可思議な世界を見せてくれる。
そんな不思議な作品を作る彼らは今日も店の奥で作品を仕上げる。
店で起こる、芸術のように不可思議な日々を送りながら。
「ねぇ、ご主人早く出てこないかな」
「私、ここ剥がれちゃったの 」
そんな微かな声が、静かに風を鳴らした。
*_*_*
明るい朝日が煉瓦造りの店を照らして。
そんな綺麗な風景だが、夏はやはり暑く、鬱陶しい。
こんな夏に、彼は何をしているのだろうか。
3日間風呂以外に部屋からは出ず、それも夜中の話で言葉は殆ど交わさない。
それが彼であるとわかっていながらも、やはり少しは心配なものだ。
いつのものかは数年前に数えるのをやめた、憲法染のドアの前でため息をつく。
彼は、こうしている間にも独特の感性で作品を仕上げているのだ。
気づかれないようにそっとドアを開ければ、画材の香りがつーんと漂う。
この香りはあまり好きではなかった。
だがそんな香りを彼は大好きなようで。
野放しになった香りが脇を通る感覚がした。
きっとこの香りは店のドアを抜け、近所の子供がベランダで飛ばしたしゃぼん玉と共にどこかへ消えてゆくのだろう。
それに、画材に埋もれながら日々描く、彼の香りも。
「飯、」
そんな素っ気ない言葉でも、集中力の薄い壁は破れ彼は振り向いた。
すっきりした、爽やかな顔立ちの男だ。
「何、」
そんな素っ気ない単語でも、彼らの会話は続く。
そんな数年の仲ではない。
じーっ、
っ……
「……あっはっははは!」
お互いの顔をじっと見つめ合っていた数十秒。
なぜか妙に面白く、笑い出してしまう。
そんな二人の男の笑いも、きっと風に乗ってどこかへ消えていくのだろう。