若草色の眼だけが知っている

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1:秋鈴◆/M hoge:2018/11/08(木) 00:31

創作の設定とか思い付いたことをひたすら投げるだけのスレ
 
*レス禁
*意味不明なこと書いたりします
*なんでも許せる方のみ閲覧どうぞ

173:匿名希望 hoge:2019/07/12(金) 17:21

ニンゲンさん、ニンゲンさん、わたしね、ニンゲンさんのこと、だぁいすきなんだ

174:ひぐれに◆R2 hoge:2019/07/12(金) 17:23

だからね、ここにずーっと閉じ込めておくんだ

175:ひぐれに◆R2 hoge:2019/07/12(金) 20:39

ニンゲンさん、ニンゲンさん、わたしのこと好き?
ニンゲンさん、ニンゲンさん、どんなとこでも付いてきてくれる?
ニンゲンさん、ニンゲンさん、わたしね、ニンゲンさんのこと、だぁいすき
ニンゲンさん、ニンゲンさん、一緒にいてくれる?
ニンゲンさん、ニンゲンさん、私を許してくれる?
ニンゲンさん、ニンゲンさん、一緒に逝こうよ

176:ひぐれに◆R2 hoge:2019/07/12(金) 20:40

天使(仮)と天使を拾った少年の話

177:ひぐれに◆R2 hoge:2019/07/18(木) 16:22

ザーザーと雨が降っていた。折り畳み傘を広げ、家を目指す。雨と自分しかいない筈の道路を歩いていた時、制服の裾を誰かに掴まれる。
「ニンゲンさん、私を拾ってくれませんか?」
俺は目を見張った。そこにいたのは、白いワンピースを着て、羽を生やした女の子だった。おまけに天使の輪までふよふよ浮いている。
「ただ、家に置いてくれるだけで…いいので……」
消え入りそうな声でそう言う彼女を、放っておけなかった。俺は彼女を家に連れて帰ることにした。

「適当に、どうぞ」
彼女を部屋に放り込む。
「ありがとうございます、ニンゲンさん」
にこりと笑う彼女。そして、本棚に近づいてゆく。
「ニンゲンさん、これは?」
彼女が指差したのは、中学校の卒業アルバム。
「卒アル。中学生の時の」
「ふぅん……」
彼女は長い睫毛を下に向け、そのアルバムを見ていた。

彼女は俺の部屋にいるだけで、何もしなかった。ただ、
「ニンゲンさん、いってらっしゃい」
とか
「ニンゲンさん、おかえりなさい」
とか、言ってくれた。

とある夜。俺は眠れなかった。ベランダに出て夜風に当たろうと思いベランダに出ると、そこには彼女がいた。
「ニンゲンさん、起こしてしまいました?」
「いや、大丈夫」
「なら、よかった」
しばらく沈黙が二人を包む。

「こういうの懐かしいね、ニンゲンくん?」

ビックリした。俺をニンゲンくんと呼ぶのは、あの人しかいなかったから。そう、中学の時死んだ、あの人しか。

「ニンゲンくん、ニンゲンくん、私、ニンゲンくんのこと大好き」
「ニンゲンくん、ニンゲンくん、私と一緒にいてくれるよね?」
「ニンゲンくん、ニンゲンくん、私のこと許してね?」
「ニンゲンくん、ニンゲンくん、」

   「私と一緒に逝ってくれるよね??」

視界は暗くなった。


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