フェアリーテイル:ルーシィ×??

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1:みかん姫:2016/03/31(木) 11:41 ID:UGA

ルーシィ受けだったらなんでも大好きなみかん姫です。
ぐれルーナツルー恋愛小説の方で書いてるうちに、他のカップリングでも書きたい、読みたいなと思ってこのスレを立てました。
気軽にコメント、小説あげてください!

2:みかん姫:2016/03/31(木) 22:38 ID:BUI


「ローグ、どうしたの。」

あたしは現在、彼氏がいます。

それがあの!剣咬の虎のローグ。

今はあたしの家で家デート中。なぜかローグはあたしを抱きしめたまま離さない。

「ねぇローグ〜」

試しに甘えたような口調で尋ねてみるんだけど、向こうは無反応だしあたしは恥ずかしいし。

「…充電だ。」

彼はリラックスしたような声をあたしの耳に吹きかけた。

「充電?」

「あぁ…あまり会えないからな。」

……なんか、ローグ可愛い。

そんなにあたしのこと思ってるの?とか。

自惚れかもしれないけど、嬉しいことには変わりない。

「そっか…ねぇローグ、」

「何だ?」

ちょ〜〜っとおどかそっかな。

「大好きだよっ!」

あたしは体を反転させ、ローグの頬に口付ける。

…案の定、ローグは目を見開く。

普段クールなローグが目を見開いてるのよ?

あたししか見てない、そう思うとよく分からない優越感を感じる。

「っへっへーん、どうだあたしの力!」

「…あぁもうっ」

そう吐き捨てたけどローグはあたしを強く抱きしめてくる。

…大好き。

あたしは無意識にローグの背中へと腕を回していた。

3:お香◆kk:2016/03/31(木) 22:46 ID:nNU

きたよ〜!スティング・ルーシィ・ローグの小説書くわ!

4:お香◆kk:2016/03/31(木) 22:48 ID:nNU

ルーシィ→教師

ナツ→教師

グレイ→教師

エルザ→教師

スティング→生徒

ローグ→生徒

その他セイバー&妖精キャラ→生徒

5:みかん姫:2016/03/31(木) 22:50 ID:BUI

やった〜!林檎の小説ギャグもあって面白いから嬉しい★

6:お香◆kk:2016/04/01(金) 00:12 ID:nNU

ルーシィ(22歳)
魔導学園の教師兼理事長。理事長であることはナツ・エルザ・グレイしか知らない。
明るく、気さくで生徒を家族同然に思っている。しかし、秘密の多い性格。スティング・ローグと自分の家で同棲することになる。生徒からも教師からも人気のある先生。

スティング(17歳)
不良生徒だが、ルーシィには頭が上がらない。
本当は明るく、優しい性格。ローグと共にルーシィの家で同棲することになる。
秘密の多いルーシィに興味を持つ

ローグ(17歳)
不良生徒だが、ルーシィには頭が上がらない。
いつでも冷静でクール。スティングと共にルーシィの家で同棲することになる。
秘密の多いルーシィに興味を持つ

ナツ(22歳)
グレイ(22歳)

エルザ(23歳)
魔導学園の教師兼理事長秘書。ルーシィの良き理解者

7:お香◆kk:2016/04/02(土) 18:32 ID:nNU

あたし、ルーシィ!魔導学園の教師兼理事長やってます!
「みんなおはよー!じゃ、席につきなさーい!」
生徒を席につかせて、朝のHRを始める。今日はみんながビックリするニュースを持ってきたんだから!

「みんな聞いて!今日は2人、転校生が来てるわ。女子喜べ!2人共男子よー」
女子から歓声が上がって、落ち着くとあたしは2人を教室に入れた。
「はーい、入って〜」
入って来たのは金髪の子と黒髪の子。スティングとローグよ。
「自己紹介よろしく!」

「オレはスティングだ!よろしくな!」
「オレはローグ…よろしく頼む」
2人の自己紹介が終わると、また女子はキャーキャー騒ぎ始めた。
「スティング、あんたはユキノって子の隣、ローグ、あんたはミネルバって子の隣に座りなさい」
女子の中で唯一騒がなかったユキノとミネルバの隣に2人を置く。

「よろしくお願いします、スティング様。ユキノと言います。」
「ああ、よろしく!」
「よろしくな、ローグとやら。妾はミネルバじゃ」
「ああ、よろしく。ミネルバ」
うん、ユキノとミネルバにして良かった

8:お香◆kk:2016/04/02(土) 21:26 ID:nNU

何とか授業が終わって、教師も含めてみんな帰った。さあ、ここからのルーシィは裏のルーシィよ!
あたしは理事長でもある。だから、みんなが帰ると理事長室に入って仕事。

「あれ〜?ルーシィセンセ〜。どこに入るのー?」
しまった!
と思ったときにはもう遅い。あたしの背後には帰ったはずの転校生・スティングとローグがいた。

「あ・あんた達…帰ったんじゃ…?」
「帰ってなどいない。」
「親御さんが心配するわよ…?」
あたしが言うと、2人は顔を暗い顔で俯き、あたしに言った。
「いいよ別に。オレらには親なんていない。1人暮らしだ。」
「はぁ!?」

「高校生が1人暮らし!?危ないじゃない!」
「1人にはもう慣れた。それよりセンセイ、なぜ理事長室の前にいるんだ?」
理事長なのがバレる、バレないは関係ない!こんなの、おかしいわよ!人間が1人に慣れるなんて!

「あたしの家に来なさい!」
「何?指導ですかー?」
「校長から許可は取った。」
あのハゲ!勝手に決めやがったな!!
「違う、あたしの家に住みなさいよ!その方が絶対に楽しいから!退屈なんてさせない!」

9:みかん姫:2016/04/03(日) 15:55 ID:DNg


林檎がコラボするならうちもコラボで!
これはルーシィ達が昔、日本にやってきて、日本に住んでるっていう設定でw
今回はまさかの〇〇ルーです。(〇〇はFTじゃないです、すんません)


「…ここね。」

「あぁ。」

隣のエルザと一緒に『万事屋 銀ちゃん』と書かれる看板を見上げた。
…って、

「眩しっ!何でエルザは見つめられてるの?!」

太陽の眩しさにあたしの目は目潰しされたみたいに。
だけどやっぱり好奇心が強くなってエルザを見る。

「…って、片目瞑ってるんかい!」

エルザは片目…義眼じゃない方を瞑って見上げていた。
何で眩しいこと分かってて言ってくれないの…

「当たり前だろう?脳が昇天してしまう。」

あぁ、そうね、あんたに道徳はないのかい!
正義感があっても道徳がないと意味ないのよ!

「まぁ良い、入るぞ。」

「良くないわ!」

もう、ツッコミが絶えない…あ、自己紹介遅れました。
あたしはルーシィ・ハートフィリア。
で、隣の凛としている女性が、エルザ・スカーレット。
あたし達は依頼主の願いを叶える、『何でも屋』っていうのをやってる。

ーーーーーーーー

あたし達はギルド、妖精の尻尾の最強グループ。
それは十一歳のあたしにとって自慢であり誇りだった。
ある日、あたしは家の本棚の整理をしていた。
…あたしの家で勝手に寛ぐ仲間を無視して。
そこで見覚えのない一冊の本を落とした。
拾おうと思ってしゃがむと、いきなり魔法陣が光ってーーーー
家ごと異世界に飛ばされた。

一応あたしは常識人で、頭も良い方だし、仲間もいたから現状を把握するのに時間はかからない。

「…取り敢えず金稼がねぇとな。」

そんな黒髪の仲間、グレイの一言であたし達は前の世界と同じ、ギルドの仕事をすることに。
幸い、前の世界でも使っていた魔法やラクリマはこっちでも使えるみたいだった。
それをうまく利用し、普通の人なら出来ないような依頼も淡々とこなしていく。
そして、この世界には天人と呼ばれる異星人が侵略してきているらしい。
獣みたいな可愛いのもいれば、触手が生えた気持ち悪いのもいる。

ーーーーー……一向に帰る方法が見つからず、あたし達はこの世界に残っている。
一応ラクリマを通して妖精の尻尾とも連絡が取れる。
だから転送ラクリマであの本を送り、レビィちゃんに調べてもらってる。
しかも寮にいたあたし、討伐系で稼いだお金を使い、家を買ったんです!
(まだマグノリアにいたとき。)
一軒家よ!家賃家賃…と騒いでたあの頃とはもうバイバイ!

「…でも、今回は依頼内容が特殊よね…」

「ほらルーシィ、早く行くぞ。」

「あちょ、待ってよー!」

10:みかん姫:2016/04/03(日) 16:15 ID:DNg

エルザに続いて階段を駆け上がる。
今回の依頼内容は、“家賃を貰ってこい。二ヶ月分だ”とのこと。
でも何でわざわざ?二ヶ月払ってないってことはやっぱり特殊…?

ーーーピンポーン

「「……」」

ーーーーピンポンピンポーン

「「………」」

ーーーーーピンポンピンポンピンポーン

ダッダッダッダッ

「うっせーなババァ朝から何なんだよ!」

…銀髪パーマの愚かな彼は、怒らなくても鬼のエルザの顔に蹴りを喰らわせた。

(…ドンマイ。)

11:みかん姫:2016/04/03(日) 16:15 ID:DNg



「「「………」」」

木製なのに木の香りがちっともしないこの部屋。
あたし達はみんな黙り込んでいた。
…だって、エルザが怒ってるから怖いのよ!

チラッと前を見ると、銀髪パーマの顔がぼっこんぼっこんに。
…エルザ、恐るべし。

「…銀ちゃん、この女共誰あるか?修羅場あるか?だったらさっさと家出ろクズ。」

そんな銀髪の隣の居るのはチャイナ要素の入る娘。
…いや、要素じゃなくて完璧にチャイナっ子よ。
しかも可愛い顔して酷いこと言ってるな。
って、あたし達は仕事で来てるんだった。

「では、家賃をお願いします。」

「早く出すんだ。」

こういう脅迫にはならエルザが最適!と思って連れてきたんだけど…
こんなことになるならあたし1人でこればよかったかしら?
ナツが加わったら…想像しちゃいけないわ。

「あーはいはい、すいませんねぇわざわざ。だけど生憎今は持ち合わせてねーんすよぉ」

…イラつくわね。
まぁ払えないんなら別にいいわ。
対処法も聴いてあるし。

「それじゃ、この家を借りる資格はないわ。出て行きなさい。出て行かないなら殺すわ」

これは依頼主、お登勢さんから言われてる。
確かに家賃は払わないとよね。
あたしもそれで毎日苦労してたわけだし…

「…死にたいんだな、ならばすぐさま殺してやろう。」

「もうエルザ帰って?」

あたしが何の感情もない表情で伝えると、エルザは帰って行った。
全くもう、帰るなら早く帰って欲しかったわ。

「…じゃあ、殺しましょうか…「いやいやいやいや、待てっておい。」」

「…何なの。」

チャイナ娘が大きい犬と酢こんぶを貪っている姿が見える。
…何あの犬、ってか犬に酢こんぶあげていいの?!

「いやーね、こんな事したらきっと真選組が黙ってないよ?ほら悪い奴らは…」

「真選組…あぁ、あの人達。それなら許可も貰ってある。怒るどころか喜んでたわね。」

「とぉーしーー!何やってんだー!」

脳裏に浮かぶ彼等の顔と言葉。


『あいつらの始末だァ?別にかまわねぇさ。寧ろやってほしいくれェだからな。』

『でもあのチャイナ娘だけは残しておいてくだせェ。俺がやりまさァ。』

『新八君もよすんだ!彼が死んだらお妙さんは…』


「何?あいつら俺らのこと売ったのかぁ?!」

「あんっのクソサド…殺られんのはおめぇアル!」

「いや、死ぬのはあんた達なんだけど。」

もう何なのこの人達…チャイナ娘はボケなの?天然なの?
まぁとにかくボケ役。この銀髪は?
さっきからボケなのかツッコミなのかよく分からないわ…
この銀髪、確か銀ちゃんて呼ばれていたわよね…
チャイナ娘は女の子だから、新八はありえないでしょ。
…新八さんってどこにいるの?!

「…まああの人はここに住んでないようだし、いっかー。」

「…おい神楽、金どうすんだよ金。」

「銀ちゃん、この前の依頼で貰ったので丁度ヨ」

「マジでか!よし、すぐ渡そう!」

「何でアルか?そしたら私の酢こんぶ買えないネ!」

「明日定春の誕生日だろ?それで買ってやるよ。」

「そのお金がないアル!」

…何でこの人達こんなに貧乏なのかしら。
取り敢えずお金はあるみたいだし貰いたいけど、この人達が餓死するのもな…

「…はぁ、お金が貯まるまであたしが食料やご飯を持ってきてあげる。だから家賃。」

これで解決でしょ!
なんかあたしに利益が無い話だけど、しょうがない。
困ってる人を助けるのが妖精の尻尾だもの!

「い、いいのか?そこまでやってもらって…」

「そうアル!銀ちゃんがジャンプ買ったせいだお金が無いネ!」

「別に、いいわよ。取り敢えず家賃貰って帰るわ。」

あたしが立ち上がると、大きい犬が札束を咥えて持ってきて。
…うん、お金はぴったりなんだけど唾液がついてるわ。
まぁこの子も可愛いから許してあげようじゃないの。

「さ、お登勢さんに渡して真選組に戻らないと〜」

そうそう、あたしだけ今訳あって真選組にいる。
そりゃあ女のあたしが入っちゃいけないんだろうけど訳あって、だからね。

「お邪魔しました〜♪」

それにしてもさっきの人達面白い人達だったなぁ。
……まぁ、あたしには関係ないことよね。

あたしは仕事を終えた喜びを、スキップにして屯所へ戻ったーー

12:お香◆kk:2016/04/03(日) 18:22 ID:nNU

何だ〇〇って!!沖田か!?いやだァァ!!ルーシィがグレイとナツとスティングとローグとジェラール以外とくっ付くなんて!!!お願い!変えてぇぇぇ!!

…変えないと、殺しちゃうぞ☆
byお香&神威

13:みかん姫:2016/04/03(日) 19:46 ID:BUI

うーん、決まってない…

…みかん姫を殺したら、どうなっても知りませんぜ
byみかん姫&沖田

14:みかん姫:2016/04/03(日) 20:00 ID:BUI

もしかしたら山崎だったりして。

15:みかん姫:2016/04/03(日) 21:56 ID:BUI

林檎は誰がいい?(ナツ、グレイ以外で。)
フェアリーテイルでもいいよ〜

16:お香◆kk:2016/04/03(日) 23:35 ID:nNU

ロメオ!ロメオでいきましょ!

17:みかん姫:2016/04/04(月) 10:09 ID:BUI

そーとあれば新小説だ!
今回はまたもや暴走族ネタです。

〜プロローグ〜

腰まである緩くウェーブがかかったハニーブロンドの髪

くりっとした大きな茶色い瞳

白い肌の上で主張された薄紅色の唇

誰の目を惹きつける彼女の名はーーーーーーー

18:みかん姫:2016/04/04(月) 10:12 ID:BUI


『ルーシィ、何やってる?』

ケータイを見ると、親友のリサ(本名はリサーナだよ?)からLINEが来ていた。

あの田舎よりは都会に近い、微妙な故郷から離れてまだ3日。

なのにもう心配してるリサはあたしのお姉さんみたいな感じ。

特に何をしていたわけでもないあたしは、なんて返事をしようか迷った。

だけどリサ相手に誤魔化しも必要ないか…そう思って連絡をする。

ルー『のんびりしてた。』

リサ『そうなの?のんびりって笑』

リサは別にギャルでも地味子でもない。

けど、美人だからクラスだけじゃなくて学年の人気者だった。

当然学年で注目されてたら学校全体からに人気を集めるわけ。

ルー『そうそう、眼鏡買い替えて四角い黒緑のフレームにしたよ。』

リサ『そうなの〜?まあ前は黒い瓶底眼鏡で地味だったしね〜w』

あたしの髪の毛は金髪。

その髪色が理由で虐められないように、わざわざかつらとかを被ってた。

瓶底メガネまでする必要ある?なんて思ったけど、別にどうでも良かった。

リサは何処かのハーフらしく、髪はストレートの銀髪。

お姉さんのミラとお兄さんのエル(本当は今日エルフマンらしい)も銀髪だった。

リサ『明日はルーシィもいよいよ転校かぁ〜』

ルー『応援してね。』

リサ『応援って、そんな大袈裟な。』

ルー『大袈裟じゃないのに〜』

リサ『大丈夫!LINEバンバン送ってあげるよw』

ルー『授業に集中出来ない。』

リサ『冗談だって!明日も早いし、おやすみ〜』

ルー『おやすみ。』

ピコン!とリサからおやすみスタンプが送られたのを見て電源を切る。

リサにはああ言ったけど、あたしは授業なんて受けるつもりない。

こっちの学校では地味子を演じるつもりなんてないから。

授業は受けずに絵を描いたり歌ったりすると思う。

次の妖精の尻尾・魔法学園はかなりのお金持ち学園であり、不良学園。

あたしが今まで行っていたのは妖精の羽女子高校だった。

この他にも一般家庭が通う妖精の尻尾・魔法学園にはたくさんの子学校がある。

…もう考えるのはやめにしよ。

「おやすみなさい…」



ちなみにルーシィ(リサーナとかも)の住んでいた地方は、外国との交流が深いので、ハーフが多いんです。
だけど金髪はレアだよ!

19:お香◆kk:2016/04/05(火) 01:11 ID:nNU

ごめん!やっぱり小説の内容変える!

スティング
全身薄い黄色のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫(ヒトネコ)

ローグ
全身黒のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫。

ナツ
全身薄い桜色のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫。

グレイ
全身紺色のオス猫。雨に濡れると人間になる人猫。

人猫(ヒトネコ)
猫であり、人間でもある。
雨に濡れると、人の姿となる。しかし、全裸で猫の耳と尻尾が生えている状態。自分の意思で猫から人間になることもできる。
猫の姿ではにゃーと鳴くが、人間の姿では普通に喋る。

ルーシィ総受け!

20:みかん姫:2016/04/05(火) 10:48 ID:BUI

語尾ににゃ

21:みかん姫:2016/04/05(火) 10:49 ID:BUI

ごめん、途中のまま投稿しちゃったー
語尾に「にゃ」を付けたりするのかな?
みんなの獣化とか…やばい、かっこよすぎる。

22:みかん姫:2016/04/05(火) 19:15 ID:BUI


「うわぁ、可愛い…」

制服を着てみると、なんだか制服に着られてる感じ。

あたしはそこまで美人じゃないからこういうのって似合わないよね…

制服は3色あって、白を基調とした色、水色を基調とした色、そして黒が基調。

もちろん基調、だから白だけとかじゃない。

その中で気に入ったのが黒だった。

制服は色合いも作りも可愛いから、この学園で良かったな、なんて思う。

そーとなればリサに報告。

鏡にケータイのレンズを向けてパシャ。

ルー『写真』

ルー『なんか制服に着られてる感がすごい。』

朝だし返信も時間かかるかな、なんて思った時にリサから返信がくる。

リサ『うわ、かっわいい!ルーシィ似合ってるよ!でも…あれ、黒って…』

ルー『何かあるの?』

リサ『ううん、何でもない。』

その後他愛のない会話を続けて、あたしは朝食にうつる。

この家は有名なハートフィリア財閥。

だけどお母さんもお父さんも死んじゃって、あたし1人で暮らしている。

…2人が居なくなったって聞いたときはずっと泣いてたっけ。

今でも悪夢に出てくるほど、あの時期は辛かった。

そのせいで繁華街で暴れてたりした。

そして、いつの間にかできた名前が、『麗狂-レイキョウ-』だった。

理由は綺麗な容姿で狂った様に悪を殺す…だそうだ。

暗がりだからそう見えたんだろうけど、あたしはそこまで絶世の美女な訳でもない。

母譲りで少し綺麗なだけ…お母さんは凄い美人だったけど。

「もう時間か…」

時計を見ると時間は7時40分。

学園側に、少し遅めで裏門から来て、と言われている。

靴を履いて、あたしは靴箱の上にたててある写真に話しかける。

「お母さん、お父さん、行ってきます。」

ニコッと笑うと、あたしはドアを勢いよく開けた。

23:みかん姫:2016/04/05(火) 19:18 ID:BUI

「失礼します。」

生徒はみんなクラスで騒ぐ中、あたしは職員室に来ていた。

当たり前だけど、みんなが教室に入ってるから少し違和感を感じる。

「おぉルーシィも今日から俺の生徒か…」

「…なんか嫌だわ。」

彼はリオン、あたしの幼馴染。

実は、リサとミラさん、エルフマン以外に話したり触れられたりできる唯一の人。

暴れるときは意識が切れるときもあれば残った状態のときもあった。

…だけど、喧嘩では人に触れても大丈夫だった。

「はいはい、もう行くぞ。お前のクラスはF組な。」

「…分かった。」

なんか腑に落ちない。

なんでリオンなんかの生徒に…でもリオンはモテている…らしい。

まぁ顔はかっこいいんだけど性格がね。

ここはあっちじゃないからハーフも少ないし…

金髪とか笑われる?…いや、不良が多いんだから笑われないか。

「お前、メガネ変えたんだな。」

「んー…」

「聞いてないだろ…ったく。俺が入ろ、と言ったら入ってこい。」

「んー…」

なんかちょっと寝ぼけてる時にリオンが話しかけてくる。

うざいったらありゃしないわ。

心の中で毒づいていると、リオンがドアを開けて入って行ってしまった。

…って、ちょっと待ってよ。

リオンを追いかけて慌ててあたしも中に入る。

「で、今日は転校生が居ます。俺の幼馴染だー、手ェ出すんじゃねぇぞ〜…ッてルーシィ?!」

「…なんで驚くの。」

「入れと言ってから入るって言っただろ?!」

「あーうそ、聞いてなかった。」

「やっぱりな…まぁ良い。自己紹介だ。」

クラスはしんと静まり返っている。

…なんか、自己紹介とかやりにくいんだけど。

クラスの人達は誰もが髪を染めている。

「リオン、チョーク。」

「チョークならそこにあるだろ。」

「リオンの方が近いじゃん。」

「あのなぁ…」

「ルーシィ・ハートフィリアです…よろしくお願いします。」

こんな人達に自己紹介なんてする必要ないのに。

「ルーシィは妖精の羽から来た。一応…「もう座る、黙って。」」

早く座りたいのに、何なのリオン。

だけど…あたしが黙ってと言った途端、静かだったクラス全体が笑いに包まれた。

可笑しな事言った…「もう座る、黙って。」……これが原因か。

「ったく、ルーシィの席は…あそこが空いてるか。じゃあその窓際の後ろから二番目。」

リオンが指さした方を見ると、不思議な誰も座らない五つの席があった。

その内の一つはあたしが座る。

「…分かった。」

リオンなりの気遣いなのだろうか、後ろの席はみんなの視線がつきにくいから。

みんなに見つめられながらあたしは席へと歩いていく。

バッグをかけ、コートを脱ごうと思ったその時、あることに気がつく。

『机の横にフックがない…?!』

なんて不思議なんだ。

ここってロッカーなのかしら?

「リオン、コートと鞄。」

「リオンじゃない先生だ。コートと鞄は後ろのロッカー。制服と同じ色のロッカーだ。」

後ろのロッカーを確認すべく、あたしは後ろを見た。

確かにそこには鍵付きのロッカーが並んでいて、その内の黒は5個しかない。

よく見ると名前が書いてある。

「分かった。」

「今やるな。時間の無駄だろ。席つけ。」

「…ッチ」

「舌打ちすんな。」

なんだかんだで話すと楽しいリオンはあたしの大好きな先生であり、幼馴染。


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