冬風 雪菜(ふゆかぜ ゆきな)中学2年生(女)
夏彦の幼馴染でダイヤモンドダスト所属で副キャプテン。
体が弱く夏になると山奥の病院で休んでいた。
喧嘩が嫌いで喧嘩が始まると、威圧感で止める。
怒ると優しい笑みで人の事をさま付けで呼ぶ。
お日さま園には居たが、お日さま園では夏彦以外部屋を入れていなかった為誰も雪菜の事を知らない。
容姿
・雪みたいに白い肌で左手の手首に水色のブレスレットをしている。
・髪の毛はスノーホワイト色でクラシカルストレート(言わばロングヘア)。
・目はアーモンド形で瞳の色は水色。
・病院服は黒いワンピース。
特徴
・一人称は「わたくし」 二人称は「〜さん」
・お嬢様育ちだが夏彦に会うまで不幸続きだった。
・サッカーの腕はプロ級で異名は雪の舞姫と言われている。
・歌も得意で病院内では雪国の歌姫と言われている。
アイシクル/FWで副キャプテン
雪菜のエイリアネームで性格は雪菜の時と変わらない。
少し天然じみていてツッコミ役に回っているガゼルの苦労の種。
少しでもプロミネンスの子達と仲良くして貰う様プロミネンスの子達とよく話している(その為、変な誤解も持たれる)。
容姿
・雪みたいに白い肌に左手の手首に水色のブレスレットは変わらない。
・髪の毛はスノーホワイト色でクラシカルストレートで前髪がカーチュシャ風の三つ編みにされている。
・目の形はアーモンド形で水色の瞳と赤色の瞳だが赤い色の瞳カラコン。
プロローグ〜???視点〜
やっと・・・夏が終わる。
わたくしは窓を開き、山の風を吸う・・・良い匂い。
彼にも教えてあげたいな〜。
そう思った時、看護師さんが私の病室に来て、お客様が来たと話してくれた。
お客様?一瞬不思議に思ったけど、現れた人物に心が晴れた。
「夏彦さん!」
「よぉ!どうだ?調子は・・・?」
「悪戯の夏ももうすぐ終わります、次に来るのは優しい風を吹く秋です」
「つまり、気分は好調だって事だな」
「はい、さすが夏彦さんです」
「そのな〜さん付けはやめろって。そうだ!父さんが、お前に話があるんだって、今日退院だろ?」
「えぇ」
お父様が?そう言えば、夏彦さんは小学4年生の時にエイリア学園に入ったと言って、南雲さんと言う方のチームに入ったと嬉しそうに話していた。
その学園のご入学なら、わたくし・・・返事していませんでしたっけ?していなかったのでしょうね。
「一緒に行こうぜ」
「はい、喜んで」
「たっく、雪菜のサッカーの腕も鈍ってないと良いな」
「鈍りませんわ、夏彦さんが教えて下さったサッカーですもの」
「言ってくれるな〜、俺は玄関で待ってるぞ」
「はい」
エイリア学園の方もお日さま園の方なんでしょうか?仲良くしたいです。
わたくしはそう思いながら水色のブレスレットを触った、水色のブレスレットはキラッと透明の水様に煌めいていた。
プロローグ終わり
第1話ダイヤモンドダスト〜雪菜視点〜
「此処が・・・エイリア学園ですか?」
「あぁ、中入ろうぜ。父さんが待ってる」
「そうですねって!夏彦さん、私の荷物は自分で持ちますよ〜!」
「まだ体が悪いんだぞ?」
もう!そんなに悪くないですわ!わたくしは夏彦さんに言うと、夏彦さんは苦笑いで分かった分かったと言った。
全く・・・、夏彦さんったらわたくしの事を子ども扱いして・・・。
わたくしが不機嫌になっていると入り口から剣崎さんと黒い服を着た人がやって来た、剣崎さんはともかくあの方達誰でしょうか?夏彦さんに聞いて見る事にした。
「あぁ、あいつらはエージェントだな。まあ、やる事は俺も知らねぇけど・・・」
「そうなんですか・・・。」
「貴方が雪菜さんですね・・・。」
そう言われ頷く事にした、車で夏彦さんから聞いたが剣崎さんは何を考えているから分からないらしい。
だから、あまり話さないのが1番なのだと言う。
中を案内しますと言う事で夏彦さんは自分のチームの練習があるとかで此処で一時お別れとなった。
やっぱり・・・夏彦さん居ないと、誰とも喋れませんね。
「今から雪菜さんに会って頂くのは、これから貴方が所属するチームです。今、ガイアと試合をしておりますね」
「は・・・はぁ・・・」
ガイアと何でしょうか?私の頭には?マークが踊っています、そう言えば、私がサッカーすると性格そのものが変わるとはどういう意味でしょうかね?小さい頃に夏彦さんに言われましたけど・・・。
私がそう考えた時、グラウンドに通じるドアでしょうか剣崎さんが開けていた。
中を入れば、水色のユニフォームを着た方々に変わったユニフォームを着た方々が居た。
「試合は一時終了です」
「「剣崎さん・・・」」
「ガゼル、貴方の所に新しい人が入ります」
「新しい人とはそこに居る子ですか?」
う”・・・怖い・・・。
「はい、この子は冬風雪菜と言います。」
「よ・・・よろ・・・しく・・・お願・・・します」
私は一つ礼をして、早くこの場から立ち去りたいですね。
「それでは・・・雪菜さんを部屋に案内しますので実力を知りたいのなら、試合が終わってからお願いします。」
わたくしはまた一つ礼をして、剣崎さんの後に続いた。
そう言えば、ガゼルさんでしたっけ?夏彦さんの話に居ましたね。
〜部屋の紹介が終わり〜
「此処が私の部屋ですか・・・、窓を開けられないのが残念ですが涼しい場所ですね」
わたくしは部屋にある椅子に座り、病院から一冊だけ持ってきたお気に入りの本を読む事にした。
そう言えば・・・ユニフォームは着といてくださいと言われましたっけ?先にユニフォームを着ていましょうかね、わたくしはそう思いユニフォームを着る。
似合ってますでしょうか?わたくしではよく分かりませんね・・・。
「ですが・・・、涼しいですね。」
わたくしがそう言った時、部屋にノックの音がした。
「はい?」
「あぁ、君が冬風雪菜だったな。私はガゼル、ダイヤモンドダストのキャプテンだ」
「は・・・はい、雪菜と言います」
「来てすぐ悪いが、君の実力が見たい。いいか?」
「え・・えぇ、剣崎さんから言われたので」
わたくしは戸惑いながらもガゼルさんの後に続いてグラウンドへ向かった。
それにしても・・・さすがお父様ですね。
続く
第2話雪の舞姫降臨!〜ガゼル視点〜
新しい奴が来るとは聞いていた、やって来たのは見た事のない女の子だった容姿を例えるならば雪女だ。
これ本人目の前で言ってはいけないのだが・・・。
エイリア学園全員はお日さま園に住んでいたが、冬風雪菜は見た事がないし聞いた事も無い名前だ。
「君・・・お日さま園に住んでいたのか?」
「はい、ですけど・・・わたくし人間恐怖症なんです」
人間恐怖症・・・過去に何かあったのか?いや、それよりもお日さま園に住んでいたのか!?私の記憶を探るが雪女みたいに綺麗な女の子は見た事がない、私の考えを察したのか冬風はニコッと涼しい笑顔でこう説明してくれた。
「わたくし・・・あまり人と話したくないのでお日さま園では違う部屋で過ごしてたんです。知らない人の方が多いですよ。」
「そうか、一応私の本名も教えておこう。私の本名は涼野風介だ、少しずつでいいから仲良くしよう」
「はい」
「あぁ、言い忘れていたがプロミネンスとガイアも君の実力が見たいらしいからグラウンドに居る。」
プロミネンスと私が言えば、冬風の目がキラキラと輝いた。
どうしたんだ!と私が驚いて聞いてみると、プロミネンスに幼馴染が居ると言った。
幼馴染?私の頭の中にはバーンとヒートが浮かぶ、あの二人は幼馴染だからな。
それ以外に居たか、バーンとヒートみたいな幼馴染っぽい奴は・・・。
そう考えている時にグラウンドに着き、バーンとグランから文句を聞く羽目になった。
「君達の文句は後で聞くよ、で、紹介が遅れたな。この子が冬風雪菜だ」
「冬風雪菜と申します」
「これはご丁寧に・・・俺はグラン、ガイアのキャプテンだよ」
「俺はバーン、プロミネンスのキャプテンだ」
「はい、お二人のお話も聞いていますよ」
一体誰に聞いたんだ?私が怪訝な顔をした時、雪菜は少し驚いた表情をしたと思ったらすぐに笑顔に戻った。
「それじゃあ、冬風。実力を見させて貰って良いか?ベルガ、ゴールキーパーを頼むぞ」
「よろしくお願いします」
それにしても・・・父さんから貰った資料からでは彼女の異名は雪の舞姫と言われている。
一体どういう意味なのだろう?そう思った時、冬風がポジションに立つと同時に周りが雪景色に見えた。
「では・・・全力でやらせていただきますね。スノーブラスト!」
完全に球筋が読めない・・・、ベルガもそれが分かったのか気づいた時にはゴールネットにボールが突き刺さっていた。
「すげー・・・」
「終わりましたけど・・・怪我してませんか?」
「あ・・・あぁ」
「さすが、雪の舞姫の異名を持ってる雪菜だな!」
え?!私達が声のした方を見れば、ネッパー。
「フフ、夏彦さんに負けますよ。あ、此処ではネッパー・・・でしたね」
「え!?え!?おい、ネッパー!雪菜とどういう関係だよ!?」
「え?言ってませんでしたっけ?俺の幼馴染です」
私が雪菜を見れば、雪菜ははい!と元気よく言った。
その後、グラウンドに大きな叫び声が響き渡った。
そりゃそうなる・・・、幼馴染がまさかネッパーだとは誰も思っていなかっただろう。
続く
雪菜の必殺技
・スノーブラスト(シュート技)
・スノウストーム(シュート技)
・フローズンスティール(ディフェンス技)
第3話アイシクル〜ガゼル視点〜
冬風が来て3日が経った。
最初は練習を見学しているぐらいだったが、今では自らも練習に参加している。
だが、未だに冬風のエイリアネームが決まらない為、チームも少し呼び名に困っている。
「どうしたものか・・・」
冬風には早く決める様に言うが、冬風は今でも悩んでいる。
やはり、急かすのが悪かったかもしれないな。
時々だが、ネッパーの睨みも最近になって鋭くなって来ていて、怖い。
まるでバーンとヒートだな、バーンの立場が冬風でヒートの立場がネッパーとは、何かの縁なのか?これは。
そう考えていると、コンコンとノックの音が部屋の中に響く。
「あぁ、入っていいが・・・」
「失礼しますね」
「冬風か、どうしたんだ?」
「いえ、少しばかりガゼルさんとも仲良くしようかなと」
さん付けは慣れないな・・・、いつも様付けだったから。
「冬風の言葉遣いは上品だな」
「家が屋敷だったので、言葉遣い“だけ”は・・・」
「だけ?」
「わたくしに優しくしてくれたのはもう亡くなっておりますが爺と夏彦さんだけでしたから」
そうだったのか・・・、冬風の顔には辛いとは浮かべていない逆に今が幸せだと言う感じだ。
「な・・・ネッパーとはどうやって知り合ったんだ?」
「フフっ、内緒ですよ。でも、ネッパーさんもあぁ頑固ですが本当は優しい方なんですよ。ですが、喧嘩っ早いのは今も昔も変わりませんね」
クスクスと笑っている冬風に私もつられて笑う。
「初めて見ましたね、ガゼルさんの笑顔。わたくし、見た事なかったもので」
「ここ最近、バーン達と喧嘩も多くてね。」
「喧嘩はよくありませんよ。あ、それとエイリアネームのお話なんですけど・・・」
あ、決めていてくれたのか。
話の何処かで聞こうとは思っていたが・・・。
「決まったのか?」
「はい、その事も伝えにと窺ったんです」
「そうか、で、名前は何だ?決まったのなら、私が伝えに行こう」
「えっと・・・“アイシクル”って決めたのですけど・・・どうでしょうか?」
アイシクル・・・意味は確か、つららだったな。
「いいじゃないか、君にぴったりだと思うよ」
「嬉しいです」
「後・・・そのブレスレットは何だ?」
「え?あ、これですか?」
冬風ことアイシクルが左手の手首を見せると、手首にある水色のブレスレットがシャラリと鳴った。
「これは・・・先程話した亡くなった爺に貰った物なんです。言わば、形見と言ったところでしょうか」
「その爺とはおじいちゃんの事か」
「いえ、わたくしの執事にだったのですが・・・」
「そうか、聞いてすまなかったな。そろそろ午後の練習だ、一緒に行こう」
「はい」
続く